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[顎関節症の人はどのような姿勢をとっているか?]

(MEDLEY 2015年10月29日)


<日本の研究チームが若年女性を分析>
顎関節症は、噛み合わせの異常やストレスなど様々なことが原因で起き、
口が開きにくい、顎が痛いなどの症状を表します。
今回の研究では、顎関節症患者の特徴として、どのような姿勢とっているか
検証しました。

 

<顎関節症患者と対照群の姿勢を比較>
今回の研究は、顎関節症の若年女性19人と対照群14人の、首の前後の
傾きや、肩の傾きといった上半身の姿勢を比較しました。
首の前後の傾きは、人を横から見た時に首がどれだけ前に倒れているか、
角度を測定しました。

 

<顎関節症の人は首の前後の傾きが小さい>
以下の結果が得られました。
首の傾き角度と開口の最大範囲が対照群よりも患者群で有意に小さかった。


顎関節症の人は、健常な人よりも首の前後の傾き、口を大きく開ける範囲が
小さいという結果でした。

 
今回の研究は一時点のデータを観察しているため、因果関係については言及
できません。
しかしながら、「顎関節症は顎の異常によるもの」と考えていた人にとって、
「もしかしたら、普段の首の姿勢も関係しているかもしれない」という
可能性を示す研究として有用です。
姿勢を修正することで顎関節症が改善するかといった治療の研究が今後さらに
発展することに期待します。

 

 

 

 

(Shuhei Fujimoto)

 

 

 

 


https://medley.life/news/item/562f10b64c0955bc0758adc3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[うつ病患者の4人に1人、症状自覚から医療機関受診まで「1年以上」]

(QLife 2017年03月03日)


<患者の59.8%「自分がうつ病になる可能性があるとは思っていなかった」>
一生のうちに発病した割合を示す生涯有病率が6.5%と推計されている
うつ病。
世界保健機関(WHO)が先日発表した報告書によると、全世界のうつ病
患者数は3億2,200万人と推計されています。

日本イーライリリー株式会社はこのほど、過去にうつ病と診断され、現在は
社会生活に復帰しているか、復帰に向けて準備をしている20~60代の男女
517名を対象に、うつ病に関するインターネット患者調査を実施。
2月27日に結果を公表しました。

その結果、患者の約6割が、うつ病と診断される前は自分がうつ病になる
可能性があるとは「思っていなかった」と回答。
さらに4人に1人は、最初にうつ病の症状を自覚してから、医療機関を受診
するまでに「1年以上」かかっていました。
その理由として「自分の頑張りや気持ちの持ちようで不調を解決できると
思った」(45.9%)、「性格の問題で病気ではないと思った」(35.4%)が
挙がりました。


うつ病の症状は多様で、抑うつ気分や不安、あせりといった精神症状だけで
なく、眠れない、食べられない、疲れやすい、だるいといった身体症状を
伴います。
また、頭痛や頭が重い感じ、めまい、口が渇く、息苦しい、ドキドキする、
腹痛、便秘や下痢、吐き気、性欲減退、耳鳴り、発汗、背中や胸の痛み、
関節痛、発疹なども、うつ病の症状であることも。

しかしこうした身体症状を、うつ病と自覚しない患者は多くいます。
調査からも、「気分の落ち込み・眠れない・食べられない」という症状は7割
以上が認識していましたが、「だるい、重い、さまざまなところが痛い」と
いう症状については5割程度しか認識しておらず、患者は自分の症状が病気で
あると思わずに、つらさをがまんしているという実態が伺えます。

 

<患者に必要なことを周囲が理解して、自然に行動に移して>
同日に開催された会見で講演した、日本うつ病センター理事長で国立精神・
神経医療研究センター名誉理事長の樋口輝彦先生によると、うつ病の身体
症状は、精神・神経科よりもかかりつけ医で相談されることが多く、うつ病の
専門家である精神・神経科の医師には伝えられないこともあるといいます。
「いきなり精神科を受診することに抵抗があるのなら、内科で相談するのも
一案です。ただし、検査で異常がなければ“問題なし”“疲れでしょう”と
いわれてしまう可能性もありますので、そういう場合は心療内科を受診して
ください」(樋口先生)


今回の調査では、うつ病に対する周囲の理解についても調べています。
うつ病と診断されたことを周囲に伝えたかを尋ねたところ、約9割が
「配偶者」に伝えたと回答。
次いで、「自分の親」(69.5%)、「友人」(58.3%)、「職場の人」
(57.5%)と続きます。
伝えた相手からうつ病に対する理解を得られたかを質問したところ、
「配偶者」と「友人」からは8割以上が理解を得られたものの、「職場の人」
から理解を得られたのは57.5%でした。
なお、周囲に伝えた人の約8割は、周囲の理解が回復に役立ったと回答して
います。

「配偶者」「友人」「職場の人」のいずれも、「うつ病になる前と変わらず、
ふだんどおりに接してくれた」ことが回復に役立ったようです。

樋口先生によると、「やってはいけないのは、積極的・感傷的・支配的な対応
です。反対に好ましいのは、共感し、受け入れること。感情のこもった
コミュニケーションをとり、患者さんができなくなっていることは、必要に
応じてサポートしてあげることも必要」なのだとか。


さらに、会見では、うつ病を経験した黒川常治さんと、障害者就職サポート
センタービルドでうつ病患者の社会復帰の支援を行ってる梅田典子さんも
登壇。
うつ病患者に対する周囲のかかわり方について、「患者には、できないことを
数え上げるよりも、できることを積み重ねていく、その過程に寄り添って
ほしい」と黒川さん。
梅田さんも、「うつ病患者さんは真面目な方が多いので、できなかったことを
悔みがちです。できたことをみて、長い目で回復を考えましょうといつも
いっています」と、それぞれの経験をふまえて語りました。

 


(QLife編集部)

 


https://www.qlife.jp/square/healthcare/story61517.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[寝不足だと甘い物が食べたくなるのはなぜ?]

(QLife 2016年12月26日)


<レム睡眠の時間が影響>
睡眠不足が続くと、無性に甘い物やジャンクフードが食べたくなることは
ありませんか?
筑波大学の研究により、脳が起きている状態である「レム睡眠」の時間が減少
すると、ショ糖を含む“太りやすい”食べ物が食べたくなる神経メカニズムが
明らかになりました。


人は寝ている間、「ノンレム睡眠(脳の眠り)」と「レム睡眠(身体の
眠り)」を一定のリズムで繰り返しています。
レム睡眠とは浅い眠りのことで、脳は起きているような状態。
夢を見るのもこのときです。

これまで、レム睡眠が不足すると、体重が増えることが報告されてきました
が、なぜ高カロリーの食品を欲するようになるのか、その背景にある神経
メカニズムは不明でした。


同大国際統合睡眠医科学研究機構のミハエル・ラザルス准教授らの研究
グループは、人為的にレム睡眠不足にしたマウスを作製。
さらに、脳内で食べ物の味や香りなどの嗜好を判断する「前頭前皮質」の
神経活動を抑制したマウスも作製し、それぞれの摂食行動を観察しました。

 

<前頭前皮質が“食欲”をコントロール>
その結果、レム睡眠不足のマウスは、ショ糖、脂質共に摂食量が増加する
ことが判明しました。
一方、前頭前皮質の神経活動を抑制したマウスは、レム睡眠量が不足しても
ショ糖の摂取量は増加せず、脂質の摂取量のみ増加することがわかりました。

このことから、睡眠不足のとき、ショ糖を多く含む食べ物が食べたくなる
欲求を前頭前皮質が制御している、つまり、前頭前皮質がショ糖を食べたく
なる“指示”を出している可能性が示唆されました。
これにより、レム睡眠と前頭前皮質との間に直接的なつながりがあることが
初めて示されたのです。

また、レム睡眠は加齢と共に減少することも知られています。
「睡眠不足=太りやすい」という単純な図式だけでなく、今後は、高齢者の
糖尿病や心血管疾患など肥満と関連する病気との関係も考える必要があるで
しょう。


研究グループでは「今回得られた知見を足がかりに、高齢化社会で健康的な
食事行動を促進する、新たな神経薬理学的な戦略の開発が期待される」と
話しています。

 

 


(菊地 香織)

 

 

 

 

https://www.qlife.jp/square/healthcare/story60893.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[睡眠時無呼吸症候群患者に多い緑内障、
原因は夜間眼圧の上昇ではなかった!?]

(QLife 2016年06月21日)


<コンタクトレンズ型眼圧計で睡眠中の眼圧を測定>
睡眠中に呼吸が停止する発作が繰り返し起きる睡眠時無呼吸症候群。
その患者は脳梗塞や心筋梗塞など心血管系の病気になりやすいことが知られて
います。
また、緑内障の有病率が約10倍も高いことも明らかになっています。
しかし、何故、睡眠時無呼吸症候群の患者が緑内障を発症しやすいのか、
その理由はわかっていませんでした。


緑内障は、眼圧の上昇などにより視神経が害され、視野が狭くなっていく病気
です。
眼圧とは眼球の硬さを示す値で、角膜や水晶体などの組織に栄養や酸素を供給
する前房水の影響を受けます。
前房水は静脈系に流れ込むため、心臓がある胸腔内圧の影響を受け、心拍や
呼吸とも関係するため、無呼吸発作は眼圧にも何らかの影響を与えていると
考えられていました。


睡眠時無呼吸症候群の影響を受ける夜間の眼圧を測定するには、いったん
患者を起こし、数時間おきに測定しなければならず、睡眠中の眼圧を測定する
のは困難でした。
そこで、北海道大学の研究グループは、スイスのセンシメッド社が開発した
コンタクトレンズ型の眼圧計を使用して、患者の睡眠を妨げることなく、
睡眠中の眼圧を持続的にモニターしました。

 

<無呼吸発作中、眼圧は下がるが…>
このコンタクトレンズ型眼圧計には、眼圧の変化を感知するセンサーがついて
おり、5分毎に30秒間の記録を行います。
同時に睡眠の状態をモニターし、睡眠中の脳波や呼吸、筋電図、心電図、
いびき、酸素飽和度などを記録。
その結果をもとに、測定した眼圧を睡眠中の呼吸が停止している時と停止して
いない時に分けて比較し、無呼吸発作が眼圧に与える影響を調べました。

その結果、無呼吸発作時には気道閉塞が起こって息が吸い込めなくなるため、
胸腔内圧が下がり、非発作時より眼圧が下がっていることが明らかになり
ました。
通常、息を止めた時には胸腔内圧が上がるため、眼圧は上昇しますが、睡眠時
無呼吸症候群患者では逆の現象が起きていたのです。
しかし、無呼吸発作によって眼圧は下がると同時に、血中酸素飽和度も
下がっており、低酸素状態など眼圧上昇以外のメカニズムによって視神経
障害が引き起こされていると考えられるといいます。


今回の研究により、眼圧が上昇しなくても低酸素状態があれば、視神経が
障害を受ける可能性が示唆されました。
これは、日本人に多くみられる眼圧が上昇しなくても発症する緑内障
「正常眼圧緑内障」の病態を解明する一助になると期待されます。
また睡眠時無呼吸発作を診断された患者は、眼科で定期検査を受けるなど、
正常眼圧緑内障の発症に注意する必要がある、と警鐘を鳴らしています。

 


(林 渉和子)

 

 

 

 

 

https://www.qlife.jp/square/healthcare/story58074.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[多くの外国人が日本人の息にがっかり]

(QLife 2016年08月25日)


食後は必ず歯磨きをするし、ガムやミントタブレットもかじっているから、
口臭の心配はなし、と思っている方は多いのではないでしょうか?
ところが、在日外国人の約7割が日本人の口臭にがっかりした経験があり、
不快感を持っていることが明らかになりました。

「オーラルプロテクトコンソーシアム」が在日外国人100人を対象に「
オーラルケアの実態に関する調査」を実施。
約7割が日本人の口は臭いと感じたことがあり、口臭を感じるシチュエー
ションは公共交通機関がトップ。
確かに、満員電車などは密着度が高く、そばにいる人の口臭がいっそう気に
なるかもしれません。
次いで多かったのが、勤務先。
職場の同僚に口臭を感じたことがある人が約7割で、約4割は上司にも感じて
いるようです。

また、口臭が気になる場面と言えば、キスの時。
「口臭が原因で日本人とキスしたくないと感じたことはあるか」との質問に、
約4割が「ある」と答えています。
せっかくの恋愛チャンスが口臭で逃げてゆく…ということにならないよう、
日ごろから気をつけたいですね。

 

<外国人は半数以上が“予防”のため歯科に通院、日本人は?>
日本人と外国人のオーラルケアに関する意識はどれほど違うのでしょうか?
2014年に行った「日本・アメリカ・スウェーデン3か国のオーラル意識
調査」によると、日本人が歯科医院へ通院する目的は6割が「虫歯治療」
なのに対して、欧米は半数以上が「予防」のため通院していると回答して
います。
通院頻度に関しても、約9割が「1年以内」と答えており、歯のクリーニング
が目的という人が大半を占めています。

また、約8割の在日外国人が「幼少期からオーラルケアを行うことが習慣化
されている」と回答。
「将来の健康維持のため」と答える人も7割を超えています。
欧米では、幼い頃から歯と健康が結びつき、歯はメンテナンスをするものと
いう意識が根付いていることがわかります。


厚生労働省による調査では、35歳を超えると8割以上の人が歯肉炎も含めた
歯周病にかかっているとされています。
歯周病になると、口腔内の細菌が繁殖した時に発生するメチルメルカプタンを
主成分とする歯ぐき臭がするようになり、口臭の元となります。
歯周病予防はセルフケアだけでは難しく、歯科医や歯科衛生士によるプロの
ケアが改善に効果的だと考えられています。
虫歯治療以外でも、定期的に歯科医院に通院し、正しいオーラルケアを行う
ことで、口臭で周りの人を不快にさせず、自身の歯と体の健康も保ちたい
ですね。

 

 


(菊地 香織)

 

 

 


https://www.qlife.jp/square/healthcare/story59032.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[末永く良好な夫婦生活には、歯周病ケアが欠かせない?]

(QLife 2016年06月08日)


<30代から50代の8割、歯肉に何かしらの異常>
厚生労働省の「平成26年患者調査の概況」によると、平成26年の歯肉炎
および歯周疾患の総患者数は331万5,000人。
また「平成23年の歯科疾患実態調査」では、30代から50代の8割で歯肉に
何かしらの異常が認められています。

このような調査結果を受け、佐藤製薬株式会社は歯周病のサインのひとつで
ある口臭に対する意識調査を実施。
同年代の配偶者がいる30~50代の男女312人から回答を得ました。

今回の調査では「最近、パートナーの口臭が気になったことがありますか?」
との質問に、46.5%が「はい」、53.5%が「いいえ」と回答しています。
「はい」と答えた割合は、妻が56.4%で夫が36.5%と、妻の方が夫の口臭を
気にしている割合が高いようです。
また、年齢別では、30代から40代前半の比較的若い世代で「はい」と答えた
人の割合が5割超え。若い夫婦の方がパートナーの口臭を気にしているよう
です。

パートナーの口臭が気になったと答えた145人に対し、そのことを伝えたかと
たずねたところ、伝えたのは57.2%で、42.8%が伝えずに我慢していることが
分かりました。
また、伝えた割合は妻が59.1%で夫が54.4%と、妻の方が夫に伝えています。
口臭は歯周病のサインのひとつですから、我慢せず正直に伝えた方がよいで
しょう。

 

<歯周病ケア、9割が「重要」と回答>
先に紹介した通り、30代から50代の8割が歯肉に何らかの異常を持って
いると言われています。

しかし、「自分は歯周病かもしれないと考えたことはありますか?」との
質問に、およそ4割の人が「ない」と回答。
年齢別にみると、30代前半が58.1%と最も多く、歯周病に対する意識が低い
ことがうかがえます。
ちなみに「ある」と答えた割合を男女別にみたところ、妻では63.5%で、
夫は52.6%と、およそ1割、妻が夫を上回っていました。


次に、自分は歯周病ではないかと考えたことが「ある」と答えた181人に
対し、歯周病を疑った症状についてたずねました。
最も多かったのは「歯茎から出血する」で41.4%。次いで「口臭がある
(37.0%)」「冷たいものがしみる(35.4%)」が上位に入りました。
その他、「歯茎が下がる」「歯茎が腫れている」「口の中がねばねばする」も
3割を超えました。
これらは全て歯周病の症状です。
気づいたら歯医者さんに相談したり、ケアを開始したりするのがよいで
しょう。


最後に、パートナーと長く付き合ううえで、歯のケアは重要であると思うか
尋ねると、「とても重要」「まあまあ重要」との回答が合わせて92.6%に
のぼりました。
また、「とても重要」と考えている人の割合は、妻が50.6%で、夫の31.4%
より多い結果になりました。

長い時間、同じ空間で過ごす夫婦。
歯周病や口臭は重要な要素と言えそうです。
良好な夫婦生活を長く続けられるよう、夫婦共に歯周病のケアを意識しま
しょう。

 

 

 

 

(林 渉和子)

 

 

 

 

https://www.qlife.jp/square/healthcare/story57901.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[“虫歯菌”が認知能力の低下に影響]

(QLife 2017年02月27日)


<保菌者は4人に1人と推測>
虫歯の原因となる特定の細菌が、自覚症状のない脳内微小出血の発症に
関わり、認知機能の低下にも影響していることが、京都府立医科大学大学院
医学研究科の渡邉功助教らの研究で明らかになりました。
この細菌は一般住民の4人に1人が保有している可能性があり、口腔内環境の
向上が発症頻度を減らす鍵になるとしています。


自覚症状はないものの、脳内でわずかな出血が起こる「脳内微小出血」。
脳卒中や認知症の重要なリスク因子ですが、その発症メカニズムは十分に
明らかとなっていません。
喫煙や飲酒などの生活習慣、高血圧症などが原因となる可能性が示唆されて
いますが、同大学などの研究から、コラーゲンに結合する性質を持つ
ミュータンス菌が発症に関与していることが報告されています。
この菌は、血管壁のコラーゲンと結合して血管の損傷部位に集まり、血小板の
止血作用を阻害する性質を持っている“虫歯菌”です。

これまでのところ、急性脳卒中患者ではない一般住民において、この
ミュータンス菌と脳内微小出血の起こる部位や認知機能の低下がどのように
関与しているかは明らかになっていません。

そこで今回は、一般住民を対象とした横断研究を行い、コラーゲンに結合する
性質を持つミュータンス菌が脳内微小出血のリスクを高める可能性があるかを
調査しました。

 

<発症リスクは14.4倍に>
過去には139人を調査した研究で、コラーゲンに結合する性質を持つ
ミュータンス菌の保菌者が脳内微小出血を発症するリスクは、非保菌者の
14.4倍という論文が発表されています。

279人を調査した今回の研究でも、14.3倍という高いリスクを示す結果と
なり、コラーゲンに結合する性質を持つミュータンス菌と脳内微小出血の
関連が非常に強いことが明らかになりました。


さらに、脳内微小出血の起こる部位に注目すると、保菌者群は脳の深い部分で
出血が起こる「深部型」が67%と最も多いことがわかりました。
深部型は記憶力や注意力などの認知機能障害に関与するとされており、
保菌者群に単語想起課題(1分間に“か”のつく言葉をいくつ言えるかなどの
テスト)をしたところ、明らかなスコアの低下がみられました。
このことから、保菌者は自覚症状がないものの、認知機能が少しずつ低下して
いる可能性が示されました。


これまでの研究から、一般住民の4人に1人がコラーゲンに結合する性質を
持つミュータンス菌を保菌している可能性があることがわかっています。
同大学では「研究成果をもとに、保菌者が将来にわたって脳卒中や認知機能
低下の発症を防ぐことができるよう、リスクを下げる因子の検討を進めたい」
としています。

 

 

 

(菊地 香織)

 

 

 


https://www.qlife.jp/square/healthcare/story61477.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[腕時計やベルト、ピアスが原因に]

(家庭の医学 2015年5月13日)


<ファーストピアスは要注意!>
金属アレルギーは、アクセサリーなどに使われる金属が原因でかぶれなどの
症状を引き起こします。
これから夏に向かって、汗をかく季節になるとトラブルも増加。
予防のために気をつけるべきことは?

金属アレルギーは、アクセサリーなどに使われる金属が汗や体液などによって
イオン化、体内のタンパク質と結びつくことでかゆみや湿疹などの症状が出現
します。
一度アレルギーが成立すると、同じ金属に触れたときに同様の反応を繰り返し
ます。


原因となるアクセサリーで最も多いのはピアス。
特に初めてピアスを付けたときに発症するケースが多くみられます。

また、素肌に触れるネックレスなどが原因となることも。
アクセサリー以外では、時計やベルト、ヘアピン、下着の金具、歯科治療で
使われる金属などもアレルギーを起こすことがあります。


金属と一口にいっても、種類によっても異なります。
アレルギーを起こしやすいのは、ニッケル、コバルト、クロム、亜鉛、
マンガン、銅など。
アクセサリーには、複数の金属を混ぜ合わせた合金やメッキ加工されている
ものが少なくないことにも注意が必要です。

ニッケルは汗に含まれる塩素イオンに反応しやすいため、最もアレルギーを
起こしやすいとされます。
加工のしやすさや光沢があること、錆びにくさ、価格などの理由から
さまざまなアクセサリーに使われることの多い金属です。

ニッケルに次ぐのはコバルトで、メッキの下地などの用途で銀製品や金製品に
用いられています。


逆に比較的安心といわれるのは、銀、プラチナ、金、パラジウムなどで、
最も安全とされるのはチタンです。
チタンは構造的に非常に安定していて、イオン化されにくいことがその理由。
医療材料としても、さまざまな用途で用いられています。


金属アレルギーが疑われるときは、すぐに原因と思われるアクセサリーなどの
着用を中止して皮膚科を受診してください。
軽いかぶれだからといってアクセサリーを使い続けると症状の悪化や慢性化を
招き、治療が困難になることもあります。


皮膚科ではパッチテストによるアレルゲンの特定が行われ、皮膚の炎症や
かゆみに対しては、炎症を抑えるステロイド外用薬や抗アレルギー薬が処方
されます。

歯科治療の金属が疑われる場合は、歯科医に相談してください。


アクセサリーを選ぶ際には、アレルギーを起こす金属が含まれていないか確認
することが大切です。
金は24金ではアレルギーを起こしにくいのですが、含有率が75%以下の
18金の場合は、銀、銅、パラジウム、ニッケルなどが混ぜられているため
注意が必要。
銀も同様に純度によって違いがあります。

金属アレルギーは、特にこれまで問題のなかった方でも、突然発症することが
あります。
直接皮膚に触れるものについては、できるだけ純度の高いものを選ぶことが
金属アレルギーの予防につながります。

 


(監修:関東中央病院 皮膚科部長 日野治子)

 

 

http://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/122691/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ニッケルに触れている人は糖尿病が多い?]

(MEDLEY 2015年5月8日)


<中国の成人で関連あり>
ニッケルは50円硬貨、100円硬貨の重さの25%を占める原料であり(旧500円
硬貨も同じ成分でした)、充電式電池にも使われている、身近な物質です。

そんなニッケルが体に入ったとき、2型糖尿病との関連があるという意外な
報告が、中国の研究班から出されました。

 

<北京と上海で調査>
動物実験では、以前からニッケルが血糖値を上げる現象が報告されていま
した。

この研究では、北京と上海に住む55歳から76歳の参加者2,115人を対象に、
尿中ニッケル濃度が計測され、2型糖尿病との関連が検討されました。
また、空腹時血糖値など血液と尿の検査値も同時に比較されました。

 

<ニッケルが多いほど2型糖尿病が多い>
参加者全体のうち35.3%の747人が2型糖尿病でした。
尿中ニッケル濃度が高いほど2型糖尿病が多い傾向があり、この傾向は
生活習慣の要因、BMI、家族に糖尿病があるかどうかの効果を除いても、
統計的に有意でした。
また尿検査の値に影響しうる尿中クレアチニン、尿中CRPの効果を除いても
同様の傾向が統計的に有意に見られました。

 
この研究からただちに「ニッケルは体に悪い」と言うことはできません。
北京や上海でニッケルが日常的に体に入るのはどういう状況なのか、といった
ことも解釈に関係しそうです。


微量の金属が健康に与える影響にはまだ知られていないことも多く、こうした
研究から新事実が見つかることもあるかもしれません。
生活環境改善のためには今後の研究が期待されます。

 

 

(大脇 幸志郎)

 

 

https://medley.life/news/item/554378d65d99390301008c5b

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[痛みに強い弱いはその人のライフスタイルや環境によって変わると判明:
英大学研究]

(IRORIO 2014年02月05日)


痛みに強い人もいれば弱い人もいる。
痛覚感受性と呼ばれる痛みの感受性は、これまで遺伝子により決まっており、
不変のものと思われてきた。
確かに2人揃って年中「痛い!かゆい!」と大騒ぎし、注射針から逃げ回って
いるような親子を私は知っている。

しかし英キングス・カレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授が行った
最新の研究で、痛覚感受性はその人のライフタイルや環境によって左右される
ことがわかった。


遺伝子によって決められている痛覚感受性だが、本人の生活習慣や周りの
環境によってスイッチがオンになったり、オフになったりすることがわかった
のは、今回が初めてだという。

教授らは25組の一卵性の双子を対象に、熱プローブを用いた実験を行った。
そもそも一卵性の双子は100%同じ遺伝子をシェアしており、痛覚感受性も
同じはずである。
もし違いがあるとしたら、それぞれのライフスタイルや環境的な要因による
ものと考えられる。

熱プローブは被験者の腕の上に置かれ、熱くて我慢できなくなったらボタンを
押して知らせるよう指示した。
教授らはDNA塩基配列決定法により、全ゲノムから500万以上のエピジェネ
ティックマーク(変異がDNAの塩基配列の変化なしに起こるもの)を分析し、
結果を無関係な50人のものと比較した。

その結果、痛覚感受性に関連するTRPA1という遺伝子が、一卵性の双子の間で
著しく異なることがわかった。
このTRPA1遺伝子は生活習慣や環境によって、スイッチがオンにもなるし
オフにもなると考えられる。
「今回の実験で、後成的にTRPA1遺伝子を操作できる可能性が出てきた
ことは、慢性的な痛みに苦しむ患者に対する、より効果的な治療に一筋の光を
見出した」と、共同研究者である同大学Jordana Bell博士は述べている。



どうやら博士らは少々違った方向を向いているようだが、素人としては
一体どんな生活・環境で暮らせば痛みに強くなったり、弱くなったりするのか
知りたいところだ。





http://irorio.jp/sousuke/20140205/109428/