シェールガスが世界を変える、その③ | 株えもんのブログ

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 国際エネルギー機関(IEA)はシェールガスを代表とする「非在来型資源」の登場などを受けて天然ガスの可採(回収可能)年数を大幅に上方修正した。

従来は60年だったが、最大で250年になる可能性がある。石油も同じく非在来型資源の開発もあり50年弱から100年を超えそう。石炭も110年強とされるが、温暖化ガスの排出が少ないガス資源の寿命が伸びたことは重要だ。

 米エネルギー情報局(EIA)の予測では技術的に回収が可能なシェールガスの資源量は世界で6622兆立方フィート。北米が全体の約3割で、南米、アフリカ、欧州など各地に点在している。

 生産が急速に増えるのがカナダだ。同国政府は外資の受け入れに前向きで、パイプラインも整備済み。太平洋側まで延伸、液化天然ガス(LNG)輸出の計画もある。

 欧州ではポーランドやウクライナが積極的で、米シェブロンや英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなどが参画。ただ、ポーランドでは米エクソンモービルが6月、コスト的に商業生産が期待できないとして撤退を表明した。

 資源量が3位とされるアルゼンチンでは4月、政府が現地石油大手の経営権をスペイン企業から奪うと発表。シェールガスでも政治リスクが大きくなれば、欧米大手による開発が遅れかねない。