[麻疹患者数、すでに昨年1年を上回る 海外で感染、夏休み渡航注意]
(産経新聞 2017年8月6日)
麻疹(はしか)の患者数が昨年1年間の159人を上回り、すでに168人に
なったことが6日、国立感染症研究所の調べで分かった。
日本は土着ウイルスが存在しない「排除国」に指定されており、患者は海外で
感染したとみられる。
夏休み中で海外旅行も増えており、厚生労働省は「帰国後は体調の変化に気を
配り、不明の場合は検査を受けてほしい」と呼びかけている。
感染研によると、患者数の都道府県別では、山形県(53人)、三重県
(22人)、東京都(19人)、広島県(11人)、大阪府(9人)の順に多い。
山形ではインドネシアから帰国した男性の感染が判明し、帰国後に感染が
広がったとみられる。
年齢別では30代(33%)が最も多く、20代(31%)、40代(12%)、10代
(12%)の順だった。
日本はかつて患者数が約20万人に上り、他国から「はしか輸出国」と呼ばれて
いた。
平成18年に十分な免疫が得られる「予防接種2回」の導入が奏功し、
平成21年には患者数が732人に激減。
患者数が35人になった平成27年には、世界保健機関(WHO)から「排除
状態」と認定を受けている。
一方で現在、東南アジアの複数の国で麻疹が流行。
日本の患者の推定感染地域は今年、インドネシアが最も多い。
欧州でも流行しており、今年に入りイタリアで約4千人の患者が報告された
ほか、ルーマニアでも約8千人の患者が出て32人が死亡したという。
<麻疹>
麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症。
感染力は極めて強く、手洗いやマスクなどの感染対策も効果的な予防手段とは
いえない。
唯一の有効な予防方法は、ワクチンの接種で免疫をあらかじめ獲得すること。
免疫を持たない人が感染した場合、10~12日間の潜伏期を経て発症。
39度前後の高熱と赤い発疹が出る。
成人の方が小児期の感染と比べ重症化しやすい。
先進国であっても約千人に1人の割合で死亡する。
http://news.livedoor.com/article/detail/13439270/