アクティブエイジング アンチエイジング -31ページ目

[歯を失うと歩くのが遅くなり、記憶力も落ちていく]

(Medエッジ  2015年1月12日)


<高齢者の機能低下の目印になる>
歯を失うと、加齢に伴って歩くのが着実に遅くなって、記憶力も着実に低下
していくようだ。

ほかの要素が問題なくても注意すべきという結果が出ている。
歯には気を付けたい。



<約3200人を対象に10年間追跡調査>
英国のロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの疫学・公衆衛生学部の研究
グループが、米国老年医学会の機関誌、ジャーナル・オブ・ジェリアト
リック・サイエンス誌で2014年12月19日に報告している。

研究グループは、英国の60歳以上の約3200人を対象として、全歯を欠って
いることの影響を10年間にわたって検討した。
2002年から2013年にかけて、調査に入ってもらった時点で全歯が欠損して
いたかを確認し、その後の歩行の能力、記憶との関連性について分析して
いる。

出生率や死亡率といった人口統計学的な条件、社会的な条件、経済的な条件、
一緒にかかっている病気の条件、健康につながる行動の条件なども考慮した。

身体機能は歩行速度で調べて、認知機能については単語の記憶試験の結果を
用いた。



<60歳から74歳の年齢層で関連性が高い>
結果として、全歯欠損があると、歩行スピードが1秒当たり9cmという
ペースで落ちると分かった。
単語の記憶も10の単語を思い出してもらうテストで1語程度、記憶している
単語が少なくなると分かった。

さまざまな条件で補正しても、歯を失っていると、2つの能力が落ちて
しまうと分かった。


要するにどんなに健康に気を使っていても、歯を事前に失っていると能力
低下が起きてしまうというわけだ。

最近、京都大学からも歯を失うことと健康への影響との関係を調べた報告が
出たばかり。
日本でも無関係ではないのだろう。
歯は大切にしたい。





http://www.mededge.jp/a/eeee/6936




 

 

 

 

 

 

 

 

 

[風邪や花粉症など、身近な薬がアルツハイマー病を増やす、
                   飲むほど影響、米国グループ報告]

(Medエッジ 2015年2月7日)


<10年間に飲んだ薬の蓄積次第でリスク高まる>
ごく身近にドラッグストアーで手に取れるような風邪薬や鼻炎や胃腸の薬に、
アルツハイマー病のはじめとした認知症のリスクを高める可能性がある
ようだ。

医療機関でもらう薬も当てはまるものがある。
飲むほどにリスクが高まるというので注意した方が良さそうだ。



<胃腸薬やうつの薬も>
米国シアトルのワシントン大学を中心とする研究グループが、内科分野の
国際誌であるジャマ(JAMA)インターナル・メディシン誌オンライン版で、
2015年1月26日に報告した。


問題になるのは、抗コリン作用を持つ薬だ。

抗コリン作用を持つ薬剤が多く、総合感冒薬や鼻炎薬、胃腸薬、一部の
抗精神病薬、抗うつ薬などが知られている。

神経伝達物質の一種である「アセチルコリン」による神経伝達を抑える効果を
持った薬だ。

これまで抗コリン作用薬を使うと、一時的に記憶力が落ちたり、課題処理
能力が落ちたりする認知障害が生じると知られている。
薬の使用を中止すれば元に戻るものだ。

ただし、ひょっとしたら認知症との関連もあると見る研究も少ないながら存在
していた。


研究グループは、抗コリン作用薬を使った蓄積と認知症リスクの関連を
明らかにする研究をより大規模に行った。

研究開始時に認知症がなかった65歳以上の参加者3434人を対象に、2年ご
とに状況を調査、平均7.3年間の追跡を行った。



<使用を長期間、最小限にする努力が必要>
追跡したところ、参加者のうち2割強が認知症を発症。
認知症の8割はアルツハイマー病だった。

認知症およびアルツハイマー病の発症と、抗コリン作用薬の使用状況の関係を
調べたところ、抗コリン作用薬を長期間にわたって多く使用するほど認知症の
リスクが増していた。

10年間の期間で、標準的な1日の用量を91日分から365日分使っていると
危険度は1.19倍になった。
さらに366日から1095日使った場合1.23倍、1096日を超えると1.54倍と
なっていた。


1年間当たり9日くらい関係した薬を飲むとしたら注意した方がいいだろう。
風邪薬のほか、アレルギーで鼻炎の薬を使ったりすると長期に及ぶこともあり
そうで一般の人でも関係はありそうだ。
胃腸の薬も同様だ。

長期にわたることの多い、精神関係の病気では注意したいところだ。


医療従事者や高齢者はこのリスクを認識しておく必要があるだろう。
また抗コリン作用薬の使用を長期間にわたって最小限にする努力も大切だ。




http://www.mededge.jp/a/drge/8260

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

[総入れ歯の人は便秘になりやすい? 歯を失うと胃腸障害も]

(Medエッジ  2015年2月5日)
 

<「過敏性腸症候群」との関連を検証>
歯の数と胃腸障害の関連は、これまでも指摘されてきたが、失った歯の本数と
過敏性腸症候群(IBS)に関連があるようだ。

総入れ歯になると便秘になりやすくなる。



<目に見える病変がないのに腸がおかしい>
イランの研究グループが、歯科領域の専門誌、ジャーナル・オブ・オーラル・
リハビリテーション誌2015年1月27日号オンライン版で報告した。

過敏性腸症候群は、目に見える病変がないにもかかわらず、下痢や便秘が続く
ような腸の病気。
主に大腸の機能に異常が起きて、ストレスも原因になるとされる。

研究グループは4669人のイラン人の成人を対象に、歯の状態について自己
記入方式のアンケートを行った。
対象となった人を
 (1)全て正歯の人で義歯がない人
 (2)総義歯の人
 (3)1~2本歯を失った人
 (4)3~5本失った人
 (5)片方のあごの半分以上の歯がない人
の5つのグループに分け、過敏性腸症候群との関連を調べた。



<歯が1~5本失うと3割強増える>
その結果、歯のある人と比べ、歯を1~2本失った人は1.35倍、3~5本
失った人は1.33倍、過敏性腸症候群になりやすく、逆に片方のあごの半分
以上の歯を失ってしまうと、過敏性腸症候群との関連は認められなくなった。

過敏性腸症候群になりやすいのは、数本の歯を失った状態の人だった。

過敏性腸症候群には便秘型、下痢型、混合型、分類不能型のサブタイプが
あるが、これらと歯の本数との関連はなかった。

ただし、総入れ歯の人は、歯のある人に比べ、便秘型の過敏性腸症候群に
なりやすいと分かった。


歯と過敏性腸症候群との関連については、さらに研究を進める必要がある
ようだ。




http://www.mededge.jp/a/eeee/8081

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[腸内フローラで「侵襲性カンジダ」を打破、
         免疫増強により死亡率を半減、有力誌ネイチャーで報告]

(Medエッジ  2015年6月21日)


<天然の植物の種や酢が有効か>
カンジダは人間の皮膚や腸に普通に生息しているカビの一種で、体調が悪く
なるとカンジダ症をもたらすことがある。

このたび、腸内細菌による免疫増強で、侵襲性カンジダ感染症の新たな治療に
なり得ると分かった。

米国テキサス大学サウスウェスタン医療センターの研究グループが、有力誌
ネイチャーの医学分野姉妹誌ネイチャー・メディシンのオンライン版で
2015年6月8日に報告した。



<がんでも問題に>
「イースト菌感染症」と呼ばれる感染症の一つであるカンジダ症。

カンジダは、通常は皮膚や口の中、女性の膣内に発生しており、悪くても
炎症のような症状にとどまるが、場合によっては悪化する。

例えば、骨髄移植を受けた白血病の人、HIV感染のある人などで、免疫力が
低下した場合に起こる。
カンジダが内臓から血液に漏れると、命にも関わる。
「侵襲性カンジダ感染症」と呼ばれる。

研究グループによると、がんになると、最大で25%が侵襲性カンジダ感染症と
なるといい、致死率はおよそ30%に達する。



<注目される腸内細菌>
研究グループによると、深刻な侵襲性カンジダ感染症に対する抗生物質は
あるが、必ずしも効果があるとは限らない。
そもそも薬に耐久力を持ったものも発生しつつあるという。

内臓にカンジダを持つ人は半数にも及ぶという。
通常は無害で、カンジダが増え過ぎると、内臓から漏れて感染症を引き
起こす。



<内臓に存在する細菌類が、病原体の増殖を押さえ込んでいる>
特に腸内細菌に注目している。
腸内細菌の集まりを叢(くさむら)になぞらえて腸内細菌叢)と言ったり、
花畑(フローラ)になぞらえて、腸内フローラなどと呼んだりする。
海外では、腸内細菌の全体という意味で、「マイクロバイオーム」と呼ぶのが
主流になりつつある。



<腸内細菌をコントロールして病気を防ぐ試みが注目されている>
<体内の抗生物質を発動>
研究グループは、カンジダに感染したネズミの反応を調べたところ、共生して
いる細菌が免疫を増強する上に、天然の抗生物質を内臓に作らせてカンジダを
やっつけると発見した。

検証したところ、DNAの働きを調節するような役割を持っていた。

具体的には、ネズミに「L-ミモシン」という薬の働きのある物質を投与
すると、免疫が増強されるというものだ。
異物に抵抗する免疫の働きを強化すると「HIF-1α」という転写因子を増強
していた。
この結果として天然の抗生物質であるペプチドの「LL-37」の量が増えて、
カンジダを100分の1に押さえ込む。
結果として侵襲性カンジダ感染症による死亡率を半減させる。

L-ミモシンは、コア・ハオレ(和名ギンネム)という低木の種子から取れる
天然の産物で、薬品としては承認されていないが、HIF-1αの活性を増強する
ことが知られている。


さらに、クロストリジウム・フィルミクテスとバクテロイデスという共生
細菌が、感染症との戦いを助ける「短鎖脂肪酸」を生成する上で重要である
とも判明した。

短鎖脂肪酸は、酪酸や酢酸など、長さの短いタイプの脂肪酸で腸内細菌に
よって作られると注目されている。


研究グループは、「L-ミモシンのような物質を使うか、あるいは酢のような
短鎖脂肪酸を投与するか、最も適した方法を判定するにはさらに研究
しなければならないが、腸の免疫系を増強してカンジダを減らすという
アプローチは、侵襲性感染症を防ぐ新たな治療法になり得る」と指摘する。



例えば、酢が効くとすれば、思わぬ治療となるのだろう。






http://www.mededge.jp/a/cold/14838






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[医師が解説。焼肉を食べると下痢になる2つの理由とは]

(教えて!goo ウォッチ  2017年8月10日)


「高級料理」の代表格の一つ、焼肉。
記念日や何かを頑張ったご褒美に食べるという人も多いのではないだろうか。
だが、スーパーの安い肉を食べても全然平気なのに、奮発して高い肉を食べた
ときに限って下痢をする、ということは意外とよくある話。
「教えて!goo」にも「焼き肉を食べると下痢をする?」という質問が投稿
されているが、食中毒でもないのに、なぜ下痢になってしまうのだろうか?



<下痢を起こす2つの理由>
この疑問を解決すべく、青山内科クリニック院長で消化器内科医の青山伸郎
先生にお話を聞いてみた。
そもそも、下痢になるときには体内でどのような現象が起きているのだろう
か?

「便の水分含有量は約60%が正常ですが、下痢便は水分含有量が増加した
場合を指し、結果として排便回数が増加します。下痢便になるのは、腸の
ぜんどう運動亢進、または、腸の消化吸収機能の低下が原因です」(青山
先生)

腸のぜんどう運動とは、腸の収縮運動により、便を体外に排出させようとする
動きのこと。
よく便秘の人は「ぜんどう運動を活性化しましょう」といわれるが、これが
通常より活発になると(亢進)、下痢になる。
では、それが一体焼肉とどう関係するのだろうか。



<「脂肪分の摂りすぎ」と「アルコール摂取」で下痢になる!?>
焼肉を食べた際に下痢になる1つめの原因は、脂肪分を多く摂りすぎたこと
だという。

「脂肪は、他の栄養素に比べて消化に時間がかかります。過剰摂取する
ことで分解されず、そのまま腸へ移動することになります。脂肪自体に
腸管ぜんどう運動亢進作用がありますので、下痢を起こすことになります」
(青山先生)

高級霜降り肉など、脂肪分が多いと、それだけで胃腸への負担が大きいよう
だ。
しかも、普段めったに食べられないからといって、野菜を摂らずにガツガツ
肉だけ食べている人も多いのでは?
「高い肉だと下痢になる」という人は、脂肪分の摂りすぎが原因なのかも
しれない。

そして、もう1つの原因は、焼肉のお供となるアレだという。

「飲酒によるアルコールも原因として考えられます。アルコールは腸管を
ただれさせます(炎症)。また、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに
分解されますが、その解毒のため、消化を助ける胆汁生成が追いつかなく
なり、下痢を起こすことになります」(青山先生)

肝臓には、代謝、解毒、胆汁生成という主に3つの機能がある。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質といわれるが、肝臓の解毒作用により
無毒化される。
ビールと焼肉は相性抜群のコンビだが、アルコールの大量摂取によって
間接的に消化不良を引き起こし、下痢になってしまうようだ。


これらの要因から、焼肉を食べて一時的に下痢になった場合は心配ないが、
常時下痢が続いている場合は病気を疑う必要がある。
青山先生によると、難病である潰瘍性大腸炎やクローン病も最近増加してる
とのこと。
下痢や腹痛が続く場合は専門医を受診しよう。



<下痢になる前に。脂肪分の少ない部位をチョイス!>
では、下痢にならないためにはどのようなことに気を付けたら良いのだろう
か。

「焼肉では脂肪分の多い種類に偏らないこと、また、消化する際、胆汁に依存
する割合の少ない豆腐や味噌などの植物性タンパク質、チーズなど乳製品が
すすめられます。食物繊維も効果的ですが、不溶性食物繊維は腸を刺激して
しまうので注意が必要です。飲酒量を自分で調整することはいうまでもありま
せん」(青山先生)

脂肪分が少ないといわれるのは、ヒレなどの赤身肉。
カルビなどは脂肪分が多い部位なので、食べ過ぎないようにしよう。
また、肉だけでなく、スープやサラダを一緒に食べるようにすると◎。
ただし、豆類やきのこ類など不溶性食物繊維が多く含まれている食品は注意
したい。

年に数回しか食べる機会がない人も多いであろう焼肉、下痢になって
しまったらおいしさも半減。
口にするものや飲酒の量に気を配り、楽しいひとときを!




(酒井理恵)



http://news.livedoor.com/article/detail/13455062/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[咀嚼側(噛み癖)の不思議]


硬い物を噛む時には、左右どちらか一方で噛む習性があります。
10年程前までは、硬い物や歯ごたえのある物は、食材の種類に関わらず
左右どちらか一方で噛むと考えられていました。
いくら患者さんが右側で噛む時もあれば左側で噛む時もあると訴えても、
歯科界は左右どちらか一方で噛むとの考えが根強くありました。
それは、患者さんの口腔内にガムを入れて噛んでもらうと、同じ側で噛む人が
ほとんどであるとの実験結果が多数報告されていたからでした。

しかし、その後の研究で、左側で噛む食材もあれば、右側で噛む食材もあると
考えられるようになってきました。

さらに、従来は、硬い物や歯ごたえのある物は大臼歯で噛むと考えられて
いました。
ところが、硬い物は大臼歯で噛む場合が多いですが、歯ごたえのある物は
食材によって大臼歯や小臼歯、犬歯で噛み分けることが分かってきました。


咀嚼(物を噛む)は、下顎の歯列が極めて平たい臼、上顎の歯列が杵で
餅つきの要領で行われると考えられています。
噛む=餅をつくと食材が下顎の歯列から落ちそうになります。
外側に落ちそうになった食材は、頬粘膜と口唇とによって下顎歯列上に
戻されます。
内側に落ちそうになった食材は、舌によって下顎歯列上に戻されます。
咀嚼は高度な共同作業であり、学習の賜物です。

肉なら肉で、ピーマンならピーマンで、食材が単一であれば、幼児期からの
学習の成果で、上手に咀嚼できます。

けれども、青椒肉絲(チンジャオロウスー)のように、複数の食材の料理の
場合、肉は左側の大臼歯で噛むけれど、ピーマンは右側の小臼歯で噛む
パターンの人の場合、食材によって舌が左に寄ったり右に寄ったりしなければ
なりません。
左側の大臼歯で噛む肉のために左側頬粘膜を内側に寄せる一方、右側の
小臼歯で噛むピーマンのために右側の口唇を内側に寄せる必要があります。

これが、舌や口唇、頬粘膜を噛んでしまう原因なのです。

舌や口唇、頬粘膜を噛んでしまったら、その時の食材をメモしてみるのが
良いかも知れません。



(横山歯科医院)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[危険なコンビニ弁当・惣菜は食べてはいけない?
              料理=手間のウソ、料理をしないという愚行]

(ビジネスジャーナル  2014年10月29日)


筆者が3月に上梓した『じつは怖い外食』(ワニブックス)がおかげさまで
販売好調で現在7刷りとなり、本書に関する講演やセミナーのご依頼を多数
いただいております(来年4月に続編出版予定)。
そうした講演などの場で出席者の方からよくいただくご質問が「コンビニ
エンスストアでお弁当やお惣菜などの食料品を買う際の、選び方やよい
組み合わせを教えてください」というものです。

しかし、そうした質問に対しては「お答えできません」と回答しています。
なぜなら、そのようなものはないからです。
コンビニで売られている食料品を食事にしている方は多いですが、そういう
方々に対しては、「真っ当な店で食事をするか、ご自分で料理をして
ください」とお伝えしたいです。

「健康的な食事を毎度しようとすれば、かなり負荷がかかる」と考える方が
多いと思いますが、たとえ一人暮らしであったとしても、家庭内に料理する
ためのシステムがあれば、相当の簡略化ができます。

要は、自分の人生のどこにどれだけの価値を置くか、何を優先順位の上位に
するかという意思決定にかかっているわけです。
中国で生産されたチキンナゲットが絶対に食べてはいけないレベルの危険な
代物だとわかっても、平気で列をつくって買い求める消費者は山ほどいる
わけで、彼らに向かって「それは食べ者のように見えるが本当は食べ物では
ないので、決して口にしてはいけない」と叫んでみたとしても無意味です。
そのような方々が、家族や大切な友人たちの健康を気遣い、未来に希望を
抱いて楽しく全力を発揮して働くことができるでしょうか。
「料理のシステム化」が行われれば、楽に必要な栄養素を摂ることができ、
食事が充実して毎度おいしく理想的なものになるとわかったとしても、実行
するはずがありません。

時間の多い、少ないにかかわらず、自分の健康のために料理に時間と労力を
費やすことの意味の重大さが理解できないのでしょう。

そもそもコンビニで売っている食料品の組み合わせで、なんとか少しでも
マシな食事をしたいなどという考え自体が間違っています。
しかし、その愚かな考えを助長させようとする取り組みを政府が行って
います。

厚生労働省は来年4月から、コンビニのお弁当やスーパーのお惣菜などに
「健康な食事」の認証マークを導入することを発表しましたが、同省は
こうした食料品にどれほど大量の食品添加物が使用されているのか、そこに
使われている食材にどれほど劣悪なものが含まれているのかを把握していない
はずはありません。
にもかかわらずこのような認証マーク制を導入すると、「コンビニ弁当が
健康な食事」だと勘違いする消費者を増加させてしまう恐れがあります。




<自己投資としての食>
「お料理をする時間がない」というのなら、それほどにまで余裕が持てない
働き方にこそ疑問を持つべきです。

また、お料理をしたことがないのであれば、習いにいくべきです。
英語を勉強する前に、まず正しい食事について勉強してください。

1〜2人暮らしだと廃棄する食材が出てしまうというのならば、保存の仕方を
工夫すれば、簡単にその問題は解消できます。


食は最も効率のいい自己投資であり、必ずリターンを得られます。

ただし、条件がひとつだけあります。
それは、「自分に価値があると本気で思っているか?」ということです。
このたったひとつの条件をクリアしてさえいれば、食という自分への投資は
必ず実りをもたらします。
決して裏切ることなく、自分に最大のリターンをもたらしてくれます。

残念ながら、自分の力を信じていない人、自分の価値がわからないまま生きて
いる人には、リターンがありません。


さて、あなたは自分の価値を認めてお料理のシステムを家庭内に築きたい、と
思われたでしょうか?




(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)





http://news.livedoor.com/article/detail/9409033/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[味覚が育む親子の絆:子どもが作る「弁当の日」]


TV番組「テレビ寺子屋」で、教育者の竹下和男先生が味覚を育てること、
好き嫌いをなくすことについてお話されていました。


5基本味は
  ・甘味  (糖質=炭水化物の味)
  ・うま味 (タンパク質の味)
  ・塩味  (ミネラルの味)
  ・酸味  (ビタミンCの味)(食物腐敗の味)
  ・苦味  (毒物を知らせる味)
があります。

甘味は生まれながらにわかります。
糖質=炭水化物はエネルギーの味です。
母乳の味です。

脂質(脂肪)の味も生まれながらにわかります。
母乳は、他の哺乳類の乳と比較しても脂質の割合が多く50%以上あります。
脂質は細胞膜の原料となります。
また、神経線維の軸索(胴体部分)のミエリン鞘(コート)の原料にもなり
ます。
ヒトは脳神経が多いため、脳が急成長する乳幼児期には大量の脂質が必要
です。
このため母乳には脂質が多いのです。


竹下和男先生の話では、苦味や渋味は、味覚が発達する4〜5歳まではあまり
感じないそうです。
苦味や渋味をあまり感じない時期に、ちゃんと出汁をとって、出汁の効いた
料理を食べさせれば、好き嫌いをかなり減らせると言います。
このことについては、何名かの先生も同様な意見を述べられています。
竹下先生の話では、現代の大学生の70%以上が、苦味や渋味を正確に識別でき
ないと言います。
70%以上の若者が、味覚障害か味覚障害予備軍ということになります。


竹下先生の話では、味覚が発達するのは3歳頃から9歳頃だそうです。
子どもが料理に興味を持つのは、味覚が発達するのと同じく3歳頃から9歳頃
だそうです。
3歳児では味覚や料理の興味に手先の器用さがついてこないので、5歳頃が
子どもに料理を始めさせる適齢期だそうです。

もちろん、最初は食材を混ぜるだけ、料理を皿に盛るだけと部分的にやらせる
わけですが、最終的には料理全般をやってもらうことが重要だそうです。
調理の一部分だけをお手伝いだけをさせると、子どもは親に利用されていると
感じて、料理に対する興味を失ってしまうそうです。
買い物から後片づけまでやってもらうことがポイントだそうです。

そして、最終目標は「子どもが作る弁当の日」です。
この「子どもが作る弁当の日」運動は、多くの小学校・中学校に広がって
います。
宇都宮市内の小学校・中学校でも、「子どもが作る弁当の日」を導入している
学校が多数あるようです。


料理に関心を持つ、弁当は自分で作れることは、好き嫌いを減らす第2
ステップでもあります。






(横山歯科医院)


 

 

 

 

 

 

 

[正しい和食の食習慣学んで 新潟・三条市
                    試験的に学校給食の牛乳中止へ]

(産経新聞  2014年3月25日)


新潟県三条市が、市内に30ある小中学校の給食で牛乳を出すのを試験的に
やめることを決めた。
和食中心の献立に「牛乳が合わない」との声に応えたものという。
ただ、給食の牛乳は家庭の食事で不足しがちなカルシウムを補う意味もある。
なくしても大丈夫なのだろうか。
(平沢裕子)

 
<焼き魚に合わない>
同市が給食で牛乳を出すのをやめるのは平成26年12月から平成27年3月
までの4カ月間。

同市は平成20年4月から週5日、全ての給食を米飯にする「完全米飯給食」を
実施しており、メニューは基本的には一汁三菜の和食。
とんかつや回鍋肉など洋風や中華風のおかずもあるが、みそ汁やスープなど
汁物が付くメニューと一緒に牛乳を飲むのは「食習慣としておかしい」との
声が保護者などから上がっていたという。

同市健康づくり課食育推進室の田村直(なお)室長は「家庭の食事では
焼き魚や刺し身のおかずのとき、牛乳を一緒に飲むことはしないのでは?
米飯でもカレーライスなどのメニューなら牛乳があってもおかしくはないが、
一汁三菜の食事と牛乳は合わない」と説明する。


日本乳業協会によると、学校給食で現在のように牛乳を飲むようになったのは
昭和39年から。
当時の給食はパンと牛乳、おかずの組み合わせ。

ただ、文部科学省によると、現在は週3回以上、米飯給食を実施する
小中学校が95%を占める。
多くの学校給食で主食がご飯になっても牛乳を一緒に飲む献立が続いている
のが現状だ。


「どんな献立でも必ず牛乳を付けることで食べる組み合わせが分からなく
なっている。学校給食は食べることを学ぶ時間でもあり、一汁三菜の望ましい
和食を提供することで子供たちに将来の食習慣をつくる献立のバランスを
学んでもらいたい」
(田村室長)



<Ca不足どうする>
学校給食には適切な栄養の摂取による健康の保持増進の役目もある。

牛乳は成長期の児童生徒のカルシウムの供給源として提供されている。
カルシウムは現代の子供たちに不足している栄養素で、カルシウムを多く含む
だけでなく、体への吸収率も高い牛乳はカルシウム不足を補うのに欠かせない
食品だ。

同市は牛乳中止の期間は小魚や海藻類、緑黄色野菜、大豆製品などで補うと
している。


三重県桑名市は平成18年、それまで弁当だった中学校で新たに給食を開始。
最初の8カ月間は牛乳が調達できず、牛乳なしの給食だった。
「牛乳が出せなかったときは、副食で牛乳分のカルシウムを賄おうとしたが
大変だったようだ。子供たちのためのよりよい給食のために牛乳は外せない」
(同市教育委員会学校教育課)


日本乳業協会の石原哲雄常任理事は「牛乳はビタミン群も豊富で、1本加える
ことで食事全体の栄養バランスが良くなる。子供たちの健康のためにも給食で
牛乳を出してほしい。献立上難しければ、コメを炊く水を牛乳にしたりミルク
豚汁にしたりして料理で使うことも考えてもらいたい」と話す。


三条市は子供たちの反応や食べ残しの量を調べたうえで、平成27年度以降の
牛乳の扱いを決めたいとしている。




【用語解説】学校給食
学校給食法の施行規則では、給食を
  ・完全給食(パン、または米飯などとおかず、牛乳)
  ・補食給食(主に牛乳とおかず)
  ・ミルク給食(牛乳のみ)
に分類、いずれも牛乳が含まれている。

このため、牛乳がない食事は「区分上、給食でなくなる可能性はある」(文部
科学省)。

三条市の場合、1食分の給食費は小学校250円、中学校300円で、牛乳代は
1パック(200ミリリットル)48円34銭。
牛乳の価格は競争入札で決まるという。


 

 

 


http://sankei.jp.msn.com/life/news/140325/edc14032509110001-n1.htm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[中学校給食は「食べる力」低下招く 前・川崎市長が反対論唱える理由]

(2017年8月6日  J-CASTニュース)


「中学校給食は、家庭と本人の食べる力の低下をそのままにして(中略)
将来の食べる力の芽を摘み取るものです」――一通の新聞投書が、ネット上で
議論を呼んでいる。

投稿の主は、2001年~2013年にかけて神奈川県川崎市の市長を務めた、
阿部孝夫氏(73)だ。
阿部氏はいったいなぜ、中学給食に反対するのか。
そして、「食べる力」とはなんなのか。
J-CASTニュースでは、本人に話を聞いた。



<全国では90%弱の中学で導入>
「中学生の食べる力育成を」
こんなタイトルの投書が掲載されたのは、2017年4月3日付の神奈川新聞
だ。
「川崎市で中学校給食が始まり、今年中に全校で実施される予定です。
(中略)私は市長として、中学校給食に反対でした。食べる力の低下と他への
依存がここまできたのかと、憂慮します」

川崎市では長らく、中学校給食を導入していなかった。
全国での実施率が88.1%に上ることを考えれば(文部科学省、2015年度
時点)、かなり後発と言っていいだろう。
しかし2013年就任した福田紀彦市長は、看板政策として取り組み、2017
年内の完全導入に踏み切った。
先行導入した4校で市が行ったアンケートでは、生徒の78%、保護者97%が
高く評価するなど、歓迎ムードが広がる。


それに真っ向から反論するのが、前任者である阿部氏だ。
投書では、中学給食が「食べる力」の低下を助長する、との主張を、繰り返し
訴えている。
「旧長岡藩に米百俵の話があります。現在の需要を優先するか、将来への
投資を優先するかの話です。中学校給食は、家庭と本人の食べる力の低下を
そのままにして、行政が補完することによって将来の食べる力の芽を摘み取る
ものです」



<「なんだ食べる力って?」>
2017年7月、一般ユーザーが、この投書を撮影した写真をツイッターに投稿
したことで、この一文は広く注目を集めることになった。
ツイートは2000件以上拡散されたが、
「なんだ食べる力って......?」
「食べる力が何を指すのか意味不明です。給食は不要だから不要だとしか
言っていません」
など、批判的な意見が目立つ。
約400字程度の短文ということもあり、特に「食べる力」が何を指すのか
ピンと来ず、首をかしげる人が多かったようだ。
また、共働きが増えた現在、親が弁当を作ることは難しい、との意見もある。


真意を探るべく、J-CASTニュース編集部は、阿部氏本人に話を聞くことに
した。
そもそも阿部氏がこの一文を書いたのは、給食問題を論じた神奈川新聞の
社説(1月23日付朝刊)で、「『愛情弁当論』を唱えていた前市長時代は
(導入が)進まなかった」と言及されたことがきっかけだった。

だが、阿部氏は「親(特に母親)が弁当を作ってあげるべき」という愛情
弁当論には反対だという。

「私は、母親に弁当を作れと言っているのではなくて、(生徒が)自分たちの
力で食べるものを確保することが重要だと考えているのです」

「働き方改革」の旗の下、共働き家庭が増える一方で、今なお家事の負担は
女性に集中しがちだ。給食導入論もその前提に立つ。

だが阿部氏はむしろ、子どもが男女問わず、早くから自立して家事を行い、
その習慣を身に着けて成長すべきだと唱える。
そうすれば、親の負担が軽減するだけでなく、大人になってからも、女性
だけに家事を押し付けるようなこともなくなる。
その訓練の機会として、子どもが自ら弁当を作るべきだ――というのが
阿部氏の主張だ。



<一律の給食で「食育」になるのか>
現代はスーパーもコンビニも増え、ある程度下ごしらえがされた食材や、
出来合いの惣菜を買うのもそう難しくない。
「あるものから選ぶことも含め、栄養のあるものを安上がりに、おいしく
取れるよう工夫する。それは勉強よりも大切な、生きる力の基本ではないで
しょうか。14~15歳といえば、昔なら『元服』ですよね。そのくらいに
なったら、日常生活の中で自分が食べるものは自分で選択し、自分で自分を
育てていく努力が必要だと考えるのです」

どのみち、食は一生ついて回る。
十分な経験を積んでいなければ、社会に出てから、かえって不健康な食習慣に
陥りかねない。
そう考えれば、早いうちから実践を通じ、知識や自信を得るべきだ。投書に
ある「食べる力」は、こうした考えによるものだという。


また、阿部氏は、給食推進派による「食育に役立つ」という議論にも否定的
だ。
「税金を使う以上、中身にしろ食器にしろ、どうしてもお金をそうかけ
られません。どうしても安いものを選ばざるを得なくなる。それを一律
ワンパターンに押し付けることが、本当に教育になるのか。どうしても
私は割り切れないのです」


川崎市教育委員会によれば、中学校給食に伴う保護者負担は1食あたり
約320円だが、それだけで給食にかかる費用を賄えるわけではなく、相当額が
公費=税金で補われることとなる。
川崎市が導入のため、2031年度までの18年間で費やす金額は、総計
約446億円にも上る。
「本当に、市民全体がそれを負担しなければいけないのか。それだけの税金を
使う意味があるのか」と、かつて市政を預かった経験からも、阿部氏は重ねて
疑問を呈する。


「同じお金を割くのなら、食育の専門組織を作って、中学生に料理を定期的に
指導するなどして、『自分で弁当を作る』ことを運動として展開していくべき
では。もちろん今すぐ、と言われても無理で、十分な準備が欠かせません。
自治体だけでなく、国も含めて仕組み作りをしていくことが必要かもしれ
ませんね」


7月30日投開票の横浜市長選でも、その導入の是非が争点の一つとなるなど、
今なお「中学校給食」をめぐっては議論が続く。

阿部氏は、「私の意見が賛否含め、いろいろと考えるきっかけになって
くれればうれしいです」と取材を締めくくった。



http://news.livedoor.com/article/detail/13438091/