前回の記事でギヨーム5世とステファニー大公妃の即位を祝う晩餐会についてご紹介しましたが、そこでは掲載しきれなかったゲスト達をご覧ください。


オランダ王室、ベルギー王室からのゲスト、マクロン大統領夫妻、アンリ大公の子供達(フェリックス大公子、クレア妃、ルイ大公子等)は前回の記事でご覧ください↓



まずはアンリ大公のご兄弟です。アンリ大公は5人兄弟の第二子で長男。姉が1人、弟が2人、妹が1人います。



アンリ大公の末の弟のギヨーム公子(第五子)とシビラ妃です。新大公ギヨーム5世と同じ名前の叔父。ルクセンブルクで伝統的な名前のようです。






アンリ大公の妹マルガレータ公女(第四子)と夫リヒテンシュタインのニコラウス侯子です。マルガレータ公女はOscar de la Rentaのドレスを着用されました。



アンリ大公の弟(第三子)ジャン公子とディアーヌ妃です。ディアーヌ妃はETROのマキシドレスにETROのベストを合わせています。アンリ大公の兄弟とその配偶者の中で唯一ディアーヌ妃のみサッシュ無し。ティアラは着用されています。

ジャン公子は以前他の記事で紹介したコンスタンティン公子の父親です。ディアーヌ妃とは再婚で、コンスタンティン公子の母親ではありません。

ジャン公子は5人兄弟の3番目、同じく婚前妊娠→結婚→離婚の道を辿ったアンリ大公の息子ルイ大公子も5人兄弟の3番目でしたね…



アンリ大公の姉マリー=アストリッド公女(第一子)と夫でオーストリア大公の儀礼称号を持ったハプスブルク=ロレーヌ公カール・クリスチャン。カール・クリスチャンは最後のオーストリア皇帝・福者カール1世の孫です。

※大公(Archduke)は公爵の上位の肩書(複数の公爵領を所有する「公爵の公爵」)で、神聖ローマ帝国ではハプスブルク家だけに許されました。 当初は家長が「大公」を名乗りましたが、その後、ハプスブルク家の王子たちを大公(Archduke)と呼ぶようになりました。カール・クリスチャンはカール1世の四男の息子で、ハプスブルク=ロレーヌ家の当主ではありません。



左からジャン公子(第三子)マルガレータ公女(第四子)、アンリ大公(第二子)、マリー=アストリッド公女(第一子)、ギヨーム公子(第5子)の貴重な5人兄弟の記念写真。




そして、ステファニー大公妃の実家であるベルギー貴族ラノワ伯爵家からもゲストが出席されました。
祝賀晩餐会だけの出席ではなく、午前から続く式典にも出席されていたのだと思いますが、写真が見つかりませんでした…

ステファニー大公妃は8人兄弟の末っ子で、7人の兄姉がいます。

ステファニー大公妃の長兄でラノワ家当主のジェアン・ド・ラノワ伯爵と妻のベアトリス伯爵夫人。

ベアトリス伯爵夫人は髪に花を飾っています。ジェアン・ド・ラノワ伯爵は2012年の大公夫妻の結婚式では高齢の父親に代わって、妹のステファニー大公妃とバージンロードを歩きました。


クリスチャン・ド・ラノワ伯爵(第二子)とルイーザ伯爵夫人。

※イギリスの貴族の称号のように、男子の長子相続によってのみ継承され、家長のみが称号を保持することの方が一般的だと思いますが、ベルギーには異なる伝統があり、場合によっては、男系の嫡出子孫全員が爵位を継承することがあるようです。ステファニー大公妃の兄姉は全員Count(伯爵)またはCountess(伯爵夫人)の称号を持ち、男系である兄の配偶者と子供達もまたCount(伯爵)またはCountess(伯爵夫人)の称号を持っています。

ステファニー大公妃の姉ナタリー・ド・ラノワ伯爵夫人(第三子)とジョン・ハミルトン氏。

ステファニー大公妃の長姉ナタリー・ド・ラノワ伯爵夫人はラノワ家のティアラ(ラノワティアラ)を着用。2012年の結婚式でステファニー大公妃が着用されたティアラです。イギリスのダイアナ妃もそうでしたが、貴族の女性は実家のティアラを結婚式で着用することが多いです。



※ステファニー大公妃の姉ガエルド・ラノワ伯爵夫人(第四子)の画像は見つかりませんでした。欠席されたのかどうかは不明です。



アマウリー・ド・ラノワ伯爵(第五子)とアストリッド夫人。


オリヴィエ・ド・ラノワ伯爵(第六子)とアリス夫人


ステファニー大公妃の姉イザベル・ドゥ・ル・コート男爵夫人(第七子)と夫のジャン=シャルル・ドゥ・ル・コート男爵。結婚前はイザベル・ド・ラノワ伯爵夫人です。男爵の爵位をもつ男性と結婚されたようです。


ラノワ伯爵家のゲストを達をご紹介しましたが、気になることが…


ラノワ伯爵家当主の妻であるベアトリス伯爵夫人はティアラ無し。次男の妻であるルイーザ伯爵夫人と先代の長女(第三子、現当主の妹)であるナタリー伯爵夫人がティアラを着用していたのです。


第三子で長女のナタリー伯爵夫人

もしイギリス貴族なら伯爵家のティアラは当主の妻が着用しそうな気がしますが、当主のみが爵位を受け継ぐイギリスとは違い、他家に嫁いだ長女もラノワ伯爵夫人の称号を持っているので権力が強いのでしょうか。ラノワティアラはラノワ家に生まれた女性の中で最年長のナタリー伯爵夫人が着用しました。


そして、第二子で次男クリスチャン・ド・ラノワ伯爵の妻ルイーザ伯爵夫人が着用していたティアラはルイーザ伯爵夫人個人の所有、もしくはルイーザ伯爵夫人の実家のティアラの可能性もあります。ルイーザ伯爵夫人が貴族出身なのかは不明です。


ルイーザ伯爵夫人は2012年のギヨーム大公とステファニー大公妃の結婚式の後の披露宴で同じティアラを着用していました。この時、ラノワ家のティアラは結婚式でステファニー大公妃が着用しており、その後の披露宴ではドレスのお色直しに合わせて大公家の別のティアラを着用されましたが、ラノワ家の女性がラノワティアラを身につけることはありませんでした。ルイーザ伯爵夫人が披露宴に出席したラノワ家の女性で唯一ティアラを身に付けていました。



次回、この晩餐会で着用されたルクセンブルク大公家のティアラを集めた記事を公開予定です。




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