末永く良好な夫婦生活には、歯周病ケアが欠かせない | アクティブエイジング アンチエイジング

[末永く良好な夫婦生活には、歯周病ケアが欠かせない?]

(QLife 2016年06月08日)


<30代から50代の8割、歯肉に何かしらの異常>
厚生労働省の「平成26年患者調査の概況」によると、平成26年の歯肉炎
および歯周疾患の総患者数は331万5,000人。
また「平成23年の歯科疾患実態調査」では、30代から50代の8割で歯肉に
何かしらの異常が認められています。

このような調査結果を受け、佐藤製薬株式会社は歯周病のサインのひとつで
ある口臭に対する意識調査を実施。
同年代の配偶者がいる30~50代の男女312人から回答を得ました。

今回の調査では「最近、パートナーの口臭が気になったことがありますか?」
との質問に、46.5%が「はい」、53.5%が「いいえ」と回答しています。
「はい」と答えた割合は、妻が56.4%で夫が36.5%と、妻の方が夫の口臭を
気にしている割合が高いようです。
また、年齢別では、30代から40代前半の比較的若い世代で「はい」と答えた
人の割合が5割超え。若い夫婦の方がパートナーの口臭を気にしているよう
です。

パートナーの口臭が気になったと答えた145人に対し、そのことを伝えたかと
たずねたところ、伝えたのは57.2%で、42.8%が伝えずに我慢していることが
分かりました。
また、伝えた割合は妻が59.1%で夫が54.4%と、妻の方が夫に伝えています。
口臭は歯周病のサインのひとつですから、我慢せず正直に伝えた方がよいで
しょう。

 

<歯周病ケア、9割が「重要」と回答>
先に紹介した通り、30代から50代の8割が歯肉に何らかの異常を持って
いると言われています。

しかし、「自分は歯周病かもしれないと考えたことはありますか?」との
質問に、およそ4割の人が「ない」と回答。
年齢別にみると、30代前半が58.1%と最も多く、歯周病に対する意識が低い
ことがうかがえます。
ちなみに「ある」と答えた割合を男女別にみたところ、妻では63.5%で、
夫は52.6%と、およそ1割、妻が夫を上回っていました。


次に、自分は歯周病ではないかと考えたことが「ある」と答えた181人に
対し、歯周病を疑った症状についてたずねました。
最も多かったのは「歯茎から出血する」で41.4%。次いで「口臭がある
(37.0%)」「冷たいものがしみる(35.4%)」が上位に入りました。
その他、「歯茎が下がる」「歯茎が腫れている」「口の中がねばねばする」も
3割を超えました。
これらは全て歯周病の症状です。
気づいたら歯医者さんに相談したり、ケアを開始したりするのがよいで
しょう。


最後に、パートナーと長く付き合ううえで、歯のケアは重要であると思うか
尋ねると、「とても重要」「まあまあ重要」との回答が合わせて92.6%に
のぼりました。
また、「とても重要」と考えている人の割合は、妻が50.6%で、夫の31.4%
より多い結果になりました。

長い時間、同じ空間で過ごす夫婦。
歯周病や口臭は重要な要素と言えそうです。
良好な夫婦生活を長く続けられるよう、夫婦共に歯周病のケアを意識しま
しょう。

 

 

 

 

(林 渉和子)

 

 

 

 

https://www.qlife.jp/square/healthcare/story57901.html