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[子どもの睡眠が改善 
    魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸が良質な睡眠を促す:英大学実験]

(IRORIO  2014年03月10日)


魚の脂に含まれるオメガ3脂肪酸は健康効果が高いことで知られている。

最新の研究で睡眠にも良いことがわかったのでご紹介しよう。

英オックスフォード大学のポール・モンゴメリ教授らのチームが行った、
プラシーボを対照とした実験により、藻や魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸
には良質な睡眠を促す効果があると判明した。


教授らは英国に住む読む能力に支障のある、7歳~9歳の子ども362人を
対象に実験を行った。
最初に子どもたちの1週間の睡眠パターンを親から聴取。

調査の結果およそ10人中4人の子どもに睡眠に関して、就寝時間を守らない、
寝れるかどうか気に病む、夜頻繁に目を覚ますなど何らかの問題が認め
られた。

また子どもたちの睡眠がどれだけ乱れているかを測るために、彼らの腕に
センサーを付け5日間、夜ベッドでどれ位動いているか観察した。


被験者の子どもたちには600mgの藻由来のサプリメント、またはとうもろこし
由来のプラシーボ(偽薬)、大豆由来のプラシーボのいずれかの錠剤を、
16週間毎日摂取してもらった。
すると2つの偽薬を摂取していたグループに比べ、藻由来のサプリメントを
摂っていた子どもたちは58分睡眠時間が長くなったという。
更にこのグループの子どもは夜中に目を覚ます回数が少なかったとも。


同教授によると長年にわたり、オメガ3脂肪酸及びオメガ6脂肪酸は睡眠に
関し様々な影響を及ぼすとされてきたという。
例えばDHAが不足すると、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの量も減ると
され、事実今回の実験でも、睡眠に悩む多くの子どもたちの血中のDHA値は
低かったとか。

教授らがオメガ3脂肪酸を摂取すれば、こうした眠りに関する悩みも改善
できるだろうと考える理由はここにある。





http://irorio.jp/sousuke/20140310/119266/






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[掃除に入浴、食事すらも後回し。残念過ぎる「放置女子」]

(IRORIO  2014年03月17日)


掃除に入浴、メイク落としに歯磨きも後回し――。
そんな「放置女子」の残念な実態が、2014年3月11日発表の第一三共ヘルス
ケアの調査で報告されている。
詳細を見てみよう。



<「食べることも面倒」な放置女子の実態>
20~30代の女性500名を対象に行われた同調査では、「普段の生活の中で、
後回しにしがちなことはあるか」という質問に94%が「ある」と回答。
具体的には「掃除」(部屋62%、トイレ46%、お風呂34%)が最も多く、
他に「運動(自分でのトレーニング)」(35%)、「美容院」(29%)、
「ネイルケア」(23%)、「友達とのコミュニケーション(メール・LINE
など)」(34%)などの回答も。

女子には欠かせない自分磨きだけでなく、友達付き合いまで放置しがちな
女性も少なくないようだ。

また、「気分が沈んでいる日は、入浴も歯磨きもせず寝てしまう」「食事を
とるのが面倒になり、あまり食べず痩せることが多い」といった驚きの回答も
あった。



<放置が招く、ストレスのスパイラル>
そんな「放置女子」たちも、決して後回しを良しとしているわけではない。
「メイクを落とさず寝てしまい、翌朝後悔する」「忙しいと部屋があれて、
心まであれる」と、大事なことを後回しにすることでストレスへとつながって
いるのだ。

さらにそうしたストレスは、イライラ(90%)や怒りっぽくなる(80%)
など精神面に強い影響を及ぼしている。

さらに「疲れがとれない」(77%)、「肌荒れ」(59%)など、体調にも
変調を来たすこととなり、「後回し」を発端にストレスのスパイラルが生じて
いることが分かった。



<「キスも嫌になる」のに口内炎も放置>
また、体調面では「口の中があれる(口内炎)」も約4割に上り、そこから
さらなるストレスも生じているという。
口内炎による痛みや不快感、食事への影響に加え、「キスをするのが嫌に
なる」(36%)、「仕事に集中できない」(33%)、「話すのが辛い」
(32%)など、恋愛や仕事にもマイナスの影響が出ているのだ。

その一方で、およそ3人に1人は口内炎を「放置する」と回答していて、
恋や仕事に影響する痛みも後回しという女性も少なくないことが分かった。



疲れて帰るともう何もしたくない……。
働く女子なら、そんな日もあるだろう。
その「後回し」をしないかどうかが、脱「放置女子」への第一歩だ。




http://irorio.jp/umemina/20140317/121058/




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[家具や壁にこびりついたタバコの“ヤニ”は副流煙よりも危険!?]

(IRORIO  2014年03月18日)


タバコは、例え自分が吸っていなくても受動喫煙によって健康被害を
もたらす。

特に幼い子どものいる家庭などでは、子どもの前で吸わないようにしたり、
換気をしたりとなんらかの対処をしているのでは。

しかし、煙さえ吸わなければ大丈夫なのか?といえば、実はそうでもない
らしい。


新たな調査により、タバコを消した後の残留物からなる三次喫煙(サード
ハンドスモーク)は、小さな子どもにとって受動喫煙よりも悪影響を及ぼす
危険性があることが明らかになった。



<がんや遺伝子変異の原因に?>
米ローレンス・バークレー国立研究所のBo Hang氏らがおこなった研究に
よると、タバコの煙に含まれる4000もの成分のほとんどが火を消した後も
室内に残り続けるそうで、これらの成分がオゾンや窒素といった空気中の
汚染物質に触れると新たな有毒物質(NNA)をつくり出すとか。

このNNAは、室内にある壁や床はもちろん家具や子どものおもちゃなどにも
付着し、そこから体内に侵入。
NNAは1度体内に入るとDNAにくっつき、がんの原因となる化学物質を
形成したり、遺伝子の突然変異を引き起こしたりする可能性があるという。



<幼い子どもは特に注意>
「ハイハイで床を触ったり、おもちゃを口に入れたりする幼い子どもは特に
危険」とHang氏。
子どもの健康のためには、室内での喫煙を控えると共に、タバコの煙に触れた
ソファやカーペット、カーテンなどを洗濯したり、こまめに掃除機をかける
などするといいと同氏はアドバイスしている。





http://irorio.jp/asteroid-b-612/20140318/121240/




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[人の顔を見分けられる魚がいると判明:大学研究結果]

(IRORIO  2016年6月8日)


熱帯魚の一種、テッポウウオ(鉄砲魚)に人の顔を見分ける力があることが、
英国オックスフォード大学とオーストラリア・クイーンズランド大学の共同
研究で分かった。

しかも、見分ける正確さは驚くべきものだったという。

テッポウウオは、口から水鉄砲のように水を発射し、水面上の虫などを
撃ち落として捕食する魚だ。

大学の研究者はこの習性を利用して、魚が人の顔を見分けているのを
確かめた。


まず、テッポウウオに特定の人の顔写真を見せ、それに水を発射して当てたら
エサがもらえることを教え込んだ。

その後、関係のない別人の顔写真の中に、エサがもらえる顔写真を混ぜて
見せたところ、テッポウウオは見事にエサがもらえる顔を選び、そこに水を
発射したという。
最高で44人の中からその顔をピックアップすることができた。



<他の魚にも可能性あり>
「人の顔を見分けるのは難しい」と、この実験を行なったオックスフォード
大学のニューポート教授は言う。
「人の顔は、口と鼻の上に2つの目があるという基本構成が同じです。
だから、非常に微妙な違いが識別できないと区別がつかない」

魚の単純な脳ではその微妙な違いを識別できない、とこれまで考えられて
いた。
しかし、今回の実験でそれが間違いだったと分かった。


鳥や蜂が人の顔を見分けるらしいことが、これまでの研究で分かっている。
これにテッポウウオが加わったわけだ。

テッポウウオだけでなく「他の魚にも可能性が十分にある」とニューポート
教授は言う。



水槽の金魚を見ているとこちらに近づいてくることがあるが、ペットの金魚が
こちらの顔を見分けていると想像すると、ちょっと嬉しい。





http://irorio.jp/sophokles/20160608/325836/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[歯が黄ばむ、その原因と対策は]

(あなたの健康百科  2018年2月5日)


<みがきすぎにも要注意>
歯の色を変色させるのは、飲料や食べ物のほかに、加齢、間違ったみがき方、
歯科治療のかぶせ物や詰め物、薬剤の影響などさまざまです。

ホワイトニングという改善法もありますが、着色を防ぐ日常的な正しいセルフ
ケアやメンテナンス法をまとめてみました 。

誰でも憧れる白く輝く歯。
歯の黄ばみが気になって、人前で思い切り笑えない、しゃべるときに口に手を
あててしまうという人は少なくありません。


歯は外側からエナメル質(根ではセメント質)、象牙質、歯髄で成り立って
います。
エナメル質は象牙質を守る役目を持っていて、半透明のため象牙質の色が
透けています。
つまり歯の色は、エナメル質の色と象牙質の色の組み合わせということに
なります。

象牙質の色は乳白色ですが個人差があり、白に近い人もいれば、黄色みを
帯びた人もいます。
また、エナメル質の透明度や厚さも人によって異なるため、歯の色は人に
よって異なるのです。

さらに、加齢や食事、嗜好品によって変色します。
加齢では、エナメル質が薄くなるため、象牙質の色が出やすくなります。

また、嗜好品では、タバコではタール、コーヒー・お茶類ではタンニンや
カテキン、赤ワインではポリフェノールやタンニンが変色の原因となります。
そのほか、カレー粉、ケチャップ、ソースなどの食品、柑橘類、コーラなどの
炭酸飲料なども歯の変色を引き起こしやすいといわれます。

これらの着色汚れ(ステイン)は、色素がエナメル質表面の組織と結合して
付着、蓄積するものです。

また、歯の表面にできる凸凹も光の乱反射を起こし、歯の輝きやつやを
なくして黄ばみを目立たせる原因になります。


口の中では物を食べるとミュータンス菌(むし歯菌)が増殖し、酸を
作りだしてエナメル質にあるミネラル成分(カルシウム、リン酸など)を
溶かします。
これを脱灰(だっかい)といいます。
食後、時間がたつと口内は徐々に中性にもどり、唾液の働きもあって脱灰が
おさまり、エナメル質が補修される再石灰化が起こります。

この脱灰と再石灰化のバランスがとれていればよいのですが、脱灰ばかりが
進んでしまうと、歯に凸凹ができやすくなって表面が傷ついたり、かぶせ物や
詰め物が劣化しやすくなります。

もちろん、そのためにむし歯ができ、黄色、茶色、黒色に変色する、治療した
歯のかぶせ物や詰め物が劣化や腐食を起こして黄ばみや黒ずみを招く、歯の
神経が死んで変色するといったことも起こり得ます。


また、一部の薬剤によって歯が着色してしまうこともあります。
代表的なものはテトラサイクリン系の抗菌薬で、乳幼児から7~8歳頃までに
肺炎やマイコプラズマ感染症の治療などである程度長期間使用したために、
歯の一部が灰色の斑や縞状に変色することもあります。


このほかに、意外な点で気をつけたいのは、歯のみがきすぎや力を入れすぎる
などの間違ったみがき方でエナメル質が薄くなり、象牙質の色が出やすくなり
歯が黄ばんで見えてしまうケースがあることです。
なかなか自分のやり方をチェックできないため、歯科の健診時に指導を受ける
ことをおすすめします。


では、歯の黄ばみを防ぐために、どのようなケアをしたらいいのでしょうか。
まず、定期メンテナンスで正しいブラッシング法のチェック、歯石や
ステインを除去することが大切です。
変色の原因となるむし歯の治療やかぶせ物の再治療も有効です。
半年から1年に一度、口腔内の健診を受けると良いでしょう。


それ以上に歯を白くしたい場合は、歯科でのホワイトニングやセラミック治療
(いずれも自由診療)を受けるという方法があります。
歯科の処方・指導でホームホワイトニングをすることもできます。


歯の着色の原因になり得るものを一切とらないわけにもいきません。
食べないのではなく、食後に歯をみがくこと(とくに着色しやすい食材を
とったとき)、口呼吸をしない(唾液の分泌量が減って汚れが停滞し、
ステインがつきやすくなる)、口腔乾燥症などがあれば保湿など改善する等を
日々実行していくことが着色を抑えることに直結します。
口の中の健康を維持することで、加齢による変色や歯の劣化も進行を抑える
ことができるでしょう。




(監修:松下歯科医院院長 松下和夫)






https://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/124993/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[やっぱり音楽最強  子守歌を「生」で聴かせると
              子どもの痛みがより軽減すると判明:英研究]

(IRORIO  2013年11月02日)
音楽や子守歌に幼い子どもの気持ちや痛みを癒やす効果があることは、
これまの研究からも分かっているが、またそれを裏付ける研究結果が学術誌
『Psychology of Music』に発表された。

英国ロンドンにあるグレート・オーモンド・ストリート病院がローハンプトン
大学との共同研究で、心臓や呼吸器の疾患で入院している子ども(生後1週間
~4歳)37人を対象に、1回につき3~10分、音楽療法士が昔ながらの
子守歌を聴かせ、絵本の読み聞かせをした場合と比べて、心拍数や痛みの
レベルにどのような変化が見られるか調べた。

痛みの評価には、 カナダの心理学者と麻酔科医のチームが小児の術後痛
評価のために考案した「CHEOPS(Children’s Hospital Eastern Ontario
Pain Scale)」と呼ばれる スケール(泣き方、表情、痛みの訴え、姿勢、
傷を触れようとするか否か、脚の位置の6項目より段階的に点数をつける。
スコア4~13)が用いられた。

その結果、子守歌を聴かせた場合、心拍数の平均は134.1から128.7へ、
痛みのレベルは6.21から5.64に下がることが判明した。

読み聞かせでは、このような変化が見られなかったそうだ。


共同研究者である神経科学者Tim Griffiths博士によれば、音楽には子どもの
関心をそちらに向かせる効果があるだけでなく、脳の感情中枢に深く作用する
効果もあるらしい。

また、グレート・オーモンド・ストリート病院で長年音楽療法を実施している
Nick Pickett博士によると、子守歌は録音で聴かせるよりも、「生」で、
すなわち目の前で表情を見せながら歌って聴かせるほうがより効果的で、
楽器を使うのであれば、1つに留めることがポイントだと指摘している。



子守歌は昔から歌い継がれてきたものだが、世の親たちは、穏やかな
メロディーに子どもの痛みや苦しみを癒やす効果があることを本能的に
理解していたのかもしれない。






http://irorio.jp/kondotatsuya/20131102/85188/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[音楽を聴くと慢性疼痛が和らぐ!?
           特にポップ・ミュージックが効果アリとの調査結果]

(IRORIO  2013年10月24日)


音楽に心を癒やす効果があることは周知の通りだが、実は体の痛みも癒やせる
のをご存じだろうか?
特にポップミュージックには、慢性疼痛などを緩和する効果があるという。


英LloydsPharmacyが、1500人のイギリス人(16~24歳)を対象に
アンケート調査をおこなったところ、66%もの人が、音楽を聴くことにより
痛みが軽減した経験があると答えたそう。

最も効果が高い音楽のジャンルはポップ(22%)で、その次がクラシック
(17%)、次いでロックまたはインディー(16%)となった。
また、ポップの中でも(いかにも欧米人らしい選曲だが)、
  ・サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』
  ・ロビー・ウィリアムズの『エンジェルス』
  ・フリートウッド・マックの『アルバトロス』
  ・エルトン・ジョンの『キャンドル・イン・ザ・ウィンド』
  ・コモドアーズの『イージー』
などが鎮痛効果が高いそうだ。



最近の調査では、ストレスや不安感などが痛みを増進させることがわかって
いるため、音楽により精神的にリラックスすることが痛みの緩和に一役買って
いるのだと考えられる。
慢性的な痛みに悩まされている人は、気が紛れるようなお気に入りの1曲を
見つけるといいかもしれない。



http://irorio.jp/asteroid-b-612/20131024/83688/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[音楽を聞くと遺伝子も反応している、脳への影響もある?]

(Medエッジ  2015年3月27日)


<音楽経験のある人だけが影響>
音楽経験のある人がクラシック音楽を聴くと、遺伝子も反応して活動が変化
するようだ。

フィンランド、ヘルシンキ大学のカンドゥリ・チャクラバルティ氏らの研究
グループが、オンライン科学誌のピアJ誌において2015年3月12日報告して
いる。



<クラシック音楽が遺伝子にどう影響?>
脳の画像検査によって、音楽を聴くことで人間の脳構造や機能に変化が
見られると分かっている。
この効果を仲介する分子のメカニズムはまだ分かっていない。このたび
さらにゲノムや生物情報学的な分析によって、遺伝子レベルでの変化が
あるかを検証することとなった。

研究グループは、クラシック音楽を聴くと人の「トランスクリプトーム」に
効果があるのかを検証した。


人間はDNAの遺伝情報に基づいてタンパク質を作り出している。
タンパク質を作るときには、いったんRNAというDNAの仲間に変換する
プロセスがある。
このRNAの全体を調べるのがトランスクリプトームで遺伝子の活動を検査
できる。


研究グループは、クラシック音楽を聴いたあとの48人の血液を取ってきて、
遺伝子全体のトランスクリプトームを調べた。
クラシック音楽を聴いていない比較対照の15人についても同じく行った。

音楽の経験は音楽に対する反応に影響を与えることが分かっている。
そこで、音楽の適性がもともとある人、音楽教育を受けた人という条件の
影響も調べている。



<音楽適性と関係する場所が活発に>
音楽の適性がもともとある人で45遺伝子、音楽の教育を受けた人で
97遺伝子に変化が確認された。

どんな遺伝子に変化が起きたかを調べると、遺伝子の活動が増えたのは、
主に脳内麻薬と言われる「ドーパミン」の分泌と輸送、神経細胞の新たな
増殖、タンパク質の変化を促す変化などだった。

最も増えていたのは、「アルファシヌクレイン」と呼ばれるもの。
一般的にはアルツハイマー病やパーキンソン病といった病気との関係が指摘
されるタンパク質だ。

23対ある染色体のうち4番目に当たる「4q22.1」という場所の音楽適性と
最も結びついた領域にあって、音楽適性と関連があると知られる「GATA2」
に調節されるものだ。


なお、音楽経験のない被験者では特に違いは見られなかった。



音楽を聞くと遺伝子レベルで変化が起こるというのは今後、さらに注目される
のかもしれない。





http://www.mededge.jp/b/heal/10781



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ドライマウスを改善する身近な食品とは?]

(あなたの健康百科  2018年02月01日)


口の中が「ヒリヒリと灼けるように痛い」「ベタベタ、ネバネバする」-
そんな症状が現れれば、ドライマウスの可能性がある。

ドライマウスは食べ物の味を感じにくくなる味覚障害などの原因となる恐れも
あり、治療が必要だ。

東北大学大学院歯学研究科口腔診断学分野教授の笹野高嗣氏は、ドライ
マウスの改善に有効な、身近な食品を使った独自の治療法を見いだした。



<「口が渇く」より「ヒリヒリ」「ネバネバ」の訴え>
ドライマウスとは、唾液分泌量が低下し、口内が乾燥した状態になること。
加齢や薬の副作用、ストレスなどが原因で、口内のヒリヒリと灼けるような
痛みやねばつき、口臭、味覚障害などを引き起こす。

笹野氏によると、ドライマウス患者が言葉通り「口が乾く」と訴えることは
少なく、痛みやねばつきを訴える方が多いという。

心当たりのある場合、口に水を含んで痛みなどの症状が消えればドライ
マウスである可能性が高い。



<「うま味」に唾液分泌促進作用>
唾液を分泌する唾液腺には、耳下腺、顎下腺、舌下腺を含む大唾液腺のほか、
歯肉以外の口腔粘膜全体に存在する小唾液腺があるが、笹野氏はこの
小唾液腺に着目している。
小唾液腺は口腔粘膜の直接的な保護や保湿、再生の役割を担っており、
ドライマウスの改善には小唾液腺からの唾液分泌量が重要だという。

さらに、小唾液腺からの唾液分泌には味を感じる味蕾細胞を保護する働きも
ある。

そこで、笹野氏が小唾液腺における唾液分泌と味覚の関係について検討した
ところ、5基本味(甘味、酸味、苦み、塩味、うま味)のうち、酸味と
うま味が唾液分泌量を大幅に増加させ、酸味による効果は一時的だが、
うま味の効果は持続性があることが分かった。



<昆布だしのうま味を活用>
この結果を踏まえ、笹野氏は「うま味」を活用した独自のドライマウス
治療法を発案した。
使用するのは、我々日本人に身近な食品でありうま味成分を含む「昆布」で、
水500mLに昆布40gを1晩浸してだしを取るだけ。
お湯ではなく水を使うことでだしにとろみがつき、保湿効果が生まれる。

使い方は、口の乾燥を感じたときなどに1日約10回、30秒間口をすすぎ、
そのまま飲んでもよい。
訓練を重ねることで、2週間ほどで唾液分泌の改善を実感できるという。






http://kenko100.jp/articles/180201004488/#gsc.tab=0



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[蚊は叩こうとした人を覚えて避ける、はじめて判明]

(ナショナル ジオグラフィック日本版  2018年1月30日)


<叩き損ねても効果あり、攻撃を加えた人の匂いを学習>
今度、蚊が血を吸おうと腕に止まっているのを見つけたら、絶対によく狙った
方がいい。
もし叩き損ねたとしても、その蚊が次にあなたを狙わなくなる可能性がある
からだ。

蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを
結びつけて覚え、将来その人を避けられるようになるという研究結果が発表
された。

1月25日付けの学術誌「Current Biology」に掲載されたこの論文は、刺す
相手についての学習能力が蚊にあることをはじめて示したものだ。


「パブロフの蚊みたいなものです」
論文の主要な筆者であるジェフ・リッフェル氏は、合図があると条件反射で
ヨダレを出すようになった有名な犬の実験になぞらえる。

実際のところ、米ワシントン大学の神経生態学者のリッフェル氏が試した
のは、この犬の場合と同じ「古典的条件付け」という学習だった。

蚊は、人間などの美味しい獲物から漂うある種の匂いに引き寄せられる。
そこで、蚊には非常に魅力的な人間の匂いが漂う中で、ネッタイシマカが
刺すのを邪魔するように、叩いた際に腕を伝わるのと同程度の小さな振動を
20分間にわたり繰り返した。

すると、蚊はその後24時間以上もこの匂いを避けるようになることが
わかった。
その効果は、害虫忌避剤ディートを用いた市販の虫よけスプレーと同じ
くらいの強さである。


さらに、古典的条件付けによる関連性の学習には、脳内の神経伝達物質
ドーパミンが関わっていることがわかっている。
続けてドーパミンが機能していない蚊で実験を行ったところ、予想通り、
このグループの蚊は特定の匂いが危険を意味することを覚えられず、以前と
同じように飛び込んでいった。


「学習能力のおかげで、蚊は信じられないほど柔軟に行動しています」と
リッフェル氏。「蚊は、刺されるのを防ぐのがうまい人とそうでない人を
学習できます。もしその仕組みがわかって、逆手にとることができれば、
もっと効率よく蚊を追い払えるようになるでしょう」



<蚊をうまくよけるためのアドバイス>
ネッタイシマカは、黄熱病、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱など、
数種類の人間の重大な病気を媒介することが知られている。

ドーパミンが関与する学習能力の発見により、殺虫剤や防虫剤を開発する
研究の新たな道が開かれた。

「記憶は重要ですが、蚊の研究ではまったく考慮されていませんでした」と、
米カリフォルニア大学デービス校の化学生態学者ウォルター・リール氏は
言う。
同氏も人間と蚊との相互的な影響を研究している。

「特定の匂いが嫌な記憶を呼び起こすことがわかった今、ディートのような有効な忌避成分だけでなく、嫌な記憶を呼び起こす匂い化合物も含む薬が使えるかもしれません」とリール氏は語った。
「ディートのような単一化合物の防虫剤を今まで60年以上も使ってきたの
だから、そろそろ次を見つける必要があります」


しかし、化学物質と主な獲物の関連を学習する能力は、今回研究対象となった
蚊の種類だけにしかない可能性もある。
例えば、西ナイル熱を伝染させる蚊は本来鳥の血を吸うが、鳥がいない場合
には人間の血を吸うようになる。
リッフェル氏によると、これまでの研究では、ネッタイシマカとは異なり、
この蚊には人間を避けることを学ぶ能力がないようだ。

「蚊に学習能力を身につけさせることはできません。能力があるかないか
です」とリッフェル氏は言う。

驚くことではありません、とリール氏は話す。
「人間も一緒ですよ。人間にも、匂いがわからないものはたくさんあって、
そういうものに気づいていないだけです。蚊もあらゆることに反応するわけ
ではありません」



科学者は、新たな防虫剤を開発するより、蚊の行動において学習と匂いが
果たす役割に関する研究を続ける必要があるだろう。
さしあたり、今のところは単純に動き続けることがリッフェル氏のアドバイス
だ。
「屋外でバーベキューをする場合、叩こうとしたら蚊はあなたを覚えるで
しょう。踊って、活発に動いて! そうすれば、蚊は誰か他の人のところに
行きますよ」




(文=Michelle Z. Donahue/訳=牧野建志)





https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180130-00010000-nknatiogeo-sctch