PWD週間-基礎手話講座
障害者週間2日目
18日にはニニョスパグアサセンターがファシリテーターとなり基礎手話講座が行われました
この基礎手話講座には施設関係者だけでなく、障害者を持つ子どもの親や障害者教育に興味を持つ先生などが参加しアルファベットや色、数、日にちや形容詞などの基本的な手話を学びました
手話を教えるニニョスパグアサセンターのスタッフの方々
この手話講座でニニョスパグアサセンターのセンター長アテセリーは
「デフの方と話をするときに重要なのは、こころの底から自分の思いを伝えようとするとこ。こころから自分の言いたいことを伝えようとすると、自然に顔だけでなく体全体でものごとを表現するようになる。嫌なら嫌そうな顔、嬉しいなら嬉しい顔を、怒っているなら怒っているという事を体全体で表現する、これが手話の初心者の方にまずいいたいです。」と話していました
参加者にデフの方との付き合い方について話すアテセリー
人と話す時に人の目を見て話さない、無表情…なんてことはありませんか?自分の言いたい事を顔を体をいっぱいに使って表現するということは普通に会話をするよりも心なしか気持ちが伝わっているような気がします
また、参加者の方でデフの子を持つお母さんが「子どもが自分の知らない手話をするようになって、びっくりしています。もっと勉強しなくては…とあせってしまいました。」と言ってました。そのような母親の姿もとても印象的なものでした
参加者の皆さんと・・・
引き続き、フィリピン事務局高橋でした
PWD週間-開会式
こんにちは フィリピン事務局高橋です
7月17日(火)~23日(月)の一週間、フィリピンは「障害者週間」でした
(PWE週間とは PERSON WITH DISABILITIES すなわち障害者週間です)
障害者週間は国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的としています
この障害者週間にオロンガポ市では市内の障害者施設が集まり、さまざまなアクティビティが行われました。
今回の障害者週間のテーマは‘Kapag may Access may success“(もしアクセスすれば成功する)です。
私は障害者週間というものをこちらフィリピンで始めて知ったのですが、調べてみたところ日本にもあるそうです。
日本の「障害者週間」の期間は、毎年12月3日から12月9日までの1週間だそうです。この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体等においては、様々な意識啓発に係る取組を展開しているそうですよ
ではでは、障害者週間開会式の様子をお送りしていきたいと思います
初日の17日に行われた障害者週間開会式ではニニョスパグアサセンターのこども達が先を切って合唱し、開会式を盛り上げてくれました
開会式の様子、会場にはたくさんの人が集まりました
ニニョスパグアサセンターの合唱隊 練習中です
ニニョスパグアサセンターの生徒 アンドリュー
彼は絶対音感を持っていて、即興でいろんな歌をピアノで弾くことができます
開会式では各施設や学校のダンスや楽器演奏の発表やお楽しみゲーム大会が行われ終始和やかなものでした
ハイスクールのこども達の発表 竹の楽器で演奏してくれました
ビンのふたにストローをさす・・・という競争
ジャンジャンも悪戦苦闘!!
カラマンシーという柑橘系の食べ物をスプーンで運ぶ競争
フィリピンではすごくポピュラーなゲームのひとつです
椅子取りゲーム やっぱりこーゆーのは女の子が強いですよね
当日、オロンガポ市内をパレードする予定だったのですが、急遽中止に・・・
8時から始まるはずの開会式も始まったのは10時・・・。
フィリピンタイムが流れるフィリピンならでは
8時開始とプログラムにでかでかと書いてあるのも関わらず、「どうせ8時になんて人も集まらないし始まらないから・・・」と関係者ですら9時に集合・・・
そろそろこのフィリピンタイムに慣れなくてはいけないと思うのですが、慣れてしまうのも怖いですよね
ニニョスパグアサセンターのお笑い芸人、その名もアリエル
フィリピン事務局高橋でした
小学校モニタリング
フィリピン事務局門井です。
今回は、今井記念海外協力基金を頂いて実施している、ストリートチルドレンへの奨学金プロジェクトでのモニタリングの紹介です。
フィリピンは6月初旬に新学期が始まりました。
新しい学校生活が始まって一ヶ月、制服・文具・学校の登録費の一部等を支援したこどもたちも、そろそろ新学年になれた頃です。
そこで、本年度支援しているこどもたち500人(11地域)が通学している各小学校・高校において、第一回目のモニタリングが始まりました。
今回の訪問先は、オロンガポ市内のマバユアンという地域の小学校です。
ACTIONのニニョス・タタッグワークキャンプを初めて実施した地域で、スタディーツアーでもお馴染みの場所です。
2階建てのマバユアン小学校。
1991年のピナトゥボ山噴火で建物に多くの被害を受け、1992年に改装されたそうです。
ちょうどこの日は健康診断の日で、全校生徒の内科・歯科検診が行われていました。授業の様子。フィリピンの学校では、先生の机が生徒の後ろに設置されている光景をよく目にします。
居眠り防止??
ここには新マバユアンから32名・旧マバユアンから20名の、計52名の奨学生が通学しています。
プロジェクト全般を担当しているスタッフの一人、マルーさんの指導を受けながら、2地域の母親グループのリーダーが各教室を訪問し、生徒の通学状況の確認を行いました。
生徒の通学状況の確認の様子
今回のモニタリングは、まずはこどもたちが通学しているかを把握することが主な目的です。各学校での調査結果は、奨学生が生活する各地域の母親グループのメンバーに報告され、欠席が多い生徒のフォローが行われていきます。
まだ一ヶ月のため、ほとんど生徒は欠席もなく元気に通学している結果が得られました。
数名は1~2日の欠席が見られたのですが、先生に確認してみると、「ああ、大雨の日だね、あの日は他の生徒も欠席が多かったね」とのこと。
台風?というわけではなさそうでしたが・・・
そんな中で、4年生の男の子一人は既に10日以上の欠席がありました。
両親が急に離婚して出て行ってしまったため、兄弟とおばあちゃんと家に残され、食事が十分に取れないことが原因でした。
算数の成績がとてもいいし、このままだと辞めてしまうかもしれない、どうにかできないだろうか、担任との話し合いも持たれ、当事者にもインタビューしました。
「将来は何になりたいの?」
「医者になりたい」
「じゃあ、がんばって勉強しなくちゃあ。おばあちゃんには私たちが話して、近所の人にも協力してもらえるように話すから、学校には来るようにね」
マルーさんと生徒との話し合いです。
今ではプロジェクトの中心メンバーのマルーさんですが、体育用の靴が買えなくて授業に参加できなくなった、自身も小学生で通学を断念したという背景があります。
「自分たちにはこんな(奨学金プロジェクト)支援はなかった。だから、今のこどもたちにはチャンスを上手く使えるようにしてあげたい」
マルーさんの言葉です。
今後もモニタリングは続きます。
二回目以降は、各学校の教師・生徒をあわせた面談を中心に実施し、成績や学校生活についての確認を行っていきます。