ECCDカラックラン:高校生がキレイにしてくれた教室で
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
昨日あたりから、サンバレス州に台風「パブロ」が直撃すると言われていましたが、
事務所のあるジャイラホーム(孤児院)は、昨日は曇で、雨も風もありませんでした
「こうやって静かな天気のときは、台風が勢力をためているん証拠だ。
これは来たら大変なことになるぞ!」
との話もありましたが、今日は雲もなくすっきりと晴れています
こども達はラマダーン明けの祝日(1日)、
台風のため臨時休校と思わぬ2連休を満喫したようです
この夏8月16日~22日の1週間、
Brain Humanity (ブレインヒューマニティー:http://www.brainhumanity.or.jp/ )主催の高校生ワークキャンプがオロンガポ市内で行われ、18名の高校生と8名のスタッフがニニョスパグアサセンターやタタッグを訪問しました。
3日間のワークでは、タタッグが無料で運営する幼稚園、
ECCD(Early Child Care and Development)センターの
カラックラン教室で、壁のペンキ塗りや、他教室の黒板や机の製作を行いました。
慣れない作業の上に、道具が壊れていたり、材料が足りない、
だけど手にも入らない、、と普段とはまた違った環境の中で、
現地のお父さんと協力しながら一生懸命作業をしてくれました
今週火曜日、そんなECCDカラックラン教室を覗いてみると、
日本の高校生の力でキレイになったばかりのこの教室で、
こども達が楽しそうに勉強していました
書き方の勉強中
今日はみんなで数字の「11」の書き方を勉強していました。
中には「1」と「1」をバラバラに書いちゃう子もいました。
「11は1と1の双子の数字だよ。淋しがっちゃうからくっつけて書いてあげてねー!」とエドゥケーターでもあるメリアン先生が優しく教えていました。
書き方の練習の後はみんなで積み木遊びをしました。
「さぁ、誰が一番素敵なお家を作れるかな」
実はこの積み木は、日本から寄付でいただいたものです。
なので、色々な絵と、その裏にはひらがなが書かれていました。
「あたしには積み木がないよ!」という子がいると、ケンカせずみんなで少しずつ分けていました。
キャンパー等、カラックランに訪問した人達の人気者、マイクマイク。
この夏3歳になったばかりの彼は、
まだまだ遊びに夢中なので、勉強は始めていません。
この日は「一緒に行く!」とついてきて、
教室の隅に置いてあった木の棒でボートごっこをしていました
以上、ECCDカラックラン教室の最近の様子でした。
この夏、一生懸命作業をし、こども達と遊んでくれた高校生のみなさん、
そしてBrain Humanityのみなさん、ご支援ご協力、
本当にどうもありがとうございました
リサイクルバッグ:新商品ができました!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
こちらでは、台風が次々と訪れ雨の毎日が続いています
さてさて、カラックラン地域のお母さんが作っている
ジュースのパックを利用したリサイクルバッグ
少しずつ、こういうのがあったらな、こういうの欲しいので作ってください!
という声が増えてきました。
今回はそんなバッグの新デザインを紹介したいと思います
ちょっとした小物入れに便利なポーチ
少し小さめのサイズもあります
外側も内側も、ジュースのパックを利用しているので、
濡れた物を入れてもへっちゃらです
毎日一緒お弁当箱入れ
毎日お昼ごはんはコンビニで買っている、なんて人いませんか?
これを機に、節約のために、体のために、環境のために、
手作りお弁当をお気に入りのバッグに入れてでかけてみませんか?
せっかくなので、飲み物も毎日買い換えずに、家から持参しましょう
バッグを作るのは初めてだと言っていたルルさん。
今では「こんなの作ってみたんだけど…」と
自ら色々な新しいデザインに挑戦してくれています
「お金をもらうということは、
きちんとした物を作らなければならないし、自分の仕事に責任が出てくる。
何か足りないことがあったり、批判されても、それを受入なければならない。
それでも、自分でお金を得られること、少しでもこども達の役に立てることが嬉しい。
もっとたくさんの人にこのバッグを知ってもらって、買ってもらって、
私だけじゃなく、たくさんのお母さんが仕事をできるようになってほしいと思います」
と、ルルさん。
そんな想いの詰まったリサイクルバッグ、
ACTION事務局のチャリティショップで販売中
雨が降ると、、
こんにちは、フィリピン事務局のやすえです
かなり久しぶりの更新になってしまい、申し訳ありません
現地には、今年の夏休みもたくさんの方達が訪問してくださいました。
こちらフィリピン事務局では
夏の全ての受け入れが終わり、一息をついているところです
今年もたくさんの方達が
こども達や現地の人達に素敵な思い出と笑顔を残していってくださいました。
みなさん、本当にどうもありがとうございました
さて、こちらフィリピンでは、
最近は台風の影響もあって、また雨の日が続いています
タタッグが支援している貧困地域では、
「雨季になると学校に通えないときもある」ということを、時々耳にします。
その地域の一つが、
キャンプやツアーでの訪問先としてもお馴染みのカラックランです。
突然の大雨!!
地域のお母さん達とミーティングをしていたら、突然の大雨!
地域住民の通り道である階段が、雨の通り道になってしまいました
ものすごい勢いの雨が、足元を押していきます
セメントで作られた階段をものすごい勢いで雨が流れていきます。
ビーチサンダルでは、滑ってしまい、次の一歩を出すのも怖いほどです
雨の通り道用に作られた溝は小さすぎて溢れてしまい、
人の通り道の階段まで雨が来ています。
大人でも足がすくんでしまいますが、こども達は慣れているのか、
ひょいひょいっとダッシュしながら上り下りしていきます。
実際には本当に危ないため、学校に通うことができないこども、
無理やり通って怪我をしてしまうこどもも多くいるそうです…
下の方に見える穴が、排水のための設備です。
雨の終点①
雨の終点②
しばらく階段を下り、最後の方になるとようやく雨が流れていく排水の設備があり、
ものすごい勢いで雨が入っていっていました。
しかし、山の上の方でも雨が溢れてしまっているため、
この設備だけでは足りません。
特に被害の大きな場所で暮らす母親が中心となって住民から署名を集め、
地域の役場に排水設備を増設するための工事を依頼しました。
ところが、役場の仕事は遅く、書類を提出してかなりの時間、
なんの返事もありませんでした。
役場がプロに依頼し、
見積を出したところ、工事にかかる費用は日本円で約60万円!
小さな役場では負いきれない金額でした。
そこで、
当会にも支援の依頼が来ましたが、そう簡単に受けられる金額ではありません。
またさらに規模を広げ、オロンガポ市の政府にも支援を依頼しましたが、
当会と金額を半分ずつの負担であれば支援を考えるという話になりました。
しかしながら、半分でも30万円…そう簡単に用意できる金額ではありません。
またここまで規模が大きくなると、行政の仕事になってしまいます。
かと言って、行政の仕事を待っていてはいつになるかわからない。。
なんとも頭の痛くなる問題です。
現地団体と協力しながら行政を後押ししたり、他の協力者を探す等、
次の雨季には何かが変わっているよう、できることを探していきたいと思います。
雨で遊ぶこども達
雨は、こども達にとってたくさんの危険をよんだり障害になったりもします。
しかし、こちらのこどもは雨が大好きなようです。
どこに行っても雨が降るとこどもたちは喜んで外に飛び出てきます
それぞれびしょびしょになって遊んだり、シャンプーをしたり体を洗ったり。。
どんなに悩んでも、雨が少なくなることは、まずありません。
雨が原因で起こる問題ときちんと向き合いながら、
雨のよさを楽しんでいけるようになれたらいいですね