2023年5月6日に執り行われたチャールズ国王の戴冠式の公式写真が公開されました。
チャールズ国王の戴冠式について、イギリス王室から出席された方々を紹介します。
↑ウィリアム皇太子一家については過去の記事で紹介済みです。
ガーター勲章、ロイヤルヴィクトリア勲章等高位の勲章を持つ王族は騎士団の正装であるマントを着用されました。
バージット妃のフェザーのヘッドピースが素敵でした。画像があれば追加します。
Grand Cross Victorian Order(GCVO) Knight Grand Cross(男性)またはDame Grand Cross(女性)を叙任されている方はこのロイヤル・ヴィクトリア騎士団のマントを着用されていました。
カミラ王妃は2012年に、キャサリン皇太子妃は2019年にロイヤル・ヴィクトリア勲章GCVOを叙任されていますが、ハリー王子とメーガン妃は叙任されていませんので、メーガン妃が出席されたとしてもこちらのマントを身につけることはありませんでした。
アン王女はただ一人緑色のマントを着用されています。アン王女も1974年にロイヤルヴィクトリア勲章のGCVOを叙任され、2007年にはロイヤル・ヴィクトリア騎士団において最高位の指導者の階級であるグランドマスターに任命されていますが、戴冠式ではシッスル騎士団のマントを着用されました。勲章にはシッスル騎士団のモットー"Nemo me impune lacessit"(何人も咎無く我を害せず)が刻印されています。
スコットランドの最高勲章であるシッスル勲章はアザミ勲章と表記されることもあり、イギリス全体ではイングランドのガーター勲章に次いで2番目に高位の騎士団勲章です。
アンの夫で海軍出身のティモシー・ローレンス中将(アン王女との結婚により叙爵される資格がありましたが、叙爵を辞退し海軍中将の肩書に留まった)は軍服を着用されています。対してハリー王子とアンドルー王子は軍服の着用を国王から許されていません。
ティモシー・ローレンスは2010年に海軍を退役すると2011年にロイヤル・ヴィクトリア勲章のKnight Commander (KCVO 5段階のうち2番目に高位)を叙任されました。
今回出席されませんでしたが、ケント公爵夫人キャサリン妃(90)が出席された場合には、ロイヤルヴィクトリア勲章GCVOを叙任されているので、キャサリン皇太子妃等と同じマントを着用されたことでしょう。
マントの中は軍服ではなくスーツの様です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230509/06/aaaribbon/5d/89/p/o0810108015281775611.png?caw=800)
男性王族達のマントを比較、ケント公の弟マイケル・オブ・ケント王子のみキャサリン皇太子妃等と同じロイヤル・ヴィクトリア騎士団のマントを着用されています。他の5名はヴィクトリア勲章も授与されていますが、騎士団勲章の最高位であるガーター勲章を授与されている為、ガーター騎士団のローブを着用されています。
アレクサンドラ王女はケント公爵エドワード王子の妹で、お二人はエリザベス女王のいとこです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230509/12/aaaribbon/4e/ae/j/o0634038615281883817.jpg?caw=800)
エリザベス女王の戴冠式での公式写真です。女王以外の女性王族達も今回国王夫妻が着用された様な戴冠式用のローブ?を着用されている事がわかります。王室のスリム化を掲げるチャールズ国王。戴冠式用のローブを新たに作るのではなく、騎士団の正装である騎士団マントを用いたということでしょうか。
女性王族達のドレスのシルエットも時代とともにスリムになっています。
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↑ケント公爵エドワード王子、アレクサンドラ王女、マイケル・オブ・ケント王子の母マリナ王女のティアラについて紹介しています
以上です。
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