雨が降ると、、
こんにちは、フィリピン事務局のやすえです
かなり久しぶりの更新になってしまい、申し訳ありません
現地には、今年の夏休みもたくさんの方達が訪問してくださいました。
こちらフィリピン事務局では
夏の全ての受け入れが終わり、一息をついているところです
今年もたくさんの方達が
こども達や現地の人達に素敵な思い出と笑顔を残していってくださいました。
みなさん、本当にどうもありがとうございました
さて、こちらフィリピンでは、
最近は台風の影響もあって、また雨の日が続いています
タタッグが支援している貧困地域では、
「雨季になると学校に通えないときもある」ということを、時々耳にします。
その地域の一つが、
キャンプやツアーでの訪問先としてもお馴染みのカラックランです。
突然の大雨!!
地域のお母さん達とミーティングをしていたら、突然の大雨!
地域住民の通り道である階段が、雨の通り道になってしまいました
ものすごい勢いの雨が、足元を押していきます
セメントで作られた階段をものすごい勢いで雨が流れていきます。
ビーチサンダルでは、滑ってしまい、次の一歩を出すのも怖いほどです
雨の通り道用に作られた溝は小さすぎて溢れてしまい、
人の通り道の階段まで雨が来ています。
大人でも足がすくんでしまいますが、こども達は慣れているのか、
ひょいひょいっとダッシュしながら上り下りしていきます。
実際には本当に危ないため、学校に通うことができないこども、
無理やり通って怪我をしてしまうこどもも多くいるそうです…
下の方に見える穴が、排水のための設備です。
雨の終点①
雨の終点②
しばらく階段を下り、最後の方になるとようやく雨が流れていく排水の設備があり、
ものすごい勢いで雨が入っていっていました。
しかし、山の上の方でも雨が溢れてしまっているため、
この設備だけでは足りません。
特に被害の大きな場所で暮らす母親が中心となって住民から署名を集め、
地域の役場に排水設備を増設するための工事を依頼しました。
ところが、役場の仕事は遅く、書類を提出してかなりの時間、
なんの返事もありませんでした。
役場がプロに依頼し、
見積を出したところ、工事にかかる費用は日本円で約60万円!
小さな役場では負いきれない金額でした。
そこで、
当会にも支援の依頼が来ましたが、そう簡単に受けられる金額ではありません。
またさらに規模を広げ、オロンガポ市の政府にも支援を依頼しましたが、
当会と金額を半分ずつの負担であれば支援を考えるという話になりました。
しかしながら、半分でも30万円…そう簡単に用意できる金額ではありません。
またここまで規模が大きくなると、行政の仕事になってしまいます。
かと言って、行政の仕事を待っていてはいつになるかわからない。。
なんとも頭の痛くなる問題です。
現地団体と協力しながら行政を後押ししたり、他の協力者を探す等、
次の雨季には何かが変わっているよう、できることを探していきたいと思います。
雨で遊ぶこども達
雨は、こども達にとってたくさんの危険をよんだり障害になったりもします。
しかし、こちらのこどもは雨が大好きなようです。
どこに行っても雨が降るとこどもたちは喜んで外に飛び出てきます
それぞれびしょびしょになって遊んだり、シャンプーをしたり体を洗ったり。。
どんなに悩んでも、雨が少なくなることは、まずありません。
雨が原因で起こる問題ときちんと向き合いながら、
雨のよさを楽しんでいけるようになれたらいいですね