学用品のプレゼント
みなさまこんにちわ
今回は、
ニニョスの子ども達に学用品を届けたときのことをお伝えしたいと思います
キャンプやスタツアに参加したことのある方はご存知かと思いますが、
ニニョスでは、運営を全て寄付で行っています。
そのため学校に通っている子どもたちの文房具や勉強道具を
全てしっかり整えることが難しいという問題があります。
センターのスタッフも、子ども達にしっかり勉強させてあげたい気持ちは
強いのですが、どうしても足りないものが多くなってしまいます。
そして、今回スービック在住のGさんとTさんから”子ども達のために”と
寄付をいただいたので、そのお金で学用品を買わせていただくことになりました
Gさんは、今回のお金の寄付以外にも洋服の寄付をしてくださりました。
以前は、東ティモールやスリランカで働いて、
フィリピンへ移ってからもマニラやバギオのNGOに
古着や不用品を送って支援活動をなさっていたそうです。
しかし、今回の集まったお金や寄付物品の出所がオロンガポであるということ、
そして活動に賛同できる団体ということで、ACTIONに寄付してくださりました
とてもありがたいお言葉です
Tさんもこちらに在住の方で、自分の住んでいる地域の、
特に子ども達のために使ってほしいということで、ACTIONを選んでくださりました
お金を頂いてから、フィリピンスタッフで何度か話し、
一つの使い道では使い切れないので、
今回はジャイラの子ども達に学生靴をプレゼントするのと、
ニニョスの生徒に足りない学用品をプレゼントすることにしました
以前から「学用品が足りない」と言っていた
手話講師のラリー先生とメリアン先生に今回のことを伝え、
さっそく足りない学用品を全てリストアップしてもらい、
ジャイラスタッフよしに手伝ってもらい街で買ってきました
数がとても多かったので、
1ペソでも安く買おうと、いろんなお店を回り揃えました
何でもかんでも学用品を買ってあげるのではなく、
今現在足りなくて本当に困っているものをリストアップしてもらったので、
今回はニニョスの子ども全員ではなく、
小学2、3、6年生とハイスクールの子ども達の学用品そして、
ラリー先生&メリアン先生の授業で必要なものを揃えました
ハイスクールの子どもたち用(1人分)
学年によって必要なものは全然違いましたが、
どの子どももこれくらい学用品が足りていませんでした
2年生と3年生は3人づつ、6年生は2人、高校生は6人いたので、
全部で14名分の学用品を揃えました。
しかし、私の仕事はここまでではありません
買ったものの中では全員同じ物もいくつかありました
ですので、今後他の子のものと混ざったりなくならないよう、
一つ一つ名前を書きました。そして1人1人小袋で分けて持って行きました
中身を確認するラリー先生(左)とメリアン先生(右)
まだまだ奥にもあります
しかし、残念ながら今回は私が直接あげることはありません
最初に説明したよう、今回は全員分のプレゼントがないため、
もらえない子もでてしまいます。
そのとき、いつも遊びに来てくれているACTIONを通じてのプレゼントと
知ってしまった場合にショックを受けてしまうかもしれないので、
先生とも話し今回は匿名のプレゼントということになりました
本当は直接渡しているところを写真で取ってこちらでお伝えしたかったのですが、
子ども達の気持ちを優先しました
本当に学用品に困っていたようで、先生お二人から
「本当に本当にどうもありがとう。いつも子どもたちが○○ないって言ってくるけど、
施設にもお金がなくて買えなかった。
でも、今回みんなに渡すことができるから本当に良かった。
特に、高校生の6人の学用品は使い切ってるものばかりで、今日全部渡します。
他の子どもたちにも本当に使い終わったら渡します。
子どもたちは本当に喜ぶと思います。
今回こうやって子ども達のために寄付してくださって本当に助かりました。
本当にどうもありがとう」というお言葉をいただきました
学用品を一時的に隠す棚
この後、先生達は「○○をいつ渡す」
「○○はあの子にとりあえず先に渡さなきゃ」など話し合ってました
先生方のこのような対応や発言を聞き、
これからきっと大事に使われるんだろうなーと思い、安心しました
今回、このように学用品をプレゼントすることができて、
子どもたちがより良い環境で勉強できることになり、本当に良かったです
施設の子どもは、本当に勉強が好きな子どもが多いので、
これからもっと勉強を頑張ってくれることと思います
今回、ニニョスの子ども達に寄付してくださったGさんとTさん、
本当にどうもありがとうございました
フィリピン事務局
赤石ゆい
レイヨーマー今までどうもありがとう!!!
みなさまこんにちわ
1月15日の話しになりますが、私がセンターを訪れたところ、
子どもたちが手話で「レイヨーマーのお母さんがきてるよ!!」と教えてくれて、
初めてお会いすることができました
この日は他にも用事があったためご挨拶程度しかできず
すぐに私は帰ったのですが、18日にニニョスへ再び行くと、
「レイヨーマーあの日に帰っちゃったよ」と子どもたちが寂しそうに教えてくれました。
突然で私もビックリしましたし、
15日は土曜日でほとんどのスタッフも先生もお休みでしたので、
15日にいなかったスタッフもビックリしていたようです
レイヨーマーは、家庭の事情で今回急遽センターを去ることになり、
現在はミンドロという場所で暮らしています
そして、彼の家の近くにも盲ろう学校ができたようなので、
今のところこちらへ戻ってくる予定はないようです。
子どもが親と一緒または親の近くで生活できることは本当に幸せな事ですし、
私も嬉しい気持ちでいっぱいです
しかし、最後にお別れの言葉を言うことができなかったのが本当に心残りです
もう少し早くわかっていたら、写真やお手紙を用意することができましたので。。
左から、レイヨーマーのお母さん、レイヨーマー、おばさん
でも、この笑顔からもわかるよう、
レイヨーマーと彼の家族にとって一番幸せなことは一緒に暮らすことで、
それはセンターに暮らす子どもたち全員に共通することなのだと改めて感じました
今までたくさんの思い出をどうもありがとう
そして、ミンドロでも家族と仲良く暮らしてください
それでは、
最後にメリアン先生に髪を切ってもらったばかりのデニースの写真をどうぞ
おかっぱのデニース
フィリピン事務局
赤石ゆい
術後の口唇口蓋裂患者さんへのリハビリ&セラピー
みなさまこんにちわ
最近、本当に本当に寒くて心の底から水風呂が嫌なゆいです
少し前までは朝夜だけ寒かったんですが、最近では1日中です。
パーカーとスウェットなしでは生活できません
しかし、もう少し経てばこれも徐々に寝れないくらい暑くなっていくんですね
さて、今回は、口唇口蓋裂の手術を受けた子どもたちが、
その後リハビリやセラピーを行っているところへ
お邪魔してきたときのことをお伝えいたします
まず、口唇口蓋裂について簡単にご説明したいと思います。
口唇口蓋裂とは、口唇または口蓋に裂のみられる先天的な病気で、
軟口蓋あるいは硬口蓋またはその両方が閉鎖しない状態の口蓋裂と、
口唇の一部に裂け目が現れる状態の口唇裂(唇裂)を指します。
(出典:http://plaza.umin.ac.jp/~oralsurg/disease_01.html
口唇口蓋裂の子どもは、
このように口の中に問題があるので、しっかりと話すことができない子が多いです。
なので、早いうちに手術をする必要があります。
手術が遅ければ遅いほど、普通とは違う発音の仕方が身に着いたり、
普通は使うはずの口の中の筋肉も成長していかないからです。
しかし、貧しくて手術がすぐ行えない家庭がほとんどなので、
手術が遅れて5、6歳にやっと行える子どももたくさんいます。
今回訪れたこのリハビリ&セラピープログラムは、
そのような子ども達に対して術後行っているもので、
発音練習や子どものセラピーを毎週土曜日に行っています
子どもたちは、ここの幼稚園を借りて毎週土曜日にリハビリやセラピーをします
中には、まずこのような個室がありました
ここは、主に子どもと一対一で先生がお話しする部屋です
一対一ではないと話せないこともあるので、このような部屋を設けています
すると、中で先生が面白いものを見せてくれました
こっちから見ると、ただの鳥ですが・・・
ただのキレイな鳥ではなく、壊れている鳥があることで、
「どうして羽がないのか」「飛べるのか」「羽がなくて鳥は何を思っているか」など、
子どもの創造性を養えるから、たとえ壊れていても使っているようです
他にも壊れているものはあり、創造性を養うとともに、
子どもとのコミュニケーションツールとしてもセラピーでは活躍しているようです
また、並んである本にも面白いものがありました
見えづらいかもしれませんが、”H””T””M”などの本が並んでいます
これらの本は、タイトルに記されているアルファベットを主に使われているため、
そのようなタイトルなのです。そして、これらの本は、
手術で特に発音が難しいアルファベットの本が集めてありました
その子どもの病状によって発音の難しい単語は異なりますので、
たくさんのアルファベットの本がありました
他にも、口の中を図で表したものから
術後のリハビリについて教えてくださったときがあったのですが、
喉の上や舌などにある筋肉を鍛えないと発音できない
アルファベットがいくつかあるようです。
その筋肉を鍛えるため、これらの教材は使われています
では、そもそもどうしてこのようなプログラムを行っているかといいますと、
ここへ通っている手術を受けることのできた子どものスポンサーの方が
セラピストとして病院で働いているからです
この方は、ただ手術するだけではなく、アフターケアも重視して、
術後の子どものためにいろいろ行ってくれています
ブロックの色と形と丸い浮き出ているものの数を数えるお母さんと子ども
ものの5分で集中力が切れてしまったので、ここで先生(右)の登場です
先生は、オーバーに発音をし、子どもに解りやすく教えていました
ここで「あれっ?この女の子・・・」と思った方!
そうです、彼女はジャイラホームで生活をしているジェシカです
キャンプで参加した方は気づいていたと思いますが、
ジェシカも元々口唇口蓋裂を患っていて、
今年の5月にこちらのスポンサーの方のおかげで手術を行うことができました。
しかし、ジェシカも大きくなってからの手術だったので
しっかりと発音できない言葉が多いです。
そのため、こちらでリハビリを行っています
今回初めてこのようなアフターケアを見させていただきましたが、
この先生(スポンサーの方)がどれくらい子どもが好きかとか、
子どものために何をしてあげるのがいいことかなど、
子どもとの接し方や直接お話しした感じでとても伝わりました
オーストラリアの方でタガログ語が全然話せないので、
英語のわからない子どもとのコミュニケーションは
大変なんだろうなと思っていましたが、
コミュニケーション以前に子どもを包み込む包容力があり、
子どもを集中させる接し方というか雰囲気を持っていて、
いつもオーバーリアクションで子どもたちをなごましているように感じました
他のフィリピン人の先生とは全く違う雰囲気を持っていて、
こういう方がセラピストなんだろうなーと感じていました
私が今まで関わらせていただいた口唇口蓋裂の子どもは
みんな生後すぐの赤ちゃんやまだ話せないくらいの子どもが多かったですが、
10才前後で手術を受けた子どもが抱える問題を改めて知ることができました。
ジェシカに関しても手術後半年以上経過していますが、
まだまだ話し方は昔の話し方だと思うことが多いですし、
癖が抜けてないのかなと感じることがよくあります。
今回このプログラムに参加させていただき、
また少し考えることや勉強することが増えました。
招いていただき、本当にどうもありがとうございました
同じスポンサーとして、手術のみにお金を出すのではなく、
アフターケアについてももう少し考えていこうと思います
フィリピン事務局
赤石ゆい