多くの外国人が日本人の息にがっかり | アクティブエイジング アンチエイジング

[多くの外国人が日本人の息にがっかり]

(QLife 2016年08月25日)


食後は必ず歯磨きをするし、ガムやミントタブレットもかじっているから、
口臭の心配はなし、と思っている方は多いのではないでしょうか?
ところが、在日外国人の約7割が日本人の口臭にがっかりした経験があり、
不快感を持っていることが明らかになりました。

「オーラルプロテクトコンソーシアム」が在日外国人100人を対象に「
オーラルケアの実態に関する調査」を実施。
約7割が日本人の口は臭いと感じたことがあり、口臭を感じるシチュエー
ションは公共交通機関がトップ。
確かに、満員電車などは密着度が高く、そばにいる人の口臭がいっそう気に
なるかもしれません。
次いで多かったのが、勤務先。
職場の同僚に口臭を感じたことがある人が約7割で、約4割は上司にも感じて
いるようです。

また、口臭が気になる場面と言えば、キスの時。
「口臭が原因で日本人とキスしたくないと感じたことはあるか」との質問に、
約4割が「ある」と答えています。
せっかくの恋愛チャンスが口臭で逃げてゆく…ということにならないよう、
日ごろから気をつけたいですね。

 

<外国人は半数以上が“予防”のため歯科に通院、日本人は?>
日本人と外国人のオーラルケアに関する意識はどれほど違うのでしょうか?
2014年に行った「日本・アメリカ・スウェーデン3か国のオーラル意識
調査」によると、日本人が歯科医院へ通院する目的は6割が「虫歯治療」
なのに対して、欧米は半数以上が「予防」のため通院していると回答して
います。
通院頻度に関しても、約9割が「1年以内」と答えており、歯のクリーニング
が目的という人が大半を占めています。

また、約8割の在日外国人が「幼少期からオーラルケアを行うことが習慣化
されている」と回答。
「将来の健康維持のため」と答える人も7割を超えています。
欧米では、幼い頃から歯と健康が結びつき、歯はメンテナンスをするものと
いう意識が根付いていることがわかります。


厚生労働省による調査では、35歳を超えると8割以上の人が歯肉炎も含めた
歯周病にかかっているとされています。
歯周病になると、口腔内の細菌が繁殖した時に発生するメチルメルカプタンを
主成分とする歯ぐき臭がするようになり、口臭の元となります。
歯周病予防はセルフケアだけでは難しく、歯科医や歯科衛生士によるプロの
ケアが改善に効果的だと考えられています。
虫歯治療以外でも、定期的に歯科医院に通院し、正しいオーラルケアを行う
ことで、口臭で周りの人を不快にさせず、自身の歯と体の健康も保ちたい
ですね。

 

 


(菊地 香織)

 

 

 


https://www.qlife.jp/square/healthcare/story59032.html