2023年5月6日のチャールズ国王の戴冠式について、前回までの記事では紹介しきれなかったイギリス国内からの参列者を引き続きご紹介します。





アンドルー王子の長女ベアトリス王女、夫のエドアルド・マッペリ・モッツィ氏、ハリー王子。



軍籍のある王族は儀礼的な行事で軍服の着用が慣例ですが、メーガン妃との王室離脱騒動により軍の名誉称号を返上している為、軍服での出席は叶わず、モーニングスーツに勲章を付けて出席されました。
ハリー王子は前回の記事で紹介したアン王女の夫ティモシー・ローレンス中将と同様に2015年の除隊後にロイヤル・ヴィクトリア勲章のナイト・コマンダー(5段で上位から2番目)を授与されていますので、ヴィクトリア勲章KCVOを付けていました。


アン王女と笑顔で話すハリー王子。


ベアトリス王女は鮮やかなピンク色のドレスで華やかです。
BEULAH
SIENNA HOT PINK DRESS
hot pink
£695
(約118,700円)

※追加料金無しでカラーのオーダーメイドが可能

Patience headpiece
£675
(約115,300円)



GARRARD
Blaze Pink Sapphire, Rubellite And Pink Opal Hoop Earrings
In 18ct Rose Gold
£30,833(約5,263,900円)




アンドルー王子の次女ユージェニー王女と夫のジャック・ブルックスバンクです。ユージェニー王女は第二子妊娠中、ゆったりとしたコートを羽織っています。産まれてくる赤ちゃんは故エリザベス女王の13番目のひ孫であり、エリザベス女王崩御後初めてのロイヤルベビー誕生となります。


ユージェニー王女は全身FENDIコーデを披露。
FENDI
Overcoat
Beige double-sided wool overcoat
$4,700(約635,400円)

ユージェニー王女はバッグもコートも色はネイビーです。



着物の帯にインスパイアされたベルトが特徴のオーバーコート。ユージェニー王女は妊娠中で前にベルトを通さずに後ろで結んでいるため、左後ろがブランドの公式画像とは見え方が異なります。
画像がありませんが、中のドレスとレザーグローブもFENDIで揃えたそうです。


フェンディ ファースト
ブラックレザー サンダル ハイヒール
¥ 203,500



GARRARD
Albemarle High Jewellery Diamond Earrings
In 18ct White Gold
£21,667(約3,699,000円)

GARRARD
Albemarle High Jewellery Diamond Collar Necklace
In 18ct White Gold
£108,333(約18,492,000円)



全身FENDI&王室御用達ジュエラーGARRARDのハイジュエリー。一見地味にも見えるコーディネートでしたが、気合を感じます。



エディンバラ公爵夫妻の娘、レディー・ルイーズ・ウィンザー(19)です。



母ソフィー妃も愛用するブランド、SUZANNAHのフローラルドレスを着用されました。

SUZANNAH
KUMIKO IRIS SILK DRESS X RACHEL LEVY
£1,290
(約220,200円)






Cartier 
Mini Coeur Necklace



戴冠式後、バッキンガム宮殿へのパレード。



アン王女の娘ザラ・ティンダルはLaura Green London
のブルーのコートドレス(ビスポーク)、 Juliette Botterillのファシネーター、Strathberryのバッグ、LK Bennettのパンプスを合わせました。



母アン王女から借りたダイヤモンドのブローチを身に着けました。このブローチは兄チャールズ国王が1973年のアン王女の結婚祝いに送ったものです。
アン王女は1973年に一度目の結婚をし、ピーターとザラを出産しましたが、後に離婚して現在の夫ティモシー・ローレンス中将と再婚しています。


ザラ・ティンダルの夫のマイク・ティンダル、ザラの兄ピーター・フィリップス。




前回の記事で紹介したマイケル・オブ・ケント王子の息子ロード・フレデリック・ウィンザーと娘レディー・ガブリエラ・キングストン。お互いの配偶者は同伴せずに兄が妹をエスコート。
レディー・ガブリエラ・ウィンザーは現在フリーのライターとして、ロンドン・マガジン、コンデナスト・トラベラー、サステイナブル・ファースト、カバナ・マガジンなどのさまざまな出版物に寄稿しています。

Britta
 

ダイヤモンドイヤリングは自身の結婚式で身につけたもの。


ブローチにも注目です。
レディー・ガブリエラ・ウィンザーは曾祖母から4 世代にわたり受け継がれるエメラルドとダイヤモンドのシャムロック(クローバー)ブローチを身に着けていました。

このブローチはメアリー・オブ・テック(後の王妃、王太后)への結婚祝いの一つで、ロイヤル・セント・ジョージ・ヨット・クラブからメアリーに贈られたと考えられています。 このブローチは後に四男ケント公爵ジョージ王子の妻であるマリナ王女、その次男マイケル・オブ・ケント王子の妻マリー=クリスティーヌ妃へと受け継がれました。 




マーガレット王女の娘レディー・サラ・チャットはクリーム色のドレスにダイヤモンドとパールのジュエリーを合わせました。ダイヤモンドの留め金が付いたパールのネックレスと、パールとダイヤモンドのイヤリングはどちらもマーガレット王女から譲り受けたものです。
このイヤリングは1944年の自身の結婚式でも着用しました。

レディー・サラ・チャット、かしこまった場でもカーディガン率が高いです。ドレスコード的に違反していないかもしれませんが、他の女性がドレスやコートドレス等着用している中で気になってしまうのです。
左から2016年女王の90歳誕生日を祝う礼拝、2018年ユージェニー王女の結婚式、2021年フィリップ殿下の葬儀、2022年女王のプラチナ・ジュビリー(在位70周年)を祝う礼拝


ちなみに昨年のロイヤルアスコットも2日間カーディガンでしたが、今回は世紀の戴冠式ということでジュエリーも輝くフォーマルな装いで良かったです。


レディー・サラ・チャットの夫のダニエル・チャットと息子サミュエル・チャット(29)

サラはサラ・アームストロング・ジョーンズという名で画家として活動し、ロンドンのレッドファーン・ギャラリーを含む多くのギャラリーで展示を行っているます。また、夫ダニエルもアート系のお仕事をされているそうです。さらにその遺伝子を受け継いたのかエディンバラ大学で美術史を学んだサミュエルは、卒業後アートマーケットで働き、最終的に自分の陶芸工房を開きました。芸術一家ですね。



レディ・マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ
エリザベス女王の妹マーガレット王女の孫
20歳(5/14で21歳)、オックスフォード・ブルックス大学に在学中のジュエリーデザイナー
2011年のウィリアム皇太子夫妻のロイヤルウェディングではレディー・ルイーズ・ウィンザーと共にブライズメイドを務めました。



ケント公爵エドワード王子の娘、レディー・ヘレン・テイラーとアレクサンドラ王女の息子ジェームズ・オギルヴィ。お二人は従兄弟の関係です。




レディー・ヘレン・テイラーの後ろはグロスター公爵夫妻の娘レディー・ダヴィナ・ウィンザーとレディー・ローズ・ギルマン姉妹です。




グロスター公爵夫妻の子供です。左から次女レディー・ローズ・ギルマン、長女レディー・ダヴィナ・ウィンザー、長男アルスター伯爵アレクサンダー・ウィンザーです。やはり広義の王族達の配偶者は招待されていないようです。



↑レディー・ダヴィナ・ウィンザー、レディー・ローズ・ギルマン、レディー・ヘレン・テイラー等の結婚式の写真も掲載







レディー・ローズ・ギルマンはブルーのドレスに母バージット妃のブローチとイヤリングを合わせました。
バージット妃の襟に2つのブローチを付ける着こなしが素敵ですね。





キャサリン妃の父マイケル・ミドルトンと母キャロル・ミドルトン、妹ピッパ・マシューズ、弟ジェームズ・ミドルトン

キャロルさんが正装で鮮やかな色の衣装を選ぶのは珍しく、過去の結婚式や洗礼式ではパステルカラーが多いイメージです。

↑キャロルさんの洗礼式での衣装はこちら


ロイヤルブルーのコートドレスは母娘でお気に入りブランドのキャサリン・ウォーカー。

ベアトリス王女とユージェニー王女に続き、キャロル・ミドルトンも王室御用達ハイジュエラーGARRARDのイヤリングとペンダントを身に着けました。



GARRARD
1735 Double Cluster Sapphire Earrings
In Platinum with Diamonds
£30,833(約5,264,800円)

GARRARD
Jewelled Vault 3.88ct Cushion Cut Sapphire and Diamond 1735 Double Cluster Pendant
£40,833(約6,971,300円)




ピッパさんはまるで姉キャサリン皇太子妃のファッションを思わせるシルエット。同じくパステルイエローの衣装で並べてみましたが、違う色でこんな感じの衣装があったような…?




カミラ王妃の娘ローラ・ロープス、夫のハリー・ロープス、後列左カミラ王妃の息子トム・パーカー=ボールズです。



左からトム・パーカー=ボールズの娘ローラ・パーカー=ボールズ(Lola Parker Bowles)、トム・パーカー=ボールズ、ハリー・ロープス、ローラ・ロープス(Laula Lopes)、ハリーとローラの娘エリザ・ロープス。


エリザは2011年のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でレディー・ルイーズ・ウィンザーやレディー・マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ等とブライズメイドを務め、バッキンガム宮殿のバルコニーにも立ちました。



エリザの後ろ姿(右)


ローラ・パーカー=ボールズ(Lola Parker Bowles)、トム・パーカー=ボールズ
あと3人の男の子の孫はページ・オブ・オナーを務めました。


戴冠式のガウンに王室と血の繋がりがない子供と孫の名前を刺繍したのには驚きました。


カミラ王妃の孫Lola (Parker Bowles)の刺繍

アンダースカートのつるのような銀の刺繍をよく見ると、カミラ王妃の子供達トム(パーカー=ボウルズ)とローラ(ロープス)、孫たちのガス、フレディ、ルイス、エリザ、ローラ(パーカー=ボウルズ)のファーストネームが刺繍されていました。

フレディ、ガス、ルイはがカミラ王妃のペイジ・オブ・オナーとして戴冠式で役割を果たしました。



リシ・スナク英国首相とアクシャタ・ムルティ夫人
夫人の衣装は戴冠式に相応しい「完璧なフォーマルドレス」で「素晴らしい」とイギリス国内でも高評価のようです。


Claire Mischevsni 
Alexandra dress
£945(約161,500円)




スコットランドのフムザ ユサフ首相とナディア エル ナクラ夫人。夫人の民族衣装と洋装が融合したようなファッションも良いですね。



やっと戴冠式ゲスト国内編が終了しました。
海外ゲスト編も公開予定でしたが、かなり時間がかかっております。戴冠式から時間も経過してしまいましたので、戴冠式関連はここで終了と致します。



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以上です。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。