こんばんは
11月に入り、秋晴れが続いていますね
各地で紅葉も始まり秋が深まったなと実感し始めました
さて、先週は文化の日があり、芸術の秋真っ只中でした
私は土日二日間でずっと楽しみにしていたマルティン・ガルシア・ガルシアのコンサートへ行ってきました
一日目はリサイタル、二日目はコンチェルトという形で大変充実した二日間になりました
本日は一日目の感想をレポートしたいと思います
まずは二日目のものですがサントリーホールの素敵な写真を
☆使用ピアノ FAZIOLI F308(金沢、大阪公演共に)
☆席 二階席前方から拝聴。
リサイタルということもあるのか、客層としてはクラシック慣れしている年齢層高めの方が多いイメージでした
まず一日目のプログラムはこちら
ガルシアらしいプログラムのデザインですね
彼の表情はとても豊かで一つ一つの仕草にとても好感を持てます
その表情や仕草がプロフラムやCDのジャケ写などで見られるのでファンとしてはとても嬉しいです
今回販売されたCDにもガルシアの素敵な表情が描かれていますので、後ほど写真を載せたいと思います(現在生徒さんに貸出し中!笑)
ショパンは前回6月のミューザ川崎公演でも聴きました
今回はショパンよりもラフマニノフの方が印象が強かったかなという感じでした
彼のショパン以外を生で聴くのは初めてでしたからどんな感じなのかワクワクしていたのですが、今回ラフマを聴いて
ガルシアはオールマイティ、全ての作曲家の演奏がハマる!
と確信しました
この演奏家はこの作曲家!みたいなものがありますが、彼はそれがないですね
それは一日目だけでなく、二日目のコンチェルトでも感じました
またそこは後日二日目のレポートでお話ししたいと思います
そして、彼と言えばとてもチャーミングで先ほどもお話ししたように表情豊か!そして謙虚な姿勢
個性的アーティストとも言われていて、弾いている最中の歌声や体の揺らしなど確かに個性溢れているのですが、彼の演奏は正統派なんです
チャーミングな仕草や表情からは想像できない迫力のある、でも繊細な演奏、そして体を揺らして動きが大きく見えるのですが音にブレや乱れが一切なく、高音から低音まで一音一音丁寧に弾き切ります
彼の一音一音を大事にする愛情がとても伝わってくるのですが、後のニュースでなるほど!と理由が分かりました
以下讀賣新聞さんの記事から引用させていただきます
「音楽への愛は感情移入ではなく、建築物を精密に観察するような楽曲分析を通して生まれるもの。作品への安易な同化は危険です。」
「舞台に出るときは作曲家への尊敬の気持ちが全て」
この言葉を聞いて、このような考えをお持ちになられているからこんな演奏ができているんだと納得しました
感情移入ではない、この言葉が彼の“全ての作曲家がハマる”一つのポイントなのかなと思いました。
ただ感情移入するだけでは見落としてしまうこともたくさんあるでしょう。
彼の場合は何処か落ち着いていて一曲を、そして一音一音を客観的に見れているような気がするんです
そのためか、彼の演奏はドキドキワクワクだけでなく安心感があるんですよね
彼の分析力は以下のお話しからでも伺えます。
「ただ音符をなぞるだけではダメです。練習するときは楽譜を2小節ごとに区切り、徹底的に細部を分析しながら読み進める。
すると五線譜に書かれていない微妙なニュアンスが浮かび上がってきます。」
ここまで細かい分析をされていたとは…
頭が上がりません
もちろん他の演奏家の方も深く分析をされているのでしょう。
ですが、直感的、感覚的と思われている音楽の世界を彼は演奏で違った見方もあることを示してくれたのではないでしょうか?
それがファンが増える大きな彼の魅力なのかなと思います
今回の演奏ではたくさん学びました
これらの学びをしっかりと私の指導力に活かしていきたいと思います
それではまた近々更新します
へばな〜
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