抗議運動激化のトルコでエルドアン首相が「ソーシャル・メディアは最悪の社会の脅威」と非難―Twitterユーザー25人逮捕
しきりに経済成長を主張していましたが遂に化けの皮が剥がれたという感じです。
ところが、トルコ国外に住むトルコ人のFacebook友達が「祖国で戦っている仲間だ!」とFacebookのタイムラインにこんな写真を投稿していたのです。
これInstagramの写真じゃね?というか何気にセンス良い撮り方してますね。
ということで試しにInstagramで「#Turkey」のハッシュタグを検索してみたら…
超大量に出てきました。もちろん全てが市民デモを撮影した写真ではないのですが、それでもかなりの量の写真がデモ参加者自身によって投稿されています。
以下は私が個人的に良いなと思った写真です。
わざわざInstagram以外のアプリでハレーションっぽいフィルターをかけてさらにInstagramを通して投稿している手間のかかっている写真w なんだかデモが幻想的な雰囲気になっています。
イケメンなデモ参加者。反政府活動をする場合、本名と素顔がバレると逮捕される危険性があるので男女とも顔を隠している人が多いのですが、なんでしょうかこの滲み出るシャレオツ感は。
デモに参加するついでにLGBTの権利拡大も訴えるNGO団体。写真に撮られることを前提にTwitterのアカウントとFacebookページのURLを記載しているところが上手い!なお、このようにデモついでにLGBTをアピールする人達もたくさんいるらしく、レインボーカラーのペイントをしたりレインボーフラッグを持って歩いている人達の写真も多数投稿されています。LGBTのトルコ人からすると、確かにイスラム教色の強い現政権には不満があるのでしょう。
今まさにデモ行進に参加している人の目線から撮られた写真。この写真は国外から取材に訪れた記者にはちょっと撮れないアングルなんじゃないでしょうか。
この他にも、楽器を演奏したり、踊ったり、皆で食料を分け合ったり、占拠している公園でヨガ教室をやったり、木にカラフルなハンモックを張って読書したり、デモのついでに結婚式もやっちゃったり(!)と様々な写真が投稿されています。っていうかどこのフェスだよw
確かに捕まえたデモ参加者を複数の警察官が殴っていたり、市民に対し催涙スプレーをかけていたりといった写真もあるにはあるのですが、Instagramに投稿されている写真からはニュースで報道されているような物々しい雰囲気とはまた違ったデモの風景が見えてきます。
なお、トルコ政府のFacebook及びTwitterの遮断にはかなり”抜け”があるらしく、上記のTechCrunchの記事でも見ることができますが、どうやらVine経由ならTwitter投稿が可能らしく多数の動画がUPされています。またInstagramのような外部の連携アプリを上手く使ったりとか。皮肉にも写真や動画の方が見てすぐに分かるうえに、私のFacebook友達のようにトルコ国外に住むトルコ人がそれらを素材に各種言語で情報発信をしているので、結果的に情報は全世界にダダ漏れ状態です。今はもうFacebookとTwitterが全てではないんですよね。というか若者はスマホ向けのメッセージングアプリを使っているし、それぞれのソーシャルネットワーキングサービスがゆるく連携しているので、その”連携”を上手く使えば1つ2つサービスを遮断されたところで屁でもない。とても政府の情弱役人が太刀打ちできるスピードではありません。
ところでこのイスタンブールの市民デモ、オリンピック誘致のための街の再開発で市民の憩いの場となっている公園の木を切り倒したのが事の発端とのこと。もしかしてどこの国もオリンピック誘致に熱心なのは政治家だけなのではないでしょうか?マドリードでもオリンピック反対デモが起きているらしいし。もうオリンピックはどこの国民も望んでいないということで「中止」にすればいいんじゃないでしょうか。