『ダークナイト』4DX | アディクトリポート

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『ダークナイト』4DX

2020/7/20 イオンシネマ越谷レイクタウン Screen1 C8?

 

イオンシネマ期間限定企画、

2500円で見放題のワンデーフリーパスポートに、

 

 

4DXの特別料金追加で鑑賞。

 

 

この回の観客は私一人で、

貸し切り状態で見ましたよ!

 

 

画面サイズ/画角(画像情報フル表示)と、

音響/音量と音圧では、

IMAX上映にかなわないので、

 

2018/09/02

 

4DXの、

4dx

2016年4月23日の『ズートピア』から導入

  • 座席の動き
  • 水滴
——効果で盛り上げるのだが、
  • 3D効果
  • 日本語吹き替え
  • フラッシュ(閃光)効果
——はなく、その意味では真の4DXとは呼べない。
 
激しいアクションシーンでは、
シートがグラングランと揺れるんだが、
画面の動きが縦方向が多いのに、
椅子の動きは横方向ばかりなため、
いまいちシンクロしないで、
効果に乏しかった。
 
『ジャスティス〜』の4DXは満点だったけど、
そもそも映画の本質が異なる『ダークナイト』
監督のクリストファー・ノーランは、
徹底した原版主義で、

 

 

だからこその自作のIMAX撮影/上映であり、
MDX変換でも、3D化や吹き替えを許さなかったんだろう。
 
そうなると、
『ダークナイト』を語るにしても、
私のブログの常の技術論ではなく、
純粋な作品論となるわけだが、
正直、そういうのは苦手でして、
↓この分析や、

2020/06/23
 
ブログ評では、
映★画太郎氏の、
ぜひそちらをご参照いただけますと。
 
というわけで、
今日の記事はおしまい。
 
 
…もなんなんで、
蛇足を承知で、
書き貯めたものを以下に記すと、
 
ライムスター宇多丸氏や、
彼の先達ほどには

クリストファー・ノーラン否定派ではない私でも、

三部作の初弾『バットマン・ビギンズ』(2005)は途中寝たし、

完結作の『ダークナイト・ライジング』(2012)も、

傑出作第二弾より、第一弾に回帰したのは残念だった。

 

『ダークナイト』の何がすごいって、

他のどの映画にも似ていないこと。

 

それはちょうど、

『風の谷のナウシカ』で宮崎駿が、

「これまでに誰も示していないものを見せてやる」

と意気込み、見事にそれを成し遂げたのに似ていよう。

 

 

hitac


『ダークナイト』は池袋で視聴してきましたがやはりいいですね。
IMAXカメラを映画の撮影に使いにくいのは
でかくてうるさいというおっしゃる通りの理由以外にも
(これがなければジョーカーの尋問シーンでもIMAXだったかも知れません、テストしたらうるさすぎて無理だったとか)
フィルムがでかいのでフォーカスをあわせられる範囲が狭いとか
単純に高価(ダークナイトはレンタルしたカメラを1台撮影で壊してしまい大変だったとか)とか
色々と制約があって難しいみたいです。
 
hitacさんは、相当に制作事情に詳しいようですが、
パッケージメディア(DVDやBlu-ray)のオーディオコメンタリーにまであたられたのでしょうね。
 
私は『ダークナイト』ほどの映画館/IMAX向けの作品を観てしまうと、
家庭の貧弱極まりない視聴環境で再見は失礼かと、
意図的にDVD/Blu-ray/テレビ視聴/ネット配信を避けてきたので、
足りない情報注入は大歓迎、
ありがたく受け止めました!
 
さて、『ダークナイト』評で、
これまで書かなかったことを記しておけば、
パターン破りのつるべ打ちで、
既存作とは足並みが揃わないところこそ、
くしくも同年公開だった『アイアンマン』以降、
  1. 『アイアンマン』(2008)
  2. 『インクレディブル・ハルク』(2008)
  3. 『アイアンマン2』(2010)
  4. 『マイティ・ソー』(2011)
  5. 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
  6. 『アベンジャーズ』(2012)
  7. 『アイアンマン3』(2013)
  8. 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)
  9. 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
  10. 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
  11. 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
  12. 『アントマン』(2015)
  13. 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
  14. 『ドクター・ストレンジ』(2016)
  15. 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)
  16. 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
  17. 『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)
  18. 『ブラックパンサー』(2018)
  19. 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
  20. 『アントマン&ワスプ』(2018)
  21. 『キャプテン・マーベル』(2019)
  22. アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
パターンで作品を量産してきたMCUとは作風が大きく異なるため、
あちらに慣れっこになった人たちや、
 
『ジョーカー』(2019)を先に観て、
 
 
同じものを期待して『ダークナイト』をさかのぼって観た人には、
居心地が悪いみたいではある。
 
 
だが、一見とっちらかった混乱作のようでいて、
 
実は綿密、周到な準備計画のたまもので、
 
ストーリー/ドラマ的には、
  • ジョーカーの犯行がその場限りの思いつきのようでいながら、実は綿密な計画の裏返しだったり、
  • 一見無関係な出来事が偶発の連続のように見えても、実は密接かつ複雑に絡みあっており、場面順序の入れ替えはありえない。
演出的には、
  • 残忍非情なジョーカーが繰り返す殺戮は、殺人の瞬間が描かれない。=ビリヤードの突き棒で殺し合いするギャングたち/ジョーカーにナイフで口を引き裂かれる犠牲者/札束のてっぺんで焼死するホンコン実業家のラウ。
  • バットモービル/タンブラーから飛び出すバットポッド。離脱前に回転するのは左前輪のみとか、緻密なデザイン/設計思想
  • 縦構図が決まるアクションシーンの、綿密な撮影プランと周到なしかけの準備
  • 逆さづりのジョーカーは、表情が読み取れなくなるため、カメラがゆっくり天地逆転。それ以降は把握しやすい配慮がある
等々、行き当たりばったりや、「そこらへんはテキトーに」ではなしえない、緻密な美術工芸品の域に達している。
 

 

 

 

 

 

 

見せ場は次第にしょぼくなっていき、

アクションよりも心理戦に移行していき、

クライマックスに壮大な見せ場がないのに、

高潔な精神に感動するという逆転構図にも驚き。

 

↓理解できない人もいるようですが…。

 

そうそう、

初公開時の2008年に何度も鑑賞した際には、

石田泰子氏の字幕に疑問符まみれだったが、

2020年の鑑賞ではそれがまったくなかったので、

さすがに改善されてるんでしょうね。

 

——と、さすがにこれぐらいでカンベンしてください!

 

本日のおつとめ

2020/07/27