ざっとしちゅう -6ページ目

初体験 名犬サーブ前で待ち合わせ

親元を離れての一人暮らしにも慣れ、大学の授業の要領もつかめてきた大学1年の冬、僕は本格的(?)なホモ活動を始めました。


まずは、ホモ雑誌の広告ページにあるテレクラに電話してみました。


電話でのやりとりは、顔が見えない安心感で話が盛り上がったりもする反面、年令を言ったとたんに切られたりということもありましたが、何回か電話しているうちに、比較的近い所に住む人と会うことになりました。



確か28歳くらいのさっぱりとした人でしたが、単純にちょっとホモの人と知り合いたいだけの僕と、若い大学生とヤリたいというその人とは温度差があり、イヤらしいことはしませんでしたが、伝言ダイヤルの番号やハッテン場について、色々と教えてくれました。


伝言ダイヤルはそのしくみがよく解らないまま聞いていましたが、ある時実際に伝言を入れてみることにしました。

現在では、絶対にしませんが、当時連絡ツールとしては自宅アパートの電話しかなく、一人暮らしの気楽さで、自宅の番号を入れました。


どの位の規模で伝言ダイヤルが利用されているのか分かりませんが、その日の夜に1件電話がかかってきました。

話は思いの外盛り上がり、次の日の夜に会うことになりました。
相手は「ケンジ」と名乗り、年は29歳と言っていました。


僕は初体験をするなら、自分より年上がいいと思っていたので、条件的には合っていましたが、会う前に『仮性包茎かどうか?』とは、さすがに恥ずかしくて聞けませんでした。



当日、目印にした紺色のピーコートを着て、電車で1時間近くかけ、待ち合わせ場所へ向かいました。

初めての新宿2丁目

大学1年の秋に、東京の女子大に進学した高校のクラスメイトを訪ねて、2泊3日で東京に遊びに行きました。


初日、友達は夕方までバイトがあるということなので、あえて昼に東京に着く新幹線に乗り、夢にまで見た新宿2丁目を探険しようと、ホモ雑誌の切り抜きを持って行くことにしました。


一人で東京に行くのは初めてだったので、非常に緊張していて、新宿に着いてからも、2丁目方向がまったく分からず迷ってしまいました。


なんとか辿り着いた2丁目は、昼間だったせいなのか、想像していたよりも閑散としているように見えましたが、公園(?)の一角に、10月だというのにやけに薄着(ハーフパンツというよりもホットパンツ姿)の男の人が立っていて、
『やっぱり、2丁目はあからさまで、凄いなぁ…』
と思いました。



確か「ルミエール」だったと思いますが、ビデオや雑誌、キワドイ下着やオモチャが売っているお店を出た所で、中年のおじさんに声をかけられました。


何と声をかけられたのか忘れましたが、誘ってくれたことには間違いなかったようで、僕が
「ごめんなさい。」
と断ると、
「こちらこそ、いきなりでごめんなさい。」
と優しく言ってくれました。



この当時の僕は、せいぜいが雑誌を買うくらいで、ハッテン場に行ったり、伝言ダイヤルやダイヤルQ2を利用して、相手を探そうとしたりという、ホモ活動はまだ経験がなかったにもかかわらず、いざ活動すればそこそこモテるんじゃないか…という、根拠のない自信に満ちていて、おじさんからの誘いを軽くあしらう生意気な所がありました。



結局、僕の2丁目探険はそこまで。
次の日に東京ディズニーランド、最終日に吉祥寺と新宿で買い物に行って楽しめば、そこそこ満足し、おとなしく一人暮らしのアパートに帰りました。


田舎者の僕には、東京の街はあまりにもゴミゴミと猥雑に見え、あこがれを抱くまでにも至りませんでした。

オリエンテーション

大学に入学して、3週間くらい経った頃、静岡のかんざんじ温泉で一泊でオリエンテーションがありました。


大学1年の授業は一般教養がほとんどでしたが、必修科目にゼミがあり、一応の希望は出せるものの、ほぼ抽選のような形でクラス分けされ、オリエンテーションはゼミ単位でのスポーツ対戦、企業見学、親睦会と盛り沢山の内容で行われました。


宿泊は大型温泉ホテル。僕の期待はただ一つ。『大浴場でのチンコ観察』です。同室になった同じゼミの男の子3人は、まずまずのルックス。
いやがうえにも期待が高まります。


夕食後に親睦会がありましたが、盛り上がりもそこそこに解散。
ついに、待ちに待ったお風呂です。



あまりジロジロと観察して、大学生活のしょっぱなからホモ疑惑を持たれても困るので、さりげない視線で観察をしました。

タオルで前を隠しているのは、全体の約半数。
高校の修学旅行では目的を果たせなかったので、隠していない人のモノは遠慮なく観察させてもらいました。


ひととおり観察して思ったのは、皮が被っていようが剥けていようが、大きかろうが小さかろうが、隠す人は隠すし、隠さない人は隠さない。

体育会の部活動などで、裸の付き合いに慣れている人は隠さない傾向があると思いますが、慣れというよりも、むしろ女性とのSEXの多寡によってそのボーダーラインは決まるような気がしました。


女性とはもちろん、男とも未経験な18歳の僕は、もちろん隠して入りました。



大学入学して、わりとすぐの旅行だったので、そう仲良く話ができる人はいませんでしたが、このオリエンテーションをきっかけに、講義などで会うと、挨拶を交わす友達もチラホラできました。

もっとも、僕にしてみれば、彼らの顔は彼らのチンコとセットで把握していて、皮被りの包茎君とは、できるだけ親しくなろうともしていました。