造形師列伝・木下隆志/海洋堂Character Classics資料館② | アディクトリポート

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海洋堂Character Classics資料館/白抜きライブラリー2020−6

で、

新旧初代マン3タイプの正仁全(正面仁王立ち全身像)を、

↓こう並べてはみたものの、

撮影角度の違いや被写体までの距離の相違で、

脚の長さが揃わなかったりもしているため、

だったら、

↓3タイプ横並びの方が適切じゃないかと。

というわけで、一応、仮置き部品としておきます。

この配列だと、

ビュースターのウルトラマンや、

ブラザーズマント

minnminn

等々を付け足すのにも便利。

 

 さて、前回寄り道してたら、

海洋堂のCharacter Classicsの総括が中途半端になってしまったので、

今回こそは、やり抜かねばと。

 

海洋堂に木下隆志氏が造形師として加わったのは衝撃で、

ボークスの圓句昭浩(えんく・あきひろ)氏のウルトラマン

発売は1984年12月頃。

↑月刊ホビージャパン1984年12月号広告

ボークスLD特典非売品

 

ウルトラセブンが、

なぜか中サイズの遠景モデルが付属していた。

 

 

 

 

当時としては画期的な造形表現なれど、

マスク造形の再現にやや難ありで、

写真からでもとうてい実物とは見間違えない出来だった。

 

 

 

 

 

 

造形師列伝・木下隆志

 

この流れを変えたのが、

海洋堂の木下隆志で、

元職は左官工(タイル職人)で、雨天は野外作業が中止になり、

その間に何かできないかと、

フィギュア造形に取り組んだとか。

 

 

つまり美術学校で彫刻の教育を受けたわけでもないのに、

この腕前なんだから恐れ入る。

 

木下造形を世に知らしめたのは、

ハイパーソフビ ウルトラマンCタイプで、

マスクの目は初代マンよりは帰ってきたウルトラマンに近くとも、

ボークスの圓句作からは格段の進歩。

ウルトラマン(C) TYPE Ⅰ VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD No:001

VOLKS ORIENT HERO JUNIOR No.5 ウルトラセブン 1985年発売

リサーチもそこそこに、ノリや勢いで続々と造形した感のある圓句昭浩氏。

 

木下造形ハイパーソフビも、材質上、立ちが安定せず、

変形も懸念される前屈みポーズ。

 

この反省からか、

同シリーズのウルトラセブンは、ほぼ直立ポーズ。

ハイパーホビー限定のワイドショットポーズ

———と、ここまでで時間切れ!

 

続きはまた後日。

 

海洋堂Character Classics資料館②