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[心に栄養(3)影響し合う脳と腸]

 

(読売新聞 2016年11月28日)

 


「脳腸相関」という言葉をご存じだろうか。
脳と腸は影響し合い、腸が健康だと脳も健康になるという考え方だ。
近年の研究で、腸内細菌群が腸を介して脳に影響を与え、脳も腸を介して
腸内細菌群に影響を与える可能性が指摘されている。


脳のストレスが腸に影響することを端的に示すのが、満員電車に乗る度に
腹痛が起こったりする過敏性腸症候群だ。
腸管には問題がないのに、緊張する場面で腹痛や下痢が起こったり、便秘や
腹部膨満感が続いたりする。
この病気の患者は、成人の10~15%にも上ると言われている。

 

この患者は、腸内細菌のバランスが乱れている例が多いことも知られるように
なった。
国立精神・神経医療研究センター疾病研究第三部部長の 功刀(くぬぎ) 浩
さんは「過敏性腸症候群の患者の腸内では、ビフィズス菌などの善玉菌が
減っていたり、クロストリジウムなどの悪玉菌が増えていたりするという
報告がある。腸内細菌のバランスが乱れると、腹痛などが起こりやすくなり、
それが強いストレスとなって、腸内細菌のバランスが更に乱れる悪循環に
陥ると考えられる」と話す。

 


腸内細菌の状態は、うつ症状にも関係する可能性がある。乳酸菌やビフィズス
菌を1か月間摂取した人は、摂取していない人と比べて、うつや不安などが
明らかに減少したという報告がある。

ストレスだらけの日常を健やかに過ごすには、乳酸菌を含む発酵食品を
きちんととることが大切だ。
功刀さんは「食物繊維やオリゴ糖など、善玉菌の栄養となる食品の摂取も
心がけてほしい」と話す。
(佐藤光展)

 

 

 


https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161124-OYTET50015/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[心に栄養(2)鉄分不足で産後うつも]

 

(読売新聞 2016年11月21日)

 


心を健康に保つ栄養素として、ビタミンと共に欠かせないのが、代表的な
ミネラルである鉄分だ。

 

鉄は、血液中で酸素の受け渡しを担うヘモグロビンを作るのに欠かせない。
不足するとヘモグロビンの働きが弱まり、全身に届く酸素の量が減って
鉄欠乏性貧血が起こる。

 

脳機能も影響を受ける。
横になる度に、脚に痛みやかゆみなどの不快感が生じる「むずむず脚症候群」
が引き起こされ、睡眠障害に陥る人もいる。
更に、焦燥感や集中力低下、興味・関心の低下などのうつ病に似た症状が
表れることもある。


鉄は、レバーや赤身肉、魚などに含まれるが、月経のある女性は特に不足
しやすい。
30~40歳代の女性の場合、血液中のヘモグロビン値が低い人は20%を超える
とみられている。

 


出産後にうつ症状が表れる「産後うつ」の中にも、鉄不足が関係する例が
あると考えられている。

国立精神・神経医療研究センター疾病研究第三部部長の 功刀(くぬぎ) 浩
さんは「産後うつはホルモンバランスの変化や環境要因など様々な原因で
生じ、鉄不足も原因の1つと考えられる。鉄の補充だけで産後うつがすっきり
と治る例は多くはないが、血液検査を行い、調べてみる意味はある」と話す。

 

 

体内の臓器には鉄分をためる機能があり、鉄不足が続くと、蓄えられている
貯蔵鉄の量がまず減っていく。
貯蔵鉄の量は、血液中の「血清フェリチン値」を調べる検査で分かる。
鉄は過剰に摂取すると、臓器に悪影響を与えて健康を損なう。
適量を見極めるためにも、この検査は有用だ。
ただ、一般的な健康診断の検査項目には入っていない。
希望する人は医師に相談してほしい。

 

 

 

 

 

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161118-OYTET50013/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[心に栄養(1)ビタミンDと葉酸]

 

(読売新聞 2016年11月14日)

 


身体の不調は心に影響する。
脳や体が元気になる栄養素をしっかりとって、心を元気にしよう。

心に良い栄養素として、専門家が真っ先に挙げるのがビタミン類だ。


中でも、ビタミンDや葉酸は、うつ病との関連が複数の研究で指摘されて
いる。

 

 

ビタミンDは、皮膚に存在する物質「プロビタミンD」に紫外線が当たると
作られる。
日に当たる機会が減るこれからの季節は、特に不足しやすい。

冬季の日照時間が著しく少ない地域では、春先にかけてうつ症状に悩む人が
増える。

 

「こころに効く精神栄養学」などの著書がある国立精神・神経医療研究
センター疾病研究第三部部長の 功刀(くぬぎ) 浩さんは、冬季のうつ症状に
ついて「ビタミンD欠乏が関係するという説が有力。ビタミンDには、脳内の
神経伝達物質の働きを良くしたり、脳を保護したりする働きもあると考え
られている」と話す。

 

そこで重要になるのが、食事からのビタミンD補充だ。
ビタミンDは、キノコ類や魚介類に多く含まれている。

 

 

 

ホウレンソウに豊富な葉酸もビタミンの一種で、うつ病の予防効果や治療
効果が注目されている。
葉酸の欠乏で起きる病気は、貧血などが知られているが、葉酸はドーパミンや
セロトニンなどの神経伝達物質の合成にも関係する。
不足するとうつ病のリスクが高まると考えられている。
うつ病患者は健康な人と比べて、血液中の葉酸値が低い傾向にあるとする
研究もある。

葉酸は納豆やレバーにも多い。
市販のサプリメントもうまく活用して、葉酸を適度に摂取していこう。

 

 

 

 

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161110-OYTET50025/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[他人の服に残る柔軟剤は「毒ガスの苦しみ」
                  理解されない化学物質過敏症の患者]


(産経新聞 2017年2月21日)



汗の臭い対策などとして強い芳香や消臭効果のある洗剤や柔軟剤などの需要が
高まる陰で、苦しんでいる人たちがいる。
「化学物質過敏症(CS)」の患者たちだ。
他人の衣服に残る柔軟剤などの化学物質が、めまいや頭痛などを引き起こす
ため、飲食店に入ることもためらわれ、会社や学校に行くのが困難になる
ケースもある。
CSは暮らしの中にある化学物質によって発症する身近な疾病にもかかわらず
認知度が低く、患者は周囲の無理解にも苦しんでいる。
(藤井沙織)



「レストランで匂いの強い人がいると食事ができない」
「宅配の人の制服の匂いがつらくて…荷物にも移るから、洗剤を変えて
ほしいとお願いした」
大阪市中央区のクリニック「ふくずみアレルギー科」で、治療のための勉強や
情報交換を目的に、毎月第2火曜の午後2時から行われる「CS教室」。
先月上旬には7人が参加し意見交換した。

 

同クリニックの吹角院長は全国で数少ないCS専門医で、北海道から沖縄まで
全国各地から患者が訪れる。
近年は柔軟剤などに悩まされる患者が増え、「おおげさと思われがちだが、
患者にとっては毒ガスのように苦しい」と訴える。

 


CSは、平成21年に厚生労働省によってレセプト(診療報酬明細書)に記載
できる病名リストに登録された。
ある化学物質を一度に多量に、または少量を慢性的に浴び、許容量を超えた
ときに突然発症する。
スギにアレルギー反応を示して花粉症になった患者がマツにもブタクサにも
反応するようになるのと同様、発症原因となった化学物質に限らず、ごく
微量のさまざまな化学物質に拒否反応を示すようになることが多い。

 

化学物質の発生源は、壁紙の接着剤、防虫剤、たばこ、芳香剤に消臭剤、
香料など、日常生活の中に無数に存在する。


同クリニックに通院するCS患者の発症場所は自宅が約半数で最も多く、職場、
学校と続く。

 

症状は頭痛や倦怠感、不眠など多様で、これといった特徴はない。
患者は「仕事の疲れ」と考えて病院に行かなかったり、受診しても検査に
異常が出にくいため、心身症や、女性の場合は更年期障害と診断されたりする
ことが多い。

 

吹角院長は「かなりの患者が見落とされているが、日本人の10人に1人は
いる」と推測する。


発症に気付かず化学物質を浴び続けると重症化する恐れもあり、重篤に
なると、防毒マスクがなければ外出もままならなくなる場合もあるという。

治療には薬の投与のほか、患者の住環境から化学物質をできるだけ排除。
また、添加物を含む食品やアレルギーのある食材を見つけて避けるなど
食生活を見直すことで、「別の物質の解毒作業を減らし、化学物質の解毒量を
増やす」(吹角院長)。


実際、多くの患者がこうした指導で軽症化し、寝たきり生活から仕事に復帰
した人もいるという。

 

さらに生活の上で欠かせないのが、職場や学校などでの周囲の協力だ。
しかし、CSへの理解がなく、患者が柔軟剤や芳香剤の使用をやめてもらうよう
求めても「個人のわがままだ」と一蹴されることが多く、退職や不登校に
追い込まれるケースもある。

吹角院長は「CSは誰もがなりうる病気。患者と周囲の人が対応について話し
合える社会になってほしい」と話している。

 

 

 

 

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00000515-san-soci

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[抗菌ハンドソープよりも大事なこと]

 

(家庭の医学 2017年3月3日)

 


<石けんの違いより手洗いをしっかり確実に>
手洗い用の石けんはどんなタイプを使っていますか。
固形、泡タイプ、液体のほか、香り重視などいろいろな種類のものが市販
されています。
抗菌作用をうたったものも多くなり目立ちます。

 

この抗菌性のハンドソープがアメリカで販売が禁止されると発表があり
ました。

 

 

アメリカ食品衛生局(FDA)は一般向けに市販されている抗菌作用のある
ハンドソープやボディーソープのうち、トリクロサンやトリクロカルバンなど
19種類の殺菌剤を使ったハンドソープを販売禁止にすると発表しました。

 

販売禁止の理由として、これらの殺菌剤を含む製品を検証した結果、殺菌剤を
含まない通常の石けんと比較しても、より有効であるという科学的根拠が
見つからなかったこと。
また、これらの殺菌剤を常用することで耐性菌が増えてしまう心配がある
ことがあげられています。

 


禁止された殺菌剤のうちトリクロサンには、成長ホルモンの働きを阻害して、
甲状腺や生殖機能の成長などに影響を与える可能性があるという研究報告も
あるそうです。

 


現在日本で承認されている薬用石けん類は約800品目ありますが、実際に流通
されているのは50~100種類ほど。


禁止された19種の成分のうち、最も使用されているのがトリクロサンと
トリクロカルバンの2種類です。

 

FDAの発表を受けて、厚生労働省ではこれらの薬用成分が含まれている薬用
石けん、薬用ハンドソープ、薬用ボディーソープ、薬用洗顔料などを製造
している日本国内のメーカーに対して、使用成分を変更するよう要請、すでに
代替成分への切り替えが始まっています。

 


日本で初めて抗菌作用があるとした薬用石けんにはトリクロカルバンが配合
されていますが、発売されて以来健康被害の報告は出ていません。
メーカーは該当成分の切り替えを決定するとともに、今使っている石けんが
切り替え前のものだとしても、特に問題はないとしています。

 

 

 

抗菌作用の有る無しより大切なのは、日ごろから石けんでの手洗いとうがいを
確実に続けることです。
それが感染症予防の基本中の基本となるのです。
まず、腕時計、指輪などは外し、よく泡立てた石けんを隅々まで行き渡らせ
ます。
指の間、手首などは特に念入りにこすり合わせましょう。
指の先、爪の間は反対側の手のひらにこすりつけるようにします。
すすぐときは流水で、石けん成分がなくなるまでよく洗い流し、清潔な乾いた
タオルで水分をよくふき取りましょう。
もちろん爪は切っておくことも大切です。
こういう手洗いは、丁寧に行えば、普通の石けんで十分です。

 

 

 


(監修:関東中央病院 皮膚科特別顧問 日野治子)

 

 

 

 

http://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/124255/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[止まらないしゃっくり、胃や脳の病気も原因に]

 

(あなたの健康百科 2014年05月16日)

 


<子供ではストレスも一因>
ご飯を急いでのみこんだときなどに急に起こり、いつの間にか止まる
しゃっくり。
続くとうっとうしいが、何日も止まらない場合は、胃や脳などに重大な病気が
原因として隠れていることもある。
また、子供の場合はストレスも一因になっているという。
しゃっくりについて、土浦協同病院(茨城県)救命救急センター麻酔・集中
治療科の近藤司部長に聞いた。

 

 

 

<進化の名残か>
「しゃっくりの犯人は、喉の後ろにある舌咽神経といわれています」と、
近藤部長は説明する。

喉に何らかの刺激が加わったときに舌咽神経が反応すると、反射として
神経ネットワークに命令が伝わり、その出力先の1つである横隔膜が下に
引っ張られる。それにより肺が広がり、息が強く吸い込まれる。
同時に、声帯が閉じる運動が起こり、吸い込まれた空気が声帯で遮られ、
特有の「ひっく」という音が生じる。

 

慌てて食事をしたり、炭酸飲料などの刺激物を飲み込んだり、急に温度差の
ある空気を吸い込んだりした時の刺激が原因になることが多い。

 

この反射が何のためにあるのかは不明だが、近藤部長は"進化の名残"では
ないかと考える。
カエルなどの両生類は、水中で過ごしているオタマジャクシの間は肺で呼吸
しないように、横隔膜が動いたら気管の入り口がふさがる。
人間は進化の過程でこの機能を使わなくなったが、舌咽神経にその名残が
あるのではという。

 

 

 

<指を耳穴に強く押し込む>
慢性的なしゃっくりは、子供の場合は大抵ストレスが原因で起きている。

 

大人の場合は逆流性食道炎、胃炎などの病気によるものが多い。
「喉に苦いものを感じる」症状があるなら、胃酸によって舌咽神経が刺激
されている証拠だ。また、脳の下の方にできる脳腫瘍、脳梗塞が隠れている
こともある。
2〜3日以上続いたり、寝ている間も止まらなかったりしたら注意が必要。
心配なら、総合診療科か一般内科を受診した方がよい。
体に異常がないか検査した上で生活習慣を見直し、改善しなければ
「ウインタミン」や「コントミン」(一般名ともにクロルプロマジン)などの
薬で治療する。

 


近藤部長は「一過性のしゃっくりは、左右の人さし指を両耳穴に入れ、強く
押し込むと止まることが多いです。頻繁に起こる場合は、酒や炭酸飲料を
控えてください。食後3時間以内は横にならないよう注意を」とアドバイス
する。

 

 

 

(編集部)

2014年4月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

 

 

 

 


http://kenko100.jp/articles/140516002963/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[<スマホ依存>課金で断つ 無料制限アプリ、自分でロック]

 

(毎日新聞 2017年1月23日)

 


金沢市のデザイン会社がスマートフォンの使用を制限するアプリを開発し、
スマホから離れて勉強や睡眠時間を確保したい高校生らの利用が相次いで
いる。
通話を除く全ての操作が一定時間できなくなり、途中で解除するには100円を
課金される仕組み。

開発した「ヨシタデザインプランニング」の葭田護代表(48)は「『時は
金なり』ではないが、時間を大切に使うために役立ててほしい」と話して
いる。


アンドロイド用の「タイマーロック3」。
同社のサイトから無料でダウンロードできる。
使い方はユーザー登録し、ロック時間を設定。
開始ボタンを押すと、画面全体がスクリーンに覆われ、通話以外の操作が
できなくなる。
ロック時間は10分単位で設定でき、最長6時間まで可能だ。
昨年10月の配信開始後、高校生を中心に利用が相次ぎ、ダウンロード数は
約1500に上る。


会社のロゴマークやCM制作も手がけている同社は、2014年に「タイマー
ロック」シリーズとして、今回の前身に当たる1と2を相次いで配信した。
高校生と大学生の2人の息子を育てる葭田代表が「放っておいたら勉強せずに
スマホを触る」と危機感を抱いたのがきっかけだった。
タイマーロック1と2は子供の長時間使用を防ぎたい保護者用で、ロック
解除にパスワード入力を求めた。

 


第3弾の今回は発想を転換して、スマホ利用者本人が自発的にロックする。
解除に100円の課金を求め、ロックした時間の累計を表示する機能も設けた。

葭田代表は「利用者から『課金するぐらいでないと、やめられない』との声が
寄せられた。
課金の導入は迷ったが、(スマホ依存を防ぐ)意識付けになると感じた」と
話す。
課金分は同社の収益になるが、実際に課金されてまで途中でロックを解除する
人は少なく、抑止効果が働いているとみられる。

ただ、葭田代表は「アプリで全ては解決できない。1日の4分の1をスマホを
見る時間に充てたら人生の20年分ぐらいになる」と話し、節度のある使い方を
呼びかけている。
【金志尚】

 

 

 

 

 

<高校生、スマホ1日平均使用は約3時間>
スマホを巡っては、中高生を中心に過度な依存が社会問題になっている。

 

総務省情報通信政策研究所が2014年7月に公表した高校生約1万5000人を
対象にした調査では、8割以上がスマホを使用。
1日の平均使用時間は約3時間で、無料通信アプリ「LINE(ライン)」や
フェイスブックなどソーシャルメディアに約1時間40分を費やしていた。

 

生活への影響も深刻で、「使用前に比べて時間が減ったこと」(複数回答)を
尋ねたところ、最多は睡眠の40.7%。
他は
・勉強34.1%
・読書20.0%
・家族との会話9.2%
などだった。

 

ソーシャルメディアを利用する最大の理由は「友達や知り合いとコミュニ
ケーションを取るため」で45.9%。
使用する時間帯は「就寝前」が最多の80.1%で、睡眠時間を削って没頭する
姿が浮かぶ。
【金志尚】

 

 

 

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000037-mai-soci

 

 

 

 

 

 

 

 

[子どもが長期間、悪夢ばかり見ている場合将 来精神疾患の可能性あり]

 

(IRORIO 2014年03月03日)

 


小さい頃よく怖い夢を見て夜中に目を覚ました・・・多くの人にそんな経験が
あると思うが、しょっちゅう悪夢ばかり見るようなら、また比較的大きく
なってもそれが長く続くようなら、その子は将来精神に障害をきたす可能性が
あることがわかり、世の親たちは不安を募らせている。


英ウォーリック大学Dieter Wolke教授が行った調査では、12歳以前に
しょっちゅう悪夢ばかり見ている子どもは、思春期早期に精神病的な経験を
する確率が3.5倍にのぼることがわかった。
悪夢は子どもの頃誰もが味わう通過点くらいにしか思っていなかったが、
同教授によれば、悪夢に加え夜驚症も幻覚や思考の遮断、妄想のリスクが
2倍になるというから心穏やかではいられない。


しかし子どもが夜な夜な悪夢にうなされる度に、親が不安に苛まれる必要は
ない。
というのも2歳~9歳の小さな子どもに関しては、度々悪夢を見ても後々
精神を病む確率は1.5倍程度だとか。
小さな子どもは悪夢を見やすいが、普通は年と共に頻度は減ってくる。
悪夢は通常レム睡眠の後半に見るもので、恐怖で目が覚めたり、心臓が
ドキドキして目を覚ましやすいのはそのせいだ。

 

一方夜驚症は悪夢とは違い、夜前半の深い睡眠サイクルで起こるという。
無意識に起き上がりパニック状態で大声を上げるなどの特徴がある。
手足を叩いたり、極端なケースだと小刻みに体を動かしたりするが、大抵
本人は朝になると昨夜の出来事を覚えていない。

 


「決して親御さんを怖がらせたいわけではない。4人に3人の子どもは
小さい頃悪夢にうなされている」と前置きしながらも、同教授は「悪夢や
夜驚症の症状が思春期の頃まで長引く場合、後々深刻な事態を招くことを
示唆する、早期指標になりえる」と述べている。

 


今回の調査は2歳~9歳の子ども6,796人を対象にしたもので、12歳の時点で
精神疾患の兆しがないかチェックが行われた。
一定の調査期間中悪夢を見たのが1回だった子どもは16%だったのに対し、
3〜4回見た子どもは56%と、多くの子どもが頻繁に悪夢を見ている。

「大切なのは子どもが良質な睡眠をとれる環境を整えること。寝る前に糖分を
含んだ飲み物を飲ませない、テレビやゲームなど刺激になるものを寝室に
置かないように」と共同研究者である、キングス・カレッジ・ロンドンの
Helen Fisher博士はアドバイスしている。

 また「精神疾患の早期指標を明らかにした今回の調査結果は、多くの
子どもたちを救う上で大きな意味がある」と青少年のメンタルヘルスを扱う、
英YoungMindsのLucie Russell女史。
大人になって精神疾患が確立する前に、救いの手を差し伸べることが可能に
なるという。
いわゆる赤ちゃんや幼児の夜泣きは気にする必要はなさそうだが、子どもが
大きくなってきたら気を付けてあげるべきだろう。

 

 

 

 

http://irorio.jp/sousuke/20140303/117461/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[唾液検査で死期が分かる? 最新の研究が明らかにしたがんとの関連]

(アメーバニュース 2016年02月09日)(提供:CIRCL)


「自分は一体いつ死ぬのだろう……?」
生きている間に、誰しも1度は考えることではないだろうか?

世の中には寿命を診断する占いなどもあるが、もっと確実に自分の死期を知る
ことができる方法が判明した。
イギリスで行われたある研究によると、唾液内の特定の抗体が減少すると、
死亡率が高くなるのだという。

 

<唾液と死亡率の関係を調査>
バーミンガム大学のスポーツ・運動・リハビリテーション科学科研究
チームは、唾液に含まれる分泌型免疫グロブリンA(sIgA)という抗体の量と
死亡率の関係を調査した。

sIgAとは、口腔、鼻腔、消化管などの粘膜面から分泌され、外から細菌や
ウイルスが侵入するのを防いでくれる物質だ。

研究チームは、1995年に63歳の高齢者639人から唾液を採取し、その後
19年間、参加者の生死を追った。

 

<sIgAの分泌量が減るとがん死亡率が上昇!>
研究の結果、唾液内のsIgAが減るにつれて、全体的に死亡率が上昇している
ことが分かったのだ。

死亡の原因別に見てみると、sIgAの減少と特に関係が濃いのは、肺がん以外の
がんだった。
呼吸器系の病気による死亡率は、この物質の含有量が限りなく少ないときに
のみ上昇した。

 

<sIgAと死亡率の関係、そのメカニズムとは?>
ではなぜ、sIgAが減少するとがんでの死亡率が増えるのだろうか?
その答えは、この物質の「細菌やウイルスから体を守る」という免疫としての
役割にあると研究者たちは言う。
sIgAが減ると当然、体中の免疫力も低下する。
これにより、がんが発生するリスクも大きく向上してしまうのだ。


また、2015年に日本で行われた研究によると、糖尿病患者の唾液内に
含まれているsIgAの量は、健康な人と比べて少なかった。
糖尿病患者は感染症にかかりやすいが、これはsIgAが減って免疫力が下がる
ためではないかと考えられている。

 

<ある日突然告知されるがん sIgAが変えるか>
がんに侵されていることが分かるのは、大抵の場合、ある日突然だ。
だからこそ、この病気は恐い。

唾液の検査をすることで、近い未来がんにかかる可能性があると前もって知る
ことができれば、突然知らされるよりも随分と心強いことだろう。
生活習慣を改善するなど、早めに対策を打つこともできる。

将来、がん予防検査などに応用されることを、ぜひとも期待したい。

 

 

 

 

 

http://news.ameba.jp/20160209-512/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[側弯症に重い鞄は関係ない? バレエが関与?]

(あなたの健康百科 2017年03月06日)


<生活習慣、スポーツ歴と側弯症の関係>
学校の検診で「背骨が曲がっている」と言われた・・・・・・思春期側弯症(以下、
側弯症)は、10歳以降の成長期の女子に多く発症するが、自覚症状が乏しい
ため、はじめは本人も周りの家族も気づかないことが多いという。

慶應大学らの研究グループは、側弯症に関連する生活習慣について調査し、
多くの日常生活習慣や動作は側弯症に関係ないこと、バレエなどの一部の
運動が関連しているという研究結果を医学誌「The Journal of Bone & Joint
Surgery」(2017 ;99:284-294)に発表した。

 

<遺伝だけでなく、生活習慣、スポーツ歴などを調査>
私たちが「背骨」と呼ぶ脊椎は、7つの頸椎、12つの胸椎、5つの腰椎に
分けられ、正常な脊椎は正面から見ると直線状で、横から見ると頸椎は前に、
胸椎は後ろに、腰椎は前にカーブしている。
この脊椎がねじ曲がる病気「側弯症」は、正面から見て、脊椎が10度以上
曲がる状態をいう。
神経や筋肉の病気、脊椎の奇形などが原因で起こる場合もあるが、多くは
その原因が明らかでないため「特発性側弯症」といわれる。
その中でも特に多いのは、思春期の女子に多く発症する「思春期側弯症」で、
日本人の約2%にみられるという。


側弯症の発症に関係する遺伝子はすでに発見され遺伝子の関与が大きいと
されているが、スウェーデンで行われた研究から遺伝子の影響は60%との
報告もあり、再び、発症や進行には母胎内の環境や出生後の生活習慣、
スポーツ歴なども関与していると考えられるようになった。


同研究グループは、学校での1次健診で疑いがあり2次検診としてX線写真を
撮影し、専門医を受けた2,747人の女子中学のうち、他疾患の合併や
てんかん、さらに生理状況が不正確な147人を対象から外し、最終的に
2,600人とその家族に質問票調査を行い、側弯症と関連する因子についての
解析を行った。

質問票は全部で38項目あり、生活習慣、スポーツ経験、家庭環境、健康状態、
母親の妊娠中の状況、出産の状況、出生後の発育状態などで構成され、さらに
BMI、生理状態などが聴取された。
さらに、撮影されたX線写真では、専門医が骨の湾曲の角度(コブ角)を
計測し、15度以上を側弯症と定義した。

 

<バレエで1.3倍の側弯症率、一方でバスケ0.69倍、バドミで0.61倍>
解析の結果、通学かばん(肩掛け、リュック)の種類、かばんの重さ、
楽器演奏とその種類、勉強時間、寝る姿勢、睡眠時間、ベッドか布団かなどは
側弯症と有意な関連はなかった。

肥満度を示すBMIについて、BMI18.5以上よりBMI18.5未満(やせ傾向)の
女子に側弯が多い(1.38倍)ことが分かった。

また、母親が側弯症であると子どもの側弯症が1.5倍となった。
この結果は、遺伝的要素がある程度関与していることを裏付けた。

子宮内環境や高齢出産が側弯症と関連しているという報告がみられるが、
本研究では関連は見られなかった。

スポーツ経験では、クラッシクバレエとの関連が示唆され、クラッシック
バレエをしたことがない子に比べて、したことのある子は側弯症率が1.3倍と
なった。
一方で、バスケットボールでは0.69倍、バドミントンでは0.61倍と低下して
いた。

クラシックバレエに関しては、未経験者と比べて7歳未満で習い始めた場合の
側弯症率が1.38倍となり、経験年数が増加するに従い、また練習頻度が増加
するに従い、明らかに側弯症率が高くなることが判明した。

過去の調査では24%のバレエダンサーに側弯症があったという研究報告が
あり、同報告ではそのダンサーの83%に生理不順があったとの報告もあるが、
本研究ではバレエと側弯症の関連を生理で説明することが出来ないという。

元々の体型や体格がスポーツの趣向に影響した可能性も考えられ、バレエの
結果、側弯症になったのか、やせ形の子がバレエを続けているのか、低BMIが
続いた結果として側弯症になったのか、側弯症だから低BMIなのか・・・などは
不明となっている。


研究グループは「側弯症で悩む児童やその家族への生活指導において、有効な
情報になる」とし、今後は、遺伝子と生活環境との関連についても研究を
行っていく予定だという。

 

 


(あなたの健康百科編集部)

 

 

 

 

http://kenko100.jp/articles/170306004260/#gsc.tab=0