[子どもの睡眠が改善
魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸が良質な睡眠を促す:英大学実験]
(IRORIO 2014年03月10日)
魚の脂に含まれるオメガ3脂肪酸は健康効果が高いことで知られている。
最新の研究で睡眠にも良いことがわかったのでご紹介しよう。
英オックスフォード大学のポール・モンゴメリ教授らのチームが行った、
プラシーボを対照とした実験により、藻や魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸
には良質な睡眠を促す効果があると判明した。
教授らは英国に住む読む能力に支障のある、7歳~9歳の子ども362人を
対象に実験を行った。
最初に子どもたちの1週間の睡眠パターンを親から聴取。
調査の結果およそ10人中4人の子どもに睡眠に関して、就寝時間を守らない、
寝れるかどうか気に病む、夜頻繁に目を覚ますなど何らかの問題が認め
られた。
また子どもたちの睡眠がどれだけ乱れているかを測るために、彼らの腕に
センサーを付け5日間、夜ベッドでどれ位動いているか観察した。
被験者の子どもたちには600mgの藻由来のサプリメント、またはとうもろこし
由来のプラシーボ(偽薬)、大豆由来のプラシーボのいずれかの錠剤を、
16週間毎日摂取してもらった。
すると2つの偽薬を摂取していたグループに比べ、藻由来のサプリメントを
摂っていた子どもたちは58分睡眠時間が長くなったという。
更にこのグループの子どもは夜中に目を覚ます回数が少なかったとも。
同教授によると長年にわたり、オメガ3脂肪酸及びオメガ6脂肪酸は睡眠に
関し様々な影響を及ぼすとされてきたという。
例えばDHAが不足すると、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの量も減ると
され、事実今回の実験でも、睡眠に悩む多くの子どもたちの血中のDHA値は
低かったとか。
教授らがオメガ3脂肪酸を摂取すれば、こうした眠りに関する悩みも改善
できるだろうと考える理由はここにある。
http://irorio.jp/sousuke/20140310/119266/