最終決戦仕様の闇 | アディクトリポート

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宇宙戦艦ヤマト2202をつくる(16) 2019年 5/22 号 [雑誌]

アシェット・コレクションズ・ジャパン (2019-05-15)
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」最終回放送から2ヶ月が経過するも、
本ブログでの記事展開は続きます。
 
まずは、
前回(ヤマト2202商法のお値段/おぎゆか発狂史【補完】)いただいたコメントの転載から。
 
JOE
桂木透子の制服姿
おお、懐かしのケッダーマン様のお姿が。
氏は後年は、本業のイラストレーターとしてより、むしろサンダーバードグッズコレクターとして高名になられましたね。以前お宅にお邪魔したことがありましたが、途轍もない数の未製作プラモに目を回したことがありました。
 
hideaki
shouzou
原因不明の突然死には、放射線の悪影響が疑われています。
「いつ自分の身に起きてもフシギではない」国で、
私たちはかろうじて生きているのです。
 
ところで唐突で申し訳ありません。2202の桂木透子ですが、
何故ラストに地球防衛軍の制服を着たのでしょうか?
 
好意的に解釈いたしますと、あの後ガトランティスとの白兵戦を控えておりましたので、敵味方の判別をしやすくするために地球防衛軍側の制服を着せた、のが理由ではないかと考えております。
まさか、単にエロいフィギュアを売るため、ではないですよね……
 
なるほど、JOEさんは、ていねいに作品を見てらっしゃいますね。
「2202」鑑賞の観客には、
「ここがおかしい」「辻褄が合わない」と、
実にていねいに内容を把握している方々もおられますが、
私の場合は、そんな細かなところをあげつらってもキリがない
=どこもかしこもおかしなことだらけなため、
全体の大枠だけをみて、それですらダメでしたが。
 
女性の白い艦内服って、
道重
『復活篇』(2009)の折原真帆
それになぞらえたのかもしれませんね。
 
ところで、例のフィギュアなんですが、
立体製品ではなく、
単にキャラの絵柄がプリントされた、
厚手のアクリル板なんですが、
ひとつ1,296 円(税込)もするんですけど、
買い集めてる人っているのでしょうか。
 

Yancy(ペタ返し遅れ気味)

いやはや、爆走を続けていますなぁ。
最終話のラストで戻っていたんですか。
 
結局、ここでも蛇足をやっちまってますなぁ。
バンダイスピリッツの商魂も凄まじいですねぇ。
まぁ、改造する方もいらっしゃいますから。
昔は100円だったかな?プラモデルのメカコレクション。
 
 
今は1000円近くする物もあって、これって何?
接着剤なしで、組み立てOKだが塗装はご自分で。
手軽に買えるメカコレでは無くなったみたいです。
 
メカコレクション 宇宙戦艦ヤマト2199 No.01 ヤマト2199
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宇宙戦艦ヤマト2202 メカコレクション 宇宙戦艦ヤマト プラモデル
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宇宙戦艦ヤマト2202 メカコレクション 波動実験艦 銀河 プラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) (2018-11-24)
売り上げランキング: 9,843
さて、それ以外の物品に関してですが、言葉が出ません。
もちろん、違う意味ですが。
ヤマトと銀河のポスターについては、天唾としか言えません。
 
私的には、ヤマトの隣にはムサシ(実験艦ではなく、武装の一部がヤマトと異なる2番艦)でしょうか。
愚痴をこぼしてばかりで、管理人には申し訳ないです。
 
いえいえ、
Yancyさんは、ずっと「いいね!」をくださり、
今回「2202」で、言わずにはおれずにコメントくださったおかげで、
記事内容が充実したので大大歓迎です。
 
さて今回は、

最終決戦仕様の闇

——という題名で、

それに付随して、設計者の“現代のゴッホ”こと、

小林誠副監督についての回想録も記しておこう。


 

小林誠氏とは、

2011年の夏頃、

同氏の2007/12/31新設だった「わたしのブログ」から連絡を取り、

中野で会った。

 

メールで会合を申し入れたが、

返信からしてケンカ腰で、

何か失礼をやらかしたのかとフシギだったが、

いざ会ってみると、

彼の人となりが透けて見えた。

 

まずは、こちらは単身だったが、

向こうは女性を一人同行させてきた。

 

どうやら、オタクの一般市民と会うのは頻繁らしいが、

意見の衝突やトラブルが頻発するため、

その際の証人や仲介役なのかも知れない。

 

わたしの主眼は、

小林氏が副監督をつとめた『復活篇』(2009)でも改善されず、

kannpannzusikizu

ヤフオクから流出した資料から察するに、

新作リメイクアニメ「2199」でも改善を見込めそうもない、

kouzou

 

ヤマト後部甲板のエレベーター/カタパルト構造を、

幾人かのモデラーが是正する作例を発表しているので、

うしろ

「2199」(2012)にさかのぼること3年前に、
どろぼうひげ氏が発表。
その1(2009年12月27日)
その2(2009年12月28日)
その3(2009年12月30日)

 

当時は知らなかったが、

実は

1981年11月26日、バンダイ模型発行の、
模型情報・別冊
アニメ&SFモデルコンテスト作品集№1
3D Land

ぽっく
でも、佳作受賞者の伊藤好光氏によって、
tamaski

すでに正解は突き止められていた!

 

とにかくこの時は、直近に知り得た例、

2011年の5月に、
模型多国籍軍のMK氏(コスギ氏)が、
にこめ
さんこめ
けら

静岡ホビーショーの、モデラー合同展示会で展示していた作例写真で説得することにした。

 

ところが、

どうやら相手は、まともに取り合うつもりはないらしい。

 

コスギ氏の制作途中の写真を見せるやたちまち、

「途中じゃないですか。こんなんで(中途半端で)どうこうしろっていうんですか」

と、言いがかりをつけてきた。

 

いや別に、

コスギ氏はお前に見せようとして造形してないんだから、

完成してる方が、あまりにお前の都合に合いすぎておかしいだろ!

——とは感じたが、

ここはつとめて冷静を装い、

話を進めた。

 

その後も、

どれだけまともな提案かと思ってみたら、

「実際に見てみたら、てんで話にならない」

という流れで乗り切るつもりらしく、

  • 私がその場で示した2199案の資料画像は検討段階のもので、最終稿になるとは限らない。ティム・エルドレッドが落札した資料のヤフオク流出は、『2199』が『復活篇』『キムタクヤマト』の3作同時進行中に実現を不安視したスタッフが、コピー用紙の裏にプリントされた廃棄資料で一稼ぎを企んだ、正規品とは呼べぬいかがわしいもの
  • 主砲の脇スペースをジグザグに蛇行して戦闘機をカタパルトに移動させるのは省スペースではあるが、戦艦の構造的に感心できない。大口径の実弾を発射する主砲の土台は堅牢にせねばならず、作例で提案している機構は、のんきな遊覧船のもの
——等々、論点がズレまくっており、正直「ダメだこりゃ」な感覚だった。
 
しめくくりに、「ボクがなんか、おかしなことを言ってますかね?」と、
どうやら彼の決めゼリフらしいものを突きつけられると、
私の論点は、
長年実際には機能しないままだった、
宇宙戦艦ヤマトの後部カタパルトを満足にフル稼働させたいだけなので、
それが実現しなければ、
相手の言い分が正しかろうが間違っていようがどうでもいいため、
オタクなら激昂するであろうが笑っていた。
 
よって、彼の日常のようなケンカにも言い合いにもならず、
会合は無事に終わった。
 
ただ最後に彼は一応、
「でもその作例にはヤマト愛は感じましたよ。完成させて、衆目にお披露目して、バンダイの目にとまって、製品に反映されるのが理想だから、その方向を目指せば」
とだけは、まともなお言葉もいただいた。
 
 
帰宅後に、
まわりのモデラー知人にこの件を伝えると、
「そういう人らしいですね」と、
彼の対人トラブルは、
けっこう有名な話らしかった。
 
こっちはこれまで接点がないから、
全然知らずにビックリしたよ。
 
とにかく同氏と顔を合わせるのはトラウマ。
『復活篇・ディレクターズカット』の時に、
とくべつ
ティム・エルドレッドが切望するので…
(これ以降の経緯は、こちらに書きました
 
それやこれやのうちに、コスギ氏の宇宙空母シナノは、
こここ
 
静岡ホビー賞では、同時開催の合同展示会で、
コスギ氏のブースにバンダイ社員(ヤマトプラモの開発担当)も足を運び、
みy
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676767
98989
——という意見をコスギ氏は伝え、
 
はこえ
 
ついには、
「2202」のアンドロメダ型空母の艦載機誘導路にも

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ガッツリ影響を与えるまでに成長した。

123212321

 

もっとも小林氏としては、

私が中野スターバックスで提案した作例と、

シナノ造形者が同じコスギ氏だとはまさか思わず、

また空母シナノの基本コンセプトはそもそも自分なんだから、

誘導路の形だけでもヤマト本編で拝借してやったことは、

名誉に感じ、ありがたく思え

ぐらいにかまえていたのかも知れない。

 

889745789

 

さて、「2202」では、

アンドロメダ級空母だけでなく、

最後に「とどめの蛇足」、

ヤマトの最終決戦仕様が出て来はしたが、

後部甲板の、カタパルト、エレベータ−、艦載機誘導路の構造は、

これまでのリメイクヤマトに負けず劣らず、

さらに輪をかけたシッチャカメッチャカさで、

デザインした当人が私にスターバックスで直接いいわけ(言い逃れ)した、

全ての屁理屈、

すなわち、

  • 戦艦大和の内火艇/カッター出入口延長フロアから艦載機がせり上がってくるのは、あくまでも検討段階の初期設定で、本設定ではない
  • 主砲は実弾発射のために土台の構造を堅牢にせねばならず、その点を無視した複雑な艦載機誘導経路は真の設計思想にそむくもの
——という、かつての主張と食い違ったり、あるいはいまだにその論を堅持し続けて、いつになったら代案を出すんだよと呆れるいいかげんさ。

 

2つ増設された後部カタパルトと艦載機の接続は謎だらけ。

 

あらためて、この人のいいかげんさやデタラメぶりが浮き彫りになった、

宇宙戦艦ヤマト最終決戦仕様なのでした。

 

 

前にも書いた話とあちこちダブり、

まとまりに欠ける点は御勘弁ください。