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[妊娠中の牛肉摂取が男児の生殖能力に影響]

(HealthDay News  2007年3月27日)


妊娠中に、牛肉を週に7回以上摂取していた母親から生まれた男性は精子数が
少ないとの研究結果が、米医学誌「Human Reproduction」3月28日号に
掲載された。

原因は明らかにされていないが、牛肉に含まれるホルモンや農薬などの化学
物質による影響が疑われている。


しかし、この知見については慎重に検討するべきだと研究グループはコメント
している。
米ロチェスター大学のShanna Swan氏は「牛肉を食べてはいけないという
わけではない」と述べ、妊娠中は十分なタンパク質の摂取が重要である点を
指摘。
別の専門家も、この研究だけでは結論を下すのは難しいとの見解を示して
いる。


今回の研究では、1949~1983年に生まれた男性387人について、精液検体を
分析すると同時に、母親の妊娠中の食生活について調べた。
その結果、母親の牛肉摂取量と精子濃度が反比例の関係にあることが判明。
母親が週7回以上牛肉を食べていた男性は精子濃度が24.3%低かったほか、
精子濃度の低い男性の割合が、母親の牛肉摂取量が少なかった男性の3倍で
あることもわかった。
ほかの肉類の摂取と精子濃度との間に相関はみられなかったという。

被験者はいずれもパートナーが妊娠しており、不妊ではないが、母親の牛肉
摂取量が多かった男性の18%がWHO(国際保健機関)による分類で
sub-fertile(生殖能力が低い)とされた。



米国およびカナダでは、ウシの成長を促進させるために6種類のタンパク同化
ホルモンが使用されている。

ヨーロッパでは1988年以降ホルモンの使用が禁止されていることから、
Swan氏らはヨーロッパの男性を対象に今回と同じ研究を実施することに
よって、ホルモンとの因果関係の有無を突き止める予定だという。



http://www.healthdayjapan.com/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[葉酸不足が精子の損傷をもたらす]

(HealthDay News 2008年3月19日)


葉酸の摂取量の少ない男性は、精子の染色体数に異常が生じるリスクの高い
ことが米カリフォルニア大学バークレー校の研究グループによって明らかに
され米医学誌「Human Reproduction」3月20日号に掲載された。


葉酸はビタミンB群の一種で、緑葉野菜、果物、豆類などに含まれるほか、
米国ではパンや穀類も葉酸を強化したものが販売されている。


葉酸摂取は女性では、先天性欠損の予防に役立つことが知られているが、
精子の健全性を高める上でも有効であることが示唆されるという。


研究を行ったBrenda Eskenazi氏らによると、ヒトの精子は通常23対の
染色体をもっているが、この数が不足したり過剰であったりすると、
ダウン症のような先天性異常や流産の原因となる。


今回の研究では、X染色体、Y染色体、第21染色体の3つに着目。
健康な男性89人の精子を分析するとともに、亜鉛、葉酸、ビタミン C、
ビタミンE、ベータカロチンの摂取について尋ねた。

その結果、葉酸摂取量の最も高い群(722~1,150μg/日)は、摂取量の低い
群に比べて精子異常の発生率が20~30%低かったという。


これまで、先天性欠損に関する研究では、主に女性の食生活に焦点が当て
られていたが、「今回のデータでは、子どもをもつことを考えるなら、男性も
食事に注意する必要がある」とEskenazi氏は述べ、男性もサプリメントや
マルチビタミン剤を利用して葉酸摂取量を増やすよう助言している。


別の専門家によると、今回の研究で認められた異常精子の比率は1,000あたり
4~6で、栄養状態のよくない男性でも99%以上の精子は正常ということに
なる。
しかし、やはり将来父親になろうとする男性は、禁煙、適度な飲酒、健康的な
食生活、ビタミン類の摂取を心がけるべきであるとしている。



 

http://www.healthdayjapan.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[チベット人の遺伝子は高地生活に適応]

(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト  2010年5月14日)


チベット人のほとんどが「世界の屋根」と呼ばれる高地での生活に遺伝的に
適応しているとする新たな研究が発表された。

チベット高原の標高は4,000メートルを超える。
このような高地では、ほとんどの人は体の細胞に届く酸素が過度に減少する
低酸素症を発症しやすくなり、重篤化すれば肺や脳の炎症を起こして命に
かかわる恐れもある。

チベット人の多くは高地で生き延びるために、血中のヘモグロビンの量を
抑えるよう独自に変異した2つの遺伝子を持つことが今回の研究で発見
された。


この研究を率いた、ユタ州ソルトレークシティにあるユタ大学エクルズ人類
遺伝学研究所のテータム・サイモンスン氏は、ヘモグロビンは赤血球の中に
ある酸素を運ぶ成分であるため、この発見は「直感に反するように感じられる
かもしれない」と話す。
「高地に適応していない人が高地に行った場合、酸素の減少を補うために
ヘモグロビンの濃度が上がるのが普通だ」
しかし血中のヘモグロビンが増えると、高血圧や慢性高山病のような合併症の
原因となることがこれまでにも指摘されており、そのような体への悪影響を
避けるために、チベット人の遺伝子は「ヘモグロビンをあまり多く作らない
ように変異した可能性がある」と同氏は説明する。


これまでの研究で、チベット人は海に近い低地に住む人に比べて酸素不足を
補うために1分間の呼吸数が多いことが判明している。
加えて、チベット人の血管は太く、体の細胞に酸素を運ぶ効率性に優れて
いる。


サイモンスン氏の研究チームは、チベット人が高地生活に適応できる遺伝的
要因を探すために、標高4,486メートルに住むチベット人の血液サンプルを
集めた。
次に、チベット人のDNAの遺伝的変異のパターンを解析し、チベット人と
遺伝的に近いとされる低地に住む中国人と日本人の遺伝的変異に関する既存の
データと比較した。

その結果、チベット人には酸素の運搬など高地生活に関連した複数の遺伝的
変異が見られたが、低地の中国人と日本人には見られなかった。
チベット人のみに見られた変異には、ヘモグロビンの生成を抑えることと
深い関わりを持つ2つの遺伝子も含まれていた。


今後は、変異した遺伝子が具体的にどのような働きをするかについて詳細を
明らかにする研究が続けられ、その成果は高山病の予防法の開発に役立つかも
しれないとサイモンスン氏は期待を深める。


この研究は「Science」誌で2010年5月13日にオンラインで公開された。
 

 

 

 

 


John Roach for National Geographic News

 

 

 

 

 

 


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100514-00000000-natiogeo-int

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[良質な睡眠のために(2)深部体温を下げるグリシン]

(産経新聞  2013年8月19日)


私たちは、深い眠りと浅い眠りを繰り返して目覚める。
質の良い眠りのリズムは、眠りに入って間もなく、深い眠りのノンレム睡眠に
入り、その後、覚醒に近づくにつれて浅いレム睡眠量を増やしながら、
ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返して目覚めるというパターンだ。


生理学などが専門の高橋迪雄・東京大名誉教授は「質の良い睡眠の鍵は体温。
私たちは本来、深部体温が下がり始めるときに就寝すると寝付きが良く、
深い眠りが得られます。ところが、現代生活の睡眠と活動のリズムでは、
このタイミングを外してしまうことが多く、睡眠に問題を抱える人が増えて
いるのです」と解説する。
夏は特に暑さのため、寝苦しく、深部体温が下がりにくい。


深部体温を下げ、良質な休息をサポートする効果で注目されているのが
「グリシン」という成分だ。
グリシンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、私たちの体内でも
作られている。
このグリシンが脳に作用して深部体温を下げる働きが見つかった。
実際には手足の血流を増やすことで体の熱を逃し、深部体温を下げるのだ。

高橋名誉教授は「体を休めたいときにグリシンを摂取すると、深部体温が
下がるのを助け、しっかりとした休息を取れることが分かってきている。
その効果は多くの研究で科学的な証明も得られています」と話す。


次回は、休息の質を高めるグリシンの効果を、さまざまな角度から探って
みる。



http://sankei.jp.msn.com/life/news/130819/bdy13081907330000-n1.htm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[陣痛促進剤の使用で子供の自閉症リスク高まる、米研究]

(AFPBB News  2013年08月15日)

発信地:ワシントンD.C./米国
 

【8月15日 AFP】
陣痛促進剤を使用した妊婦は、自閉症を持つ子供を産むリスクが高くなるかも
しれないとの研究論文が今週、米国医師会(AMA)が発行する医学誌「JAMA
小児科学」に発表された。

今回の研究は、この問題に関するこの種の研究では最大規模のものだが、
陣痛の誘発が発達障害の原因と断定するには至っていない。

米国では子供の88人に1人が発達障害を発症している。

今回の研究はむしろ、さらなる研究の必要性を指摘するものだと、論文の
主執筆者で、ミシガン大学天然資源環境大学院院長のマリー・リン・ミランダ
氏は言う。
同氏は「科学界は、米国の自閉症率の増加に対する環境的な寄与因子を長い間
探してきた」と声明で述べている。
「今回の研究は、特に男児における、自閉症と陣痛誘発・強化との関連性に
関する予備的な証拠を提供する」



研究では、米ノースカロライナ州の8年間にわたる出生記録62万5000件を
調査した。
調査の結果、陣痛の誘発・強化の両方を行った場合は、陣痛を人為的に発生
させない場合に比べて、男児で自閉症を発症するリスクが35%高くなることに
関連していることがわかった。
女児では、陣痛を誘発させたが強化は行わなかった場合に自閉症リスクの
微増がみられた。

妊婦が薬剤で陣痛を誘発させる理由はさまざまで、出産予定日が過ぎた
場合や、感染症、高血圧、糖尿病などの症状がみられる場合などが挙げ
られる。

陣痛の誘発に関連するリスクの増加は、高齢出産や妊娠34週前での出産など、
自閉症の他の既知のリスク因子にみられるリスク増と類似していると研究者
らは指摘する。


自閉症支援団体「Autism Speaks」の公衆衛生研究部門の副部長、マイケル・
ロザノフ氏は「次の段階は、研究によって、この関連性の裏側にあると考え
られるメカニズムをさらに理解することだ」と述べている。
「今回の研究は、陣痛の誘発または強化と自閉症との間の因果関係を実証する
ものではないこと、また、このどちらもが出産時の合併症を防ぐことが
わかっていること、この2点を留意することが重要だ」と同氏は付け加えた。




http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2961948/11191374




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[未成年の飲酒、若年性認知症に関連性 研究]

(AFPBB News  2013年08月16日)

(発信地:ストックホルム/スウェーデン)


【8月16日 AFP】
未成年期の飲酒と薬物乱用が、若年性認知症(65歳未満の認知症、YOD)
発症の確率を高める可能性があるとする論文が、13日の米医学誌「米国医師会
雑誌(JAMA)」に掲載された。

論文を発表したのはスウェーデンのウメオ大学のペテル・ノルドストローム
教授(老年医学)率いる研究チーム。

1969年9月から1979年12月の期間に、平均年齢18歳で兵役に就いた
スウェーデン人男性48万8484人を対象に研究を行った。

その結果、若年性認知症発症の9つのリスク要因が特定され、最大のリスク
要因はアルコールの乱用だったことが明らかになった。

論文によると、兵役後37年間の追跡調査を実施したところ、年齢中央値
54歳で487人がYODと診断されていた。
またYOD発症例のうち68%が、9つのリスク要因のうち少なくとも1つに
関連づけられた。

ノルドストローム教授はスウェーデンラジオで、「あるアルコール中毒の
事例はリスクを5倍に高めていた」と語った。

その他のリスク要因には、脳卒中、薬物乱用、うつ病、父親が認知症、
低身長、高血圧などが挙げられている。



<正確な要因は不明、リスク要因避けて健康な生活を>
アルツハイマー病協会によると、若年性認知症はまれで、認知症全体の4%
ほどだという。
遺伝子変異で発症する事例もあるものの、正確な要因は分かっていない。


ノルドストロム教授はAFPの取材で、YODと診断されていた487人のうち
何人がYODを発症させる遺伝子変異のキャリアだったのかは分からないが、
「その数は極めて少ないだろう」と述べている。
また、研究結果を見る限り、健康なライフスタイルでYODの発症リスクは低減
されるだろうとの見解を示した。






http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2961810/11185537

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[マンションの水と細菌 貯水槽の中で増殖中]

(dot.  2013年8月13日)


麻布大学生命・環境科学部の早川哲夫教授は、貯水槽内で長期間滞留した
水の中にいる細菌に注目している。

それは従属栄養細菌という聞き慣れない細菌だ。

「これまで、水中の細菌に対する考え方は、『塩素に対する抵抗力が比較的
強い大腸菌さえ死滅した状態になれば、赤痢菌やコレラ菌など他の病原菌は
存在しない』というのが前提でした。従属栄養細菌は『無視してよい』と
されてきました。が、私はそこに疑問を持っています」(早川氏)



<塩素に強い耐性>
人間に害を及ぼすことで知られる細菌のほとんどは、栄養豊富な人間に感染
して、体温の36度前後で急激に増殖して、体調を悪化させる。

従属栄養細菌は、有機物を比較的低濃度に含む培地を用いて低温で長時間培養
したとき、培地に集落を形成するすべての細菌のことだ。
厳しい環境に強く、中には塩素に強い耐性を持つものもいるという。

「健常者なら、体内に従属栄養細菌が入っても大丈夫かもしれませんが、
問題はお年寄りなどの健康弱者です」(早川氏)


早川氏は2011年度から、厚生労働省の補助金を受けて、貯水槽内で水道水が
長期間滞留することによる水質悪化の研究を進めている。
昨年度は、学校20カ所、給食センター1カ所、高齢者施設7カ所、病院
1カ所の貯水槽内を調べた。
すると、すべての水槽内の水から、従属栄養細菌が検出された。

「遺伝子検査をしたところ、細菌のデータベースには存在しない、新種の
可能性のある細菌が2株見つかりました。従属栄養細菌は、ほとんど研究
されていない分野で、研究論文の数も少ない。ただ、海外の論文には、
基礎疾患のある人が、従属栄養細菌によって重症化し、敗血症や菌血症、
肺炎になったという報告もあります」早川氏は、こう指摘する。


1990年にスペインで発表された、「アシネトバクター(従属栄養細菌の
一種)によって引き起こされた菌血症の臨床的重要性」という論文では、
「アシネトバクターが死亡率を高めているので(カテーテルを清潔にする
等の)対策が必要である」と報告されているという。

現時点で、その毒性は明確ではないが、海外の論文では、免疫が低下した人に
感染症を引き起こす「日和見感染病原体」とも指摘されている。


従属栄養細菌は、貯水槽内の水が長期間滞留して塩素濃度が低下したことで、
その環境に定着したと、早川氏は考えている。

東京都水道局の調査でも、滞留時間が長くなるに従い、残留塩素が消費されて
いる。



<貯水槽の水が長期滞留>
マンションなどの高層建物は、多くが貯水槽方式を採用している。水道事業者
(主に市町村の水道局)から供給された水をいったん受水槽(地下や地上へ
設置)に入れて、加圧ポンプで屋上の高架(高置)水槽へ送り、そこから
各戸へ自然流下させる。

貯水槽内の水が長期間滞留しているのは、建築時と比べて、節水が進んだこと
などで使用水量が下がり、結果として水槽のタンクの容量が過大となった
ためだ。


従属栄養細菌を研究している数少ない医学研究者の一人が、北里大学医学部
微生物学の笹原武志講師(59)だ。
環境感染学が専門で病院内の環境改善や、院内感染原因菌の環境調査を行って
きた。

笹原氏によると、従属栄養細菌によって健康リスクが生じる可能性がある
のは、持病がある老人やがん患者、自己免疫疾患患者など免疫力が低下して
いる人たち。
肺炎や下痢、敗血症などを引き起こす場合もあるという。

院内感染の原因菌として確認された例もある。

そして、従属栄養細菌が、身の回りに存在していることを認識することの
重要性を訴える。
「従属栄養細菌には多くの種類があります。熱いお湯や乾燥したところには
いませんが、水が滞留する環境さえあれば、あらゆるところに棲息していると
考えて日常生活を送るべきです」(笹原氏)



<原因不明疾患に関係か>
貯水槽の他にも、水がたまる蛇口やシャワーヘッドなども、彼らのすみかに
なっていると、笹原氏は指摘する。



<従属栄養細菌が直接病気をもたらすことはあるのか>
「病気を引き起こす菌ではないと言われていますが、それはまだ私たちに
科学的な知識が乏しいだけなのかもしれません。原因不明の疾患には
いろいろと複合要因が重なって起こっている可能性があり、これらの原因の
1つとして、細菌の長期曝露も関係しているかもしれません」(笹原氏)


いずれにしろ、長期間滞留した「死に水」が衛生的によくないことはわかって
いる。
衛生的な水を飲むには、蛇口から出る水の残留塩素濃度(0.1mg/L)を確保
することが重要だ。

10トンを超える貯水槽の管理者には、年1回の水質検査が義務づけられて
いる。

飲料水の水質基準を定める厚生労働省は5年前に、専門家からの提言を
受けて、従属栄養細菌を水質管理の指標に加えた。
が、大腸菌のように検査義務の対象ではない。

水道課は、「早川教授の昨年度までの研究成果は、貯水槽水道の清掃、点検、
水質管理等をしっかりやらなければいけないことを改めて示していると考えて
います」とするが、直ちに検査項目を見直すことはないという。



<貯水槽の管理は住民>
水道水を各家庭に届ける水道事業者は、従属栄養細菌を、どう認識しているの
だろうか。

ここで、貯水槽の管理責任の所在を確認しておきたい。
自治体など水道事業者の管理責任は、貯水槽に届けるまで。
マンション施設内の貯水槽の管理、水質検査などの義務は住民側にある。


東京都水道局は、2002年の水道法改正を受けて条例を改正し、貯水槽の
水質管理に取り組み始めた。
水道水の中の残留塩素の実態を調べ、その対策を探る検討委員会を立ち上げ、
昨年末には報告書をまとめた。

2004年度から2009年度にかけて、都内のすべての貯水槽約22万件を対象に、
点検調査を実施。
しかし、実際に点検調査できたのは約10万件(46.5%)にとどまった。
点検項目は、受水槽の外観、水温、残留塩素、色度などだ。


注目すべきは、現地で計測した有効容量と使用水量からの受水槽での滞留時間
(水槽内の水の回転数)の推定だ。
貯水槽の容量は、水槽内の水を半日程度で使い切るように設計するよう求め
られているが、都内では4万5千件の滞留時間が基準を上回っていた。
貯水槽内の水の滞留時間は点検を義務づけられていない。
そのため、大半のマンションでは、貯水槽内の水道水の滞留時間を把握できて
いないのが実情だ。


マンション管理会社をいくつか経て、現在は大手マンション管理会社に勤務
する久保木利男さん(仮名)は、様々な貯水槽の現場を見てきた。
「貯水槽が10立方メートルを超える場合は年に1回の点検と清掃、水質検査が
義務づけられていますが、10立方メートル以下だと、まずやらないし管理は
非常にズサンです。築30年以上の古いマンションや、管理会社が入っていない
自主管理のところも危ない。それとオーナーがそこに住んでいない投資用の
ワンルームマンションなどは、水の衛生に対する意識も低い傾向があります」



<自治体は直結方式推進>
衛生観念の乏しいオーナーには呆れるばかりだが、自宅の水に疑問を持ったら
分譲ならば管理組合に、賃貸ならば仲介・管理会社に相談するといい。

貯水槽の水道水の塩素が消費されないようにするためには、
 (1)配水管から各戸の蛇口に直結給水する方式に切り替える
 (2)貯水槽の点検と清掃、水質検査を年1回実施する
 (3)貯水槽内の水道水の回転率を上げて長く滞留しないようにする
の3つの対策がある。

直結方式は、東京都をはじめ多くの自治体が推進している。
これは、増圧ポンプを設置するなどして、水を屋上に上げずに、直接蛇口まで
給水するものだ。

厚労省によると、貯水槽が10立方メートルを超えるもので、検査を実施して
いるのは約8割。
さらに、義務化されていない10立方メートル以下は、1割未満という。


こうした現状に、独自の規制措置を導入する自治体もある。
横浜市は、条例を改正して2011年度から地下式受水槽については容量に関係
なく年1回の検査を義務づけている。

「概ね昭和50(1975)年以前に建てられたマンションなどでは、地下式
受水槽に隣接して汚水槽や排水槽が設置されている場合があり、老朽化した
汚水槽や排水管から受水槽への汚水漏れ事故が後を絶たないことが背景にあり
ます。地下式に限らず受水槽方式には、一定のリスクがあります。例え
年1回の検査を終えた翌日におかしくなることもあり得るので、日常的な
管理が必要です。市民からの相談には最終的には『直結』をお勧めして
います」(同市健康福祉局健康安全部生活衛生課)


貯水槽の水の回転率低下の背景には、現代人の生活スタイルや社会状況の
変化も関係している。
例えば節水機能の高い水洗トイレや洗濯機の普及、いつの頃からかペット
ボトル入りの水が好まれ、原発事故以来急速に普及したウオーターサーバー。
共働きがほとんどで昼間は留守宅ばかりのマンションは多い。
少子化もそれに拍車を掛けている。
それらによって想定を下回る使用量で水の回転率が低くなり、滞留時間が長く
なる。

前出の笹原氏は、こう話す。
「従属栄養細菌の増殖は、むやみに便利になったことが招いたのではないで
しょうか」




(AERA  7月8日号)





http://news.goo.ne.jp/article/dot/world/dot-2013080900006.html


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[夏の定番果物「スイカ」が好きな人は約85%! 
                  夏バテ・熱中症・日焼けにも効果的]

(マイナビウーマン  2013年8月13日)


夏の果物といえば「スイカ!」と答える人も多いのでは。
タキイ種苗株式会社は、実際にスイカが好きな人はどのくらいいるのか、
どんな点が人気なのかなど、20〜60代の男女322名を対象に調査を実施。

アンケートによると、「スイカは好きですか」の問いに対し、84.8%の人が
「好き」と回答。
夏の果物として定着しているスイカは、実際に人気の果物ということがわかり
ました。
また、「スイカのどのようなところが好きですか」という質問に対しては
1位に「みずみずしくておいしい」(85.3%)、次いで2位「夏の風物詩」
(62.3%)、3位「甘い」(56.0%)、4位「夏バテ防止になる」(17.9%)
と続き、おいしさはもちろん、“夏ならではの果物だから”という回答も目立ち
ました。


また、スイカにはビタミンAやカリウムなどのミネラルもバランスよく
含まれており、その成分比率は市販のスポーツドリンクによく似ています。
体のエネルギーになってくれる果糖やブドウ糖も含まれていることから、
熱中症や夏バテといった、夏に起こりやすい症状に効果的な果物なんです。
果肉の90%以上が水分という点でも、水分が不足しがちな暑い時期にピッタリ
ですね。

さらに、日焼けしたときに気になるシミ・ソバカスの原因となる活性酵素を
減らすのに効果的なリコピンや、肌のハリ、弾力に欠かせないコラーゲン
繊維をつくるのに欠かせないビタミンCも含まれています。
夏の強力な紫外線でダメージを受けてしまった肌にもスイカは効果的です。


スイカの食べ方としては、“そのまま”や“塩をかける”という人が多いよう
ですが、定期的に摂取するために“ジュース”や“シャーベット”などにしている
という人も。

連日暑い日が続いているこの夏は、スイカを積極的にとって、夏バテ・
熱中症・日焼け対策をしてみては?





http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-506416.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[皿の手洗いで子どものアレルギーほぼ半減、
                    食器洗い機を使うよりも少なく]

(Medエッジ  2015年3月4日)


<発酵食品や農場の食品も関係>
皿を手洗いしている家庭では、食器洗い機を使っている家庭よりも子どもが
アレルギー性の病気になりにくいことが分かった。

スウェーデン、クイーン・シルビア子ども病院のビル・ヘッセルマー氏らの
研究グループが、小児科分野の国際誌であるペディアトリクス誌において
2015年2月23日に報告している。



<スウェーデンの7歳と8歳の子どもで検証>
幼少期に微生物に触れる機会が多いと免疫が付き、アレルギーになるリスクが
減る、という仮説がある。
ライフスタイルに関わる要因、皿洗いの方法など家事のやり方によって、
微生物に触れる機会が増える可能性がある。

研究グループは、このようなライフスタイルに関わる要因とアレルギーに
なることには関連があるのかを検証した。

スウェーデンのキルナ市とモルンダル市に住む7歳と8歳の子ども
1029人を対象として、アンケートを実施。
ぜんそく、湿疹、鼻結膜炎についての質問は、子どものぜんそくと
アレルギーに関する国際研究のものを使った。



<微生物に触れるからか>
その結果、お皿を手洗いすることによってアレルギー性の病気の発症リスクが
下がることが明らかになった。
危険度は半減に近い57%になった。

発酵食品を食べている場合や、農場から直接買った食品を食べている場合
には、食べる量が増えるほどアレルギー性の病気の発症リスクは下がった。



お皿の手洗いは効率的なものではない。
しかし、微生物に触れる機会が増えることで、免疫力を高めてくれるのかも
しれない。
日本でも参考になるかもしれない。




http://www.mededge.jp/a/pedi/9751

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[台所のスポンジ 殺菌処理をするほど強い細菌を増加させる可能性]

(GIGAZINE/ギガジン  2017年8月2日)


食器を洗う台所のスポンジは細菌が増殖しやすいため、電子レンジやお湯で
熱して除菌するという方法がしばしばとられます。

しかし、最新の研究では、加熱して除菌したスポンジも、そうでない
スポンジも、菌の繁殖具合にほとんど違いがないどころか、除菌した
スポンジは病気と関連性のある細菌の割合が多い傾向があると発表され
ました。


研究は、ドイツにあるフルトヴァンゲン大学の研究者マルクス・エガート
教授らによって行われたもの。
研究者チームはドイツの一般家庭で実際に使われている食器洗い用スポンジ
14個を集め、DNAシークエンシングを行うための遺伝子物質を採取し、
スポンジにどのような細菌が存在するのかを調べました。
そして、調査時点で活動状態にあり繁殖している最中の細菌に印をつけ、
3Dレーザースキャン顕微鏡で目に見える状態にしました。

DNAシークエンシングの結果、9門、17綱、35目、73科、118属の細菌が
発見されたとのこと。

細菌の内訳としては、モラクセラ科の細菌が最も多く、サンプル全体の36%を
占めていました。
モラクセラ科の細菌は人間の皮膚に存在し、スポンジで掃除されることの多い
キッチンカウンターや冷蔵庫の中、蛇口、ストーブなど台所のいたるところで
見られます。
衣服にも付着するので、洗濯機からもよく見つかります。

そのほか、プロテオバクテリアやバクテロイデス門、放線菌なども見つかった
と研究者らは報告しています。

また、スポンジを占める細菌のトップ10位のうち5つは、病気と関連性のある
細菌だったとのこと。

研究者らによると、スポンジ1立方センチメートルあたりに存在する細菌
細胞の数は250億~540億ほど。


スポンジの所持者の中には「電子レンジにかける」「熱湯につける」などして
定期的にスポンジを除菌している人もいましたが、それらの人のスポンジと、
他の人のスポンジの菌の多さは変わりなく、それどころか病気と関連性のある
菌が多くすらあったとのこと。

研究者らは、この傾向について「おそらく、殺菌処理で生き残った抵抗力の
あるバクテリアはすぐにコロニーを作り始め、殺菌処理が始まる前と同じ
ような状態にするのでしょう」と語っており、殺菌処理をするほど、より強い
細菌がスピーディに増えていくことが記されています。

「長期的な目で見て、スポンジを衛生的に保とうとする試みは細菌を減らす
ための大きな効果を発揮しないどころか、病気と関係のある細菌の割合を増加
させる可能性があります。それゆえに、台所のスポンジを週ベースで定期的に
交換することを我々は支持します」とのことで、食器用スポンジが菌の培養器
として機能しているという認識を持つよう、研究者らは呼びかけています。




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