2023年5月6日に執り行われたチャールズ国王の戴冠式の公式写真が公開されました。

左からケント公爵エドワード王子、グロスター公爵夫人バージット妃、グロスター公爵リチャード王子、ティモシー・ローレンス中将、プリンセス・ロイヤル・アン王女、チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、エディンバラ公爵夫人ソフィー妃、アレクサンドラ王女、エディンバラ公爵エドワード王子








チャールズ国王の戴冠式について、イギリス王室から出席された方々を紹介します。

ガーター勲章、ロイヤルヴィクトリア勲章等高位の勲章を持つ王族は騎士団の正装であるマントを着用されました。
アン王女は深緑色のマント。


チャールズ国王の弟、エディンバラ公爵エドワード王子とエディンバラ公爵夫人ソフィー妃です。


グロスター公爵リチャード王子(エリザベス女王の従弟)とグロスター公爵婦人バージット妃です。
バージット妃のフェザーのヘッドピースが素敵でした。画像があれば追加します。


エディンバラ公爵夫人ソフィー妃、グロスター公爵夫人バージット妃、キャサリン皇太子妃等ロイヤル・ヴィクトリア勲章の5階級のうち最上級の
Grand Cross Victorian Order(GCVO) Knight Grand Cross(男性)またはDame Grand Cross(女性)を叙任されている方はこのロイヤル・ヴィクトリア騎士団のマントを着用されていました。

カミラ王妃は2012年に、キャサリン皇太子妃は2019年にロイヤル・ヴィクトリア勲章GCVOを叙任されていますが、ハリー王子とメーガン妃は叙任されていませんので、メーガン妃が出席されたとしてもこちらのマントを身につけることはありませんでした。



アン王女はただ一人緑色のマントを着用されています。アン王女も1974年にロイヤルヴィクトリア勲章のGCVOを叙任され、2007年にはロイヤル・ヴィクトリア騎士団において最高位の指導者の階級であるグランドマスターに任命されていますが、戴冠式ではシッスル騎士団のマントを着用されました。勲章にはシッスル騎士団のモットー"Nemo me impune lacessit"(何人も咎無く我を害せず)が刻印されています。


シッスル騎士団のマントを着用されたチャールズ皇太子(当時)、エリザベス2世女王、エディンバラ公爵フィリップ殿下
スコットランドの最高勲章であるシッスル勲章はアザミ勲章と表記されることもあり、イギリス全体ではイングランドのガーター勲章に次いで2番目に高位の騎士団勲章です。
戴冠式後にバッキンガム宮殿へ向かうパレードでも国王夫妻の馬車の後を馬に乗って見守る凛々しい姿が印象的。マントの中にドレスを着用する他の女性王族とは異なり、軍服を着用されました。


アンの夫で海軍出身のティモシー・ローレンス中将(アン王女との結婚により叙爵される資格がありましたが、叙爵を辞退し海軍中将の肩書に留まった)は軍服を着用されています。対してハリー王子とアンドルー王子は軍服の着用を国王から許されていません。
ティモシー・ローレンスは2010年に海軍を退役すると2011年にロイヤル・ヴィクトリア勲章のKnight Commander (KCVO 5段階のうち2番目に高位)を叙任されました。

今回出席されませんでしたが、ケント公爵夫人キャサリン妃(90)が出席された場合には、ロイヤルヴィクトリア勲章GCVOを叙任されているので、キャサリン皇太子妃等と同じマントを着用されたことでしょう。


マイケル・オブ・ケント王子とマリー=クリスティーヌ妃。マイケル・オブ・ケント王子はケント公爵エドワード王子の弟です。

ロイヤルヴィクトリア勲章のグランドクロスの刺繍


スキャンダルにより公務を引退しているヨーク公爵アンドルー王子。戴冠式での衣装について、チャールズ国王は騎士団のマント着用を禁止する考えであると報じられましたが、マントを着用して出席されました。
マントの中は軍服ではなくスーツの様です。


男性王族達のマントを比較、ケント公の弟マイケル・オブ・ケント王子のみキャサリン皇太子妃等と同じロイヤル・ヴィクトリア騎士団のマントを着用されています。他の5名はヴィクトリア勲章も授与されていますが、騎士団勲章の最高位であるガーター勲章を授与されている為、ガーター騎士団のローブを着用されています。

左からアレクサンドラ王女、ケント公爵エドワード王子、グロスター公爵夫人バージット妃

アレクサンドラ王女は最高位のガーター勲章も叙任されていますが、ロイヤル・ヴィクトリア騎士団のマントを着用されました。
アレクサンドラ王女はケント公爵エドワード王子の妹で、お二人はエリザベス女王のいとこです。


ガーター騎士団のモットーである“Honi soit qui mal y pense”(悪意を抱く者に災いあれ)の文字が勲章に刻印されています。


アン王女を含めて女性達はマントを脱いで写真撮影されたようです。
エリザベス女王の戴冠式での公式写真です。女王以外の女性王族達も今回国王夫妻が着用された様な戴冠式用のローブ?を着用されている事がわかります。王室のスリム化を掲げるチャールズ国王。戴冠式用のローブを新たに作るのではなく、騎士団の正装である騎士団マントを用いたということでしょうか。
女性王族達のドレスのシルエットも時代とともにスリムになっています。


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以上です。
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