心に栄養(1)ビタミンDと葉酸 | アクティブエイジング アンチエイジング

[心に栄養(1)ビタミンDと葉酸]

 

(読売新聞 2016年11月14日)

 


身体の不調は心に影響する。
脳や体が元気になる栄養素をしっかりとって、心を元気にしよう。

心に良い栄養素として、専門家が真っ先に挙げるのがビタミン類だ。


中でも、ビタミンDや葉酸は、うつ病との関連が複数の研究で指摘されて
いる。

 

 

ビタミンDは、皮膚に存在する物質「プロビタミンD」に紫外線が当たると
作られる。
日に当たる機会が減るこれからの季節は、特に不足しやすい。

冬季の日照時間が著しく少ない地域では、春先にかけてうつ症状に悩む人が
増える。

 

「こころに効く精神栄養学」などの著書がある国立精神・神経医療研究
センター疾病研究第三部部長の 功刀(くぬぎ) 浩さんは、冬季のうつ症状に
ついて「ビタミンD欠乏が関係するという説が有力。ビタミンDには、脳内の
神経伝達物質の働きを良くしたり、脳を保護したりする働きもあると考え
られている」と話す。

 

そこで重要になるのが、食事からのビタミンD補充だ。
ビタミンDは、キノコ類や魚介類に多く含まれている。

 

 

 

ホウレンソウに豊富な葉酸もビタミンの一種で、うつ病の予防効果や治療
効果が注目されている。
葉酸の欠乏で起きる病気は、貧血などが知られているが、葉酸はドーパミンや
セロトニンなどの神経伝達物質の合成にも関係する。
不足するとうつ病のリスクが高まると考えられている。
うつ病患者は健康な人と比べて、血液中の葉酸値が低い傾向にあるとする
研究もある。

葉酸は納豆やレバーにも多い。
市販のサプリメントもうまく活用して、葉酸を適度に摂取していこう。

 

 

 

 

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161110-OYTET50025/