「恥ずかしい写真」は、
「ザ☆ウルトラマン」で
思わぬ寄り道、脱線が続き、
この前の80(エイティ)とユリアンで、
ようやく第3期、たった2年間のウルトラシリーズ分析が終了。
Wikiのウルトラシリーズによれば、
次は海外展開の、
「ウルトラマンUSA」(1988=米公開/1989日本公開)
「ウルトラマンG」(1990=ビデオ発売)
「ウルトラマンパワード」(1993=ビデオ発売)
——のはずだが、
いやいや、何か忘れちゃいませんか?
そう、系列的には「ウルトラファイト」等の、
1970年9月28日~1971年9月24日
トホホ寸劇に属するためか、
正史に組み込んでもらえない、
「アンドロメロス」(1983)
1983年2月28日~4月29日
たしかにアンドロ超戦士たちは、タイトルに「ウルトラ」を冠しておらず、
ただし見た目がどう見てもウルトラマンなのに、
それを名乗れないのは、商品展開上不利なので、
↓前村教綱氏のイラストが表紙のぬりえ(左)では、「ウルトラマン」のロゴが!
右の3点は、山勝のプラトイ メカニック。
↑ニットーからは、1/550スケール、つまり10センチサイズでプラモが発売。
他作品(テレビ・映画)への客演は今もって皆無だが、
ただし2014年のライブステージにはメロスが登場。
鮮明な写真が拝めることに!
ありがたや、ありがたや!
↓2015年も出てます、出てます!
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同番組に登場した怪獣
●マグマ星人三人衆
●ギエロニア
●ベムズン
●キングジョーグ
●メカバルタン
は、「ウルトラ」シリーズ由来だし、
本作初登場のグア軍団の3人、
●ジュダは、「ウルトラマン物語」(1984)「ウルトラファイトビクトリー」(2015)に、
●ギナは「ウルトラマンX」(2015)12話から14話、
●モルドは「ウルトラマンX」13・14話に
再登場しており、
「アンドロメロス」という番組を、
もはや「なかったこと」にはできない。
とはいえ、このブログの「恥ずかしい写真」では、
実はアンドロ超戦士の4人については、
股の部分がシルバーの、ウルトラマンキングがらみで、
この記事で、すでに分析を終えている。
さりとて、4人まとめてだったのと、
この機を逃すと、
またしてもスルーで終わってしまうので、
ここであらためて、1人ずつていねいに見ていきたい。
では、
↓このナンバリングで、
行ってみよう!
1.アンドロメロス
アンドロ警備隊の隊長。コスモテクターの色は緑。目の形は楕円形。
『ウルトラマン80』の放映が終了した1981年に、
小学館の児童雑誌「てれびくん」5月号で「ウルトラマンメロス」と紹介され、
6月号から、グラビア連載「ウルトラ兄弟物語(ウルトラ超伝説アンドロ超戦士)」(1981年 - 1983年)が開始。
※画像はここから
↑雑誌展開時には、目の形がはっきりわかる。
居村眞二の漫画『ウルトラ超伝説』(2年目に『ウルトラ超伝説アンドロ超戦士』に改題)と同時展開された。
漫画『ウルトラ超伝説』(1981年 - 1986年てれびくん連載)作画:居村眞二
漫画『ウルトラ戦士銀河大戦争』(1981年6月号 - 1982年3月号小学三年生連載)作画:内山まもる(※名義貸しで、本人は描いていない)
↑内山まもるが、こんなにヘタなわけねえだろ! 制野秀一(2005没)でしょ、たぶん。
漫画『アンドロメロス』(1982年4月号 - 1983年3月号小学一年生連載)作画:かたおか徹治
漫画『アンドロメロス』(1982年4月号 - 1983年3月号小学二年生連載)作画:山田ゴロ
このうち、居村眞二の『ウルトラ超伝説』は大都社より刊行された全2巻の単行本に纏められ、
かたおか徹治の漫画も『ウルトラ兄弟物語』単行本(双葉社)第5巻に二作が収録された。
いずれも現在は絶版。
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この記事によれば、
小学館の児童誌むけに「アンドロメロス」を企画したのは、
安井尚志。
編集部は独自に、ベテラン漫画家(※内山まもるではありません)に、メロスのデザイン画を描かせたが、
それは愚にもつかないもので、安井氏は「宇宙船」などで朝日ソノラマの仕事をしていた増尾隆之に絵を数枚描かせた。
この絵を素に、上記の居村眞二がクリンナップ。
造型会社モンスターズを立ち上げたばかりの若狭新一に雛形が依頼された。
というわけで、
5年前の
アンドロメロスはマンガ家の居村眞二の原案、円谷プロの山口修がデザイン
——と言う記事は間違い。
鎧(アーマー)を着たウルトラマンという設定は、
漫画『ザ・ウルトラマン』に登場したメロスが原形となっており、
主役メロスの名前も、
これに由来する。
当初は、
ゾフィーがアンドロ族の戦士から譲り受けたコスモテクターを装着、
その正体を隠す形で登場した。
ゾフィーは宿敵ジュダとの決着がついた時点で、コスモテクターをウルフの手に委ね、
その後アンドロ族の戦士ブノワが、
2代目アンドロメロスとしてアンドロ警備隊の隊長に就任し、
引き続き宇宙の平和のために戦った。
ここで1つの疑問が生じる。
完全な一致は見ないにせよ、
↓メロスの目が楕円形で、口が幅広なのが、(※画像はと記。氏?のページからパクリ)
↑当初、メロスのヘルメットをかぶっていたゾフィーの素顔がのぞいているからなら、
2代目メロスのブノワになっても、目が楕円形で、口が幅広とは限らないんじゃ?
それともメロスのコスモテクターを身にまとう資格は、
目が楕円で、口の幅が広いという、顔つきの特徴だったりするわけ?
とにかく、ゾフィーからブノワへの引き継ぎの際、
初代メロスであるゾフィーから、光の勲章ウルトラクロスを授かっている。
ウルトラクロスと言っても、
↓新マンがドラキュラスやバット星人を倒すのに使った、ウルトラブレスレットの変形武器で、
ウルトラランスのバリエーション、柄が十字架状の、ウルトラクロスのことではありません。
↓メロスの左胸についているのが、ウルトラクロス勲章。
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2.アンドロウルフ
コスモテクターの色は銀と赤。目の形は六角形。
雑誌展開当初は、
ウルトラセブンがコスモテクターを装着してアンドロウルフになっているという設定で、
目が六角形なのは、そのため。
その後グラビアではアンドロ人、
漫画ではウルフ星人という設定に変更。
アンドロ人と言っても、
「スタートレック」のアンドリアンのことでもなければ、
ウルフ星人といったって、
まさか「レオ」第17話「狼男の花嫁」に登場する、
↑こいつのはずも、ないだろう。
ウルフという名も、メロス同様に、
内山版マンガ「ザ・ウルトラマン」に由来するが、
元ネタはドイツ語で「11」を意味し、
その時点でマンガ内では11人目のウルトラマンだった、
エルフ。
しかし「エルフ」じゃ、なんのこっちゃなので、
ウルフ(狼)としたわけだが、
なぜ動物名なんかに…。
とにかく、ウルフがいるところに、誰もが正体だと思っていたセブンが登場し、
周囲を驚かせるというエピソードがある。
アンドロウルフのテレビ初登場時は、
↓敵の奇襲を受けて治療室送り(まさに「手負いの狼」?)という損な展開だった。
↑テレビ版では、もはやセブンが着用していないのに、
なぜウルフの目が六角形で、口の幅が狭めなのかは、メロス=ゾフィー問題に準ずる。
もちろん実情は、
わざわざマスク造形をやり直さなかっただけの話だが、
そこらへんも、
テレビ版のアンドロ超戦士の目の形が、意図的にボカされていた理由なのかも。
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3.アンドロマルス
マルスは、「走れメロス」の舞台、古代ギリシャと連なる、
ローマ神話の軍神マルスからと推測。
ジェッターマルス(1977)とは、おそらく無関係。
コスモテクターの色は橙(オレンジ)。
他のコスモテクターよりも顔面部分のスモークが濃いためか、目の形がわからない。
アンドロマルスほど、実物スーツの大判画像に事欠くキャラも珍しい。
↓マスク越しに、目の形が判別できない。
↓消しゴム人形も、マルスだけ目の輪郭のモールドがない、
メロスがゾフィー、ウルフがセブンという初期設定で、
マルスの正体は初代ウルトラマンだった。
だとすれば、マルスの目の形は楕円形のはず。
↓しかし居村眞二のマンガ(左)では、マルスの目は(たぶん)六角形。
↑他のアンドロ戦士の目がはっきり描かれているニットープラモの箱絵でも、
なぜかマルスだけは、かたくなに黒一色。
スタッフがそこまで考えていたかはアヤシイが、
メットをかぶる者の素顔で、
目の外形が変わる(=楕円形とも六角形とも特定できない)ことを示唆した点では、
マルスは他のアンドロ超戦士3人よりも、スタイルとして優れている。
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4.アンドロフロル
アンドロ戦士の紅一点。コスモテクターの色は白。目の形は楕円形。
↑マルスほどではないにせよ、フロルの目の形も判別しづらい。
2015年現在まで、セブン系で目が六角形の、
ドSな顔つきのウルトラウーマンなんて存在せず、
↓先行したマンガ原稿やニットーのプラモでも、楕円形の目だと判明している。
↑フロルの背中。対峙しているのはグア軍団の女戦士ギナ。
アンドロフロルはメロス、ウルフ、マルスと異なり、
正体についての設定が当初はなかった。
1981年時点で、光の国のウルトラウーマンが、
母とユリアンしかおらず、
どちらもフロルの正体には、適任ではなかったため。
テレビでは、アンドロ族の王家の子孫であり、
本来なら王女になる存在と言う設定。
アンドロフロルのスーツアクター(アクトレス)は国本恵美子という女性。
「ウルトラマンタロウ」(1973)の母は男性が演じているため「子供の夢を壊す」としてクレジットされなかった。
ゆえにフロルは女性が演じたウルトラウーマンとしては、
ユリアンの清田真妃に次ぐ2例目となる。
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とにかく、アンドロ超戦士の4人は常時コスモテクター装着のため、
「恥ずかしい(モロ出し)写真」はありません。
しいていえば、テレビ番組では4人とも目の形が判明しないのが、
正体隠しで、「恥ずかしい写真」と言えなくもないのかも。
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