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[おかもとまり、夫が軽度の発達障害と明かす「しんどかった」]

 (アメーバニュース  2018年1月5日)


タレントのおかもとまりが4日、自身のアメブロを更新。
夫で作曲家のnaoが、軽度の発達障害であることを告白した。


3日から家族で伊香保温泉を訪れているおかもと。
ブログでは楽しげな様子をつづっていたが、4日更新のブログでは「旅先で
大げんか。んーわたしがまたかと頭くる感じ」と何やら不穏な空気に。

ケンカの理由については「旦那は言葉だけの情報じゃ伝わらないと承知してる
からこそ、わたしがお店調べてスクショを送り、行くのはここだよ?
スクショで送ったここだよ?と昨日宿でも確認したのに」と念を押したが、
「旦那が連れてきた店がまさかの違う店」と、夫が予定とは違う店に案内して
しまったよう。

これにはおかもとも「さすがに悲しくなりましたね。何度も確認したのに
・・・」と複雑な心境。

続けて「旦那は、昔から軽い発達障害(勉強や記憶力、音楽の才能はピカイチ
なのに、簡単なことができないの)」と告白した。

「だからこそ、スクショで情報おくったり、忘れん坊だから確認したりするん
です。それなのに、こんな間違えをするとは。悲しいというか、しんど
かった」と率直な心境を明かし、「2018年は上手く発達障害と向き合おう」
とつづって、ブログを締めくくった。





http://news.livedoor.com/article/detail/14117424/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[4色型色覚とは]

(Wikipedia)


4色型色覚とは色情報を伝えるために4つの独立したチャンネルを持つ状況を
いう。
4色型色覚を備えた生物については、任意の光に対して同じ知覚影響を与える
4つの異なる純粋なスペクトルの光の混合色を作ることができる。



<概要>
4色型色覚の通常の説明は、生物の網膜が異なる吸収スペクトルを備えた
4種類の「錐体細胞」を含むということである。

爬虫類や鳥類などは、4色型色覚をもつと考えられている。
これらの生物は、ヒトでいう赤錐体、緑錐体、青錐体のほかに、波長300~
330ナノメートルの紫外線光を感知できる錐体網膜細胞を持つ。

ただし、現在の爬虫類は3色型や2色型、または色覚を持たないものもある。


爬虫類から進化した哺乳類は、はじめはこの4色型色覚をもっていたが、
中生代の哺乳類は夜間の活動に適応するため「桿体細胞」が発達し、昼間活動
することが少なかったため4種類あった錐体細胞のうち2種類が失われ
紫外線を吸収できなくなり、2色型色覚となった。

実際イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどの多くの哺乳類は、2色型色覚を持ち、
これらの生物は波長420~470ナノメートルの青い光を吸収する青錐体と、
緑から赤にかけての波長の光に対応した赤錐体しか錐体細胞を持っていない。
ゆえに、ヒトでいう赤緑色盲に類似した色世界に生きていることとなる。

その後、昼行性の霊長類では昼間に活動することが多くなったために、
X染色体上に存在する赤オプシン遺伝子(赤錐体関連の遺伝子)が重複して
変異を起こし、緑オプシン遺伝子が発生し、一部の赤錐体が特性を僅かに
変えることによって緑錐体が生じ、3色型色覚となったと考えられる。




<ヒトにおける4色型色覚>
前述の通り、ヒトや近縁の霊長類は通常3種類の錐体細胞を持ち、3色型
色覚であるが、 ヒトにおいては4種類の錐体細胞を持った4色型色覚の
女性が生まれうる。
世界の女性の2~3%は4色型色覚であると発表されている。
だが別の研究によれば女性で50%、男性で8%もの人々が4色の光色素を持つ
だろうという。

いずれにせよ、ヒトにおける4色型色覚の実態は解明しきれておらず、更なる
研究の進展が望まれる。

4色型色覚とされるヒトは英国では2人確認されている。
1人は1993年の研究で、"Mrs. M"と呼ばれるソーシャルワーカー。
もう1人は医師のSusan Hoganである。

世界中の人々の間での錐体色素遺伝子の変異は広範に及ぶが、最も一般的で
明確な4色型色覚は主要な赤緑色素の変異(赤色色弱)の女性キャリアと
考えられる。
これはX染色体の不活性化によって赤錐体が色弱でないものとそうでないもの
とが混合することで起こる。





 

 

 

 

 

 

 

 

[人によって色の見え方は違う]


日本人の赤オプシンの遺伝子を調べてみると、赤オプシンは全部で364個の
アミノ酸からできていますが、180番目のアミノ酸、ここだけが人によって
違っていて、ここが「セリン」というアミノ酸になっている人と「アラニン」
というアミノ酸になっている人がいて、それぞれ78%と22%いることが
わかってきました。

2種類のタンパク質に光を当てると、これらは最大吸収波長が60ナノメートル
違うことがわかってきました。
赤い光を当てた時に、普通の赤色であると認識するか、ちょっと暗い赤色で
あると認識するか、が違うことがわかってきました。

ひとつの哲学の問題が解けたわけです。
私が見ているものとあなたが見ているものは同じだとうか。
アリストテレス以来の大きな哲学の問題だったわけです。
答えはノーです。
持っている遺伝子によって、見ているものは人によって違うらしい。
それは、皆さんの持っている遺伝子から作られた、タンパク質の性質の違いに
よって説明できることがわかってきました。



<出典・引用>
「生命に仕組まれた遺伝子のいたずら」
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[男性と女性の脳の働きは「分子レベル」で異なる]

(Medエッジ  2015年8月25日)


<「脳内麻薬」に男女差のヒントを見つける>
男性と女性の考えに差があるのは不思議ではない。

今回、新しく報告された研究によると、脳の働きは分子レベルでも決定的に
異なるところがあるようだ。

研究グループは、分子のレベルで詳しく突き止めたのは初めてと説明して
いる。



<脳内麻薬に注目>
米国ノースウエスタン大学の研究グループが神経科学分野の国際誌である
ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス誌に2015年の8月12日に報告した。

研究グループが注目したのは脳内麻薬。
脳内麻薬は、英語で言うとエンドカンナビノイドと呼ばれる。
マリファナのような効果を持つ、体内にもともとあるホルモンの仲間を指して
いる。
エンドルフィンやドーパミンなどが含まれている。
記憶、やる気、食欲や痛みといった脳の働きと関係する。

例えば、脳内麻薬の中でもドーパミンと呼ばれるホルモンは、快感につながる
一方で、足りないと、パーキンソン病といった病気にもつながってくる。


研究グループは脳内麻薬に関係してこれまで研究に取り組んでいた。
2012年、メスのネズミの脳では女性ホルモンであるエストロゲンが脳の
働きに影響を及ぼすと発見している。

そこから性差の問題に行き着いた。



<ある薬が男性で効果なし>
研究グループが今回発見したのは、ある薬が女性では効くのに、男性では
効かないという現象。

動物実験の段階ではあるものの、脳内麻薬の効果があると見られている
「URB-597」と呼ぶ薬の効果に男女差があった。
メスの脳では脳内麻薬の一種である「アナンダマイド」を邪魔する効果を
示した一方で、男性の脳では効果を示さなかった。

研究グループは、さらにこの男女差の背景を調べている。


研究グループによると、現在85%の神経系の研究がオスの動物で行われて
いると指摘。
薬に性別の差がある場合は、両方の性で調べないといけないと説明している。



男女で薬を飲み分けるような時代が来ても不思議はないのだろう。




https://www.mededge.jp/b/heal/18094

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<赤ちゃん>「教えたがり」…受動的な子供観見直しも

(毎日新聞  2014年9月12日)


1歳半の赤ちゃんが「あのおもちゃ、見たことないでしょ」などと相手に
とって未知の物を推測し、指をさして教えていることを九州大の研究チームが
初めて解明した。

赤ちゃんが人に教えたがることを示しており、子供は大人から教わるだけと
いう受動的な子供観を見直す研究として注目される。

11日、米オンライン科学誌プロス・ワンに掲載された。



<九大研究チームが実験>
九大の橋弥和秀准教授(比較発達心理学)らは、生後13~18カ月の赤ちゃん
計32人を対象に2つの実験を比較した。

ボールや鈴などおもちゃ12個を準備。

例えば、ボールで大人と1分間遊んだ後、その大人の背後にボールと鈴の
2つを見せるなどおもちゃを替えて繰り返した。
ボール遊びをした後は、鈴を指さすなど赤ちゃんは計64回のうち41回
(64%)は遊んでいない方のおもちゃを指さした。

一方、ボール遊びの後で、遊んだ相手とは別の人が来て背後にボールと鈴を
置くなどしたところ、遊んでいないおもちゃを指さしたのは63回中30回
(48%)で、遊んだおもちゃとの差はなかった。

この傾向は、赤ちゃんがおもちゃに注視する時間から、おもちゃに関する
好みとは関係ないことも確かめた。


この結果から、赤ちゃんは目の前の大人を認識し、相手にとって未知の新しい
物を指さして教えていると分かった。
大人同士の会話で「これ、知っている?」と相手の注意を引くのと同じで、
教えたがる欲求を持っていると考えられる。


橋弥准教授によると、近年、乳児が教わる側として有能であることを示す
研究成果は多い。
しかし、今回の研究は1歳半の時点で相手の認識を推し量る能力を備え、
自発的に情報を提供していることを示している。
橋弥准教授は「教えたがるという新しい子ども観を示すことで教育活動にも
影響を与えるだろう」と話している。




【関東晋慈】





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140912-00000009-mai-soci

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DPC制度を知っていますか?

(朝日新聞   2010年10月5日)(長尾和宏先生)


「最近の病院はすぐに放り出されるわ」とボヤく人がいます。
そうです。
DPC制度の急性期病院が増えています。
DPCとは、包括制医療のこと。
マルメとも言います。
簡単に言えば、パック料金のようなものです。
病名に対応して、最初から定められた医療費が支払われます。

入院した時点で、退院までのスケジュールが定められています。
料理で言えば、これまでは、その都度注文していたものが、店に入った時点
から、「お任せコース」に乗せられます。
包括制ですから、検査や治療をしてもしなくても同じ報酬です。
ならば検査も治療も最小限に抑えた方が、経営的には有利です。
無駄な医療費を削減するために、採用されている制度です。
パック旅行だと、寄り道が許されません。
同様に、DPC制度だと、余計なことはなるべくしません。
そのほうが病院の利益になります。

抗がん剤治療を、外来で行う病院が増えてきました。
おそらくDPC病院でしょう。
高額な抗がん剤は、マルメ医療にはなじみにくいのです。

入院が嫌いな患者さんには喜ばれますが、反対の人もいます。
「外来抗がん剤治療プラス在宅緩和ケア」といった患者さんが、再発大腸がん
などで増えてきています。

DPC制度は患者さんにとっては、不利益になることもあります。
してあげたいけど、すると「持ち出し」になり、経営陣から叱られる。
理想と現実の狭間で、内心苦脳している現場の勤務医もいます。

臓器別病名に縛られたDPC制度は、まだまだ改善の余地があります。
ある程度のマルメは仕方がないでしょうが、行きすぎると、本末転倒の医療に
なってしまいます。


「マルメ」の反対とは、「出来高」です。
診療所の外来は、ほとんどが出来高制です。
在宅医療も、一部を除いて、ほぼ出来高制です。


同じ地域に、マルメの医療機関と出来高の医療機関があると、さまざまな
摩擦が起きる可能性があります。
しかし、マルメ医療と出来高医療が混在しているのが現状です。

マルメ医療の是非は、大変難しい命題です。
しかし現在、多くの急性期病院が、DPCという制度で運用されていることは
知ってくおいてださい。





https://aspara.asahi.com/blog/machiisya/entry/Rj9EAz0vZq

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜間頻尿が死亡リスク増大と関連

(HealthDay News  2010年5月30日)


排尿で夜間に頻繁に目覚める人では、障害を引き起こすことが判明している
慢性疾患を考慮しても死亡リスクが高いことが、2件の新しい研究によって
示された。
米サンフランシスコで開催された米国泌尿器科学会(AUA)年次集会で発表
されたこの知見は、夜間頻尿が高齢者のみならず全年齢の成人における死亡の
予測因子であり、その他の認識されていない内科疾患が寄与因子であることを
示唆している。



米ニューイングランド研究所(マサチューセッツ州)のVarant Kupelian氏
らによる1つ目の研究は、20歳以上の男女1万5,988人が対象。
1988~1994年に実施された第3回全米健康栄養調査(NHANES III)の
記録と2000年12月31日までの米国死亡指数(NDI)の死亡証明書データを
検討した。

研究の結果、排尿のため夜間に2回以上覚醒する人では2回未満の人に比べて
死亡リスクが高かった。
夜間頻尿と死亡率との関連は、糖尿病や心血管系疾患など併存疾患で調整後も
認められ、20~64歳のほうが65歳以上よりも強かった。
また、夜間頻尿の有病率は男性15.5%、女性約21%で、加齢に伴い急増した。

Kupelian 氏は「若年者群の夜間頻尿を報告した人の死亡リスクは報告
しなかった人のほぼ2倍であったが、高齢者群の夜間頻尿によるリスク増大は
20~30%であった。若年成人の死亡リスクが高いことは、夜間頻尿が潜在性
疾患や慢性疾患の発現が近いことを示すマーカーまたは警告サインである
ことを示唆している」と述べている。



2つ目の研究は、東北大学医学部(仙台)泌尿器科講師の中川晴夫氏らによる
もの。
北日本の都市部に在住する70歳以上の男女788人を対象に広範囲にわたる健康
評価を実施し、その後5年間の死亡データを追跡した結果、死亡に寄与する
可能性のあるいくつかの因子で調整後も、死亡リスクの増大は夜間の排尿
頻度と関連していた。
また、夜間に排尿のため起きる回数が多いほど、死亡リスクは高かった。




専門家は「両研究とも夜間頻尿と死亡との関連を示しており、この関連を
引き起こす根本的な要因を特定するという次の段階に進む時期にきている。
患者は夜間に2〜3回起きても驚く必要はないが、基礎疾患による可能性が
あるため、医師に伝える必要がある」と述べている。





http://www.healthdayjapan.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[単為生殖と処女懐胎と「かぐや」と]

(Wikipedia)


キリスト教の聖典である新約聖書によると、救世主イエス・キリストは聖母
マリアから処女懐胎によって誕生したという。
他の神話などでも、単為生殖を思わせる説話がある。



歴史的な事項としては、人類が単為生殖をしたと主張する例は多数あるが、
ヒトを含む哺乳類にはゲノムインプリンティングがあるために、雄ゲノムと
雌ゲノムの両方が必要であり、どちらか片方のゲノムしかない単為生殖には
否定的な実験結果が出ていた。

しかし、2004年に独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構生物系
特定産業技術研究支援センターと東京農業大学(応用生物科学部・河野友宏
教授)の共同研究により、特定の遺伝子が欠損したマウスの未成熟な卵母
細胞の細胞核を卵子に移植することによって、世界で初めて雌ゲノムのみから
なる単為発生マウス「かぐや」の誕生に成功した。

なお、河野教授らが2007年に発表した論文では1つの卵子から生まれる
単為発生との区別を明確にするため「二母性マウス」という言葉が用いられて
いる。


生命の誕生に至らない単為発生であれば、女性の卵巣でもしばしば奇形腫が
生じ、皮膚・毛髪・歯や骨の破片などの塊が摘出されることも珍しくない。
ほぼ完全な人体の形を有する胎児型奇形腫の報告もあるが、非常に稀である。




<奇形腫>
ピノコは、漫画「ブラック・ジャック」のキャラクターである。
患者から切除された奇形腫を利用して作られたという設定である。




<ゲノムインプリンティング(ゲノム刷り込み)>
ゲノムインプリンティング は、遺伝子発現の制御の方法の1つである。

一般に哺乳類は父親と母親から同じ遺伝子を2つ(性染色体の場合は1つ)
受け継ぐが、いくつかの遺伝子については片方の親から受け継いだ遺伝子
のみが発現することが知られている。
このように遺伝子が両親のどちらからもらったか覚えていることをゲノム
インプリンティングという。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[飲酒した男性、女性の魅力を低く認識する傾向=英研究]

(ロイター  2009年4月22日)

[ロンドン 20日 ロイター]
飲酒は異性の魅力を認識する力を弱めるという研究結果が明らかになった。

英レスター大のビンセント・イーガン博士が、心理学に関する専門誌
「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・サイコロジー」上で発表した。


同研究では、バーやカフェに来ていた18〜70歳の男性240人に対し、複数の
女性の写真を見せ、その年齢や魅力について聞き取り調査を実施。
その上で、飲酒量と女性の化粧の濃さになど着目して分析を行った。

イーガン博士は、アルコールを摂取した男性たちは女性の魅力を低く認識する
傾向があったとした上で、「よく言われる『ビールに酔うとどんな女性も
美人に見える』という概念とは正反対のようだ」と述べている。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090422-00000292-reu-int

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[口福学入門:/5 顎の痛み=山根源之]

(毎日新聞  2011年8月22日 東京朝刊)


食べるとき、話すときには口をいろいろな方向に動かしますが、どうやって
動いているのかご存じでしょうか。

口を使うと、唇や頬が動くため、顎も上下が動くように思えますが、本当に
動いているのは下顎だけです。
上の歯が並んでいる歯槽骨は頭の骨に固定されています。

下顎骨の左右の端は頭の骨にある関節窩というへこみに入っており、そこを
支点としてハンモックのようにぶら下がっています。
ハンモックの体をのせる場所に歯が並び、下顎骨の表面から周囲の組織へ
張り巡らされている筋肉や腱がこのハンモックをコントロールしています。
運動神経に支配された複数の筋肉の緊張と緩みの絶妙なバランスで顎の静止や
運動をするのです。


私たちは上下の歯のかみ合わせで顎が最も安定する位置を探しますが、個人の
歯並びや歯の欠損状態に左右されます。

リラックスしている時には唇は閉じていますが、上下の前歯は接触せず
約2ミリの隙間があります。

一方、ヒトのかみしめる力は意外と強く、その力に耐える歯が健全な場合は、
自分の体重に近い40~60キロの力を発揮します。

24時間顎の動きに休みはありません。
加えてストレスでの食いしばりや、クセで絶えず口を動かすこと、頬づえ
などは関係する筋肉のバランスを崩して顎関節症になりやすくなります。


手足の関節と違い、顎関節は左右同時に動きます。
ハンモックを斜め方向に振った場合を想像してください。
左右の関節には異なったねじれが出るので痛みの原因になります。

過度な開口では顎がはずれ、口を閉じられなくなります。


下顎の運動には首の筋肉も関係しており、不調をきたすと肩こりの原因にも
なります。
人間の頭の重さは体重の約8%、4~6キロあるので、ヒトは常に重い頭を
首で支えていることになります。
その上、複雑な運動をする下顎をぶら下げているので、どこかのバランスが
狂うとすぐに周囲に波及して深刻な痛みなどの症状がでます。


最近は、愛犬の顎関節症がインターネットで話題になっているようです。
犬たちにも人間並みのストレスがあるので、口腔状態も変化したのでしょう
か。




(山根源之東京歯科大名誉教授)





http://mainichi.jp/life/health/news/20110822ddm013100021000c.html