PEUGEOT 206 WRC 2000年WRC参戦記録①

 

【モンテカルロ】1月20日~1月22日
9:デルクール 206 NAJ 75 SS6前 リタイア
10:パニッツィ 206 MWL 75 SS6前 リタイア
17:グロンホルム 206 MWK 75 SS6前 リタイア

 

ワークスエントリーはデルクールとパニッツィの2台。フロントが全車アクティブ化されたため、センターアクティブとリヤの機械式デフもセッティングが変更された。ブレーキディスクはフロントの355mmに対してリヤが345mmと常識外れに大きいものが装着されている。

 

パニッツィがスバルと三菱のエースと一歩も引かぬつばぜり合いを演じ、デルクールは体調不良ながらも首位戦線にとどまったLeg1。一方、ワークス外エントリーとなっているグロンホルムは、SS2で発生したセンターデフのトラブルからギヤボックスを壊して10位と沈む。続くLeg2、早朝零下10度のパルクフェルメでプジョー全車リタイアのアクシデントが起こってしまう。デルクールとパニッツィの車には、アースの接続不良に起因するスタータートラブルが発生してバッテリー過剰消費からくる電圧低下、そしてコンピュータの動作停止・エンジンの被りへとつながっていった。同じスターターを搭載するグロンホルムの車は、奇跡的にエンジンが始動するも駆動系の中のパーツが壊れ、クラッチをつなごうとした時に、その影響でエンジンが完全に停止してしまった。

 

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【スウェーデン】2月11日~2月13日
9:デルクール 206 MVA 75 7位・+3分31秒9
10:グロンホルム 206 MVB 75 1位・3時間20分33秒3

 

1月の始めにカール地域にて4日間(グロンホルムとデルクールが参加)の事前テストを実施。さらに1週間、同じ場所でグロンホルムによる追加プログラム(加速性能とブレーキ時のグリップ、高速域のハンドリングなどの向上が目的)を行いラリーに備えるも、新機軸は投入されず。

 

SS1でセンターデフがロックしにくくなるトラブルが発生したグロンホルムであったが、4回のベストタイム(SS6では岩にヒットしてパンクするもATSに救われた)を記録してLeg1の首位を奪取。Leg2~Leg3でもグロンホルムは、マシンを木や岩にヒット(SS12・SS13・SS16)しながらもマキネンたちとの僅差リードを守り続けてWRC初優勝し、14年ぶりの朗報をプジョーにもたらした。デレクールはマシンバランスに手応えを感じるも、初めてのスウェーデンに加え、デフが不調(SS14で発生・SS17で再発)となって、タイムが伸びず。

 

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【サファリ】2月24日~2月26日
9:パニッツィ 206 NAL 75 CS4 リタイア(初日に走行を妨害されたとしてロベルト・サンチェスに暴行を加えた件で、5万ドルの罰金が科せられた。)
10:グロンホルム 206 NAK 75 CS8 リタイア

 

206WRCにとって初めてのサファリとなるも、エンジンはノーマル仕様で臨む。デフはフロントとリヤが機械式でセンターのみがアクティブ、ファイナルギヤは高めにセットされた。ブレーキについては、フロント・リヤとも小さめの径のディスクが使われている。サファリでは必須となるアニマルガードは、バンパー内のインタークーラー/ラジエター前に装着。暑さ対策として、ルーフ上(ドライバーの頭上部分)にエアスクープをドライバーズシートの背後にリヤのデフ部分から動力を取った(パワーロスは6~8馬力)エアコンを追加。尚、事前テストはケニヤではなくセネガルで行われた。
 
パニッツィはスタートから20分ほど走ったCS1の15km地点で、左リヤのサスペンションロッドを破損。その交換をするも作業が不充分であったため、ぐらついたタイヤが相次いでパンク。二度目のパンク時にタイムロスを嫌ってそのまま走りゴールさせたことが、マシンダメージ増大へと至りLeg1終了をもってラリーからの撤退を強いられた。(CS4ではリムとリヤサスアームを破損) CS1で、左右タイヤが相次いでパンクしたため、15位と大きく後退したグロンホルムはCS2で2回、CS3で1回(ATS作用でタイムロスは最小減)のパンク、CS5でステアリングラック損傷、CS6でブレーキがスポンジーとなり、最終的にはCS8のクラッチトラブルでリタイアした。
 
 
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サファリラリーの期間中、第2世代となる206WRCエボリューション2の熟成が行われた。クラッチとクランクシャフトが同軸上に配置されこのマシンで電子制御のセミATギヤボックスや新型エンジンを試したデルクールは、満足感を覚えて5日間にわたるスペインでのテストを終えている。

 

 

【ポルトガル】3月16日~3月19日
9:デルクール 206 MWJ 75 5位・+4分6秒3
10:グロンホルム 206 MWN 75 2位・+6秒5

 

3月始めに行われた事前テストの結果から、取り付け部の補強を見直すなどダンパー性能の向上が図られた。デフはテストフロントとセンターにアクティブ、リヤに機械式の組み合わせで初のグラベルラリーに臨む。

 

車検日の夕方に行われたバルターでのスーパースペシャルを制し、ラリーをスタートさせたグロンホルムはSS6におけるハンドブレーキの不調から、エンジンストールして20秒近くをロスするも2位サインツに28秒6の差をつけてLeg1を終えた。しかしLeg2では、2000年モデルのインプレッサを駆り、異次元の速さを見せるバーンズに防戦一方。室内へのダスト侵入(SS12~14)、路面の穴にタイヤを強打しフルボトムしたサスペンションが抜け気味となりペースダウン(SS16)、定まらないハンドリングでの走行(SS17)などから2位に後退するも、SS19~SS20における舞い上がって消えないダストや日没斜光での視界不良が先頭走者のグロンホルムに有利に働き、最終的には首位を守ることができた。しかし勢いの止まらないバーンズが逆襲、Leg3・SS22で首位に立つ。そして迎えた最終SS23。1.7秒差を詰めたいグロンホルムであったが、ゴール間近の中速コーナー出口で痛恨のハーフスピンを喫して再逆転とはならなかった。一方、デルクールはLeg1でトラブル(SS7で左前ショック破損・SS8で電子制御クラッチ不調)を抱え、Leg2で燃圧低下(SS14)が発生したこともあり、完走狙いのラリーとなった。

 

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【カタロニア】3月31日~4月2日
9:デルクール 206 MWL 75 7位・+3分36秒4
10:パニッツィ 206 NAJ 75 6位・+2分10秒9
16:グロンホルム 206 MVB 75 5位・+1分51秒7

 

新型エンジンは、吸気系マニホールドの材質とデザインを変更。また排気側マニホールドやウエストゲートが新しくなり、冷却系にも改良が施されている。ターボは同じ形式ギャレットTR30ながら内部を一新、低速域でのトルク強化とパワーバンド拡大が図られた。尚、導入見込みの油圧制御スロットルバルブのスペースがすでに確保されている。そして開幕戦のモンテカルロで一度だけ使われた電子制御クラッチの再度導入に加え、油圧システムの軽量化と電気系の配線類にも手が入れられている。トリプル・アクティブ・デフ搭載(ラリーは機械式を使用)、サスペンションのジオメトリーをマイナーチェンジ、ブレーキローターは前後とも同サイズとターマック仕様になるも、ブレーキ冷却用ダクトは装着されていない。

 

SS1で2000年ホモロゲーションを受けた新型206WRCが3台そろってトップ5入りして幸先の良いスタートとなったプジョーチームであったが、ラリーが進むにつれ失速する結果となった。その原因は、まずLeg1における路面がどんどん乾いていく状況でのタイヤ選択ミスであった。さらにLeg2の荒れた舗装・バンピーな路面で唐突な挙動(リヤアクスルが暴れる)を示す車であった。デルクールには、ウインドウスクリーンが曇る(SS1~2)、ギヤボックスが不調(SS7・SS14)等に加え、シートベルトに関わるトラブル(緩んだシートベルトで走ったSS12・課された1分のペナルティが取消しとなったものの、シートベルトを締めずに走り出したSS15)が発生して集中力を欠くことも多かった。サスペンションのセッティングが決まらないパニッツィには、ブースト低下(SS2)が発生した他、ワークス外での出走となったグロンホルムにも細かいトラブルが積み重なるなど、3者とも首位グループとのバトルには加われなかった。

 

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PEUGEOT 206 WRC 1999年WRC参戦記録②

 

【サンレモ】10月11日~10月13日
14:デルクール 206 MWK 75 SS17前 リタイア
15:パニッツィ 206 MWL 75 2位・+18秒0
21:グロンホルム 206 MWP 75 8位・+4分40秒8

 

ワークスエントリーはデルクールとパニッツィ。グロンホルムはワークス外のエントリーとされた。デフの仕様はセンターのみアクティブデフ。(パニッツィの車のみフロントにアクティブデフ搭載) ブレーキのクーリングは空冷タイプ。

レッキ終了後、デルクールに「自転車でSSを走行した」として2分のペナルティが与えられるも、プジョーはこれに対してアピール。この決着はラリー終了後のFIA法廷で争われることになり、デルクールは取りあえずペナルティ無しでのスタートとなった。

 

第11戦チャイナラリーをスキップして臨んだサンレモラリーで、プジョー陣営は驚愕のスピードを見せた。まず、SS3~5においてパニッツィが3連続ベストタイムを叩き出して首位をキープすれば、SS3で右リヤをヒットしバンパーを飛ばしたデルクールが、SS6のベストタイムで首位を奪い返すなどブレーキのオーバーヒートを感じさせないプジョー勢が、Leg1すべてのSSを制してしまった。続くLeg2でもデルクールは、マシントラブル(SS8-ギヤボックスから異音発生&SS12~14-デフのセンサーが働かなかったことからコンピューターが自動的にセーフモードになる)が発生したり、SS11でタイヤの選択を誤り失速する等その電撃スピードに陰りが見えるも、SS13まで首位を守った。一方、SS6のタイヤ摩耗(柔らかすぎるタイヤが原因)からLeg1を2位で終えたパニッツィはSS7のスピン(10秒のロス)やSS11のタイヤ選択ミスに加え、ブレーキがオーバーヒートするも、Leg2最終のSS14でセカンドベストを出してデルクールを逆転した。プジョーが復帰してから初の優勝が懸かるLeg3は、タイヤ選択と天気の変化が勝敗の行方を左右した。パニッツィがSS15の5km地点でパンク。(ATSがうまく働かず、アンダーステアに悩みタイムロス) デルクールは同じSS15でフロントタイヤ(ソフトコンパウンド)のトレッドがゴール6km手前で剥離。プジョー勢と同じタイヤながらも雨が路面を濡らし始める直前に完璧な走りを披露して首位に立ったマキネンも最も激しい雨となったSS16~17において、ハンドカットしたインターミディエイトが路面に合わず失速。崩れだした天候の下で三者三様の苦戦が続き、首位がマキネン→デルクール→パニッツィと代わる状況で最初に脱落したのは、SS17のスタートラインにおいて電気系トラブルでリタイアとなったデルクールであった。そして迎えた最終SS18。天候は回復し始めているも路面がまだ濡れている状況で選んだソフトコンパウンドのカットスリックタイヤが当たったマキネンが、会心のベストタイム28分14秒7を記録して勝利をもぎ取った。相対して同じカットスリックタイヤながらハードめを選んだパニッツィは、5番手のタイム(28分34秒5)に沈み、最終ステージ開始前にあったマキネンとの1.8秒差を守りきることができなかった。Leg1を望外の3位で終えたグロンホルムは、ギヤボックスの不調から1速と2速を失う(SS7~8)、オーバースピードから転倒し手酷いダメージを負う(SS9)、コースアウトを連発する(SS10・SS11)などターマックにおける経験の浅さを露呈した。
 
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【オーストラリア】11月4日~11月7日
14:デルクール 206 MVB 75SS11後 リタイア
15:グロンホルム 206 MVA 75 5位・+8分1秒9

 

エンジンとサスペンション周りに関しては、フィンランドと同じ仕様。デフの仕様は、センターのみアクティブデフ。(フロントとリヤは機械式) グリップの最適化を図るため、駆動系全体のセッティングを見直している。初めてヨーロッパ以外の地域に出たチームは、トランスポーター、移動用バン、サービス機材などを一新。事前テストについてはフランス国内で1週間行い、オーストリア現地では実施せず。

 

オーストラリア初遠征の目的を、来シーズンのための経験を蓄える事としたプジョーワークス。大きな準備も無くラリーに臨んだデルクールは、序盤からギヤボックスのトラブルで苦戦。Leg1終了時点で首位から6分以上の遅れを取り、リタイアを決意した。グロンホルムは、トリッキーなオーストラリアのステージにスピンを連発。(SS5では岩をヒットして、ステアリング系を傷めた。) さらにSS8ではターボブローでスロー走行をしていたドールのダストに視界を奪われ2分以上のタイムロス。しかし最終日にはラドストロームを捉えて5位に入るまでの追い上げを見せ、チームに貴重なデータを残した。

 

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【グレートブリテン】11月21日~11月23日
14:デルクール 206 MWJ 75 SS22 リタイア
15:グロンホルム 206 MWN 75 SS19 リタイア
22:パニッツィ 206 MTC 75 7位・+10分33秒6

 

ワークスエントリーはデルクールとグロンホルム。パニッツィはワークス外のエントリーとされた。パニッツィの車を含む全車とも、センターのみアクティブデフ。(フロントとリヤは機械式) 事前テストはウェールズを舞台に1週間行われた。(ダンパーの性能向上が目的)

 

チェルトナム競馬場のSS1でベストタイムを記録したグロンホルムは、続くSS2コーンバリーの公園ステージでコース脇にぶつけてドアをへこませてしまうが、4ステージを終えた時点で総合3位。さらにテレビのライブ中継が入ったSS5ブレンハイムでベストタイム、続く2台が併走するステージSS6シルバーストーンスーパースペシャルでもサードベストを記録するなど、その後も順位をキープした。グロンホルムは、Leg2~3においてもトップ5以内のタイムを11ステージ連続で記録するなど、上位に絡む走りを見せて総合3位以上(SS11終了時点ではこのラリー最上位の2位となる)を守り続けた。しかし残る4ステージとなったSS19の15km地点で、コース上にあった岩をヒットしてしまう。それに気をとられたグロンホルムは、次のコーナーのアプローチでブレーキングが遅れコースアウト。わずかなミスがマシン大破に至ってしまった。グロンホルムよりもさらに上位の2番手でLeg1を終えたデルクールは、SS10~11およびSS20と度重なってギヤボックスにトラブルが発生。3~5速を失いながらも走り続けるデルクールであったが最終SS22の残り2km地点で、とうとうマシンを止めた。シルバーストーンサーキットとグラベルを組み合わせたSS4でフロントをヒットしたパニッツィは、Leg2のSS8でギヤボックスが不調となるも、終盤にポジションを上げ7位完走を果たした。
 
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PEUGEOT 206 WRC 1999年WRC参戦記録①

 

【ツール・ド・コルス】5月7日~5月9日
14:デルクール 206 MTB 75 SS17 リタイア
15:パニッツィ 206 MTC 75 SS12 リタイア

 

デルクール、パニッツィがワークスエントリー。グロンホルムはエントリーされず。デフの仕様はセンターのみアクティブで、フロントとリヤは機械式。ブレーキはフロント・6ポッド/355mmのディスク、リヤ・4ポッド/300mmのディスクを装着。
 
13年ぶりとなるプジョーのWRC参戦で、いきなり206WRCが鮮烈なスピードの片鱗を見せつけた。SS1こそデルクールが4番手、パニッツィが8番手に甘んじたものの、その後のSSでシトロエンのクサラと上位を分け合う快足ぶり(デルクールは、SS2のスタート前にエンジンが掛からなくなってプッシュスタートとなるも2番手タイムを記録。続くSS3~4でも2番手タイムをキープした)を発揮。Leg1・SS6後のサービスにおいてパニッツィが10秒のペナルティ(サービス作業が手間取ったため、タイムコントロールに1分遅れてしまった)を受け5位に後退するも、僚友のデルクールが2位に食い込むなどフレンチデュオが206WRCのデビュー戦勝利をも感じさせる勢いでLeg1を駆け抜けた。しかしLeg2では、ブガルスキーとピュラスを擁するシトロエン勢を相手に熾烈な争いを見せたものの、若くて未成熟なマシンであるが故のトラブルが徐々に出始める。まず、SS9終盤にハンドリングが不安定(釘を拾ってステアリングを壊したこととデフがロックしなくなったことが原因)になったデルクールが、SS10で激しくサイドウェイしてタイムをロスしたことで5位に後退。さらにSS10後のサービス(20分間)では時間的に壊れたセンターデフの交換が出来ないことから、センターデフを機械的にロックして走るという応急処置と傷めたステアリングラックの交換をしただけで最終セクション(SS11~12)に臨まなければならなくなり、その順位を7位まで下げた。一方のパニッツィは、酷いアンダーステアに悩まされながらもSS7~10まで6位をキープ。しかし雨のSS11半ばで、燃圧トラブル(レギュレーターの不調)からエンジンが止まっては掛かる現象が発生。続くSS12でも電気系のトラブルが発生したことから、ステージ中にストップしてのリタイアとなってしまった。パニッツィがラリーから去ったため残るデルクールに完走が求められたLeg3であったが、SS16でステアリングとギヤボックスが壊れて3分近いロスタイムとトラブルが止まらない。そして迎えたラリーの最終ステージ(ボーナスポイントが付く初のライブTVステージとなった)SS18。ゴールを目前にしたデルクールに電気系のトラブル(*)が発生、無念のリタイアをせざるを得なかった。
*リタイアの原因は油圧系統とセンターデフの両方に起因する駆動系トラブルともされた。

 
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【アクロポリス】6月6日~6月9日
14:デルクール 206 MTB 75 SS19 リタイア
15:グロンホルム 206 MTC 75 SS2 リタイア
 
デルクール、グロンホルムがワークスエントリー。パニッツィはエントリーされず。デフの仕様はセンターのみアクティブで、フロントとリヤは機械式。 サスペンションは、ストロークの延長と共にダンパーのセッティングが変更された。各種パーツは強化タイプのものが使用され、アンダーガード類もその数が増やされている。事前テストは、コルシカのイベント終了後にシャトー・ラストールで2度にわたり5日間行われた。

 

SS2でスロットルがスタックする症状が出たデルクールは、SS3のジャンクションでオーバーシュート。その復帰に手間取りタイムロスするも、続くSS4で3番手のタイムを出して総合4位につけた。しかしSS5でエンジンからのオイル漏れが発生(パンクも発生)、SS6では岩をヒット、サンプを傷めてオイル漏れが発生(SS8後のサービスで修理に手間取り10秒のペナルティ)とタフネスロードに苦戦を強いられ、Leg1を8位と順位を下げてしまった。初のグラベルラリーとなる206WRCにとって翌日のLeg2も茨の道となり、満身創痍の体となる。まずSS10で右リヤのサスペンションポールジョイントを傷める。続くSS11では左フロントタイヤにダメージを受ける。さらにSS15で左フロントがパンク。SS16においてはゴールまで5kmのところでコースオフしてしまい、左フロントのショックがボンネットから突き出るほどのダメージを負った。これに対しプジョーは、大ペナルティを覚悟でリペアを敢行。(結果として1分10秒のペナルティを受ける)それでもデルクールはこうしたトラブルをくぐり抜け、灼熱の悪路を擁するLeg2をなんとか5位で走りぬいた。続くLeg3。デルクールはSS17で負った左リヤショック、フロントサス、リヤデフのダメージに対して1分40秒のペナルティを受けながらも、SS19前のサービスで足周りとリヤデフデフを交換して完走を目指したが、SS19でギヤボックスを壊して、ついにリタイアとなった。TVライブされたSS1でベストタイムのグロンホルムは、続くSS2のウォータースプラッシュで浸水しストップ。再スタートを試みるも、クラッチを傷めてリタイアに追い込まれた。

 

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【フィンランド】8月20日~8月22日
14:デルクール 206 MVB 75 9位・+9分54秒4
15:グロンホルム M-4040 4位・+1分32秒2
16:パニッツィ 206 MVA 75 33位・+32分47秒2

 

デルクール、グロンホルムがワークスエントリー。パニッツィはワークス外のエントリーとされた。デフの仕様はセンターのみアクティブで、フロントとリヤは機械式。 エンジンの防水処理が入念に施された。ギヤボックスのケーシングに内蔵されたギヤそのものを強化して耐久性を向上させた。コイルスプリングのバネレートを変更。アンダーガードを軽量化。事前テストは、7月初め(10日間)と8月初め(6日間)に行われた。尚、フィンランドラリーの前哨戦とされるマンタラリー(ローカルイベント)でグロンホルムが優勝し、206WRCにとって初の勝利を飾っている。
 
SS1においてパワーステアリングからのオイル漏れ(SS3後のサービスでシーリングを交換)が発生するも、SS5~6でベストタイムを記録したグロンホルムが、Leg1(SS合計距離82km)で首位に押し上げられ、勝負所と目されるLeg2(SS合計距離201kmの長丁場)での先頭ランナーというハンディを負うことになった。そのグロンホルムはLeg2最初のSS8でベストタイムを出したものの、硬い路面に積もった埃の掃除役となり、徐々に順位を落としていった。さらにSS14終了後のサービスにおいてサービスクルーのミス(デルクール車にオイル漏れがあったことから、サービスアウト直前にグロンホルムの車を再点検。その際、パワーステアリングのオイルを漏らすミスが発生。その修理で50秒のペナルティが科せられた)が起こり、優勝圏外からも去ってしまった。その後のSS16でスピンを喫したグロンホルムであったが、SS17&20でベストタイムを記録するなど上位に留まり続ける走りを見せ、206WRCにとっての初ポイント獲得につなげた。SS7ゴール後にクラッチトラブルが起こったデルクールは、SS10でスピン、SS12でフロントデフにトラブル(この影響からSS13では40秒ほどをロスする)、サービス毎にサスペンションを変更するなど苦しいラリーを強いられた。パニッツィは、SS11において電気系トラブルが原因でストップ。その応急修理のため20分ほどをロスし、15位から58位へと大きく順位を落とした。しかし最終的には完走を果たし、その順位を33位まで戻した。

 

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平成24年8月9日発行 A4変形版196ページ
【主な特集記事】
 GOLDEN MOMENTS あの日あの時の一瞬のきらめき
 Before WRC 過酷に魅せられて(平松秀樹)
 Chapter1 NISSAN ラリーと、サファリとともにあった日産
  20世紀の怪物たち 日産フェアレディ240Z 1971年優勝車マシンギャラリー
  日産サファリヒストリー アフリカで紡がれた「ラリーの日産」(嶋津敏一)
 サバンナからの手紙① 9ワークスが顔を揃えたグループA元年のサファリ(川田輝)
 Chapter2 サバンナの王者 セリカを生んだトヨタ
  追憶のサファリラリー トヨタ・セリカの刻んだ轍(RAMS)
  サファリの幻想と誘惑 ユハ・カンクネンの「我が追憶のサファリ」(川田輝)
  95年、オールド・サファリ最後の残像(嶋津敏一)
  [インタビュー]藤本吉郎 2万4000km先の勝利へ(RAMS)
  トヨタがサファリに残したもの(嶋津敏一)
 Chapter3 MITSUBISHI 今もなお走り続ける三菱の末裔たち
  空駆るシーク教徒 ジョギンダの翼(三田正二・古賀敬介)
  1996年 サファリを変えたランエボとトミ・マキネン(川田輝)
  三菱ラリーアートチームマネージャーが語るアフリカの洗礼(三好秀昌)
 サバンナからの手紙② 一生分の喜怒哀楽を味わったサファリでの濃密な1週間(嶋津敏一)
 Chapter4 SUBARU スバル、光芒の記憶
  アフリカの大地に輝いた六連星(清木博志)
  スバルを支えたディーラーメカニック(坂本広志)
 サバンナからの手紙③ 初の海外取材、初のWRC取材で見た人とマシンが織りなす壮大なドラマ(清木博志)
 Chapter5 DAIHATSU 小さな巨人、ダイハツの進む道
  サバンナを駆けた日々(嶋津敏一)
  1993年 小排気量車の誇り(嶋津敏一)
  [インタビュー]寺尾慶弘 サファリは勝った負けたというより走ること自体が楽しいんだよね(嶋津敏一)
  過ぎ去った情熱の季節(嶋津敏一)
  ラリーヒストリー海外編 海の向こうで得たものは(嶋津敏一)
  遺された夢の轍をたどって(嶋津敏一)
 サバンナからの手紙④ 初取材で走った距離は3500km サファリは最も魅力的なWRC(飯島俊行)
 Chapter6 European Cars 群雄割拠、欧州からの挑戦者
  壁は越えられた 王者ランチア、19年の苦闘(Marco Giordo)
  ニッポンを倒せ!!ヨーロッパからの挑戦車たち(平松秀樹)
   PEUGEOT/FORD/PORSCHE/MERCEDES-BENZ/OPEL/AUDI
 サバンナからの手紙⑤ 色に驚いた初サファリ 見るもの聞くものすべてが衝撃的(坂本広志)
 終わらない夢 伝説を蘇らせた新しいサファリ 2003-2011(嶋津敏一)
 サファリストーリーはどこまでも(Abdur Sidi)
 三好秀昌が教えるサファリの歩き方
 サバンナからの手紙⑥ 強烈な世界観を感じさせた最初で最後のサファリ(古賀敬介)
 サファリマイスター岩瀬晏弘と巡るクラシック・サファリの舞台(古賀敬介)
 [座談会]難波靖治×木全巖×中島祥和 ニッポンが初めてサファリと出会った時
 サファリラリー60年間の奇跡 1953-2012 All Result

 

*サンエイムックとして発売されたRally&Classics Vol.06
写真は二村保、宮嶋眞申、平田勝、三田正二、McKlein 他。
尚、All Resultの1969年優勝車両は「フォード・タウナス20M RS(Ford Taunus 20M RS)」が正当。

 
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A4(297×225mm)版 32ページ
<定例企画>
・WRCフォトギャラリー ・ウィナーズトーク セバスチャン・ローブ ・ラリーレポート DAY0~DAY5
・WRCピンナップ フォード・フォーカスRS WRC ・SWRC&PWRCレポート ・ドライバーズ ボイス
・フォトフラッシュ fromモンテカルロ ・リザルト ・ポイントスタンディングス
<連載企画>
・ミシェル・リザンのpoint of view ・ペター・ソルベルグのNever Give Up!
<その他>
・ラリプラ通信 ・NEWS&TOPICS ・取材顛末記

 

*2011年より発行されているRALLY PLUS.NETプレミアムメンバーズクラブの会報誌。(2012年は全13冊発行)
 隔月刊の「WRC PLUS」では追いきれない部分を、ラリーごとの写真とレポートで伝えている。

 

 

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【Ford Fiesta RS WRC 2012】  3. Latvala, Jari-Matti (FI) / 4. Solberg, Petter (NO)
Engine:
Ford EcoBoost 1600cc direct injection engine developed by Ford, M-Sport and Pipo Moteurs.
Four cylinders, 16 valves. Bore 83.0mm. Stroke 73.9mm. Cosworth electronic engine management system.
Garrett turbocharger (with FIA required 33 mm inlet restrictor). Air intercooler. Catalytic converter.
Power:
300 bhp at 6000 rpm
Torque:
450 Nm at 4000 rpm
Transmission:
Permanent four-wheel drive.
Mechanical front and rear differentials and a clutch disconnect fitted to handbrake.
M-Sport / X-Trac six-speed sequential gearbox with mechanical shift.
M-Sport / AP Racing twin disc clutch.
Suspension:
Front and rear: MacPherson struts with Reiger external reservoir dampers,
adjustable in bump and rebound.
Fully adjustable fabricated steel links.
Front and rear anti-roll bars. Machined aluminium uprights.
Brakes:
Gravel (front & rear):300mm Brembo ventilated discs with Brembo four- piston monoblock calipers.
Asphalt(front & rear):355mm(maximum)Brembo ventilated discs with Brembo four-piston monoblock calipers.
Hydraulic handbrake; Adjustable front / rear bias.
Steering:
Power-assisted high-ratio (12:1) rack and pinion. One and a half turns lock to lock.
Wheels:
Gravel / Snow: 7in x 15in (aluminium) wheels with Michelin 650mm tyres.
Asphalt: 8in x 18in (aluminium) wheels with Michelin 650mm tyres.
Bodyshell:
Unitary construction. Unique composite side panels.
Welded T45 steel safety roll cage. Aerodynamic rear wing.
Unique front 'bumper' treatment.
Electronics:
Full Cosworth chassis and engine data acquisition for on-event diagnostics and performance development.
Fuel tank:
FIA FT3.5 tank, 80 litre capacity, located centrally.
Dimensions:
Length: 3963mm. Width: 1820mm. Wheelbase: 2480mm. Weight: 1200kg minimum.

 

 

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【Rallye Automobile Monte-Carlo】
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【Sweden】
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【Rally Guanajuato Mexico】
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【Portugal】
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【Philips Rally Argentina】
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【Acropolis Rally】
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【Brother Rally New Zealand】
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【Neste Oil Rally Finland】
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【ADAC Rallye Deutschland】
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【Wales Rally GB】
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【Rallye de France - Alsace】
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【Rally Italia Sardegna】
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【RallyRACC Catalunya Costa Daurada】
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発行2011年(ISBN978-3-927458-54-3) A4変形版ハードカバー256ページ
【目次】
 Foreword
 Chapter 01 A sport changes
  From marathon to sprint/From sports car to 4WDs/
  From single events to full seasons/Safety/Reliability/
  Driveability/Servicing/TV and marketing/The legacy Group4
 Chapter 02 Thechampions
  Sandro Munari/Bjorn Waldegard/Walter Rohrl/
  Hannu Mikkola/Michele Mouton/Ari Vatanen/
  Other top Group4 drivers
   Jean-Luc Therier/Jean-Pierre Nicolas/Timo Makinen/
   Bernard Darniche/Jean-Claude Andruet/Simo Lampinen
  Standings of the fictional WRC for Drivers 1973-1978
 Chapter 03 The seasons
  1973/1974/1975/1976/1977/1978/1979/1980/1981/1982
 Chapter 04 The cars
  Alpine A110/A310/Audi Quattro/BMW/Datsun/Nissan/
  Ferrari 308GTB/Fiat 124 and 131/Ford Escort/
  Lancia Stratos/Mercedes/Mitsubishi/Opel/Peugeot/
  Porsche/Renault/Saab 96V4/99EMS and Turbo/
  Talbot and Chrysler/Toyota/Triumph TR7
 Chapter 05 The stories
  Marathon events/A tie in Safari 1973/A bastard in Bastia Tour de Corse 1978/
  The Maoris’ Curse New Zealand 1977/Dissembling Datsuns New Zealand 1979/
  Oh dear! Sanremo 1976/The Vauxhall Chevette story RAC1976/
  VWBeetle/Tour de France Automobile/An unresolved mystery Monte Carlo 1979/
  Oddsandends
   Polish 1973/Austrian Alpine 1973/1000 Lakes 1974/
   Sanremo 1974/Press-on-Regardless 1974/Monte Carlo 1977
 Chapter 06 Statistics 1973-1982

 

*1973年のモンテカルロラリーから開始された世界ラリー選手権を記録した写真集。
 その中でもグループ4という規定が採用された1982年までをリザルトと共に収録している。
 Editor:Reinhard Klein/Authors:John Davenport,Reinhard Klein/
 Co-ordinator:Sarah Vessely/Design and layout:Ellen Bohle-Hanigk/
 Editorial Staff:Alexander Galitzki,Sabine Gerber,Daniel Klein,
 Sebastian Klein,Colin McMaster,Sarah Vessely/Statistics:Sarah Vessely

 

 

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【1999年】

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【2000年】
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【2001年】
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【2002年】
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【2003年】
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【1976年】
 この年より主戦力をTE27レビンからRA20セリカに変更。
 このRA20(セリカ2000GT)に搭載された18R-G型をモディファイしたエンジンは、
 ボアストロークが85.5×80㎜で、総排気量1968ccのスチロールブロックを持ち、
 トヨタが作った4バルブヘッド(DOHC16バルブ)を組み合わせたものとなっている。
 9000rpmで245ps(圧縮比11.5)を発揮させる日本デンソー製フューエルインジェクションは、
 立体カムシステムで、インジェクションポンプの吐出量を回転数と負荷によって
 必要なだけ供給できる仕組みとなっており、トルクバンドを広げるのにも一役かっている。
 尚、インジェクションのスロットルバルブはシュニッツアー製のバタフライ式に変更された。
 ミッションはレース用に開発されたクロスレシオの5速を使用、デフはZF製のLSDを持つ。
 ダンパーはビルスタインのガスショックを使い、コイルスプリングは日本製。
 荷重配分としては、ややフロントヘビーなので、エンジンの軽量化(素材にマグネシウム多用)や
 ドライサンプのオイルタンクやバッテリーをトランクルームに搭載するなど改善に努めている。
 サスペンションはフロントがマクファーソンストラット+コイル、リヤが4リンク+コイル、
 ブレーキはフロントがベンチレーティッド、リヤがソリッドディスク、
 キャリパーはフロントがガーリング2ポッド、リヤがアケボノのアネット型であり、
 ホイールはミニライト製5.5J×13を使用している。
 全長:4260㎜/全幅:1720㎜/全高:1290㎜/ホイールベース:2495㎜/
 トレッド:前1370㎜・後1355㎜/車重:1050kg
 *ポルトガルラリー*
  No.2:O.Andersson/A.Hertz(RA20)QP8724 2位
 *アクロポリスラリー*
  No.2:O.Andersson/C.Billstam(RA20) DNF(halfshaft)
 *1000湖ラリー*
  No.1:H.Mikkola/A.Hertz(RA20)BYC885 3位
 *RACラリー*
  No.5:H.Mikkola/J.Todt(RA20) BYC885 DNF(SS76 differential)
  No.12:J-L.Therier/M.Vial(RA20) DNF(SS16 oil Cooler)

 

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【1977年】
 この年もTTEからWRCに参戦。
 セリカの弱点とされるリヤアクスルの強度不足は、ASSY使用により対応。
 これで駆動系デフ、シャフト関係が強化されたマシンは、シュニッツアーチューンのエンジンと
 ロングホイールベースシャシーの安定したコーナーリングをもって、その走りに輝きを見せた。
 *スウェーデンラリー*
  No.43:L.Asterhag/C.Billstam(RA20)DON084 7位
  No.6:P.Airikkala/R.Virtanen(RA20)RO1861 DNF(SS19 injection)
  ワルデガルドをゲストとして起用する交渉を行うも、フォードとの契約があり実現せず。
 *ポルトガルラリー*
  No.4:O.Andersson/H.Liddon(RA20)BYC884 3位
  No.7:H.Mikkola/A.Hertz(RA20) DNF(wheel studs)
  地元ディーラー・サルバドールカエターノからのエントリーとなるも、
  その実態はアンダーソン指揮下のワークスチームとして参戦。
 *アクロポリスラリー*
  No.4:O.Andersson/H.Liddon(RA20)BYC884 DNF(SS5 differential)
  No.8:H.Mikkola/A.Hertz(RA20) DNF(differential)
  ミッコラは5.38のリヤアクスル、5速オーバードライブミッションが装備された新車を使用。
 *1000湖ラリー*
  No.7:H.Mikkola/A.Hertz(RA20) DNF(SS4 flywheel)
 *RACラリー*
  No.8:H.Mikkola/A.Hertz(RA20)BYC885 2位
  No.14:P-I.Walflidsson/J.Jensen(RA20) 14位
  No.18:J-L.Therier/M.Vial(RA20) DNF(SS52 accident)

 

 

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【会員限定メンバーズマガジン「RALLY PLUS」】
vol.01サルディニア号/vol.02アルゼンチン号/vol.03アクロポリス号/vol.04フィンランド号/
vol.05ドイチェラント号/vol.06オーストラリア号/vol.07フランス号/vol.08カタルーニャ号/
vol.09グレートブリテン (2011年発行予定:9冊)
*WRC各ラウンド終了1週間後を目安に発行される297×225mm、32ページの会報誌

 

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【「WRC PLUS」2011年iPadアプリ版】
創刊のごあいさつ
開幕戦スウェーデン徹底紹介
 シトロエンDS3 WRC/フォード・フィエスタRS WRC
 2011 ドライバーズデータファイル
ラリーレポート
 ラリースウェーデン デイ1/ラリースウェーデン デイ2/ラリースウェーデン デイ3
スペシャルコンテンツ
 THE MOVIE REPORT(古賀敬介)取材陣が現地で撮りおろした動画コンテンツ
 WRC PHOTO GALLERY(小林直樹)本誌未掲載の写真を収録。
古賀敬介コラム
編集後記
ラリースウェーデン マップ&リザルトデータ
*創刊準備号はWRC世界ラリー選手権開幕戦スウェーデンで取材した写真や動画を収録
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【「WRC PLUS」2011年本誌】
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【Ford Fiesta Regional Rally Car】
 英国のM-スポーツは、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア・パシフィックで開催される
 FIA地域ラリー選手権のレギュレーションに適合したフィエスタRRCを発表した。
 このフィエスタRRCは、フィエスタ ワールドラリーカーの設計と技術を色濃く受け継いでいるが
 30mmのターボリストリクターを使用することが最大の変更点となっている。(WRカーのものは33mm)
 尚、このマシンは6時間でワールドラリーカースペックにコンバートすることが可能になっている。
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Official Licenced Book FIA World Championship
ハードカバー 216p/W300×H280/英語
WRC公認のオフィシャル・ブックとして2010年シーズンを網羅した大判写真集。
前半は、ドライバー(コ・ドライバーを含む)42名にスポットを当て、
出身地、誕生日、現在までの戦績、性格などを簡潔に紹介。
後半は、WRCが開催された世界13ヶ国の風景やポイントを順に紹介している。

 

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【WRC Face to Face 2011】
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【WRC Face to Face 2012】
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