アクティブエイジング アンチエイジング -58ページ目

[犬は風邪をひかない〜ビタミンCの話〜]


屋外で飼っている犬は、風雨や寒暖にさらされながらも風邪をひきませんし、
病気にもかかりません。
一方、人は風雨をしのげて、冷暖房完備で、布団まで使っても風邪をひき、
病気になります。

この違いの最大の要因は
ビタミンCを体内で作れるかどうかの差です。
人と同じ体重のヤギは1日当たり14gのビタミンCを体内で作っています。

人の栄養所要量、すなわち「ただちちに健康に重大な影響を与えるもの
ではありません」という必要最低量は1日当たり100mg=0.1gです。

動物実験用のサルの餌には1日当たり5gのビタミンCを入れていると
いいます。
ニホンザルの体重を10kg、人の体重を60kgとすると、人では30gの
ビタミンCが必要な計算になります。


ビタミンCの主な作用は「抗酸化ストレス」作用です。

人には「抗酸化ストレス」システムとして
ビタミンC以外に尿酸があり
ます。
酸化ストレスが増加して、尚且つビタミンCその他の抗酸化物質の摂取が
不足すると尿酸が頑張って増えて、そして痛風を発症します。


人には尿酸システムがあるので、1日当たり30gものビタミンCは必要
ないと思いますが、数g~10g程度のビタミンCは必要となります。
もちろん、個人個人によってビタミンCの要求量・必要量が異なります
ので、風邪をひかなくなる量が目安になると思います。

犬やヤギは要求量・必要量が少ない時には少量を生成し要求量・必要量が
多い時には大量を生成できます。

残念ながら人は外部から摂取しなければなりませんので、痛風にならない
(高尿酸血症)にならないビタミンC量というのも1つの目安です。

 

 

 


(横山歯科医院)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

[ドライアイ:眼にとっては遠い所を見る方が楽な状態]

(院長未病道楽 : 25歳〜32歳)


<ドライアイ「目薬生活」を救ってくれたのはとあるメガネ店>

私は、勤務医時期(バブル時代)にドライアイで悩んでいた。
ドライアイという言葉が、少しずつ聞かれるようになった頃である。
予備も含めて目薬を10個以上用意し、
・自宅の居間
・自宅の寝室
・職場
・車の中
・実家
・バッグの中
と、少なくとも6個は使用していた。
1日に20回〜40回目薬をさす生活が数年続いた。

もちろん眼科にも行った。
何軒も行ったが、結局原因もわからず、「ドライアイ」との診断もつかな
かった。
ドライアイのはしりだったので仕方ない部分もあるが。

 

この「目薬生活」を救ってくれたのは、宇都宮青年会議所で同期入会の
メガネ店主だった。
「そんな強い度のメガネをかけていたらドライアイなるのは当たり前だよ。
そんな強い度のメガネが本当に
必要なのは、車の運転の時くらいでしょう。
特に、横山さんみたいに手元の細かい仕事で、度の強いメガネなんか必要ない
でしょう。」

そこで、勧められたのが、「半分の度のメガネ」である。
乱視矯正も、手元を見るなら必要ないとのことでカット。

そのメガネを使用し始めて2日で効果が現れ、1週間でほぼ「目薬生活」から
脱却できた。
今では目薬は常備していない。

 

<視力の生理学>
基本は、眼にとっては
・遠い所を見る方が楽な状態
・近くをを見る方がつらい状態
ということである。
特に、集中している時、すなわち交感神経優位な時には、アフリカの
サバンナで遠くの獲物をしている状況が、眼にとって楽な状態である。

近くを見る時は毛様体という筋肉が水晶体というレンズの厚みを増しピントを
合わせる必要がある。
つまり、視力1.2だとか1.5を見えるように度の強いメガネを作り、本を
読んだりパソコンをしたり、手元作業をするということは眼をいじめている
ようなものである。

私は、「半分の度のメガネ」に出会うまで近視が進み続けた。

体の成長に伴い眼球も成長するので、誰でも近視化傾向に進む。
・子どもの時に遠視が強かった者は正視になる
・子どもの時に遠視が弱かった者は弱い近視になる
・子どもの時に遠視が無かった者は強い近視になる
成長が止まれば、理論上近視化傾向は止まるはずである。
しかし、多くの眼科や多くのメガネ店の勧めに従って、黒板の小さな字を読む
ために、あるいは運転の時のためだけに、常に視力1.2〜1.5が出るような
メガネを作り直したために30歳過ぎまで近視が進んだのである。

「半分の度のメガネ」に出会ったおかげで、ようやく近視化傾向も止まった。
今の私は、年齢が年齢だけに老眼が始まっている。
でも、「半分の度のメガネ」のおかげで、日常生活に支障はない。
「第4根管」(細い根管:根管治療)もルーペ無しで見える。

今、ルーペを使用して「みかけだけ精密治療」や大げさな顕微鏡を使った
「みせかけだけ精密治療」が大ブームである。
しかし、より高倍率にするとピントが合う範囲が狭くなる。
一眼レフカメラをやられる人はピンとくるであろう。
サンニッパーを絞り開放で使うようなものである。
術者も動いてはいけないし、患者さんも微動だにしてはいけない。
全身麻酔で患者さんが微動だにしない医科系外科手術だから可能なので
あって、患者さんが唾液を嚥下するたびに大きく動く口腔領域ではあまり
現実的ではない。

ルーペを使っている先生は皆、重度の肩凝りでさらに腰痛持ちである。
スタディーグループで「トリガーポイント」の実習を行ったことがあった。
首の凝りや肩凝り、腰痛が原因で口腔に痛みを感じる関連痛が出現ことが
あるが、その治療の実習である。
原因部位に麻酔注射をすると、数か月痛みが治まるのである。
被験者を募集したところ、実習に参加したメンバー30人のうち、28人が
立候補した。
術者側に回ったのは2人だけだった。
会長と私とである。
2人の共通点は、ルーペを使っていないことだった。

セミナー会場周辺を歩いていても、マッサージの看板を見つけるとチェック
せずにはいられないメンバーが少なくない。
泊まりがけでセミナーに参加すれば、ホテルにチェックインすると同時に
マッサージ予約の電話をする。
1晩に3回も頼むメンバーもいる。
(1晩に3回マッサージを頼めば、通常は相当怪しい)
自宅にも職場(クリニック)にもマッサージチェアを置かないと生活できない
メンバーもいる。

最近は「眼精疲労にご注意」などの新聞記事をしばしば見かける。
「VDT症候群」という名前も浸透してきている。
これらに伴う緊張性頭痛だったり、頚部痛であったり、肩凝りであったりの
多くは、眼の誤った使い方にあると思う。
まずは、「遠い所を見る方が楽な状態」という基本を守り、根本原因を除去
しないと、その先に他の原因がある場合、例えば正常眼圧緑内障等を発見
できない恐れがある。

疲労研究の第一人者、大阪市立大学の梶本修身先生も指摘している。
脳の疲労の多くは情報過多で処理能力オーバーである。
情報過多の主原因は視覚である。
時々眼を閉じて視覚情報量を減らすと、脳が休まる。
しかし、それ以前に、疲労しない眼の使い方が重要であると力説されている。
すなわち、「遠い所を見る方が楽な状態」という基本的考え方が重要で
あると。

この内容は歯科衛生士学校の講義でも説明している。
歯科衛生士も眼精疲労で苦労したり、近視化が止まらなかったりするからで
ある。
ここまで説明してきて、「それじゃあ、正視の場合どうすればいいん
ですか?」と
必ず質問される。
考えてみて欲しい・・・・・

強度の近視:度の強いメガネ(凹レンズ)→度の弱いメガネ
軽度の近視:度の弱いメガネ(凹レンズ)→メガネ無し
正視 :メガネ無し→度の弱いメガネ(凸レンズ)
すなわち、度の弱い遠視用のメガネ=老眼鏡を使用すべきなのだ。


遠視と老視とどちらも凸レンズを使うことが多いが、全く別の状態である。
老視(老眼)はピントの合う幅が狭くなった状態である。
「遠い所を見る方が楽な状態」が基本なのだから、楽な位置よりでピントの
合う幅が狭くなってくるのである。
だから、遠くは見えるけれど、手元がよく見えないのである。


また、正視だと思っている人の中には、遠視の人も混じっているので要注意で
ある。
裸眼で1.5見えたからと言って正視とは限らないのである。
近視は否定されるが、遠視は否定されないからである。
遠視の問題は複雑なので、別の項にて、いずれ説明したいと思う。

「横目症候群」は遠視が隠れていることが多いのである。
多くの健康相談サイトで「横目症候群」は様子を見ましょうと回答しているが
本当に様子をみていいのだろうか?


最近は眼科の中にもわずかながら、明らかな病気とは言えないが、完全に
正常とも言えない領域に取り組んでくれる先生が出てきているが、まだ
メガネ店で相談する方が問題解決の確率が高いような気がする。


最後に、この「半分の度のメガネ」を勧めてくれた「室井時計店」に感謝
して、ここに紹介しよう。
「室井時計店」
栃木県宇都宮市宮本町20−3
028-658-3686
宇都宮近隣の人は、最初は室井時計店で相談されるのが良いと思う。
症状が改善し安定した場合、買い替えは近くの便利な眼鏡店で構わないが、
やはり最初は上記のようなアドバイスをしてくれる所が良いと思う。

 

 

 


(横山歯科医院)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[外で日光を浴びる時間を増やすと子どもが近視になりにくくなることが判明]

(IRORIO 2015年09月23日)

2015年09月23日 09時00分


視力はいいに越したことがないが、現実には多くの人がメガネやコンタクト
レンズのお世話になっている。
中国では、高校を卒業した人たちの8~9割が近視という地域もあるそうだ。

幼い時期に近視を発症すると、症状が進みやすく、視力障害につながることも
あるというが、中国の広州、中山大学の研究により、日光を浴びる時間を
増やすと、子どもが近視になりにくくなることが分かった。

 

<日光を浴びる時間を40分追加>
研究チームは、広州内12の小学校を2つのグループに分け、一方のグループ
6校では、1年生(平均年齢7歳)853人に1日40分、外で過ごす時間を
増やしてもらい、対照群となるもう一方の6校では、同じく1年生726人に
これまでの通りの過ごし方をしてもらった。

 

<近視の発症リスク/進行度が低下>
3年後に近視の発症率を調べたところ、外で過ごす時間、すなわち日光を浴びる時間を増やしたグループは近視の発症率が30.4%、対照群の発症率は39.5%
との結果となった。

これを近視になるリスクに換算すると、日光を浴びる時間を増やした場合、
リスクが23%低下することになるそうだ。

さらに、3年間で近視になったケースを比較しても、日光を浴びる時間を
増やしたグループの子どもは対照群の子どもより進行の度合いが小さいことが
分かった。

 

<休み時間にはなるべく外へ>
日光を浴びることが近視の予防につながる明確な理由は分かっていないが、
これまでの研究により、光を浴びると分泌が促進されるドーパミンが関与して
いると考えられている。


研究を率いたMingguang He博士は、学校の休み時間にはなるべく子ども
たちを外で過ごさせ、家庭でも休日には外で過ごす時間を多く作ることを
勧めている。


中山大学の研究結果は『JAMA』に発表された。

 

 


http://irorio.jp/kondotatsuya/20150923/261767/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[わたしたちの舌がだまされやすい理由]

(WIRED.jp‎ 2013年8月7日)(詫摩雅子)


食べものや飲みものの色や匂いに、わたしたちの舌は簡単にだまされて
しまう。
実はこれは、そうなるように進化したから。
食べられるかどうかを「口にするまでわからない」のは、生存には不利
なのだ。
「だまされやすい」は、人の賢さを示す「一を聞いて十を知る」と表裏一体
だという。
先日日本科学未来館にて、そのメカニズムを体感できるイヴェントが開催
された。
その模様を、日本科学未来館の科学コミュニケーターである詫摩雅子がリ
ポートする。


開始早々に参加者たちに配られたのは、2つの透明の小さなカップ。
中には淡い緑と淡い赤の液体が入っている。
「この2つがそれぞれ何味か、周りの人と相談しないでぱっと書いて
ください」
2013年6月8日に日本科学未来館で開催されたトークイヴェント
「いざ実験! あなたがそれにだまされた理由」は、いきなり実験から
始まった。
40人ほどの参加者たちの多くは親子連れだが、ちらほらとカップルや友達
グループも見られる。
カップの液体を口に含むと、答えがひらめいたのかパッと笑顔になったり、
「ん?」という顔をしたり。

みんなが答えを書き込んだころを見計らって答えを聞くと、赤を「いちご」、
緑を「メロン」とした人が多かったが、「いちご、りんご」や「はちみつ、
メロン」、さらには「赤は後味も甘いが、緑はさっぱりしていた」と後味まで
書き込んだ人も。
一方で、「メロン、メロン」「いちご、いちご」など、同じ味だと答えた人も
いた。

実は「同じ」が正解。
まったく同じ味のシロップに赤と緑の色がついているだけだ。
「同じ味と感じた人」と問うと、3分の1ほどの手が挙がった。

東北大学で香りの心理学を研究している坂井信之准教授は、失敗してしまった
と苦笑い。
「もっと色を濃くするつもりだったのに、小分けにしたら薄くなって
しまった。もっと濃い色だと、もっとうまくいくはずなんです」


次の実験では黒いフタのついた紙コップが4つ配られた。今度は中が見え
ない。
同じようにちょっとだけ飲んで何味かを紙に書き込む。
2番のコップは「花」「シナモン」「?」などと意見が分かれたが、1、3、4
番は順に「レモン」「ミント」「コーヒー」とした人が多かった。
そして、今回も4つのすべてに「水」と書いた人もいた。

坂井先生の「カップのフタを開けて見ると、タネがわかります。フタを外して
飲んでみてください」との呼びかけに、試してみた参加者からは「うそー」の
声も上がった。
4つとも中身はただの水で、フタの飲み口の裏側に匂いを含ませたコットンが
貼り付けてあるだけ。
レモンやミントなどはその香りのことだったのだ(2番は桜の香り)。


色や香りに、わたしたちの舌は簡単にだまされてしまう。
両方の実験で、どちらもだまされなかった人は1人だけだった。


同じような実験は世界中で行われている。
ワインで有名なフランスのボルドーで行った実験では、ワインのセミプロとも
いうべきワイン醸造学専攻の学生が、赤く染めた白ワインを飲んで赤ワインの
味だとだまされたりしている。
ソムリエもだまされるという。

また、オーストラリアの実験でも、初めてかぐ匂いと味、例えば「ヒシの実の
香り+ショ糖水」「ライチの実の香り+クエン酸水」を3回体験しただけで、
「ヒシ香+水」を甘い、「ライチ香+水」を酸っぱいと感じるようになる
そうだ。


さらには色や香りだけでなく、音でもだまされるという。
ポテトチップスを食べるときのパリパリという音から高音部分だけを取り除く
と、ボソボソと濁った音になる。
実際に食べている人から出ている音をリアルタイムで加工して、ヘッドフォン
を通じて本人に聴かせた実験では、ボソボソという音になると、同じポテト
チップスを食べていても、湿気っていると感じるそうだ。

 

なぜ、これほど簡単にだまされてしまうのか?
さらに、「だまされやすさ」には順序がある。
色や香りが味に影響することはあるが、その逆はあまりない。
赤ワインの味がするものを飲んだら、グラスの中身が本当は無色透明なのに
赤っぽく見えるようなことは起きないのだ。
これはなぜなのだろう?

坂井は「だまされるというと悪いイメージがあるが、わたしたちに必要だった
から」という。
そもそも、だまされているのは、舌(正確にいえば舌の上にある味覚の
感覚器)ではなく、脳なのだ。

口と鼻はつながっているので、口にした食べ物や飲み物の匂いは、口の中から
鼻の奥に伝わっていく。
面白いことに、後鼻腔性嗅覚で感知された匂いの刺激で、脳の一次味覚野が
反応するという。
鼻の奥で感じた匂いを、脳は味と感じるのだ。


なぜ、こんなことが起きるのか?

坂井は、五感それぞれの特徴を挙げる。
視覚や聴覚、嗅覚は、遠距離にも対応している。
自分から離れたところにある物でも見えるし、音や匂いは遠くからでも
伝わってくる。
これに対して、「触覚は触らないとわからないし、味覚は食べないとわから
ない」と坂井は指摘する。

遠いご先祖さまがアフリカの森の中を歩いていたころを想像してみよう。
遠くの木の枝に赤くて甘い香りのするものがある。
口にするまで、食べ物かどうかがわからないのだとしたら、せっかくの果実に
近づこうとしないかもしれない。
「すぐに取りに行かないと、ほかの誰かに食べられてしまう」と坂井は言う。
色や匂いから味がわかるようでないと、食べる機会を逃しかねないのだ。
これでは生存競争で不利になってしまう。

人の賢さを表す言い回しに「一を聞いて十を知る」というのがある。
英語にも「A word is enough to the wise」というよく似た表現がある。
坂井によれば、色や香りから味を感じる力は、まさにこれだという。

こうした能力は経験によって得られるもので、今回のイヴェントで行った
ような実験も、「同じ味」や「ただの水」と見破るのは幼い子どもが多いと
いう傾向があるのだそうだ。

オーストラリアのヒシやライチの実の香りと甘みや酸味を組み合わせた実験
では、組み合わせを逆にして体験した人は、その組み合わせでの味を感じる。

このことからも、もともと味と匂いが組み合わさっているのではなく、経験
から脳が学んでいることがわかる。
日本人の多くはヴァニラの香りに甘さを感じるが、ヴァニラの香りを塩味と
組み合わせる食文化の人たちは、ヴァニラの香りがしょっぱさに結びついて
いるという。


こうした人間のだまされやすい性質は、例えば糖尿病患者の食事などに活用
されているそうだ。
実際には砂糖をそれほど使っていなくても、甘い香りを添えるだけで満足度が高まるのだ。


面白い例としては、火災を検知すると音とともにワサビの匂いを発する火災
報知器がある。
もともとは耳の不自由な人向けに開発されたものだが、普通の人にも危険が
あることを伝える効果がより高いという。


参加者に親子連れが多かったせいか、トークイヴェントの締めくくりは
「子ども時代の嗅覚経験の大切さ」だった。
坂井の勤める東北大学のキャンパスは緑に恵まれ、土の地面もたくさん残って
いるが、最近、ヒノキの香りを嫌がったり、雨の匂いがわからないという
学生が出てきたという。
「子どものころにかいだことのない匂いだと、その匂いを避けるように
なったり、感じられなくなったりしてしまう」

その差は匂いの強さによるようで、ヒノキのような強い香りは嫌な匂いと
され、雨の匂い(土の中の細菌が湿ると出す匂い)のような機械では感知
できないくらいのかすかな匂いの場合は感じなくなるらしい。

匂いによって、人間は容易に“だまされて”しまうが、それは感性にも結び
ついていると坂井は考えている。

また、“だまされて”いないと楽しめないこともある。
例えば日本の伝統食のひとつ、ソバ。
実はソバには香り成分だけで、甘味やうま味、酸味など味覚で感知できる
成分は含まれていない。
香りを感じることができないと、ソバのおいしさを存分に楽しむことが
できなくなってしまうのだ。

「なるべく子どものうちに、いろんなものの匂いをくんくんかいでみて
ください」
坂井はトークイヴェントをそう言って締めくくった。

 

 

 

 

http://wired.jp/2013/08/07/psychologytaste-and-smell/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[味覚障害]

(あなたの健康百科)


<服用中の薬剤が原因に><多い降圧剤や利尿薬>


味が分からない味覚障害に悩む人がいる。
原因はいろいろあるが、最も多いのは薬によるものだ。
「味覚障害の原因となる薬剤は、分かっているだけでも150種類ほどあり
ます」と、日本大学医学部(東京都)耳鼻咽喉科の池田稔・助教授は話して
いる。

 

<亜鉛が不足>
舌の表面は小さな突起に覆われているが、その中に味細胞が集まってできた
味蕾という組織がある。
この味蕾が味を感じ、味覚神経を介して大脳に伝える役目をしている。

こうした味を感じる経路のどこかに異常があると、
・味覚が低下する
・全く味が分からない
・特定の味だけ分からない
・味を取り違える
といった味覚障害が起こる。
この障害の発生率は、人口10万人当たり約140人の割合だ。

「味覚障害の約75%は、味覚の低下、あるいは味が全く分からないケース
です。原因はいろいろありますが、薬剤による場合が約22%と最も多いの
です。加齢とともに増加する傾向があり、70歳以上では、薬剤性の味覚障害は
3人に1人です」と池田助教授。
これは、高齢になるにつれ薬を服用する機会が増えるためと考えられる。

原因となる薬は、分かっているだけで約150種もあり、降圧剤や利尿薬が
多い。

「亜鉛が不足すると、味蕾の味細胞に異常が生じることが分かっており、
降圧剤や利尿剤は、体内で亜鉛と結合して排出されることから、味覚障害を
起こすと考えられています」

 

<腎臓や肝臓の病気でも>
亜鉛の排出は、抗うつ剤や抗不安薬、抗生物質、抗がん剤などでも起きると
いう。

「味覚障害は、どの薬で起きても不思議ではないのですが、薬剤以外にも、
亜鉛そのものの不足、亜鉛の代謝と関係する腎臓や肝臓の病気、糖尿病、
さらに口内炎などの口腔内の病気でも起こります。味覚の異常を感じた
ときは、最寄りの耳鼻咽喉科で原因を調べてもらうことが大事です」

味覚障害の診断は、電気刺激や試薬を付けた濾紙を用いた味覚検査、亜鉛の
濃度を調べる血液検査で行われる。

原因については、服用薬や病気の有無などで判断する。

治療は、原因によって異なるが、基本的には亜鉛の内服薬が用いられる。

「薬剤性が疑われる場合は、できるだけ原因薬を減らすか中止して、他剤に
変え、亜鉛剤を用います。その効果は、服用3カ月後ぐらいから出始め
ますが、治療開始が遅れると効果は上がりにくくなります」


お年寄りは、味覚の低下を年のせいにしがちだが、生活の質を保つには、
早期に受診した方がよい。

 

 


http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200003171.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[喫煙で苦味を感じる能力が低下]

(HealthDay News 2014年3月27日)


喫煙者や元喫煙者ではコーヒーの本来の味が失われる可能性がある――
こんな研究結果が、仏ピティエ=サルペートリエール病院(パリ)のNelly
Jacob氏らの研究で示され、研究論文が「Chemosensory Perception」
オンライン版3月号に掲載された。
喫煙者や元喫煙者は非喫煙者に比べて苦味を感じにくいという。


Jacob氏らは、約450人を喫煙者、元喫煙者、非喫煙者の各群に分け、甘味、
酸味、苦味、塩味とその強さをどの程度認識できるかを調べた。
その結果、塩味、酸味、甘味の検出能力に喫煙の影響はみられなかったが、
カフェインの苦味を検出する能力には影響がみられた。
カフェインの苦みを正しく特定できなかったのは喫煙者では約20%、
元喫煙者では約25%、非喫煙者では13%だった。


Jacob 氏らは、直接の因果関係を証明しなかったが、たばこに含まれる有毒
化学物質への曝露の結果であるとした。
同氏は、「たばこの煙の化合物が蓄積し、禁煙後も味蕾の再生が妨げられ、
一部の味の検出能力を低下させる可能性がある。苦味の認識は、禁煙または
喫煙開始予防の“ツール”として、より詳細に検討する必要がある」と述べて
いる。


喫煙が味覚喪失の原因になりうることはすでに知られているが、喫煙後に
味覚が元どおり正常になるか、またどの程度の期間がかかるかは明らかでは
なかったという。

 

 

 


http://www.healthdayjapan.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

『本当は怖いかすり傷〜悪魔の待ち伏せ〜』


Y・Hさん(女性)/68歳(当時) 無職

夫を亡くし長男夫婦と暮らし始めてから、嫁との間でぎくしゃくした関係が
続いていたY・Hさん。
植木の手入れの最中、あわてて割れた鉢植えを片付けた際、腕にかすり傷を
おってしまいました。
その後、傷口は治りますが、様々な異変が起こり始めます。


<症状>
(1)アゴが疲れる
(2)味がわからない
(3)肩のこり・首の張り
(4)呼吸しづらい
(5)口がひきつる
(6)全身けいれん


<病名>破傷風(はしょうふう)


<なぜ、かすり傷から破傷風に?>
「破傷風」とは、傷口から侵入した破傷風菌が原因で身体中の神経が冒される
病気。
50年前までは年間1,000人以上が死亡していた恐ろしい病です。
その後、衛生環境の改善やワクチンの接種で患者数は激減しましたが、今でも
毎年およそ100人が発症、その死亡率は20%近くある恐ろしい病です。

では一体いつY・Hさんの身体に破傷風菌が入り込んだのでしょうか?
魔の瞬間は植木の手入れの際に、転んだ時。
この時腕に出来たかすり傷に、ほんのわずかな土の粒が付着。
実はこの土に破傷風菌がついていたのです。
破傷風菌はどんな土の中にも50%の確率で存在している細菌。
屋外でケガをすると傷口から入ってしまうことがよくあります。

たとえ破傷風菌が入っても通常の免疫力があれば発病することはありません。
しかし、Y・Hさんは高齢なことに加え、環境の変化や家庭で受けるストレス
などによって免疫力が極端に低下していました。
そのため白血球の力が弱く、破傷風菌を全て退治することが出来なかったの
です。
そして高齢であることがさらなる災いを招きました。
ケガで壊れてしまった血管がなかなか再生しなかったのです。
そのため傷口には酸素が行き渡らなくなり、無酸素状態に。
それが引き金でした。
実は破傷風菌は無酸素状態になると突然増殖する性質があり、その時、猛毒の
神経毒素を生み出してしまうのです。


この毒素が最初に襲いかかるのが、アゴの神経。
Y・Hさんが最初に感じたアゴの疲れや味噌汁の味がわからなかったのは、
アゴや舌の神経が毒素に冒されていたことが原因。

そしていつにも増して感じた肩のコリと首の張り、さらに呼吸がしづらく
なったのも、増殖した毒素が、肩や首、さらには呼吸筋にまで入り込み、
筋肉を硬直させてしまったため。

あの異様な口の引きつりも、増え続けた毒素がアゴの筋肉を麻痺させて
しまったことが原因でした。


そしてついに最悪の瞬間。
破傷風菌の毒素に冒された神経は、音や光の刺激に過剰に反応する性質があり
ます。
不運にも、口が引きつった姑の姿を見た嫁の悲鳴が、全身けいれんを引き
起こしてしまったのです。


小さなかすり傷からも発症する破傷風。
その患者の7割が免疫力の低下した60歳以上の高齢者です。

 

 

 

 


http://asahi.co.jp/hospital/











 

 

[味覚障害 交感神経が高まるとドライマウス状態に]

(ZAKZAK 2010年3月30日)


<舌の表面が乾き、味覚は感知しにくくなる>
ストレスの元は会社ばかりとは限らない。
時に身内に潜んでいることも。
Yさん(34)のストレスは「義父」。
毎晩のようにやって来る妻のパパのために、彼は会社から帰るとストレスに
支配される。
そして「味覚障害」という意外な症状を背負うことになったのだ。

妻の実家の近くに住むという約束で結婚したYさんだが、妻のパパの介入には
お手上げだ。
夜な夜なプリンやらイチゴやら、完全に娘寄りの手土産持参でやって来て、
深夜まで居座る。
妻とパパがソファに並んでイチゴを食べて、Yさんは1人食卓で焼酎を飲む。
当然面白いわけがない。

そんなある日のこと。
その日もパパが買ってきたうまくもないおでんをつまみに焼酎を飲んでいたの
だが、本当にうまくない。
なんだか味が薄いのだ。
おでんだけでなく焼酎も薄味だ。
ためしにロックで飲んでみたが変わらない。
結局それ以来、何を食べても薄味になってしまったのだ。


「心因性味覚障害と思われます。ストレスで唾液が出にくくなることに
加えて、軽度のうつ病からも起こりやすい」と語るのは、東京・渋谷区にある
片平歯科医院の片平治人院長。
そのメカニズムはこうだ。

「ストレスで交感神経が異常に高まるとドライマウスの状態になりやすい。
この状態で食事をすると、本来唾液によって引き出される食べ物の味物質が
溶け出てこない上、舌の表面も乾いているため味覚を感知しにくくなる。
これが続くと、単に味がわからないだけでなく、口の中で菌が増殖しやすく
なり、歯周病などのリスクも高まります」


唾液不足対策は口腔用の保湿剤の使用、口腔筋機能訓練(舌や唇の
トレーニング)、唾液腺マッサージによる唾液の分泌促進など。
いずれも対症療法に過ぎず、根本的解決にはストレスをなくすしかない。


そんなYさんの悩みも知らず、今夜はよりによってカステラなんか持って
パパはやって来た。
焼酎片手にカステラを食べるYさんに「そんな食べ方してうまいのか?」と
パパ。
うまいわけはないが、まずくもない。
ただただ薄味なだけだ。

 


(長田昭二)

 

 

http://www.zakzak.co.jp/health/disease/news/20100330/dss1003301606000-n2.htm

 

 

 

 

 

 

 

 

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

テーマ: 『本当は怖い偏食〜消失〜』
    
K・Sさん(女性)/32歳(発症当時) OL(役員秘書)


一流商社に勤めるK・Sさん(32歳)は、社内でも期待の若手リーダーと
目されるI常務の秘書。
大規模な社内改革を進めるべく激務をこなす常務のために、少しでも力に
なれればと頑張っていましたが、忙しい昼間は簡単な食事で済ませてしまい
がち。
一人暮らしのせいで、家でも偏った食事が続いていましたが、最近、何故か
やたら目が疲れるように。
その後も、さらなる異変が彼女を襲います。


<症状>
(1)目の疲れ
(2)肌荒れ
(3)味が薄く感じられる
(4)爪が割れる
(5)味がしない

 

<病名>味覚障害

 

<なぜ、偏食から味覚障害に?>
「味覚障害」とは食べ物の本来の味を感じることができなくなる病気。
治療が遅れれば、味覚を失い、味を感じることのない生活を一生送らなければ
ならないこともあるのです。
患者数は年々増え続け、なんと年間22万人が発症すると言われる、まさに
現代病の1つ。

その最も大きな原因は、毎日の食事内容。
そう、K・Sさんの場合、あの偏食が病を引き起こしていたのです。
忙しさも手伝って、いつも手軽な出来合いのものばかり食べていたK・Sさん。
そんな食生活を長期に渡って続けたため、ある重要な栄養素が決定的に足り
なくなっていたのです。

その栄養素とは、亜鉛。
亜鉛は、牡蠣や豚レバーなどに多く含まれているミネラルの一種。
細胞の新陳代謝全般に関わり、人が生きていく上で欠かすことのできない
重要な栄養素です。


偏食により亜鉛が欠乏した結果、K・Sさんの全身には様々な症状が現れ
ました。
しかし、それらの症状は痛みを伴うわけでもなく、それほど重症化することは
ありません。


本当に恐ろしいのは、味覚に現れる異常なのです。

そもそも味覚には、基本となる甘味、苦味、酸味、塩味という4つの味が
あり、それらの味は舌の表面の溝にある「味蕾」と呼ばれるセンサーで感じ
られるようになっています。
ところが亜鉛不足になると、味蕾の新陳代謝が進まず、その機能が低下。
正確な味を感じることができなくなるのです。


そのためK・Sさんは、「味が薄く感じられる」という症状に襲われました。
そして大量に調味料などで味を濃くするようになっていったのです。

にもかかわらず、忙しさにかまけそのままにしてしまったK・Sさん。
病は徐々に進行し、ついには味蕾そのものが消滅。
ケーキを食べてもただのスポンジとしか感じることができないほどに、味覚が
消失してしまったのです。


K・Sさんは治療を受けたものの、その味覚が完全に戻ることはなく、一生
食事を楽しむことができなくなってしまいました。

半年以上放っておくと、味覚が完全に元に戻る人は、半分もいないと言われる
この病。
だからこそ、早期発見が何よりも大切なのです。


「味覚障害にならないためには?」
(1)バランスの良い食生活が大切です。
(2)特に1人暮らしの方は要注意。
以前より調味料が増えたり、味が薄く感じるなどの症状があれば、
迷わず病院で検診されることをお勧めします。

 


http://asahi.co.jp/hospital/


    
        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

「本当は怖い飲み込みにくさ〜ひび割れの器〜」


A・Kさん(女性)/57歳(現在) 主婦(パート勤務)

子どもも独立し、夫と楽しい第2の人生を送るはずだった主婦のA・Kさんは
この春から姑と同居。
何かと気を使うことが多くなった上、パート先でも新人の教育係を任され
気苦労が増えていました。
そんなある日、あわてて食べた訳でもないのに、なぜかクッキーが喉に
つかえて飲み込みにくく感じたA・Kさん。
それはほんの小さな異変に思われましたが、その後も新たな異変が次々と
襲いかかりました。


<症状>
(1)乾いた食べ物が飲み込みにくい
(2)歯に口紅がつく
(3)口が臭う
(4)舌が痛む
(5)味を感じない

 

<病名>ドライマウス(口腔乾燥症) ⇒ 味覚障害

 

<なぜ、飲み込みにくさから味覚障害に?>
「味覚障害」とは、舌の表面にある味蕾という味覚を感じる器官が異常を
きたし、食べ物本来の味を感じられなくなってしまう病気です。

最大の原因は、極端な偏食などが引き起こす亜鉛不足。
亜鉛が不足すると、味蕾の新陳代謝が進まず機能が低下、味を感じられなく
なります。


しかしA・Kさんは、とりたてて偏食というわけではなかったはず。
では何故、味覚障害になってしまったのでしょうか?


実はその陰には、いま患者数が激増している、もうひとつの現代病が潜んで
いました。
それこそが、「ドライマウス(口腔乾燥症)」。


「ドライマウス」とは、その名の通り、何らかの原因によって口の中が乾燥
してしまう病。
現在、日本人の潜在患者数は、およそ800万人。
予備軍を含めると、実に3,000万人以上がこの病にかかっていると考えられて
います。
その原因は、唾液の分泌量の低下。

そもそも唾液は、食べ物の消化を助けたり、口の中を清潔に保つなど、
数多くの重要な役割を果たしている分泌液です。
その分泌量は、実に1日約1.5リットル。


ところが、詳しい検査の結果、A・Kさんの唾液量は、通常の10分の1にまで
激減していました。

一体なぜそんなことになってしまったのでしょうか?
ドライマウスの原因は、薬の副作用や他の病など、実に多種多様。

しかし彼女の場合、最近特に増えてきているもうひとつ別の原因、ストレスが
関係していたのです。


そもそも唾液の分泌は、自律神経によってコントロールされています。
リラックスして副交感神経が活発になると、唾液の量は増加。
逆に緊張し、交感神経が活発になると減少します。
結婚式のスピーチで口が渇くなどが、いい例です。

A・Kさんの場合、介護やパート先の出来事が、ストレスとなって蓄積。
自律神経のバランスが崩れ、交感神経が絶えず活発な状態になっていました。
そのため、一日中、唾液の分泌が極端に悪い状態に陥っていたのです。


結果、口の中が渇き、あの「乾いた食べ物が飲み込みにくい」という症状が
現れました。
あれは「クラッカーサイン」と呼ばれる、ドライマウスの最も典型的な初期
症状だったのです。


さらに唾液量の低下は、口の中の雑菌の増加という恐るべき事態を招き
ました。

通常、口の中にいる常在菌は、唾液によって定期的に洗い流され、唾液の抗菌
物質により一定量に抑えられています。
しかし、唾液が減るとこの洗浄効果が低下。
カンジダ菌というカビの一種が一気に増殖し、炎症を引き起こしてしまうの
です。
実際のドライマウスの患者さんの舌を見ると、カンジダ菌が増えた結果、白い
苔のようなものが付いているのが判ります。

これが「口臭」や「舌の痛み」の原因でした。


この状態を放置した結果、ついに炎症は味を感じる味蕾にまで及び、その
機能が極端に低下。
A・Kさんは、ほとんど味を感じることができなくなってしまったのです。


味覚障害は、味蕾が完全に壊れていなければ治る病気です。
だからこそ、ドライマウスを早期発見することが何よりも大切なのです。

 

 

 

 

http://asahi.co.jp/hospital/