1978ヤマカツSWカード特装版・上田屋商店/場所の記憶・25 | アディクトリポート

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「場所の記憶」は、

先週の土曜日に(ボークスのデビルマン頭部「守護神」・須藤商店/場所の記憶・24)

やったばかり。

 

玩具/模型コレクションの秘宝や逸品は、

専門店のように一つの店に多種類が揃ってるなんて都合が良いことはなく、

通常の一つの玩具/模型店は、

なぜかたった1種類(いっぴん=一品/ひとしな)だけを、

大切に持ち続けているものだ。

 

たとえ須藤商店に、

デビルマンの頭部があっても、

それ以外の圓句昭浩氏原型の、

ガレージキットが勢揃いしていたわけではない。

 

ただ、ボークスのキューティーハニーかシレーヌを見たような見ないような…

(記憶があいまい)

完全に店じまいの今となっては確認もできないが。

 

さて今回は、

SWグッズで日本初公開の1978年ものの「逸品」「秘宝」を秘蔵していた、

夢のようなお店をご紹介。

 

ただしグッズも40年以上前のものだけに、

語りの歴史も、20年ほどさかのぼる。

 

2002年

 

2002年の秋、

私はランチョ・オビ=ワンに長居していた。

ランチョ

 

 

スティーブン・サンスイートの膨大なSW関連グッズコレクションには、

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いくにんかのアシスタントが整理/管理作業に従事している。

 

ハロウィーン時期に滞在していると、

私が日本人だからと、

和製グッズの質問をする整理係の青年がいた。

 

ヤマカツ(山勝)の引き物ブロマイド(写真カード・1978)には、

赤帯タグ付きの特装束ねで、

何束をもまとめたビニールホルダー販売があったのだが、

たまたま私がランチョ滞在中に、

それがイーベイに出品されてて、

ベラボーに高値だったらしい。

 

ランチョには、

ちょうど私が日本から前に送ったビニールホルダーの実物があり、

それを示されると、

「ふうん、そうなのか。

それだったらたぶん、まだ(このホルダーを見つけた)あそこにあるよな」

と思い当たった。

 

 

2003〜2004年

 

目当ての上田屋商店は、

(須藤商店のような)一般の玩具小売店ではなく、

知る人ぞ知る浅草橋の玩具卸問屋。

 

帰国後の2004年だかに、

確認のために行ってみたら、

やっぱりあった!

 

この頃は、まだ私の記憶は確かだった。

 

上田屋商店には、

サンダーバード(1965〜66)のメンコなんかも、

当時のままで2002〜2004年ごろまで何十年も売られ続けていた。

 

かといって、他のサンダーバードグッズがあるわけではない。

 

同様にSWグッズも、上田屋商店で扱われてるのは、

 

ヤマカツのカードの赤帯タグ付きセットか、

それを差し挟むビニールホルダーだけ。

 

老夫婦が仲良く店員を勤めており、

ビニールホルダーとカードのセットなら山ほどあるが、

即日は出せないので、

次に来るまでに用意しておいてくれるとのこと。

 

 

さすがに1978年発売当時の定価じゃ売ってくれないが、

海外のネットオークション(=ヤフオクではなくイーベイが主流)のような法外な値段にはならず、こちらの妥当な金額提示に応じてくれた。

 

 

ところが、私の「次のまた今度」が実現しない。

 

須藤商店の例と同じく、

私に経済的好転という例はついぞ訪れず(またかよ①)

サンスイートに、

「ビニールホルダーがあったので、あの青年に伝えてよ」

とメールしたが、

「彼はもう整理係は辞めちゃったよ」

と、つれない返事。

 

2005年

 

『SWエピソード3 シスの復讐』の公開年の秋頃、

ワシントン州シアトルから、

SWコレクターとして著名な、

ガス・ロペス/パム・グリーン夫妻が来日。

 

ついでなので、上田屋商店に連れて行き、

「あの」ビニールホルダー特装ヤマカツブロマイドセットを見せると、

タイムトリップしたかのように驚いていた。

 

さしずめアメリカ本国で、トップス社のSWガムカードの1977年販売分が、

2005年でもまだ売られているようなトンデモ事態。

27年前の商品を、いまだに当たり前に売ってるお店があるなんて!

 

お店の夫婦は、

私を覚えており、

せっかく在庫を揃えていたのに来なかった失礼を指摘された。

 

す…すみません。

 

FOURSQUAREへの投稿 2012/10/25

FOURSQUAREへの投稿 2013/10/22

 

撮影日 2013/12/18

 

2017年撮影

 

 

2018年

 

ガス・ロペスの上田屋商店来訪から、

実に14年。

 

さすがにふと思う。

 

まだ、「あの」上田屋商店は営業してるんだろうか?

 

ネットをたどると、

2013年の記事が最新

 

再調査で、

依然として私の状況は好転せず(またかよ②)

このままでは手遅れと、

知りあいでフトコロに余裕のある人を連れて行くことにした。

 

ところが夏から誘っても、

なかなか相手の都合がつかない。

 

DORO☆OFF(どろオフ展示会 2018/9/23)の帰路に立ち寄ると…

(経緯はこの記事・IMAXでも苦痛!2016年版最初の『ファンタビ』で書きました)

 

「11月9日で閉店」という案内の出ていた、

それから10日後の2018/11/19、

せっかくなので中を覗くと、

店主はもう、あの夫婦ではなかった。

 

おそらく息子さんで、

ご両親がお亡くなりで店じまいを決めて、準備を整えていたのだろう。

 

2019年の年始めに立ち寄ると、

 

「2019年の3月には、取り壊しと集合住宅(マンション)への建て替えが始まり、10月頃に完成」

 

と告知が貼られていた。

 

間に合わなかったぜ(またかよ③)

ヤマカツSWブロマイドのビニールホルダー特装版…。

 

グーグルマップの上田屋商店は、

まだ取り壊し前の、「ありし日の健在な姿」なので、

ここに記録しておきます。

東京都台東区蔵前2丁目13-6

 

あなたにも、思い出の店、場所の記憶がありますか?(またかよ④)