それが問題なんです!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
日本の夏休みにあわせ、こちらには続々とビジターがやってきます。
夏の訪問第一弾として、
本日より平成20年度国際貢献リーダー養成講座のみなさんが
福島よりいらっしゃり、当会やパートナー団体の活動に訪問してくださいます。
本日は、いつも当会のスタディーツアーでも大変にお世話になっている、
Salt Payatas Foundation Philippines Incさん(http://salt.or.tv/index.html )の
ご協力の下、パヤタスのごみ山を訪問して来ました。
私個人にとっては、恐らく5回目の訪問になるのですが、
何度訪問しても色々なことを考えさせられる場所です。
ここでまったくの余談になりますが、
おばちゃんのポッケは世界中どこでも魔法のポッケ。
必ず何かが入っています。
今日もパヤタスで暮らすおばちゃんのポッケから、バナナが出てくる出てくる
「一人だけ食べてたら怒られちゃう…」と断ると、
「おなかが減った人間が食べ物を食べる。それのどこが問題なの?」と
人生の先輩に諭され、内緒でこっそりおいしくいただきました
その後は約4時間移動し、ジャイラホームへ来ていただきました
ひさしぶりの日本人訪問にこども達は大喜び
たくさんの満面の笑みを見ることができました
明日も1日ジャイラホームに滞在、
土曜日にはニニョスパグアサセンターとストリートエドゥケーションを
訪問される予定です。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、
今回も夏のキャンプ候補地訪問について紹介したいと思います
こどもの声が響く青空がキレイな町
今回キャンプの候補地として訪れたのは、
オロンガポ市内のティーポという地域です。
タタッグが支援する地域の中でも、「ティーポ=遠い」というイメージのある、
市街地からは離れた地域です。
私も過去に何度か訪れましたが、
個人的には、とにかく「青空がキレイ」だという印象が、強く残っている地域です。
地域の母親グループへ、役場が土地を寄贈してくれるという話が…
市街地から離れているため、何かと色々なアクセスが不便な面もあります。
そこで、以前役場が母親のグループへ、
図書スペースの機能を備えたミーティング場所を作るための土地を
寄贈してくれるという話がありました。
すでに運営している幼稚園から反対にあい中止に
しかし、その土地のスペースは本当にわずかなものです
また、すぐ隣で運営している幼稚園から、「門の近くに何かを建てられては困る」などと反対にあい、結局その話は流れてしまいました。
こういった話を、役場とやりとりしてきたのは、地域の代表のお母さんです。
地域の代表を務めるアテ ウィニー(アテは年上の女性につける呼称です)は、
地域の中で日用品を販売するサリサリストアを経営しています。
ご近所のタタッグのメンバーも買い物に
約7年程タタッグで活動している彼女は、地域の人達からも信頼されています。
また、地域の代表が集まるミーティングにACTIONが参加するときは、積極的に
「プロジェクトの支援をお願いしたい」
「日本人に私達の地域も見てもらいたい」
「ホームステイの受け入れをしたい」と手を上げてくださいました。
しかし、いつも問題になるのは、
「ティーポは遠いからねぇ…」
以前コミュニティーオーガナイザーがそう答えたとき、
「それが問題なんです!
市街地に比べて設備の充実度が低い。
市街地から遠ざかると、生活や教育のレベルも下がりがち。
だからこそ、支援をしてもらえたら助かるのに…」
そのように答えていたことが、とても印象に残っています。
図書館兼ミーティング場所を作るための
プロポーザルや現地住民の署名は、すでに役場に提出済みです。
そのため、役場で別の土地を寄贈してくれることを検討してくれることになりました。
まだ具体的な広さ等は決まっていないものの、
役場内では寄贈にむけて前向きに話が進んでいるそうです。
現地の母親もその会議に参加しました。
しかし、ころころと話が変わりやすい役場。
きちんと契約するまでは、まだまだ安心できません。
今後必要なことを相談するコミュニティーオーガナイザーと地域母親代表
話が進むよう役場と連絡を取り続けること、
建設予定のミーティング場所の設計図や見積の提出、
地域の母親のミーティング等々、、
やることはまだまだたくさん
今日でもう7月も終わり。
8月28日からの
キャンプでのワーク実現に向け、タタッグ、地域で大急ぎで準備が行われています。
もしティーポでのキャンプの実現が決まれば、
「青空と星と花のきれいな町ティーポ」に
たくさんの日本の若者が訪れることになります
本当に他地域と比べて、この3つがキレイな地域です。
考えただけで、なんだかキャンプが楽しみになってきます
以前紹介しました、もう一つの候補地
アッパーシーボル地域については、現在安全面についてタタッグと検討中。
(http://ameblo.jp/action-ninostatag/day-20080723.html )
ティーポの話がうまくいけば、
夏のキャンプをティーポ、春のキャンプをアッパーシーボルで行う予定です。
決定した際には、またこちらのブログでも報告したいと思います
現在も月に一度、
ストリートエドゥケーターが訪問し、こども達のミーティングを行っています。
青空の下でスポーツを楽しむこども達
寄贈予定の土地は役場のすぐ裏。
役場の手前には、地域の人が自由に使えるバスケットコートがあります。
ここに図書スペースのあるミーティング場所ができれば、
たくさんのこども達が集まり、より活発な活動を行えることでしょう。