ニニョス・タタッグブログ -86ページ目

それが問題なんです!

こんにちは、フィリピン事務局やすえです星


日本の夏休みにあわせ、こちらには続々とビジターがやってきます。


夏の訪問第一弾として、

本日より平成20年度国際貢献リーダー養成講座のみなさんが

福島よりいらっしゃり、当会やパートナー団体の活動に訪問してくださいます。


本日は、いつも当会のスタディーツアーでも大変にお世話になっている、

Salt Payatas Foundation Philippines Incさん(http://salt.or.tv/index.html )の

ご協力の下、パヤタスのごみ山を訪問して来ました。


私個人にとっては、恐らく5回目の訪問になるのですが、

何度訪問しても色々なことを考えさせられる場所です。


ここでまったくの余談になりますが、

おばちゃんのポッケは世界中どこでも魔法のポッケ


必ず何かが入っています。


今日もパヤタスで暮らすおばちゃんのポッケから、バナナが出てくる出てくるバナナDASH!


「一人だけ食べてたら怒られちゃう…」と断ると、

「おなかが減った人間が食べ物を食べる。それのどこが問題なの?」

人生の先輩に諭され、内緒でこっそりおいしくいただきましたヒミツ



その後は約4時間移動し、ジャイラホームへ来ていただきましたバス


ひさしぶりの日本人訪問にこども達は大喜びニコニコ


たくさんの満面の笑みを見ることができました音譜


明日も1日ジャイラホームに滞在、

土曜日にはニニョスパグアサセンターストリートエドゥケーション

訪問される予定です。



さて、前置きが長くなってしまいましたが、


今回も夏のキャンプ候補地訪問について紹介したいと思いますメモ



こどもの声が響く青空がキレイな町キラキラ


今回キャンプの候補地として訪れたのは、

オロンガポ市内のティーポという地域です。


タタッグが支援する地域の中でも、「ティーポ=遠い」というイメージのある、

市街地からは離れた地域です。


私も過去に何度か訪れましたが、

個人的には、とにかく「青空がキレイ」だという印象が、強く残っている地域です。



地域の母親グループへ、役場が土地を寄贈してくれるという話が…

市街地から離れているため、何かと色々なアクセスが不便な面もあります。


そこで、以前役場が母親のグループへ、

図書スペースの機能を備えたミーティング場所を作るための土地を

寄贈してくれるという話がありました。



すでに運営している幼稚園から反対にあい中止にしょぼん

しかし、その土地のスペースは本当にわずかなものですあせる


また、すぐ隣で運営している幼稚園から、「門の近くに何かを建てられては困る」などと反対にあい、結局その話は流れてしまいました。



こういった話を、役場とやりとりしてきたのは、地域の代表のお母さんです。



地域の代表の母親が経営するサリサリストア(雑貨屋さん)


地域の代表を務めるアテ ウィニー(アテは年上の女性につける呼称です)は、

地域の中で日用品を販売するサリサリストアを経営しています。


ご近所のタタッグのメンバーも買い物に


約7年程タタッグで活動している彼女は、地域の人達からも信頼されています。


また、地域の代表が集まるミーティングにACTIONが参加するときは、積極的に


「プロジェクトの支援をお願いしたい」


「日本人に私達の地域も見てもらいたい」


「ホームステイの受け入れをしたい」と手を上げてくださいました。



しかし、いつも問題になるのは、



ティーポは遠いからねぇ…」



以前コミュニティーオーガナイザーがそう答えたとき、


それが問題なんです!


市街地に比べて設備の充実度が低い


市街地から遠ざかると、生活や教育のレベルも下がりがち


だからこそ、支援をしてもらえたら助かるのに…」



そのように答えていたことが、とても印象に残っています。



また別の土地を役場が寄贈してくれるという話が来ました!

図書館兼ミーティング場所を作るための

プロポーザルや現地住民の署名は、すでに役場に提出済みです。


そのため、役場で別の土地を寄贈してくれることを検討してくれることになりました。



寄贈予定の役場の裏の空き地


まだ具体的な広さ等は決まっていないものの、

役場内では寄贈にむけて前向きに話が進んでいるそうです。


現地の母親もその会議に参加しました。


しかし、ころころと話が変わりやすい役場。


きちんと契約するまでは、まだまだ安心できません。



今後必要なことを相談するコミュニティーオーガナイザーと地域母親代表


話が進むよう役場と連絡を取り続けること、

建設予定のミーティング場所の設計図や見積の提出、

地域の母親のミーティング等々、、

やることはまだまだたくさん!!


今日でもう7月も終わり。


8月28日からの

キャンプでのワーク実現に向け、タタッグ、地域で大急ぎで準備が行われています。



もしティーポでのキャンプの実現が決まれば、


「青空と星と花のきれいな町ティーポ」


たくさんの日本の若者が訪れることになります星空


本当に他地域と比べて、この3つがキレイな地域です。


考えただけで、なんだかキャンプが楽しみになってきますにひひ



以前紹介しました、もう一つの候補地

アッパーシーボル地域については、現在安全面についてタタッグと検討中。

(http://ameblo.jp/action-ninostatag/day-20080723.html )


ティーポの話がうまくいけば、

夏のキャンプをティーポ春のキャンプをアッパーシーボルで行う予定です。


決定した際には、またこちらのブログでも報告したいと思いますビックリマーク



現在のこどもたちのミーティングスペース女の子男の子

現在も月に一度、

ストリートエドゥケーターが訪問し、こども達のミーティングを行っています。




青空の下でスポーツを楽しむこども達バスケ

寄贈予定の土地は役場のすぐ裏。


役場の手前には、地域の人が自由に使えるバスケットコートがあります。


ここに図書スペースのあるミーティング場所ができれば、

たくさんのこども達が集まり、より活発な活動を行えることでしょう。

ニニョスっ子、才能発揮のダンスコンテスト!

こんにちは、フィリピン事務局やすえです星


7月最後の週末。


こちらでは、日本の夏休みビジターラッシュDASH!


8月、9月と、週末や休みとは無縁の生活がやってきます走る人


そんな最後の週末も、雨が降ったり止んだりとすっきりしない天気が続き、

今日も1日事務所にこもり、パソコンとむきあっております目




さて、「第30回全国障害防止&社会復帰支援週間」開催に伴い、

いくつかのイベントが開催されましたので、ご紹介したいと思います。


まずは、市内NGOグループダンスコンテストです音譜



このコンテストには、

各NGOで支援を受けている、耳の聞こえない方が出場することができます。


出場NGOは全部で3団体。


当会提携団体であるニニョスパグアサセンターもエントリーしましたビックリマーク



コンテスト開始予定時刻は朝8時時計


まぁ、でもここはフィリピン。始まるのは9時頃かな?なんて思っていると、


さすが我らがニニョス。




9時45分に会場到着DASH!


どうやらダンス用の音楽のCDが見つからず、

各自持参のお昼ご飯の準備が終わらなかったそうですショック!


「これはもうフィリピンタイムの範囲じゃない」と、

他NGOはちょっぴりイライラモードでしたあせる


さぁ、気を取り直して、他2団体のダンスの様子はこちらです。


ペア3組で、社交ダンスのような華麗な踊りを披露してくれましたブーケ2


こちらはペア2組で、ポップで可愛らしいダンスを披露しました黄色い花


がんばれニニョスっ子ぉーーー旗

ニニョスっ子の応援にやってきたジャンジャンです。



ニニョス美女3人組のダンスに会場からは大きな歓声クラッカー

こちらで大人気のシャキラの曲にあわせ、ダンスを披露する3名。

その華やかなダンスや衣装に、会場のあちこちから歓声が沸きましたにひひ


メリッサ&ビンセントペア音譜


チャーメイ&マークペア、MJ&リチャードペア音譜

チャーメイはニニョスの医療支援を受けている子で、今年6月頃からニニョスに関わるようになりました。


過去のキャンパーからは、「いいなー!見たーーい!!」という声が聞こえてきそうな豪華メンバーのダンス。


ニニョスっ子のダンスはこちら音譜


*動画再生の際は、画面左下の三角の再生マークを押してください。


笑顔で堂々と、素晴らしいダンスを披露してくれました合格

実は練習は前日になって急いでした、という裏話付…ヒミツ


しかし、ニニョスっ子のダンスの才能は、圧倒的なものでした。

他団体と比べても、そのレベルの高さは一目瞭然。


ところが、残念ながら結果は第3位


これには踊った本人達もガッカリシラー


やはり、2時間近く遅刻してしまったこともあり、他団体との兼合いも考え、その結果になったのではないでしょうか。


SAYANG! (サーヤン=残念!)



その一言につきますが、まぁ仕方ないでしょう。。


ダンスより配られたお菓子に夢中なエースケーキ


結果は残念ですが、

ニニョスっ子の才能をたくさんの人に見てもらうことができたでしょう。


これからも色々な場面で披露し、

能力を伸ばし、たくさんの人に活躍する姿を見てもらえたらいいなと思います!

もっと身近な場所での活動のために

こんにちは、フィリピン事務局やすえです星


なんて笑ってる場合ではありません!!


以前よりこちらのブログでもお伝えしている様々な物価高騰メラメラ

その勢いは、まだまだおさまりそうにありません…


ガソリン代高騰の影響により、またしても交通機関の運賃が値上がりしましたショック!


事務局のあるカスティリヤホス市から、

ニニョスやタタッグが活動するオロンガポ市までの運賃。


乗り合いジープバス

以前18ペソ(≒45円)→今年6月 24ペソ(≒60円) → 今週より 34ペソ(≒85円)!!


ミニバス

以前20 ペソ(≒50円)→今年6月 23ペソ(≒57.5円) → 今週 まだ値上がりなし


ジープに比べ、本数の少ないミニバスを待つしかありません。

しかし、そのミニバスもいつ値上がりするか…


また、オロンガポ市内から

タタッグまでの黄色いジープと、ニニョスまでの茶色のジープも値上がり!


以前7ペソ(≒17.5円) → 今年5月末 7.5ペソ(≒18.75円) → 6月 8ペソ(≒20円) 

→現在 8.5ペソ(21.25円)!!


そして国内で問題になっていた米の値段も、いまだにじわじわと上がっていますあせる


以前一番安いお米1kg 18ペソ(≒45円) → 今年4月末 1kg 35ペソ(≒87.5円)

→ 現在 1kg 38~40ペソ(≒95~100円) !!


物価高騰にともなう賃金の引き上げが一部で行われましたが、

十分なものではありません。


(*以前こちらで引き上げが一切ないと紹介致しましたが、一部は行われているとのことです。

失礼致しました。)


すべての交通機関は1.2倍~2倍

お米が2倍以上、野菜や日用品も1.2~1.5倍程度の値上がり。。


最近のこちらでの流行語大賞は


「Tumaas na ulit? (トゥマアス ナ ウリット?) また上がったの?」 

「Masakit ang ulo ko… (マサキット アン ウーロ コ) 頭が痛い…」 

に決定でしょうクラッカー … しょぼん



さて、それでも現地の状況を把握するためには、とにかく足を運ぶのみ足あと



タタッグが支援する貧困地域からは、

ECCD(Early Child Care and Development=タタッグが無料で運営する幼稚園)の建設や、

ミーティングスペースの整備、住民が利用する頻度の高い歩道の整備等々、

いつも地域に必要な様々な要望が上がってきます。





当会では、年に2回実施しているワークキャンプ内にての建設作業の実施や、

支援者さんの紹介等を通して協力しています。



今回もまた一つ、

要望の上がった地域があり、タタッグのコミュニティオーガナイザーと、

ストリートエドゥケーターと一緒に、現地を見てきました目


今回訪問したのは、アッパーシーボルと呼ばれる、

ストリートエドゥケーションに参加している

路上で働くこども達が多く暮らしている地域です。


(2008年春ワークキャンプでアッパーシーボルを訪問した際のエピソードはこちら↓)

http://ameblo.jp/action-workcamp/entry-10099220312.html



アッパーシーボル地域内:何の変哲もない、山の中の風景


現在約100名のこどもたちが、

毎週末行われるストリートエドゥケーションに参加しています。



ただし、

実際に自分の家から歩くには遠いため、ジープに乗れる交通費があるときのみ、

歩く元気があるときだけ参加するといったこども達も多くいます。



そこで、こども達と一緒に活動しているストリートエドゥケーターは、

今後こども達が多く暮らす地域に活動をうつしていけないだろうか



と考えています。



路上で働くこども達も、

その多くは家族がいて家があり地域から通ってきているのです。



相談中の地域住民と、コミュニティオーガナイザーとストリートエドゥケーター


また、地域内には、まだまだタタッグの活動を知らないこども達、

自分自身の大切さや、学ぶことの楽しさに気づいていないこども達が多くいます。


「こども達が、自分達自身で支えあっていけるようになるために」



これはストリートエドゥケーションの大きな目的です。



ストリートエドゥケーターと参加者であるこども達、お互いに学びあえる活動。



与えるだけの支援ではなく、こどもが自立して支えあっていくための活動。



それがストリートエドゥケーションです。




そのため、こども達が暮らす地域の中で活動できる場所があれば、



より多くのこども達が活動を引っ張るリーダーとなり、



より多くのこども達が活動に参加できる、とエドゥケーターは考えています。



こども達のお気に入りの遊び場が、活動の場へ

また、路上で働くこども達が多く暮らすこの地域では、

こどもの教育や子育てに対して関心の低い親も多くいます。


実際私達が訪問した昼間にも、

お金をかけたビンゴを楽しむ母親達の姿を見かけました。



どんなにこどもが活発に活動しても、親の理解がなければ難しい。

こども達の活動を展開するとともに、

親への活動も行っていきたい、とコミュニティーオーガナイザーは考えています。



そのため、活動の拠点となるように、地面の整備や屋根の設置等、

雨の日でも活動を行えるような場所づくりを予定しています。


ただし、この地域は傾斜のきつい山の上に多くの家がぎっしりと建てられています。

また階段が整備されておらず、滑りやすい赤土の道が多くあります。



地域内の傾斜が急で狭い道(08春キャンプ訪問時撮影)


雨が降ると滑りやすい赤土の道(08春キャンプ訪問時撮影)


そのため、活動するための簡易センター(屋根の設置等)建設作業を

当会のワークキャンプで行うとすれば、

次回キャンプは8月28日~9月17日と、こちらではまだ雨季の最中雨


セメント等を運ぶ作業を考えると、滑って怪我をしてしまう可能性も考えられます。



ここは慎重に、次回3月の乾季のキャンプで行うべきか、

地域住民と相談して、安全な通路のみを利用するようにするか…



と、現在タタッグスタッフと検討中。



いつか、こんな景色を見ながら活動を行う日が…


急斜面を登った山の上にあるこの地域。



活動予定場所からは、オロンガポ市内を見下ろすこともできます。



「ここでやるなら、あの子がリーダーかな?」


「ここでやるなら、あの子達の兄妹も参加できるかな?」


と、みんなでわくわくしながら話をしました音譜


実現には、住民との話し合い、土地の持ち主との話し合いや許可の申請、

予算の検討や確保等々等々…やることがまだまだたくさんあります。


こども達の活動する姿を夢見ながら、タタッグと協力し、

他候補地とも比較しながら、十分な検討をしていきたいと思います。