造形師列伝・木下隆志④ | アディクトリポート

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造形師列伝・木下隆志④

 

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Character Classicsキャラクター・クラシックスのポーズが共通で、

 

ハイパーソフビと異なるのには理由がある。

 

あなたにはわかりますか?

 

 

答は次回で。

……ってウソウソ。

 

だけど漠然と読み進めないで、

考えてみてくださいね。

 

わかるかなあ?

 

 

1.他社との差別化のため

 

 

まともなウルトラマン造形

といえば、

大手メーカーではバンダイの

リアルホビーウルトラマン(1983)

↓ホビージャパン83年9月号の広告

 

原型師は故・小澤勝三氏。

成田亨氏はこの製品を見て初めて、

初代マンにはA・B・Cの3タイプがあったことに気づいたとか。

 

2020/05/15

2020/05/17

 

ガレージキットメーカーでは、

ボークスで圓句昭弘(えんく・あきひろ)氏が、

1984年末に、

アクションポーズの初代マンと

セブンを発表。

 

セブンはソフビ製品にもなった。忘れてた!

2013/07/27

 

翌1985年には、ジュニアサイズでボークス/圓句造形がリリース。

 

ガレージキットでウルトラと言えば、

この路線しかなかったが、ポーズは合格でも、

マスク造形の再現度はイマイチだった。

 

 

こうした流れを劇的に変えたのが、

木下隆志氏のデビュー作、

1988年のハイパーウルトラマン第一弾

第2弾のウルトラセブン・ハイパーソフビは、

88年9月下旬の発売。

 

前屈みの初代マンと、ほぼ直立のセブンが、同じ高さ70〜71センチというのは、

両者の頭身の違いに由来するのでは。

画像はらっこまん7氏のTwitterより

 

つまり頭の大きさを同じに造形したら、

頭身の低いセブンの全高が低くなるのは当たり前。

 

屈んだ初代マンは1/50スケールでも、

セブンは同スケールなら、身長35.5メートルになってしまう。

 

これらを是正すべく、

直立姿勢で全高80センチのハイパーソフビ初代マンCタイプが、

1989年に発売。

 

それから26年後の2015年。

Character Classics第一弾の、

初代マンCタイプからは、

腕を力まずに降ろしたこのポーズ。

 

なぜかといえば、

ハイパーソフビのポーズはCタイプでは代表的で、

 

 

海洋堂以外のメーカーからも、

同じポーズのフィギュアが、サイズ違いで多数出ていた。

 

古くは怪獣無法地帯から

※発売年不詳。誰か教えて!

 

次に、

【プレミアムバンダイ限定】

究極造形シリーズSP ウルトラマンCタイプ 劇中カラーVer.

 

 

2016年発売/Amazon扱い開始日 2018/3/12

 

 

 

 

エクスプラスからは、

ギガンティックシリーズ RMC Plus 「ウルトラマン(Cタイプ)」 ショウネンリック限定商品

 

  2016/11/30

 

 

「Character Classicsと同じポーズじゃん」と思う方もいるでしょうが、

腕に力を込めているのが他社製で、

力まずダラ下がりなのが海洋堂。

 

なぜなら力み腕ポーズは、

エクスプラスが、

ウルトラセブンも、

2018/1/16

 

ウルトラマンエースもあったため。

2019/11/21

 

正直、どこが違うねん!

と言われてしまえばその通りですが…。

↑左からバンダイプレミアム1m/海洋堂80センチ/海洋堂約36cm/エクスプラス約50cm

(左)エクスプラス約50cm/(右)海洋堂約35cm

 

 

(左)エクスプラス約50cm/(右)海洋堂約33cm

 

いや、推論を立ててから画像を探したんで、

予想外の展開に。

 

と…とにかく、

海洋堂Character Classicsのスケール表示は1/5とされ、

身長40メートル以上のウルトラマンではなく、

身長差のあるスーツアクターの着る、

撮影用スーツのスケールモデル=立体資料というコンセプトで、

製品化されているわけですよ。

 

終わりにしよう…と思ったが、

時間切れで盛り込めない部分もあったので、

また追加記事を書くかも知れません。

 

 

本日のおつとめ

2020/7/28