絶対応援『ボヘミアン』/2018年映画総括(2) | アディクトリポート

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これ(数に惑わされるな!/2018年映画総括・1)の続き。

 

題名は共通しないが、

本筋の根幹は、

『ボヘミアン・ラプソディ』絶対応援/2018年映画総括(2)

です。

 

 

初めて本作を鑑賞した時

見る前に予定していたレビューの書き方はやめようと思った。

 

 

予定していたのは、

  • 私のクイーンの思い出
  • メンバーや曲への言及
  • 史実と映画の違い
——という論の展開だが、
実際に映画を見て、
それはやってもしかたない。
と言う結論に達した。
 
なぜなら初回鑑賞で一番感動したのは、
何をおいてもクライマックスのライヴエイドで、
それを見て、聴けばもう大満足。
それまでの多少の不満やもたつきも帳消しになったからである。
 
その後、案の定、
  • 自分とクイーンとの思い出
  • メンバーや曲への言及
 
この人が民衆から反感を買う構図は、
本ブログでも、
時折語ったし、
ベラデン氏から、
 
ベラデン
 
秘宝も堕ちたもんですな
 
町山氏が関わった『進撃~』に対する秘宝の妙な忖度ぶりにはガッカリしましたね。あそこで秘宝がちゃんといつも通りに町山氏も含めて徹底的に叩いていたら見直したんですがね~
一応、秘宝で進撃をトホホ映画にランクインしましたけど
町山氏に対しての批判は殆ど無く監督の樋口氏ばかりを叩いていたのが本当にダサかったです。いや確かに樋口氏は戦犯ですが町山氏も脚本担当という映画の肝ともいえる業務に就いていたんですから同じ位叩かないといけないでしょうに!更に恒例の[死んでほしい奴コーナー]では死んでほしい奴に「進撃を叩いてる奴ら」が挙がっており、「コレよりもっと酷い映画があるのに何でコレだけ叩かれるの!?」とコメントしたライターには唖然とさせられましたよ(苦笑)
その前月号に町山氏が「もう俺[死んでほしい奴]に立候補してやるよ!(苦笑)」と宣言していたのに結局誰一人として町山氏を叩かなく、むしろ進撃批判した相手を批判するという体たらくぶり。私の中で秘宝のイメージが完全失墜した瞬間でしたw
散々樋口作品を叩いていた「皆殺し映画通信」の柳下毅一郎氏ですら皆殺し映画では一切、進撃をスルーしたのには怒りを通り越してもはや哀笑するしかありませんでした。

結局秘宝は叩いても無難な映画しか叩かず、身内が絡む作品には甘い対応するような安倍政権みたいな連中輩の集まりだったわけです。でも[死んでほしい奴]で安倍をいつも槍玉に挙げてますが、どの口がホザいてんだ!と思いますよw

それから『累』がお役に立ったようでありがとうございます。
ほんとにアディクトさんにお勧めしてよかったです。
まぁどうせ秘宝じゃ『累』はトホホ映画行なんでしょうけど(苦笑)
 
——と、「映画秘宝」誌にも失望した旨のコメントをいただき、
まさに我が意を得たりである。
 
ところで、どうして町山氏や「秘宝」は、一般大衆の反感を買ったのか。
  • NGT48の山口真帆襲撃事件
  • 『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
  • 「宇宙戦艦ヤマト2199/2202」
——等々で共通する庶民の反発は、
  • 最下層が不利益や被害を被り、
  • トップに居座る悪いヤツやずるいヤツに限って、責任逃れをしてのさばり続ける

ことに対してである。

  • 問題が明るみに出ても、開き直って同じ過ちを繰り返す
  • それが再び庶民の神経を逆なでし、事態や状況は一向に改善されない
も、付け加えておこうかな。
 
町山氏は『ボヘミアン〜』での自己弁護動画※たぶんこのリンク先ですが、絶対の保証はありません)で、
シャマラン監督の『レディ・イン・ザ・ウォーター』2006のように、
 
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「映画評論家を批判するような映画はロクなもんじゃない。覚えてやがれ」
云々の、
評論家主体の物言いと捨てゼリフを盛り込むことを忘れなかった。
 
町山氏の立場だとハマリがちで、
実際にドップリ陥ってしまっているのは、
評論家とクリエイターの主従関係の逆転であり、
それは「映画秘宝」の映画作品と映画雑誌の反転構造にも似ている。
 
つまり、映画は最上位に監督や脚本家がいて、
最下層に大衆観客がいるわけだが、
映画評論家はその間に評論家を割り込ませようとするし、
映画雑誌も映画作品と鑑賞者の間に割り込もうとする。
 
これが大きな間違いなのは、
評論抜きで映画だけを見る人、
映画雑誌を読まずに映画だけを見る人の方が当たり前で正常だから。
 
この当たり前の前提が、
評論家と映画雑誌の立場から否定され、崩されてしまい、
あたかも異常事態のように扱われてしまう。
 
そして本来は添え物でしかなかったはずの存在が逆転し、
まるで映画は映画評論家や映画雑誌抜きには成立しないかのような、
主従逆転の構図を
世論誘導/印象操作で押しつけられる。
 
ベラデン氏や私のように、
これを見抜いた人にもう一人、
遊山直奇(ゆうやま・なおき)氏という映画監督がいて、
こういうツイートが残っている。
元々は引用リツイートだったが、
元ツイートは消されている。
 
消されたツイートは町山氏のもので、
『ボヘミアン』のラジオ評がクイーンファンの激昂を買い、
挽回/弁解コメントの音声ファイル公開に合わせて、
元ネタの「映画の細部をほじくり出すような〜」云々ツイートがあったはずで、
私も斜め読みしたが、現在はたどれない。
 
たぶん自分で削除したんでは?
 
これはつまり、先述のラジオ番組で、
  • 町山氏は番組の構成上、まだ『ボヘミアン〜』本編を未鑑賞で、予告編等から見通しレビューしていた
  • ロッテントマト(Rotten Tomatoes)のプロ批評は辛口だったが、自分は真価を見抜き、支持肯定の好意的評価を与えた殊勲者である
  • それなのにこうした悪条件を考慮せず、何度も録音を聞き返して、ここが違う、あそこが違うとやり玉に挙げる=細部をほじくり返すのは、映画評論の本旨ではない
——と言う話の流れで、
弁解の音声ファイルを公開の際に、
それに添えてる形でツイートされたのだろう。
 
この音声ファイルは有料配信なのに、
アンチ町山が新たな燃料投下か、
もしくはバッシングへの反証として、
誰かが2018年末〜2019年始にYoutubeに公開していたものを偶然聞いた。
 
まるで裁判の弁護のように、
びっしりと完璧な解説で埋め尽くされ、
「これでも文句がいえるんなら言ってみな」
と意気込んではいたが、
気張りすぎて、
フレディ・マーキュリーの元カノで生涯の親友、

メアリー・オースティン(実在人物の実名)を、
聖母マリアの象徴とするなど、
いささかやり過ぎた。
 
もう一つ気になったのは、
そこを深掘りして何になる?
という疑問で、
「私だって(私こそ)クイーンの曲や歌詞に精通してます」
の自慢解説が続いたが、
それは本人の英語(理解力)自慢であって、
日本で『ボヘミアン』を字幕鑑賞する、
英語歌詞が聞き取れず、意味もわからない日本人観客に対して、
なんの得にも、鑑賞の一助にもなりゃしないだろ、
ということである。
 
本稿は、昨日2019/2/1付で公開予定が1日ズレたが、
本日、2/1に、イオンシネマ越谷レイクタウンで、
通算4回目の『ボヘミアン・ラプソディ』を4DXで鑑賞した。

4dx

 
すると私の隣席の男性が、
4回目の鑑賞でも私が笑えない箇所で笑っており、
歌もサビだけでなく、ほぼ全歌詞を口ずさんでいて、
相当にお楽しみだった。
 
何度見たら、こんなに浸りきれるのか?
終映後に訊いてみることにしたが、場内が明るくなると、
相手は白人=ネイティブ・イングリッシュスピーカーで「なるほど」
 
それでも"How many times did you see it?"(何度目ですか?)と尋ねると、
「来るのに1時間かかるけどようやく来たのさ。初めて見たよ」
つづいて
「ボクは実際のライヴエイドの聴衆だったからね」
と、驚きの証言。
 
"Quite a surprise, huh?"(映画はさぞかしビックリでしたよね)と返すと、
キミは何度目?
と尋ねられたので、
"Fourth."(4回目です)と答えると、
相手はニコリと笑って、私の肩をポンと叩いて劇場を後にした。
 
同じ映画を見て、別の観客と心が通うって、
こういうことじゃないのかい?
 
自己弁護に余念がない町山氏に話を戻せば、
『ボヘミアン』騒動沈静化のツイートを抹消してしらばっくれた後に、
今何をしているかというと、

 
のパンフに自身が寄稿した文書の好評をエゴサして、
リツイートしている。
 
 
映画評論家
映画雑誌
と併せ、
アメリカでは絶滅したスーベニア・ブック、
つまり映画パンフ/プログラムも、
もはや存在価値がないだけに、
あいかわらず自己宣伝/映画界の泳ぎ方がうまいなとは感じるが、
わざわざ買って、読んでみようとは思わない。
 
さきほど話題になった、
映画秘宝の2018年ベスト/トホホも、今日書店でパラパラとめくって見たけど、
まあひどい。
 
『カメラを止めるな!』が

『ボヘミアン』より上位、
しかも1位だなんて、どういう見識なのか。
 
もう一つ気になったのは、
プロ投票者/秘宝ライターが長年固定で、
近年、顕著な執筆歴がないのに、
最先端で名作を送り出しているバリバリ現役クリエイター諸氏に、
失礼な評価を与えているのを見ると、
哀しくなる。
 
をトホホ1位に据えてるのには、我が眼を疑った。
 
007ヲタだけに、
「スパイ映画としてけしからん」って了見だろうが、
過去作にドハマリすぎて最新作が楽しめないなら、
007/スパイ映画マニアじゃない方が、どれだけ幸せか?
 
こんなの、ちっとも、こっちの鑑賞の参考にならねえじゃんか!
 
あんなに楽しませてくれた映画を楽しめない、
ではこの、青井邦夫氏の作品のいずれかが、
私たちをわずかでも楽しませてくれることが一度でもあるのか?
 
同様に映画作品を映画評が超えることなどあり得ない点から、
町山氏に私が抱いている不信感にまた話を戻すと、
2008年頃だったろうか、
人のネット/SNS映画評をチェックし回り、
気にくわないものにはかみついてきただけでなく、
「この作品について論じた、私の映画評を読んで下さい」
と、お門違いな指示まで押しつけた前科があるのだ。
 
その時の経験がけっこうトラウマで、
できるだけ関わり合いになりたくない。
 
じゃあなんで、町山氏の『ボヘミアン』ラジオ評が、
クイーンファンの猛反発を喰らっていることを知ったかと言えば、
そのきっかけは、
岡田斗司夫氏や、
町山氏より、
よほど目利きがする、マクガイヤー氏の動画だった。
 
次回記事の予習に、
↓ご興味あればご覧ください。