初めての新宿2丁目 | ざっとしちゅう

初めての新宿2丁目

大学1年の秋に、東京の女子大に進学した高校のクラスメイトを訪ねて、2泊3日で東京に遊びに行きました。


初日、友達は夕方までバイトがあるということなので、あえて昼に東京に着く新幹線に乗り、夢にまで見た新宿2丁目を探険しようと、ホモ雑誌の切り抜きを持って行くことにしました。


一人で東京に行くのは初めてだったので、非常に緊張していて、新宿に着いてからも、2丁目方向がまったく分からず迷ってしまいました。


なんとか辿り着いた2丁目は、昼間だったせいなのか、想像していたよりも閑散としているように見えましたが、公園(?)の一角に、10月だというのにやけに薄着(ハーフパンツというよりもホットパンツ姿)の男の人が立っていて、
『やっぱり、2丁目はあからさまで、凄いなぁ…』
と思いました。



確か「ルミエール」だったと思いますが、ビデオや雑誌、キワドイ下着やオモチャが売っているお店を出た所で、中年のおじさんに声をかけられました。


何と声をかけられたのか忘れましたが、誘ってくれたことには間違いなかったようで、僕が
「ごめんなさい。」
と断ると、
「こちらこそ、いきなりでごめんなさい。」
と優しく言ってくれました。



この当時の僕は、せいぜいが雑誌を買うくらいで、ハッテン場に行ったり、伝言ダイヤルやダイヤルQ2を利用して、相手を探そうとしたりという、ホモ活動はまだ経験がなかったにもかかわらず、いざ活動すればそこそこモテるんじゃないか…という、根拠のない自信に満ちていて、おじさんからの誘いを軽くあしらう生意気な所がありました。



結局、僕の2丁目探険はそこまで。
次の日に東京ディズニーランド、最終日に吉祥寺と新宿で買い物に行って楽しめば、そこそこ満足し、おとなしく一人暮らしのアパートに帰りました。


田舎者の僕には、東京の街はあまりにもゴミゴミと猥雑に見え、あこがれを抱くまでにも至りませんでした。