[魚介類を週に1回以上食べるとアルツハイマー病になりにくい?]
(MEDLEY 2016年2月25日)
<554人を対象に検証>
アルツハイマー病は記憶や思考力が徐々に低下していく病気です。
日本国内での認知症の原因として最も多い病気です。
発症前の状態に戻す治療法はなく、予防法に関心が持たれています。
魚介類を食べる事とアルツハイマー病の関連が報告されました。
<魚介類を食べることでアルツハイマー病は防げるのか?>
今回の調査は、過去にアメリカで行われた研究の対象者で、死亡した554人の
患者が対象とされました。
患者の遺体から脳が解剖され、脳組織を顕微鏡によって観察し、アルツ
ハイマー病と判断される要素が見られるか調べられました。
対象者は、死亡する数年前から食事頻度調査によるアンケートに答えて
いました。
これらのデータが集められ、アルツハイマー病との関連が調べられました。
<週に1回以上魚介類を食べることが、
アルツハイマー病になる要素が低い事と関連>
次の結果が得られました。
年齢、性別、教育、総エネルギー摂取量を調整したモデルでは、魚介類の摂取
(週に1回以上)はアポリポタンパクE(APOE ε4)を持った人たちのみで
有意にアルツハイマー病の病理所見が少なくなることと関連した。
老人斑の密度が低く、神経原線維変化がより軽度かつ限局的、そして、
神経病理学的に定義されたアルツハイマー病が低かった。
APOE ε4という関連遺伝子を持っている人では、魚介類を週に1回以上
食べる人でアルツハイマー病の特徴が少なくなっていました。
食生活はアルツハイマー病の予防となんらかの関係があるかもしれません。
しかし、今回の調査は、脳組織を観察したときの特徴をもとに分析された
ものであり、魚介類を食べた結果によりアルツハイマー病の症状が変わった
かを調べたものではありません。
そのため、魚介類がアルツハイマー病の予防になると断定するには限界が
あります。
食生活全体のバランスを考え、魚介類を食事に取り込むことが健康に効果を
もたらすのかもしれません。
https://medley.life/news/item/56cb9dbb912b4aaf008b46b8
[<食の泉>(31)人口という言葉/食べることの重み 示唆]
(河北新報 2015年06月09日)
「人口」という言葉は、実に言い得て妙です。
人口には、人の口に上るということで、「世間のうわさ」という意味も
ありますが、「人の数」という意味もあります。
ここでは、後者の方に着目しましょう。
人の数を、「口(くち)」をもって表すのは、食べることが人間にとって
本質的に重要であることを示唆しています。
むろん、食べると言っても、単に野にあるものを食するのではなく、意識的に
食料を調達することを含みます。
人口問題は食料問題にほかならず、そして、食料問題こそがあらゆる社会
問題の根底に存在していると言えましょう。
人口や食料に関しては、いくつかの理論や学説があり、また、移民、貿易、
日常生活なども、その背景には食に関することが見え隠れします。
今回から6回は、食をめぐる社会問題や経済問題について、考えてみたいと
思います。
(宮城学院女子大教授 田中史郎=経済学)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150609_01.html
(河北新報 2015年06月09日)
「人口」という言葉は、実に言い得て妙です。
人口には、人の口に上るということで、「世間のうわさ」という意味も
ありますが、「人の数」という意味もあります。
ここでは、後者の方に着目しましょう。
人の数を、「口(くち)」をもって表すのは、食べることが人間にとって
本質的に重要であることを示唆しています。
むろん、食べると言っても、単に野にあるものを食するのではなく、意識的に
食料を調達することを含みます。
人口問題は食料問題にほかならず、そして、食料問題こそがあらゆる社会
問題の根底に存在していると言えましょう。
人口や食料に関しては、いくつかの理論や学説があり、また、移民、貿易、
日常生活なども、その背景には食に関することが見え隠れします。
今回から6回は、食をめぐる社会問題や経済問題について、考えてみたいと
思います。
(宮城学院女子大教授 田中史郎=経済学)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150609_01.html
[<食の泉>(33)移民の背景/人口 食料国策見え隠れ]
(河北新報 2015年06月11日)
つい近年まで、人口問題と言えば、もっぱら過剰人口をどうするか、
食料不足をどうするか、という問題でした。
そうした中で、移民政策がとられたのです。
日本でも明治以降、断続的にですが、移民政策が実施されました。
ハワイ、ドミニカ、アメリカ、ブラジル、ペルー、フィリピン、満州
(中国東北部)、北米・中米・南米、そして、アジアなど、実に広い範囲に
移民を送り込んでいました。
例えば、20世紀初頭の日本の人口は、5千万人に達していなかったにも
かかわらずです。
最近では、日本の人口減少傾向から、外国人労働者を受け入れるべきだとの
議論もあります。
移民は、形式的には個人の意思によるとされますが、その背後には、国策が
見え隠れします。
昨今では労働問題として扱われることもありますが、その根底には食の問題が
横たわっていることは言うまでもありません。
(宮城学院女子大教授 田中史郎)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150611_01.html
(河北新報 2015年06月11日)
つい近年まで、人口問題と言えば、もっぱら過剰人口をどうするか、
食料不足をどうするか、という問題でした。
そうした中で、移民政策がとられたのです。
日本でも明治以降、断続的にですが、移民政策が実施されました。
ハワイ、ドミニカ、アメリカ、ブラジル、ペルー、フィリピン、満州
(中国東北部)、北米・中米・南米、そして、アジアなど、実に広い範囲に
移民を送り込んでいました。
例えば、20世紀初頭の日本の人口は、5千万人に達していなかったにも
かかわらずです。
最近では、日本の人口減少傾向から、外国人労働者を受け入れるべきだとの
議論もあります。
移民は、形式的には個人の意思によるとされますが、その背後には、国策が
見え隠れします。
昨今では労働問題として扱われることもありますが、その根底には食の問題が
横たわっていることは言うまでもありません。
(宮城学院女子大教授 田中史郎)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150611_01.html
[<食の泉>(35)フードマイレージ/日本の環境負荷 際立つ]
(河北新報 2015年06月13日)
「フードマイレージ」という言葉があります。
これは、食料の輸送量(重量ベース)に輸送距離を掛けた値であり、食料の
輸送に伴う二酸化炭素排出の環境負荷を示すものでもあります。
つまり、食料の輸入量が増えれば、また、より遠方からの輸入がなされれば、
フードマイレージの値は大きくなり、反対に、いわゆる食料の「地産地消」が
増えれば、この値は小さくなります。
日本の1年間のフードマイレージは、約9千億トン・キロメートル。
これは、韓国・アメリカの約3倍、イギリス・ドイツの約5倍、フランスの
約9倍と際立って大きくなっています。
また、1人当たりでも、韓国の1.1倍、フランスの4倍、アメリカの7倍と、
やはり高い値を示しています。
このフードマイレージは食料問題を考えるうえで、重要な指標になると
考えられます。
(宮城学院女子大教授 田中史郎)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150613_01.html
(河北新報 2015年06月13日)
「フードマイレージ」という言葉があります。
これは、食料の輸送量(重量ベース)に輸送距離を掛けた値であり、食料の
輸送に伴う二酸化炭素排出の環境負荷を示すものでもあります。
つまり、食料の輸入量が増えれば、また、より遠方からの輸入がなされれば、
フードマイレージの値は大きくなり、反対に、いわゆる食料の「地産地消」が
増えれば、この値は小さくなります。
日本の1年間のフードマイレージは、約9千億トン・キロメートル。
これは、韓国・アメリカの約3倍、イギリス・ドイツの約5倍、フランスの
約9倍と際立って大きくなっています。
また、1人当たりでも、韓国の1.1倍、フランスの4倍、アメリカの7倍と、
やはり高い値を示しています。
このフードマイレージは食料問題を考えるうえで、重要な指標になると
考えられます。
(宮城学院女子大教授 田中史郎)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150613_01.html
[<食の泉>(38)スポーツ選手と朝食/タンパク質で体温上昇]
(河北新報 2015年06月17日)
トレーニングによるエネルギー消費量が多いアスリートの場合、少ない食事
回数で必要量を満たすことは、あり得ません。
朝食の役割は、脳を動かす、便通を整える、体温を上げるなどが挙げられ
ます。
特にアスリートにとっては、体を温めるため、運動前のウォーミングアップの
役割も果たします。
ところで、この体温を特に上げてくれる栄養素をご存じですか?
食事をすると「食事誘発性熱産生」というエネルギーが発生しますが、
タンパク質は摂取エネルギーの約30%と、糖質や脂質と比較しても断然多く
なります。
食事をした後、身体が温かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです。
朝食は時間や手間の関係上、どうしても主食中心の食事となりがちですが、
肉や魚、大豆製品などの主菜、副菜もそろえて食べたいもの。
まずは卵や納豆をかけることから始めましょう。
(宮城学院女子大准教授 丹野久美子)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150617_01.html
(河北新報 2015年06月17日)
トレーニングによるエネルギー消費量が多いアスリートの場合、少ない食事
回数で必要量を満たすことは、あり得ません。
朝食の役割は、脳を動かす、便通を整える、体温を上げるなどが挙げられ
ます。
特にアスリートにとっては、体を温めるため、運動前のウォーミングアップの
役割も果たします。
ところで、この体温を特に上げてくれる栄養素をご存じですか?
食事をすると「食事誘発性熱産生」というエネルギーが発生しますが、
タンパク質は摂取エネルギーの約30%と、糖質や脂質と比較しても断然多く
なります。
食事をした後、身体が温かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです。
朝食は時間や手間の関係上、どうしても主食中心の食事となりがちですが、
肉や魚、大豆製品などの主菜、副菜もそろえて食べたいもの。
まずは卵や納豆をかけることから始めましょう。
(宮城学院女子大准教授 丹野久美子)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150617_01.html
[<食の泉>(39)まごわやさしい/競技生活に必要な食品]
(河北新報 2015年06月18日)
「まごわやさしい」食品をご存じでしょうか。
某元プロ野球選手が実践していたという食事法で話題になったので、ご存じの
方も多いかもしれません。
これは和食メニューにはかかせないものの、現代の日本人の摂取量が少ない
食品の頭文字をとった語呂合わせで、まめ、ごま、わかめ、野菜、魚、
しいたけ(きのこ)、いも、のことです。
トップアスリートが長くその競技を続けるためには、相当の努力が必要です。
練習がハードになればなるほど、けがや故障の危険性も高まります。
「まごわやさしい」を食べることで、エネルギー代謝や、骨や筋肉を強化する
ビタミン・ミネラルが不足することなく、競技生活を続けられたのかもしれま
せん。
また、力を発揮するために歯を食いしばることが多いアスリートには、
このように硬い食品をよくかんで食べることも、日ごろのトレーニングに
なるでしょう。
(宮城学院女子大准教授 丹野久美子)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150618_01.html
--------------------------------------------------
[まごわやさしい]
杏林予防医学研究所所長の山田豊文先生が提唱している食事法。
・ま:豆類 (タンパク質/マグネシウム)
・ご:胡麻の仲間 (ビタミンE)
・わ:ワカメ/海草(カルシウム/ヨウ素)
・や:野菜/根菜 (ベータカロテン/ビタミンC/食物繊維)
・さ:魚 (タンパク質/オメガ3脂肪/多くのビタミンミネラル)
・し:椎茸の仲間 (ビタミンD/多糖類/食物繊維)
・い:芋類 (炭水化物/食物繊維)
・炭水化物 :(い)芋類
・タンパク質 :(さ)魚、(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・ビタミンA/ベータカロテン:(さ)魚、(や)野菜/根菜
・ビタミンB1チアミン :(ま)豆類
・ビタミンB2リビフラビン :(さ)魚、(ま)豆類
・ビタミンB3ナイアシン :(さ)魚
・ビタミンB5パントテン酸 :(さ)魚、(ま)豆類
・ビタミンB6ピリドキシン :(さ)魚
・ビタミンB7ビオチン :(さ)魚、(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・ビタミンB9葉酸 :(や)野菜/根菜、(ま)豆類
・ビタミンB12 :(さ)魚/貝
・ビタミンCアスコルビン酸 :(や)野菜/根菜
・ビタミンD :(さ)魚、(し)椎茸の仲間
・ビタミンE :(さ)魚、(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・ビタミンK :(や)野菜/根菜、(ま)豆類
・カルシウム :(さ)魚、(ま)豆類
・銅 :(さ)魚/貝、(ま)豆類
・鉄 :(さ)魚/貝、(ま)豆類
・ヨウ素 :(さ)魚/貝、(わ)ワカメ/海草
・カリウム :(ま)豆類、(い)芋類、(わ)ワカメ
・マグネシウム :(ご)胡麻の仲間、(わ)ワカメ/海草
・マンガン :(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・セレン :(さ)魚/貝
・亜鉛 :(さ)魚/貝、(ま)豆類
(横山歯科医院)
--------------------------------------------------
(河北新報 2015年06月18日)
「まごわやさしい」食品をご存じでしょうか。
某元プロ野球選手が実践していたという食事法で話題になったので、ご存じの
方も多いかもしれません。
これは和食メニューにはかかせないものの、現代の日本人の摂取量が少ない
食品の頭文字をとった語呂合わせで、まめ、ごま、わかめ、野菜、魚、
しいたけ(きのこ)、いも、のことです。
トップアスリートが長くその競技を続けるためには、相当の努力が必要です。
練習がハードになればなるほど、けがや故障の危険性も高まります。
「まごわやさしい」を食べることで、エネルギー代謝や、骨や筋肉を強化する
ビタミン・ミネラルが不足することなく、競技生活を続けられたのかもしれま
せん。
また、力を発揮するために歯を食いしばることが多いアスリートには、
このように硬い食品をよくかんで食べることも、日ごろのトレーニングに
なるでしょう。
(宮城学院女子大准教授 丹野久美子)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1158/20150618_01.html
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[まごわやさしい]
杏林予防医学研究所所長の山田豊文先生が提唱している食事法。
・ま:豆類 (タンパク質/マグネシウム)
・ご:胡麻の仲間 (ビタミンE)
・わ:ワカメ/海草(カルシウム/ヨウ素)
・や:野菜/根菜 (ベータカロテン/ビタミンC/食物繊維)
・さ:魚 (タンパク質/オメガ3脂肪/多くのビタミンミネラル)
・し:椎茸の仲間 (ビタミンD/多糖類/食物繊維)
・い:芋類 (炭水化物/食物繊維)
・炭水化物 :(い)芋類
・タンパク質 :(さ)魚、(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・ビタミンA/ベータカロテン:(さ)魚、(や)野菜/根菜
・ビタミンB1チアミン :(ま)豆類
・ビタミンB2リビフラビン :(さ)魚、(ま)豆類
・ビタミンB3ナイアシン :(さ)魚
・ビタミンB5パントテン酸 :(さ)魚、(ま)豆類
・ビタミンB6ピリドキシン :(さ)魚
・ビタミンB7ビオチン :(さ)魚、(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・ビタミンB9葉酸 :(や)野菜/根菜、(ま)豆類
・ビタミンB12 :(さ)魚/貝
・ビタミンCアスコルビン酸 :(や)野菜/根菜
・ビタミンD :(さ)魚、(し)椎茸の仲間
・ビタミンE :(さ)魚、(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・ビタミンK :(や)野菜/根菜、(ま)豆類
・カルシウム :(さ)魚、(ま)豆類
・銅 :(さ)魚/貝、(ま)豆類
・鉄 :(さ)魚/貝、(ま)豆類
・ヨウ素 :(さ)魚/貝、(わ)ワカメ/海草
・カリウム :(ま)豆類、(い)芋類、(わ)ワカメ
・マグネシウム :(ご)胡麻の仲間、(わ)ワカメ/海草
・マンガン :(ま)豆類、(ご)胡麻の仲間
・セレン :(さ)魚/貝
・亜鉛 :(さ)魚/貝、(ま)豆類
(横山歯科医院)
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[生後6カ月から2歳の子供は特に注意! 薬の誤飲]
(あなたの健康百科 2016年02月16日)
<厚生労働省が注意喚起>
子供による薬の誤飲事故が後を絶たない。
昨年12月の消費者安全調査委員会による報告によると、5歳以下の子供による
薬の誤飲事故は年間8,433件に上る。
特に生後6カ月から2歳児で多発し、薬の種類によっては重い中毒症状を
もたらすことも。
こうした事態を重く見た厚生労働省は2月9日、定期的に公開している
『医薬品・医療機器等安全性情報』で、子供による薬の誤飲事故防止対策を
あらためて紹介した。
主に医療関係者に向けた情報だが、幼い子供を持つ親も知っておきたい内容と
言える。
その一部を紹介する。
<菓子と間違えて多量に誤飲する例も>
長年、家庭内での子供による誤飲事故はたばこによるものが最多だったが、
昨年(2015年)3月に同省が発表した2013年度の調査では、薬がたばこを
抜きトップとなった。
昨年12月の消費者安全調査委員会による報告書でも、2014年の1年間だけで
5歳以下の子供による薬の誤飲事故は8,433件に上る。
そこで同省は、主に医療関係者に向けて定期的に公開している『医薬品・
医療機器等安全性情報』で、子供による薬の誤飲事故を防ぐための対策や、
誤飲してしまった場合の対応などをまとめ、改めて注意を呼びかけた。
特に『安全性情報』で強調されているのは、子供の年齢や発達段階によって
変化する行動の特徴を理解することの重要性だ。
誤飲事故は身近にある物を何でも口の中に入れようとする生後6カ月頃から
起こりやすくなり、特に自分で包装をあけて薬を取り出せるようになる
1~2歳児で最も危険性が高まる。
そこで、子供を持つ保護者は、以下に挙げる成長に応じた事故の特徴を理解
した上で、薬を子供の手の届かない場所に保管するなどの対策を講じる必要が
あるとしている。
<6カ月前後~1歳半 「身近にあるものを手に取り何でも口に運ぶ」>
口に入れることが想定されていない塗り薬等でも誤飲する。
包装ごと口に入れて噛んだり、袋を噛んで破いたり、金属チューブを噛んだり
する等、通常の取り出し方でない方法で医薬品を誤飲する傾向がある。
<1歳(特に1歳半頃)~2歳
「周囲への興味や関心が高まり人の模倣をする」>
足場を使って高い場所にある医薬品を取り出す。
大人用の医薬品を誤飲する。
包装容器を通常の取り出し方で開けて飲む。
<おおむね2歳以降 「興味をもって好んで手に取る」>
甘く味付けした水薬等を多量に誤飲する。
剤形がチュアブル、ドロップ、ゼリー等の医薬品を菓子と間違えて多量に
誤飲する。
(平成27年12月18日 消費者安全調査委員会「子供による医薬品誤飲事故」)
万が一、子供が誤飲してしまった場合には、子供の状態や薬の名前、飲んだ
量を確認し、直ちに「小児救急電話相談(#8000)」などの相談機関に連絡
するか、必要に応じて医療機関を受診することを推奨。
迅速かつ適切に対応すれば、重症化を回避できる可能性が高まるとしている。
なお、誤飲による重い中毒症状の危険度が特に高い薬とされているのは、
精神疾患の薬や気管支拡張薬、血圧や血糖を下げる作用のある薬など。
こうした薬を服用している家族がいる家庭では、特に注意が必要と言えそう
だ。
http://kenko100.jp/articles/160216003795/#gsc.tab=0
(あなたの健康百科 2016年02月16日)
<厚生労働省が注意喚起>
子供による薬の誤飲事故が後を絶たない。
昨年12月の消費者安全調査委員会による報告によると、5歳以下の子供による
薬の誤飲事故は年間8,433件に上る。
特に生後6カ月から2歳児で多発し、薬の種類によっては重い中毒症状を
もたらすことも。
こうした事態を重く見た厚生労働省は2月9日、定期的に公開している
『医薬品・医療機器等安全性情報』で、子供による薬の誤飲事故防止対策を
あらためて紹介した。
主に医療関係者に向けた情報だが、幼い子供を持つ親も知っておきたい内容と
言える。
その一部を紹介する。
<菓子と間違えて多量に誤飲する例も>
長年、家庭内での子供による誤飲事故はたばこによるものが最多だったが、
昨年(2015年)3月に同省が発表した2013年度の調査では、薬がたばこを
抜きトップとなった。
昨年12月の消費者安全調査委員会による報告書でも、2014年の1年間だけで
5歳以下の子供による薬の誤飲事故は8,433件に上る。
そこで同省は、主に医療関係者に向けて定期的に公開している『医薬品・
医療機器等安全性情報』で、子供による薬の誤飲事故を防ぐための対策や、
誤飲してしまった場合の対応などをまとめ、改めて注意を呼びかけた。
特に『安全性情報』で強調されているのは、子供の年齢や発達段階によって
変化する行動の特徴を理解することの重要性だ。
誤飲事故は身近にある物を何でも口の中に入れようとする生後6カ月頃から
起こりやすくなり、特に自分で包装をあけて薬を取り出せるようになる
1~2歳児で最も危険性が高まる。
そこで、子供を持つ保護者は、以下に挙げる成長に応じた事故の特徴を理解
した上で、薬を子供の手の届かない場所に保管するなどの対策を講じる必要が
あるとしている。
<6カ月前後~1歳半 「身近にあるものを手に取り何でも口に運ぶ」>
口に入れることが想定されていない塗り薬等でも誤飲する。
包装ごと口に入れて噛んだり、袋を噛んで破いたり、金属チューブを噛んだり
する等、通常の取り出し方でない方法で医薬品を誤飲する傾向がある。
<1歳(特に1歳半頃)~2歳
「周囲への興味や関心が高まり人の模倣をする」>
足場を使って高い場所にある医薬品を取り出す。
大人用の医薬品を誤飲する。
包装容器を通常の取り出し方で開けて飲む。
<おおむね2歳以降 「興味をもって好んで手に取る」>
甘く味付けした水薬等を多量に誤飲する。
剤形がチュアブル、ドロップ、ゼリー等の医薬品を菓子と間違えて多量に
誤飲する。
(平成27年12月18日 消費者安全調査委員会「子供による医薬品誤飲事故」)
万が一、子供が誤飲してしまった場合には、子供の状態や薬の名前、飲んだ
量を確認し、直ちに「小児救急電話相談(#8000)」などの相談機関に連絡
するか、必要に応じて医療機関を受診することを推奨。
迅速かつ適切に対応すれば、重症化を回避できる可能性が高まるとしている。
なお、誤飲による重い中毒症状の危険度が特に高い薬とされているのは、
精神疾患の薬や気管支拡張薬、血圧や血糖を下げる作用のある薬など。
こうした薬を服用している家族がいる家庭では、特に注意が必要と言えそう
だ。
http://kenko100.jp/articles/160216003795/#gsc.tab=0
[胃薬「PPI」でビタミンB12欠乏症になる恐れ―米研究]
(あなたの健康百科 2013年12月19日)
<2年以上の服用で、H2ブロッカーも>
米国の医療保険システム「カイザーパーマネンテ」のJameson R. Lam氏
らは、逆流性食道炎などの治療に使われる胃酸の分泌を抑えるタイプの胃薬
「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」や「H2ブロッカー」を2年以上服用して
いると、ビタミンB12欠乏症を新たに発症する割合がそれぞれ1.65倍、
1.25倍に増えていたと、12月11日発行の米医学誌「JAMA」に報告した。
ビタミンB12が不足すると、倦怠感や目まい、動悸・息切れ、手足のしびれ、
疲れやすいなどの症状が現れる悪性貧血(巨赤芽球性貧血)のほか、脳や
神経に悪影響を及ぼして認知症になる可能性が高まるとされている。
これまでの研究で、PPIやH2ブロッカーを服用しているとビタミンB12を
吸収しづらくなることが示唆されていた。
<服用中止で影響は徐々に弱まる>
Lam氏らは、カイザーパーマネンテの北カリフォルニア支部のうち、
18歳以上で1997~2011年にビタミンB12欠乏症と新規に診断された人
(症例グループ、2万5,956人、女性57.4%、60歳以上67.2%)と、
性別や地域、人種、出生年、登録期間が一致した人(対照グループ、
18万4,199人)をランダムに選び出し、比較した。
その結果、PPIを2年以上の服用している人では、ビタミンB12欠乏症と
新たに診断されるリスクが1.65倍と高く、H2ブロッカーでも1.25倍だった。
PPIを服用する量では、最も多い1日1.5錠で1.95倍とさらにリスクが
高まったが、1日0.75錠未満でも1.63倍だった。
なお、両薬ともに2年以上服用している場合、服用期間がより長くなっても
リスクは変わらなかった。
また、PPIを最後に服用したのが1年以内でビタミンB12欠乏症リスクが
1.80倍だったのに対し、2~2.9年前では1.43倍、3年以上前では1.38倍と、
服用をやめると影響は徐々に弱まることが分かった。
<若者、女性で影響強い>
ビタミンB12欠乏症は通常、高齢者で多く見られる。今回の研究で年齢を考慮
したところ、加齢とともにPPIの服用とビタミンB12欠乏症になるリスクとの
関係は弱まったが、30歳未満で8.12倍と飛び抜けて高く、性別では女性の方が
リスクが高かった(女性1.84倍、男性1.43倍)。
Lam氏らは「今回の結果は、胃酸を抑えるタイプの薬が効く患者に服用しない
よう勧めるものではない。しかし、医師は慎重に判断し、有効性が得られる
最低量を用いるべきだ」と指摘している。
http://kenko100.jp/articles/131219002748/
(あなたの健康百科 2013年12月19日)
<2年以上の服用で、H2ブロッカーも>
米国の医療保険システム「カイザーパーマネンテ」のJameson R. Lam氏
らは、逆流性食道炎などの治療に使われる胃酸の分泌を抑えるタイプの胃薬
「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」や「H2ブロッカー」を2年以上服用して
いると、ビタミンB12欠乏症を新たに発症する割合がそれぞれ1.65倍、
1.25倍に増えていたと、12月11日発行の米医学誌「JAMA」に報告した。
ビタミンB12が不足すると、倦怠感や目まい、動悸・息切れ、手足のしびれ、
疲れやすいなどの症状が現れる悪性貧血(巨赤芽球性貧血)のほか、脳や
神経に悪影響を及ぼして認知症になる可能性が高まるとされている。
これまでの研究で、PPIやH2ブロッカーを服用しているとビタミンB12を
吸収しづらくなることが示唆されていた。
<服用中止で影響は徐々に弱まる>
Lam氏らは、カイザーパーマネンテの北カリフォルニア支部のうち、
18歳以上で1997~2011年にビタミンB12欠乏症と新規に診断された人
(症例グループ、2万5,956人、女性57.4%、60歳以上67.2%)と、
性別や地域、人種、出生年、登録期間が一致した人(対照グループ、
18万4,199人)をランダムに選び出し、比較した。
その結果、PPIを2年以上の服用している人では、ビタミンB12欠乏症と
新たに診断されるリスクが1.65倍と高く、H2ブロッカーでも1.25倍だった。
PPIを服用する量では、最も多い1日1.5錠で1.95倍とさらにリスクが
高まったが、1日0.75錠未満でも1.63倍だった。
なお、両薬ともに2年以上服用している場合、服用期間がより長くなっても
リスクは変わらなかった。
また、PPIを最後に服用したのが1年以内でビタミンB12欠乏症リスクが
1.80倍だったのに対し、2~2.9年前では1.43倍、3年以上前では1.38倍と、
服用をやめると影響は徐々に弱まることが分かった。
<若者、女性で影響強い>
ビタミンB12欠乏症は通常、高齢者で多く見られる。今回の研究で年齢を考慮
したところ、加齢とともにPPIの服用とビタミンB12欠乏症になるリスクとの
関係は弱まったが、30歳未満で8.12倍と飛び抜けて高く、性別では女性の方が
リスクが高かった(女性1.84倍、男性1.43倍)。
Lam氏らは「今回の結果は、胃酸を抑えるタイプの薬が効く患者に服用しない
よう勧めるものではない。しかし、医師は慎重に判断し、有効性が得られる
最低量を用いるべきだ」と指摘している。
http://kenko100.jp/articles/131219002748/
[胃薬「PPI」が腎臓病の引き金に? 米調査]
(あなたの健康百科 2016年02月12日)
<1万人が対象>
胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に使われるプロトンポンプ阻害薬(PPI)
だが、この薬を服用している人では、そうでない人に比べて慢性腎臓病に
かかる危険度が高まることが米調査から指摘された。
米ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院のベンジャミン・ラザルス氏らが
米医学誌「JAMA Internal Medicine」に報告した。
<1日2回でさらに高まる危険度>
PPIは胃酸の分泌を抑える薬で、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療、ピロリ菌の
除菌補助などに使われる。
世界で広く使用されているが、これまでの研究で、PPIの服用が骨折や肺炎、
腎炎などと関連していると報告されている。
一方で、明らかな理由もないのにPPIを服用している人が多いと指摘する
専門家もいるようだ。
ラザルス氏らは今回、米国人1万482人(平均63歳、男性43.9%)を対象に、
PPIの服用と慢性腎臓病の関連について調査した。
約14年の追跡調査を行った結果、PPIを服用している322人のうち56人、
服用していない1万160人のうち1,382人が慢性腎臓病を発症。
分析の結果、PPIを服用している人では慢性腎臓病になる危険度が、服用して
いない人の1.35~1.5倍高かった。
ラザルス氏らはこの結果を検証するため、米ペンシルベニア州の大手健康
保険制度のデータ24万8,751人分を調査したところ、やはりPPIの服用と
慢性腎臓病との関連が認められた。
さらに、PPIを1日2回服用する人では、1日1回服用する人よりも慢性
腎臓病になる危険度が高いことも分かったという。
なお、ラザルス氏らは「PPIの服用を制限すれば慢性腎臓病を減らせるのかに
ついては、さらなる研究で明らかにする必要がある」としている。
http://kenko100.jp/articles/160212003790/#gsc.tab=0
(あなたの健康百科 2016年02月12日)
<1万人が対象>
胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に使われるプロトンポンプ阻害薬(PPI)
だが、この薬を服用している人では、そうでない人に比べて慢性腎臓病に
かかる危険度が高まることが米調査から指摘された。
米ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院のベンジャミン・ラザルス氏らが
米医学誌「JAMA Internal Medicine」に報告した。
<1日2回でさらに高まる危険度>
PPIは胃酸の分泌を抑える薬で、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療、ピロリ菌の
除菌補助などに使われる。
世界で広く使用されているが、これまでの研究で、PPIの服用が骨折や肺炎、
腎炎などと関連していると報告されている。
一方で、明らかな理由もないのにPPIを服用している人が多いと指摘する
専門家もいるようだ。
ラザルス氏らは今回、米国人1万482人(平均63歳、男性43.9%)を対象に、
PPIの服用と慢性腎臓病の関連について調査した。
約14年の追跡調査を行った結果、PPIを服用している322人のうち56人、
服用していない1万160人のうち1,382人が慢性腎臓病を発症。
分析の結果、PPIを服用している人では慢性腎臓病になる危険度が、服用して
いない人の1.35~1.5倍高かった。
ラザルス氏らはこの結果を検証するため、米ペンシルベニア州の大手健康
保険制度のデータ24万8,751人分を調査したところ、やはりPPIの服用と
慢性腎臓病との関連が認められた。
さらに、PPIを1日2回服用する人では、1日1回服用する人よりも慢性
腎臓病になる危険度が高いことも分かったという。
なお、ラザルス氏らは「PPIの服用を制限すれば慢性腎臓病を減らせるのかに
ついては、さらなる研究で明らかにする必要がある」としている。
http://kenko100.jp/articles/160212003790/#gsc.tab=0
[胃薬「PPI」で認知症の危険性、非服用者の1.4倍―独研究]
(あなたの健康百科 2016年02月23日)
<高齢者7万人を調査>
逆流性食道炎のつらい胸焼けから救ってくれる胃薬「プロトンポンプ阻害薬
(PPI)」だが、新たな副作用として認知症になる危険性が高まることが、
ドイツから報告された。
ドイツ神経変性疾患センターのブリッタ・ヘーニシュ氏らは、認知症のない
75歳以上の高齢者約7万人を対象に調査を実施。
その結果、PPIを服用している人ではそうでない人と比べ、認知症になる
危険性が1.4倍高かったと、2月15日発行の米医学誌「JAMA Neurology」
(電子版)に発表した。
<服用避けると予防できる?>
胃酸の分泌を抑えるPPIは、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療、ピロリ菌の除菌
補助などに使われている。
一方で、骨折や肺炎、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)、腎炎
などとの関わりが指摘されており、先日も慢性腎臓病になる危険性が高まる
ことが報告されたばかりだ。
ヘーニシュ氏らは今回、認知症を発症していない75歳以上の7万3,679人を
対象に、PPIの服用と認知症について調べた(PPI服用2,950人=女性77.9%、
平均年齢83.8歳、非服用7万729人=女性73.6%、平均年齢83.0歳)。
年齢や性別、持病などの影響を取り除いて分析した結果、服用している人が
認知症になる危険性は、服用していない人の1.44倍だった。
ヘーニシュ氏らは「PPIの服用を避けることで、認知症を予防できる可能性が
ある」と指摘。
一方で、今回の研究はPPIと認知症の関係を生物学的に証明するものでは
なく、さらに除外できなかった他の要因が影響した可能性もあるとし、
「高齢者におけるPPIと認知症の直接的な因果関係を確認するためには、
ランダム化比較試験(より精度の高い研究方法)が必要」と結論している。
なお、これまでの研究で、PPIを服用するとビタミンB12が不足したり、
脳にアミロイドベータというタンパク質が染みつきやすくなる可能性が指摘
されている。
しかし、ビタミンB12をサプリメントなどで補給すればPPIの副作用を
避けられるかどうかについては、今回の研究では言及されていない。
<過去10年で処方数4倍>
米ピッツバーグ大学公衆衛生大学院のルイス・H・クーラー教授らは、同日
発行の同誌(電子版)で「今回の研究は、PPIの服用と認知症になるリスクの
関連について重要な問題を提起するもの。認知症になるリスクがとても高い
高齢者で長期間PPIを処方されているケースがとても多いことを考えると、
非常に重要な問題だ」と指摘している。
PPIを服用する人は、高齢者を中心に急増しているという。
全ての薬の中でも最も多く処方されている部類に入り、ドイツでは過去
10年間に処方数が4倍増。
その処方の40~60%は不適切なものだとする研究もある。
http://kenko100.jp/articles/160223003809/#gsc.tab=0
(あなたの健康百科 2016年02月23日)
<高齢者7万人を調査>
逆流性食道炎のつらい胸焼けから救ってくれる胃薬「プロトンポンプ阻害薬
(PPI)」だが、新たな副作用として認知症になる危険性が高まることが、
ドイツから報告された。
ドイツ神経変性疾患センターのブリッタ・ヘーニシュ氏らは、認知症のない
75歳以上の高齢者約7万人を対象に調査を実施。
その結果、PPIを服用している人ではそうでない人と比べ、認知症になる
危険性が1.4倍高かったと、2月15日発行の米医学誌「JAMA Neurology」
(電子版)に発表した。
<服用避けると予防できる?>
胃酸の分泌を抑えるPPIは、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療、ピロリ菌の除菌
補助などに使われている。
一方で、骨折や肺炎、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)、腎炎
などとの関わりが指摘されており、先日も慢性腎臓病になる危険性が高まる
ことが報告されたばかりだ。
ヘーニシュ氏らは今回、認知症を発症していない75歳以上の7万3,679人を
対象に、PPIの服用と認知症について調べた(PPI服用2,950人=女性77.9%、
平均年齢83.8歳、非服用7万729人=女性73.6%、平均年齢83.0歳)。
年齢や性別、持病などの影響を取り除いて分析した結果、服用している人が
認知症になる危険性は、服用していない人の1.44倍だった。
ヘーニシュ氏らは「PPIの服用を避けることで、認知症を予防できる可能性が
ある」と指摘。
一方で、今回の研究はPPIと認知症の関係を生物学的に証明するものでは
なく、さらに除外できなかった他の要因が影響した可能性もあるとし、
「高齢者におけるPPIと認知症の直接的な因果関係を確認するためには、
ランダム化比較試験(より精度の高い研究方法)が必要」と結論している。
なお、これまでの研究で、PPIを服用するとビタミンB12が不足したり、
脳にアミロイドベータというタンパク質が染みつきやすくなる可能性が指摘
されている。
しかし、ビタミンB12をサプリメントなどで補給すればPPIの副作用を
避けられるかどうかについては、今回の研究では言及されていない。
<過去10年で処方数4倍>
米ピッツバーグ大学公衆衛生大学院のルイス・H・クーラー教授らは、同日
発行の同誌(電子版)で「今回の研究は、PPIの服用と認知症になるリスクの
関連について重要な問題を提起するもの。認知症になるリスクがとても高い
高齢者で長期間PPIを処方されているケースがとても多いことを考えると、
非常に重要な問題だ」と指摘している。
PPIを服用する人は、高齢者を中心に急増しているという。
全ての薬の中でも最も多く処方されている部類に入り、ドイツでは過去
10年間に処方数が4倍増。
その処方の40~60%は不適切なものだとする研究もある。
http://kenko100.jp/articles/160223003809/#gsc.tab=0