2023年5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院でチャールズ3世国王とカミラ王妃の戴冠式が行われました。



チャールズ国王とカミラ王妃はエリザベス女王の即位60年を記念して作られた馬車「ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ」に乗り、バッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院へ。





ウェストミンスター寺院までは2キロあまりで、宮殿から東にのびる「ザ・マル」を進み、トラファルガー広場を通って首相官邸や政府機関の建物が立ち並ぶ「ホワイトホール」を南下するルートでした。







チャールズ国王とカミラ王妃が戴冠式がウェストミンスター寺院の前に到着すると寺院の鐘が一斉に鳴り始めました。



各国王室や首脳も参列されました。
スペイン国王夫妻、ベルギー国王夫妻。



エディンバラ公爵エドワード王子(チャールズ国王の弟)一家です。美しく成長されたレディー・ルイーズ・ウィンザーが注目されました。ファッションも洗練されています。




単身出席したハリー王子は従妹ユージェニー王女の夫ジャック・ブルックスバンク氏の隣、3列目へ着席。

チャールズ国王の妹アン王女と夫ティモシー・ローレンス



しっかりと手をつなぐシャーロット王女とルイ王子





母娘で揃えたヘッドピースがよくお似合いです。








カンタベリー大主教の前で聖杯をすするカミラ王妃。






戴冠式では、イギリス王室に伝わる「戴冠宝器」と呼ばれる数々の伝統の宝物が使用されました。

チャールズ国王が授けられた「聖エドワードの王冠」をはじめ宝珠やしゃくは王位などを象徴する上で特に重要な意味を持つ「レガリア」と呼ばれ、戴冠式ではひとつひとつ国王に授けられました。


St Edward's Crown 聖エドワードの王冠













エリザベス女王の葬儀でも見られた十字架の王笏(おうしゃく、セプター)は、戴冠式で使用された 2 つのうちの 1 つです。 王冠の権力と統治を表すことを意図しており、1661年にチャールズ 2 世の戴冠式のために作成されて以来、すべての英国君主の戴冠式で使用されてきました。



王笏と同様に、ソブリンのオーブも1661年に作成された伝統的な戴冠式のレガリアの重要な一部です。 宝石がちりばめられた十字架が上にある金色の宝石で飾られたボールは、君主の力が神に由来することを象徴するように設計されています。通常、オーブは戴冠式の最後に君主に贈られ、2 つの王笏を受け入れることができるように、祭壇に置かれる前に右手に保持されます。 聖エドワードの王冠が伝統的に主権者の頭に置かれるのはその時だけです。


 



エリザベス 2 世の葬式の前に、戴冠式レガリアのこれらの部分が最後に使用されたのは、女王が戴冠式を行った 1953年でした。




約2時間かけて行われたチャールズ国王の戴冠式が終わると、冠を戴冠式で授けられた「聖エドワードの王冠」から「大英帝国王冠」に付け替え、チャールズ国王は、右手に王笏、左手にオーヴを持ってウェストミンスター寺院をあとにしました。







大英帝国王冠は議会開会式などでも着用されるのでしょう。画像は2019年10月の議会開会式です。






1762年に作られ、歴代の戴冠式で使われてきた8頭立ての馬車「ゴールド・ステート・コーチ」が戴冠式を終えた国王夫妻をバッキンガム宮殿に送り届けます。戴冠式前の馬車よりもより一層豪華です。





国王夫妻の馬車ゴールド・ステート・コーチの後ろには馬に乗って移動されるアン王女。




行きと同じルートでバッキンガム宮殿に向かうパレードには3台の馬車が続き、ウィリアム皇太子一家等ロイヤルファミリー達が乗車されました。











バッキンガム宮殿に到着されると、バルコニーに国王夫妻やロイヤルファミリー等が姿を見せられ、国王夫妻らが見守る中、宮殿の上空でイギリス軍による儀礼飛行が行われました。






チャールズ国王のペイジ・オブ・オナーを務めたオリバー・チョルモンデリー卿、ジョージ王子、ニコラス・バークレイ、ラルフ・トレマッシュ。


両親や妹弟と離れてペイジ・オブ・オナーを務めたジョージ王子。ジョージ王子が国王に即位されるのは何十年後でしょうか。やはり、チャールズ国王のように高齢での即位になるのでしょうか。




王室とは血縁関係の無いカミラ王妃の孫達もバルコニーへ。






公共放送BBCによると悪天候のため規模は縮小されたそうですが、空軍のアクロバット飛行隊レッド・アローズが赤い機体の9機編隊で宮殿の上空に近づき、イギリスの国旗の色と同じ赤、白、青の3色のスモークを使って線を描きました。



国王夫妻は一度、宮殿の中に入ったあと再びバルコニーに姿を現し、人々の歓声に応えました。





6日に予定されていたチャールズ国王の戴冠式に関連する行事はこれですべて終わりました。




その他のゲストについても次回の記事で紹介予定です。



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以上です。
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