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[麻疹患者数、すでに昨年1年を上回る 海外で感染、夏休み渡航注意]

(産経新聞  2017年8月6日)


麻疹(はしか)の患者数が昨年1年間の159人を上回り、すでに168人に
なったことが6日、国立感染症研究所の調べで分かった。

日本は土着ウイルスが存在しない「排除国」に指定されており、患者は海外で
感染したとみられる。

夏休み中で海外旅行も増えており、厚生労働省は「帰国後は体調の変化に気を
配り、不明の場合は検査を受けてほしい」と呼びかけている。


感染研によると、患者数の都道府県別では、山形県(53人)、三重県
(22人)、東京都(19人)、広島県(11人)、大阪府(9人)の順に多い。

山形ではインドネシアから帰国した男性の感染が判明し、帰国後に感染が
広がったとみられる。

年齢別では30代(33%)が最も多く、20代(31%)、40代(12%)、10代
(12%)の順だった。



日本はかつて患者数が約20万人に上り、他国から「はしか輸出国」と呼ばれて
いた。
平成18年に十分な免疫が得られる「予防接種2回」の導入が奏功し、
平成21年には患者数が732人に激減。
患者数が35人になった平成27年には、世界保健機関(WHO)から「排除
状態」と認定を受けている。


一方で現在、東南アジアの複数の国で麻疹が流行。
日本の患者の推定感染地域は今年、インドネシアが最も多い。

欧州でも流行しており、今年に入りイタリアで約4千人の患者が報告された
ほか、ルーマニアでも約8千人の患者が出て32人が死亡したという。



<麻疹>
麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症。
感染力は極めて強く、手洗いやマスクなどの感染対策も効果的な予防手段とは
いえない。
唯一の有効な予防方法は、ワクチンの接種で免疫をあらかじめ獲得すること。

免疫を持たない人が感染した場合、10~12日間の潜伏期を経て発症。
39度前後の高熱と赤い発疹が出る。

成人の方が小児期の感染と比べ重症化しやすい。
先進国であっても約千人に1人の割合で死亡する。





http://news.livedoor.com/article/detail/13439270/







 

 

 

 

 

 

 

 

[小球性貧血・・・赤血球が小さくなる?]

(家庭の医学  2017年8月4日)


<氷をかじるのは貧血のサイン!?>
貧血は女性に多く見られる症状のひとつですが、貧血にもさまざまなタイプが
あります。
赤血球の大きさが標準より小さくなってしまうタイプの「小球性貧血」は、
おもに鉄分不足で引き起こされます。


赤血球の大きさは、MCV(平均赤血球容積)で表されます。
基準値は80~98。
「小球性貧血」、または「小球性低色素性貧血」と呼ばれるものは、MCVの
数値が80を下回り、赤血球が小さく、含まれるヘモグロビンの濃度が減少して
いるために起きる貧血です。

この中で、最も多いのが鉄欠乏性貧血です。
そのほかとしては、骨髄異形成症候群の一亜型である鉄芽球性貧血、地中海性
貧血、悪性腫瘍など慢性炎症状態による貧血などが挙げられます。


ヘモグロビンは酸素を全身に運び、二酸化炭素を回収する働きを担って
います。
何らかの原因でMCVが小さいと、ヘモグロビンが少なくなり、この働きが
滞るために貧血症状を引き起こします。

症状としては、主に動悸、息切れ、疲労感、倦怠感などで、頭痛および唇・
肌の乾燥、爪が割れやすい、髪の毛が抜けやすいといったことが起こることが
あります。
しかし自覚症状がまったく無いまま、検査で貧血がみつかるケースも珍しく
ありません。

息切れなど目立った自覚症状がない場合でも、貧血は心臓などに負担を
かけて、思わぬ病気の引き金になることもあるため、注意が必要です。

原因の多くは、鉄分不足の「鉄欠乏性貧血」です。
とくに女性の場合は月経があり、定期的に血液が失われるため、日頃から
鉄分不足になりがちな傾向にあります。
また、妊娠中も多くの鉄分を必要とします。
しかし、あまりにも著明な鉄欠乏性貧血があった場合は、子宮筋腫などが
原因で月経量が多くなる場合があるので、その時は産婦人科を受診して検査を
受けることも必要です。

閉経後の女性や男性でも、胃や十二指腸潰瘍の潰瘍やがん、痔、ヘリコ
バクター・ピロリ感染症といった消化管系疾患があると、鉄分の吸収が阻害
されるため、鉄分不足に陥ることがあります。
激しいスポーツも貧血を招くことがあります。

結核などの慢性呼吸器感染症、関節リウマチなどの膠原病などの疾患がある
場合も、体内で鉄分が有効に活用されないために貧血を招きます。

ほかにも、遺伝的や薬物の使用などで、鉄分をうまく取り込めない鉄芽球性
貧血が原因の場合もあります。
鉄分を積極的に摂取しているのにもかかわらず、貧血症状が続く場合は、
念のため一度検査を受けるといいでしょう。


鉄欠乏性貧血の特徴的なサインのひとつとして、しばしば「氷食」があり
ます。
理由は不明ですが、「氷をガリガリとかじりたくなる」という行為は、鉄分が
欠乏していると起こりやすいといわれます。
氷をかじることが毎日のように癖になっている場合は、貧血がないか一度
チェックするといいかもしれません。


貧血の治療は、まずは鉄剤を内服し、重度の場合には注射や点滴で鉄分を補い
ます。
内服薬では、吐き気や腹痛、便秘などが起こる人もいるので、その場合は
医師に相談してください。

食生活では、動物性の肉や魚に含まれる「ヘム鉄」と、緑黄色野菜や貝類、
海藻などに含まれる「非ヘム鉄」の両方をバランスよく食べるよう心がけ
ましょう。
1日に必要な鉄の摂取量は、男性10mg、女性は12mgです。
食品100gあたり、豚レバーで約13mg、ハマグリ約38mg、ひじき55mgの
鉄分が含まれます。

しかし、一度にひじき100gをとることはありませんので、鉄分を含む
さまざまな食品から少しずつバランスよく摂取しましょう。
多く含むものは、レバー類、赤身の魚、切り干し大根、高野豆腐、干しエビ、
シジミ、アサリ、きなこ、小松菜など。


貧血の陰には、思わぬ病気が潜んでいることもあるので、軽視せず、気になる
症状があったり、検査で指摘を受けた場合は、すみやかに医療機関を受診し、
治療していきましょう。




(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ)



http://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/124597/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[受動喫煙:大動脈疾患死リスク2.35倍 筑波大など発表]

(毎日新聞  2017年8月7日)


受動喫煙の頻度が高い人は、ほとんどない人に比べ、大動脈解離など大動脈の
病気によって死亡するリスクが2.35倍になるとの調査結果を、筑波大などの
チームが米専門誌に発表した。
受動喫煙と大動脈の病気との関係を明らかにしたのは初めてという。


チームは1988~1990年当時に、40~79歳だった全国の4万8677人に喫煙や
受動喫煙などについて聞き、その後、平均16年にわたって追跡調査した。
調査対象のうち、大動脈が突然裂ける「大動脈解離」や、こぶのように
膨らんで破裂すると大量出血する「大動脈瘤」で141人が死亡した。

非喫煙者を受動喫煙の頻度に応じて3つのグループに分けて調べると、
大動脈の病気による死亡リスクは、頻度が高いグループ(家庭で毎日2時間
以上か、職場や飲食店などでほぼ毎日)が、受動喫煙のほとんどない低頻度
グループの2.35倍だった。
中頻度(高頻度よりも少ないが受動喫煙の環境にいる)と、低頻度とでは
ほとんど変わらなかった。

受動喫煙の場所についても調べたところ、家庭より職場や飲食店の影響が
大きいとみられることも分かった。


先の通常国会では、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案について、
提出自体が見送られた経緯がある。


調査した山岸良匡・筑波大准教授(社会健康医学)は「国内での受動喫煙対策
推進の必要性を改めて示す結果だ」と話している。




【大場あい】




https://mainichi.jp/articles/20170807/k00/00e/040/168000c




 

[寒い国から来日すると・・・熱中症リスク、日本人の倍以上]



(朝日新聞  2017年8月7日)(月舘彩子)


暑さに慣れていない北欧やロシアなど冷帯気候の出身者が夏に来日すると、
日本人の2~3倍熱中症になりやすい――。
名古屋工業大学の研究グループが明らかにした。

2020年東京五輪・パラリンピックは酷暑の時期に観光客が多く訪れることが
予想され、注意喚起を呼びかけている。


研究グループは、身長173センチ、体重65キロの人を想定し、スーパー
コンピューターで試算した。
冷帯、温帯、熱帯出身者の汗腺の密度数など、先行研究に基づき、出身
地域別に総代謝量や手足と体幹の代謝分布を推定。
日光の影響や、気温、湿度の違いで、皮膚や臓器といった全身の体温変化や’、発汗量の推移などを数式化した。

その結果、湿度60%の晴れた日に気温35度の屋外で1時間過ごすと、温帯
出身者の体温が37.68度なのに対して、暑さに慣れていない冷帯出身者は
38.02度に達していた。

冷帯出身者は発汗量も少なく、温帯出身者との差はほぼ2倍。
気温を30度から38度まで変化させると、冷帯出身者は汗のかき始めも遅く、
体温が上昇しやすかったという。
温帯と熱帯出身者は体温上昇や発汗量に大きな違いはなかった。


名古屋工業大学の平田晃正教授は「7月は外国人観光客も多く、暑さに慣れて
いない人が、より熱中症になりやすいことを注意喚起する必要がある」と
話す。


研究グループはこれまでに、日本気象協会と共同開発し、現在地や年代などの
情報から熱中症の危険度を診断できる「熱中症セルフチェック」を公開。
訪日外国人の熱中症危険度も、ホームページ上で試算できるようにしたいと
いう。




http://www.asahi.com/articles/ASK7S5H48K7SOIPE02C.html




 

 

 

 

 

 

 

 

[流行早まるRSウイルス感染症、通年の病気になる可能性も?]

(ヘルスケアニュース  2017年08月08日)


ほとんどの乳幼児が、2歳までに1度は感染するとされるRSウイルス。
初期症状は、鼻水や咳などのいわゆる「風邪の症状」ですが、重症化すると
「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった呼吸音(喘鳴)や、呼吸困難、
無呼吸があらわれ、ときには、細気管支炎や肺炎など重篤な疾患につながる
こともあります。

RSウイルス感染症の流行のピークはこれまで冬でしたが、近年、流行開始期が
秋から夏に早まり、流行のピークも早まっています。

このことを受けて、アッヴィ合同会社は8月3日にRSウイルス感染症に関する
プレスセミナーを開催。
神奈川県立こども医療センター感染免疫科部長の今川智之先生による講演と、
お子さんがRSウイルス感染症で入院された経験をもつ、放送作家の鈴木おさむ
さんを交えたトークセッションが行われました。

RSウイルス感染症は、現在、治療法が確立されていないため、感染した場合は
発熱や咳などの症状を抑える対症療法をおこないます。
このことから、「治療よりも予防が大切です」と今川先生。
RSウイルスの感染の多くは、咳やくしゃみによってうつる飛沫感染と、
物などについたウイルスを触ることで感染する接触感染です。

また、RSウイルスは大人も感染しますが、多くの場合は咳など軽い症状に
とどまるため、気づかないうちに子どもに感染させてしまうことも。
手洗いの徹底や身の周りの物のこまめな消毒、大人が風邪を引いた場合は、
マスクをつけて唾液や鼻水が飛び散らないようにするなどの対策が重要です。



<RSウイルス感染症を知っていた鈴木おさむさんも「夏はないだろうと…」>
今回のセミナーでは、2歳未満の子どもを持つ親1,800名を対象にアッヴィが
実施した「RSウイルス感染症・子どもの健康に関する意識調査」の結果発表も
行われました。
RSウイルスについて、40.8%の親が「どのような病気か知っている」と
回答。
この40.8%の親にRSウイルス感染症の主な特徴を質問したところ、「大人に
も感染することがある」ことを知っていると回答した親は40.9%、「大人は
感染してもほとんど自覚症状がないため、知らない間にお子さまにうつして
いる可能性がある」ことを知っていると回答した親は28.7%という結果に。
また、RSウイルスの流行が夏にもみられることを知っている親も半数以下
でした。


同僚のお子さんがRSウイルス感染症になったことから、高熱などの症状が出る
ことは鈴木さんも知っていたとのこと。
また、RSウイルス感染症の流行は秋冬だと思っていたため、鈴木さんも
お子さんが生まれて最初の冬は、予防をして気を付けていたそうです。
しかし、お子さんがRSウイルス感染症と診断されたのは8月でした。
「『夏はないだろう』と思っていた」(鈴木さん)ため、驚いたそうです。


今川先生によれば、今後、RSウイルス感染症は秋冬の病気ではなく「通年の
病気になる可能性がある」とのこと。
2017年は、初夏からRSウイルス感染症の報告が続いているそうです。
改めて、夏からの予防の大切さを訴え、「おかしいな、と思ったらすぐに
病院に来てほしい」と呼びかけました。




(QLife編集部)





https://www.qlife.jp/square/healthcare/story62944.html





 

 

 

 

 

 

[手足口病、過去10年同期比で最多 - 40都道府県で警報レベル]

(医療介護CBニュース  2017年8月8日)


手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病の患者報告数が過去10年同期比で
最多となっていることが8日、国立感染症研究所がまとめた患者報告で
分かった。
40都道府県で警報基準値を上回っており、患者が増加している自治体は、
手洗いの徹底や汚物の適切な処理を求めている。
【新井哉】


同研究所によると、7月24日から30日までの週の全国の患者報告数(小児科
定点医療機関約3000カ所)は、前週比約10%増の定点当たり9.82人。
都道府県別では、福井が22.5人で最も多く、以下は新潟(20.61人)、石川
(18.69人)、大分(17.72人)、北海道(14.04人)、兵庫(13.71人)、
三重(13.69人)、静岡(12.62人)、愛知(12.01人)、山形(12.0人)、
山梨(11.67人)、宮崎(11.58人)、富山(11.52人)などの順だった。


流行が拡大している自治体は注意喚起に懸命だ。
東京都内では31保健所管内のうち29保健所管内で警報基準値(5.0人)を
上回っている。
江東区は「大きな流行」としており、トイレ・おむつ交換の後、食事前の
手洗いの徹底を要望。
5週連続で患者報告数が増えた埼玉県も、体調が優れない時は医療機関に
電話で相談の上、早めに受診するよう呼び掛けている。


手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、
乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。
主な病原ウイルスはコクサッキーA6、同A16、エンテロウイルス71で、
感染から3〜5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足底などの四肢の
末端に2〜3ミリの水疱性発疹が現れる。
飛沫や接触によって感染する。




https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-13500000-cbn-soci




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 [青魚は1型糖尿病にもよさそう]

(あなたの健康百科  2017年08月07日)


糖尿病というと、食べ過ぎや飲み過ぎ、喫煙など生活習慣の乱れと関係が
深いとされる2型糖尿病を指すことがほとんどだ。

それに対し1型糖尿病は、生活習慣とは関係なく発症し、子どもや若年層に
多いのが特徴だ。

このたび、青魚などに含まれるオメガ3脂肪酸が、1型糖尿病患者に起こる
手足の感覚異常などの神経障害を改善する可能性があることが、カナダの
トロント大学が行った研究で明らかになった。

詳細は、6月13日発行の医学誌「Neurology」(2017;88:2294-2301)に掲載
されている。



<オメガ3脂肪酸の投与後に角膜の神経線維が伸長>
糖尿病の合併症として起こる神経障害は、しばしば自覚症状がないまま進行
してしまう。
すると、例えば足の傷に気付かずに、そこから細菌に感染して細胞が壊死して
しまい、切断を余儀なくされるケースがある。
そうした最悪の事態を防ぐには、神経障害の早期の発見と適切な治療が大切
だ。


今回、研究グループは、1型糖尿病患者の感覚神経や運動神経が障害されて
起こる多発性神経障害が、オメガ3脂肪酸の補充によって改善されるかに
ついて検討するため、1型糖尿病患者40人を対象とした試験を実施した。

対象となった40人のうち、女性は53%だった。
平均年齢は48歳、体格指数(BMI)は平均28.1、1型糖尿病を患っている
期間は平均で27年だった。

対象者全員が、オメガ3脂肪酸のサプリメントを1日当たり10mL服用した。
サプリメントには、エイコサペンタエン酸(EPA)750mg、ドコサペンタ
エン酸(DPA)560 mg、ドコサヘキサエン酸(DHA)1,020 mgが含まれて
いた。
1年間服用を継続し、糖尿病に伴って起こる多発性神経障害の状態を調べた。

その結果、糖尿病性の感覚神経・運動神経の障害による多発性神経障害と診断
されたのは40人中23人だった。
また、神経障害を起こした1型糖尿病患者で短縮するとされる角膜の神経
線維の長さが、開始時は平均8.3mm/mm2だったのに対し、1年間のオメガ3
脂肪酸サプリメントの服用後には平均10.1mm/mm2と29%伸長した。

その一方で、神経伝導や知覚機能には変化が見られなかったという。


オメガ3脂肪酸は体内でつくり出すことができない。
オメガ3脂肪酸を多く含む食品やサプリメントで、意識的に摂取するよう
心がけるといいかもしれない。





(あなたの健康百科編集部)
 

 

 

 

 

http://kenko100.jp/articles/170807004365/#gsc.tab=0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[誤診されがちな高齢者てんかん]

(あなたの健康百科  2017年08月09日)


てんかんは、激しい全身痙攣を起こす病気というイメージがあるが、高齢者の
てんかんでは痙攣を生じず、突然、意識を失うケースが多いという。

高齢者てんかんは高齢化が進む日本で増加傾向にあり、最近、多発する高齢
ドライバーの不可解な事故に関係しているとの説もある。

先日、東京都で開かれたてんかんプレスセミナー(主催:大塚製薬/ユーシー
ビージャパン)では、朝霞台中央総合病院脳卒中・てんかんセンターの
久保田有一センター長がこの病気の概要を紹介し、「高齢者てんかんは
地味な発作が多いため診断が難しく、認知症やうつ病と間違われることも
多い。その特殊性を十分理解することが重要だ」と述べた。



<地味な発作が特徴>
急速に高齢化が進む日本において、高齢者のてんかんは増加傾向にあり、
60歳以降の発症率は約1.5%とされる。
高齢者のてんかんは、脳卒中や外傷などの後遺症として現れるもののほか、
加齢以外に特別な原因が見当たらないものがある。

加齢に伴うてんかんの症状は複雑部分発作といい、
 (1)ボーっとする
 (2)口をモグモグさせたり手足をモゾモゾ動かしたりする
 (3)意味不明の発言をする
 (4)前兆なく突然、意識障害を起こす
 (5)発作後のもうろう状態が長く続き、意識回復まで時間がかかる
 (6)発作頻度が少ない
といった地味な発作が特徴だ。

複雑部分発作では本人に発作中の記憶がないため、家族や介護者が発作の
様子を説明すること、発作時の様子をスマートフォンで動画撮影しておく
ことが診断に役立つという。

診断では、脳波検査で側頭部に局在する徐波を見つけ出すことが決め手に
なる。
しかし、1回の検査では発見できない場合が多く、診断を確定するためには、
「ビデオ脳波モニタリング」が必要となる。
これは、脳波電極を付けたまま1週間、病院の個室で生活し、脳波測定と
患者のビデオ録画を行うもの。

久保田センター長は「高齢者てんかんの診断は、脳波だけでは難しく、
特徴的な症状などを問診でうまく聞き出すことが重要だ」と語る。



<うつ病や認知症と診断されてしまうことも>
同センターを受診した60歳代男性のケースでは、不可解な症状と意識障害が
見られた。
ビデオ脳波モニタリングで脳波異常が見つかり、高齢者てんかんと診断
された。
抗てんかん薬治療で回復し、元の生活を取り戻したという。

実はこの男性、退職の1年後に妻を亡くしたが、そのころに発症。
他院でうつ病と診断され、治療を受けたが回復しなかった。
別の医療機関を受診したところ、今度は認知症と診断され、久保田センター
長の施設を訪れて、ようやく診断がついたのだ。
同センター長は「このように、高齢者てんかんがうつ病や認知症と誤って
診断されるケースは少なくないのではないか」と指摘する。


また、多発している高齢ドライバーの不可解な事故に高齢者てんかんが関係
している可能性もあるという。
「前方不注意」で追突事故を2度起こした67歳男性は、近隣の神経内科で
検査を受けたが「異常なし」と言われたという。
このため、同センターで詳しい検査を受けたところ、高齢者てんかんである
ことが判明した。
同センター長は「高齢者の自動車事故の原因として、高齢者てんかんが関与
しているケースがあるかもしれない」と述べた。


高齢者てんかんは、確実な診断に基づいて治療を行えば効果は大きく、
抗てんかん薬で発作を抑制することもできる。
特に、新しい抗てんかん薬は、1剤での治療が可能で服薬を継続しやすい
ので、高齢者にとっては重要な選択肢の1つになるという。

高齢者てんかんは診断の難しさゆえに、適切な治療を受けていない患者の多い
病気である。
高齢者の介護に当たる家族などが知っておくべき病気かもしれない。





(あなたの健康百科編集部)





http://kenko100.jp/articles/170809004372/#gsc.tab=0




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[うつ病の女性は骨密度が低い]

(HealthDay News 2007年11月26日)


閉経前のうつ病に悩む女性は、同年齢のうつ病のない女性に比べて骨密度の
低いことが、米国の研究で明らかになった。


骨密度を維持するにはカルシウム、ビタミンDや他のミネラルの適量摂取と
同時に、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、カルシトニン、性ホルモンなどの
ホルモン産生も必要である。


骨の内部では古くなった骨を壊して、新しい骨を生成する骨の再構築が各所で
繰返し行われ、健康な骨を維持している。
30歳ごろまでは骨密度が増加し、その後骨吸骨密度は徐々に、特に閉経後は
大きく減少する。
骨密度が低いと骨折しやすいが、骨折は特定の部位で多く起こり、腕や脚
などの長骨では骨端部分が骨折する。


研究者らは、21~45歳のうつ病の女性89人とうつ病のない女性44人の
骨密度を測定した。
骨密度低下で骨折しやすい部位である大腿骨頸頭部(股関節)の低骨密度の
割合は、うつ女性では17%、非うつ女性では2%、また同様に腰椎の低骨
密度の割合は20%と9%であった。

また血中と尿中には多種のサイトカインというタンパク質が存在し、いわゆる
 “悪玉”のサイトカインは骨細胞の流出を起こす可能性が指摘されているが、
うつ女性では “善玉”のサイトカインレベルが低かった。


以前の研究で、閉経女性でうつ病が骨密度低下の一因になる可能性が報告
されており、今回の報告と合わせて年齢に関わらず、うつ病の骨密度に対する
悪影響が示されたことになる。


研究者は「抗うつ薬の骨密度に対する影響は明らかではないが、うつ症状の
改善に伴い骨密度回復に役立つ可能性がある」と述べている。


骨密度低下の予防には、十分なカルシウムやビタミンDの摂取、骨に体重の
負荷を与える運動(ウオーキング、階段を上るなど)のほか、禁煙、過剰
飲酒を避けることなども重要である。

 

 

 

 



http://www.healthdayjapan.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[腸内常在菌が腎結石の再発率を減らす]

(HealthDay News  2008年3月5日)


Oxalobacter formigenesと呼ばれる腸管内に普通に存在する細菌が、腎結石の
再発リスクを約70%減少させることが示され、医学誌「American Society of
Nephrology」3月号で報告された。


今回の研究は、再発性のシュウ酸カルシウム(CaOx)腎結石のある成人
247人を、対照群259人と比較したもの。
全被験者の健康状態および食生活に関する情報を収集したほか、糞便培養
検査によりO.formigenesの有無を調べた。
その結果、再発性腎結石群の17%、対照群の38%でこの細菌が検出された。

研究を率いた米ボストン大学公衆衛生学部教授のDavid Kaufmanによると、
O.formigenesの定着と再発性CaOx腎結石との間に強い逆の関連が認められた
という。
「現在、この細菌をプロバイオティック(体内で有益な働きをする細菌の
活用)として利用する研究の初期段階にある」と同氏は述べている。


米国では、生涯に腎結石を発症するリスクが5~15%、5年以内に再発する
リスクが30~50%であるとされ、腎結石による入院コストは年間20億ドル
(約2,040億円)にも達している。

腎結石の80%はCaOxが主成分であり、尿に含まれるシュウ酸が腎結石形成の
主な危険因子(リスクファクター)とである。

O. formigenesは多くの成人に普通にみられる細菌で、腸管内でシュウ酸を
分解する作用をもつ。




http://www.healthdayjapan.com/