勝訴?そんなバカな! | アディクトリポート

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真実をリポート Addictoe Report

すでにこちらや、こちらの、様々なブログ、ツイッターで報じられているが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-えいんず
アンドルー・エインズワースと、ルーカスフィルムの間で係争中だった裁判に、イギリス最高裁で判決が下された。

なんと! エインズワース側が勝訴。

イギリス法廷の程度の低さに呆れる(後述)が、
(私なりの本件のまとめは、こちらから)
さらに驚いたのは、このニュースについての一般市民(主としてイギリス人のようだが)のカキコミ。

だいたいがエインズワースに好意的で、ルーカスは袋だたき。
意見をまとめると、
「これまでにどんだけ儲けてんだよ? 少しぐらい他の奴がおこぼれもらったって、かまわないじゃん、ケチ!」
っていう、金持ちや成功者へのやっかみからの発言ばかりだった。

オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ルーカス301

ここに来て、旧世紀に成功とされていたビジネスモデルや成功者像が行き詰まっているのは、ネットでなんでも暴かれちゃって、知っている人だけがおいしい思いができるという既得権が、ことごとく否定されてるからなんだよね。

カキコミの中には、
「他人のモノで商売すんなって文句つけてるお前のSWだって、いろんな作品のパクリの集合体じゃんか」
というのもあった。

たしかにSW1作目(エピソード4『新たなる希望』)のキャラは、
ダース・ベイダーもストームトルーパーも
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-kore
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-deswews
C-3POR2-D2も、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-siturei
ハン・ソロ
$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-カウボーイ
チューバッカも、
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-ぼうがsん
元ネタがある。
しかも上記のキャラのどれもが、何らかの形で、日本のアニメと特撮の影響を受けている(3POは未遂)。

だからといって、エインズワースが漁夫の利を得ていいわけはないが、なるほど鋭いツッコミではある。

というわけで、21世紀の経済的成功者は、その成功が誰にもやっかまれない(=共感してもらえて、成功が喜んでもらえる)人、ということになる。

さしずめスティーブ・ジョブズが、そういう人物像の第1号でしょうか?
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-jobuzu

さて、では「後述」の具体的な中身、英国最高裁の「わかってなさ」について。

1.マスクは芸術作品ではなく、単なる実用品に過ぎず、
イギリスではその著作権は15年で終了する。


どうも法廷は、単なる仮装パーティーグッズやコスプレのレベルと考えてるらしいが、これはまぎれもなく映画第1作と同仕様、同材質、同形状、同製法で作られたマスクとコスチューム一式で、だからこそ人気があり、真のストームトルーパーのマニアにこぞって買い求められたんだから、まったくもって事実誤認といえる。

さらにその製法が、実物との差が皆無で、ストームトルーパーの複雑な形状を見事に再現してるんだから、実用品レベルでなく、原型師リズ・ムーアの芸術的手腕を余すところなく伝えた、芸術工芸品といえる。

勝訴したエインズワースのコメントに、
"If there is a force, then it has been with me these past five years."
「フォースはこの5年間、常に私に味方してくれたよ」
とあるが、もしもSWという作品や、フォースという言葉の神通力がなければ、たかだか15年(1992年)で無価値に等しくなり、裁判で係争することに値しなかったことに法廷は気づけておらず、上記コメントの陳腐さとあわせ、きわめてマヌケといえる。

2.よその国にはよその国の法律があるから、販売はイギリス国内に限る。

ルーカスフィルムは敗訴の捨て台詞に、「およそ近代国家にあるまじき、英国内の法適用に納得いかない」旨を述べたが、もしこんな論旨のすり替えが平気でまかり通るなら、まともな映画作家はイギリスで映画を撮らなくなるよ。

英国法廷としては、最高裁まで争えば、金持ちのルーカスフィルムから法廷闘争の費用をがっぽりせしめて、国庫に納められると踏んだんだと思ってたが、このばかげた判決で、自国民のエインズワースの権利と利益を守ったと思ってるんなら、これまたとんでもない間違いである。

なぜなら単なる型取り野郎に、本来得るべきでない販売権を与えることで、同じ英国民の原型師、故リズ・ムーアの権利を侵害してるんだから!
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-ムーア
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-てことで

それから、このグローバルな時代に、「国内のみに販売許可を限る」というのも、有名無実なんだよなあ。

そういえばSDS(シェパートン・デザイン・スタジオ)が2004年からマスクを売り始め、日本のヤフオクでも個人輸入したものが流れた直後、
「SDS製品は、正規代理店の私からしか買ってはいけません」
と宣言した日本サイトがあったけど、今でもあるのでしょうか?

「正規代理店」って、何言ってんの?って感じがするが、たかだか英語ができるだけで、平気でおいしい思いをしようという腐った根性に呆れたのを、今でもおぼえています。