韓国映画 瞳の奥の殺人者 (2017年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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シネマート新宿さんで10月18日~31日 『殺人女優』が公開中です💥

 

殺人女優

 

韓国の人気アイドルグループ「T-ARA」のジヨンが主演を務め、崖っぷちの女優が再起を図るなかで次第に狂気に駆られていく姿を描くサスペンス。

 

 

 

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破墓 パミョ

10/18 公開・映画『破墓/パミョ』公式サイト

 

 

シングル・イン・ソウル

映画『シングル・イン・ソウル』オフィシャルサイト

 

 

 

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DOG DAYS 君といつまでも

映画『DOG DAYS 君といつまでも』公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



瞳の奥の殺人者

 

 

 

 

 

 

 

 

※ なぜかアフィリエイトが貼れないんですがアマゾン Prime Videoにありますよひらめき電球

 

瞳の奥の殺人者(字幕版)

 

 

 

 
 

 

 

 

 

『瞳の奥の殺人者』予告編 ビデックスJPで配信中!

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうございます…キスマーク

 

25日、夜、『瞳の奥の殺人者』という作品を観ました…カチンコ

観て、これは映画ではないな~と思ったんですが、輝国山人さんの方では「オンライン映画」に分類されてます。

韓国の方では「Webムービー」ってことで、「15歳以上の観覧可」なんですが、そういった形で公開されたんでしょう。

 

原作はカカオページで人気を博したウェブトゥーンだそうです。

マンガが原作って感じでもなかったかなー。

 

結論から言って心苦しいんですが、非常にクォリティの低い映像作品です汗

映像的には昔のドラマって感じですね。

で、考えてみたんですが、公開された2017年の時点ではオンライン映画という公開スタイルが珍しかったので、とりあえず作って公開したって感じなのかなあ。

 

あと、主演を務めたバロ(チャ・ソヌ)さんがB1A4所属のラッパーだったので、その人気もあって作られた映画なんだろうと想像できますね。

 

そういったK-POPアーティストや韓流スターの映画出演については、私も何でもいいから低予算で映画を作って日本で公開したら売れるんじゃないですかとか、よく書いてましたけど、『瞳の奥の殺人者』を観て、その案も考えものだなあと思いました。

アイドル/歌手主演で下手に粗悪乱造な映画を作って公開しても、今の目の肥えたファンも喜ばないし、主演に引っ張り出された方の黒歴史になりかねませんので、だったらやめといた方がいいですよね。

 

あのキム・スヒョンくんですら2017年の『リアル』は賛否両論でした。

『リアル』は予算をかけた作品でしたが、キム・スヒョンくん主演なら何でもいいというわけではなかったんですよね。

 

念のため、私は『リアル』を駄作だとは思ってません。

2度スクリーンで観て、そのあともテレビで観返しましたが、やはり映像が美しいし、不思議な魅力のある映画です。

あと少しで傑作になった作品だと思いますね。

でも、難解すぎると映画は物議をかもすようです。

 

話がそれましたが、『瞳の奥の殺人者』は主演バロさんにとって出た甲斐があったのだろうか。

微妙~あせるだと思いますが、それも仕事なのでね~あせる

 

で、多分、映画ファンの間では評価が低いだろう『瞳の奥の殺人者』ですが、私は観て良かったですよ。

 

「怖い映画」枠で観たんですが、全然怖くなかったんですけどね。

しかし、観て損だとは思わなかった。

 

ストーリーに触れつつ、良かったところを書かせてもらいます。

 

※内容に触れますので何も知りたくない方はご注意ください。

 

 

始まりからややこしい編集で困るんですがあせる

ソウルでは連続殺人事件が起こっていた。

被害者は空き部屋でしょうか、そこに置き去りにされている。

 

後輩たちと現場にやって来るソウル地方警察庁 刑事課強力係のオ・ドック刑事…ご存知、チョ・ヨンジンさん。

むごい現場に苦い表情です。

 

 

地下街…の一角でしょうか、そこで目の不自由なキム・ヒョンス(バロさん)は歌を歌ってます。

いわゆるバスキングですね。

ただ、雰囲気的にこのエリアの方で雇われてる専属歌手に見えました。

収入はやはりお客たちが置いて行くお金のようです。

 

そんなキム・ヒョンスでしたが知らない男性(イ・ハンジョン)に話しかけられて困っていた。

男性は「人を殺したんだ」ととんでもないことを言い、人を殺すのがどれほど快感か興奮して語る。

が、彼はそれを冗談だと口にし、自分は小説家なのだと言う。

冗談だとしてもなんでそんなことを言うのか、不気味…。

 

 

キム・ヒョンスは実際、いい歌を歌うし、女子高生たちからも人気で、プレゼントも貰ってた。

 

 

そんなふうにヒョンスを囲んではしゃいでいる女子高生たちを怒りの目で見る女子高生パク・ミリム(ソル・イナさん)。

ミリムはヒョンスの歌をよく聞きに来るのだろうか。

ヒョンスもミリムをよく知ってる雰囲気。

 

しかしミリムが言うことにゃ、よくヒョンスにまとわりついていた女性ファン・ヨンギョンさんが殺されたのだという。

包丁で刺されて首を絞められたって…。

恐ろしいよね。

 

 

家に帰ったミリムでしたが、彼女は酒乱でおかしくなった父親に暴力を振るわれ続けていた。

耐えられなくなったミリムは荷物をまとめ、父親と暮らしていた家を出た。

 

 

自分の部屋へ帰る途中のヒョンスはファン・ヨンギョンさんが殺されていた現場の前を通りかかり、昼間に会ったあの怪しい男性を思い出す。

そんなヒョンスをオ・ドック刑事は見つめるのだった。

 

 

で、部屋に帰ってサングラスをはずすヒョンスですが、この時点で観てる側は「実はこの人、見えてるんじゃないか」と即、思うわけですあせる

 

その夜、リヤカーを引いていたおじさんが不気味な男の手によって無残に殺められていた。

 

 

次の朝、遺体の発見現場に来たオ・ドック刑事たちは、遺体が前の事件のように手を拘束されているのを見つける。

検死の結果も同一犯であることを示していた。

 

 

で、署に帰って班の仲間とやるべきことをやるオ・ドック刑事だが、実はチーム長はイ・チョルミンさんであせる

チーム長はもともと先輩だったオ・ドックが自分抜きでテキパキと捜査を進めるのがことのほか気に入らない。

自分がチーム長だと存在感を示すのだったあせる

 

 

またいつもの場所で歌の仕事を始めるヒョンスだが、この前の男性がやって来て「昨日も人を殺したんだ」と言う。

小説の中の話だと言うが、犯行のやり方が現実の事件と似通っていた(よく考えたら、なんでヒョンスは見てもいない事件を細かく思い描けるのはてなマーク)。

 

 

男が去ったあと、ミリムがやって来て、昨日も人が殺されたと報告し、その場の皆で怖がっていると、オ・ドック刑事がやって来て、ヒョヌに被害者について聞いてくる(ヒョンスは見えないはずなのに)。

被害者は確かにヒョンスが歌っている近くにいた。

 

オ・ドックはヒョンスが事件に関係があると思ってるらしい。

 

 

ソウルの人たちは歌を熱心に聴くな~。

 

 

家出したパク・ミリムは部屋を借りてコンビニエンスストアでアルバイトしていました(しかも高校に通っている)。

こういったあたりが私がこの映画で気に入ったところ。

(バイトは大変だけど)高校生が自立しようと奮闘する姿を見るのはいいものです。

 

 

が、家賃を催促されて、アルバイトの雇い主さんに給料の前借りを頼みましたが、断られ…世の中甘くない。

ミリムは塾にも習い事にも通えない…。

 

 

そして警察では捜査に頑張るオ・ドック刑事がチーム長から「先輩 勝手に捜査会議を仕切らないでください」と怒られていた。

イ・チョルミンさんがこういう役をやるとホント楽しい。

本筋よりこういう場面の方が面白い…汗

 

そこへヒョンスがあの男性が犯人ではないかと情報提供の電話をしてきたが、オ・ドックさんの必死な声にビビって電話を切ってしまう。

 

 

実はミリム、大家のオヤジからベタベタ肩を触られ、家賃はお金でなく他のことで…みたいな下心見え見えの申し出を…本当に不愉快です。

で、もう部屋には帰りたくなくってトボトボ歩いてたら、ヒョンスに会いました。

 

 

で、ヒョンスの部屋に押しかけて、入れて、ダメだとドアのところで騒いでたら、他の部屋のアジョシたちに「近所迷惑だぞ!!」と怒られた…こういうのも好き。

 

ミリムはヒョンスの優しさを知っていたのです。

イヤイヤながらヒョンスは彼女を今晩だけだぞと泊めてくれました。

自分のベッドを譲ってくれて…。

 

どうせ見えないからとガンガン服を脱ぐミリム…それを慌てて止めるヒョンス。

だ、か、ら…見えてるの~はてなマークあせる

「ピョンテアジョシヤビックリマークウー!!」と泊めてもらう恩も吹っ飛ばして毒づく女子高生。

だいぶあつかましいな。

ちなみにミリムはヒョンスをアジョシ(おじさん)と呼びます

女子高生からしたら大人だし…(ヒョンスは25歳です)。

 

 

このミリムがヒョンスの部屋に泊まる場面もしょうもないんですが、韓国映画~ドラマのいいところが出てます。

ミリムはおじさんが好きだといいます。

彼女は恐ろしい実の父親とは違うヒョンスといると安心するんですね。

その気持ち、泣けます。

実の娘に父親がそうまで思わせてしまうのも悲しいことですが。

 

それにしても延々アジョシに明るくグイグイ迫ってくるミリムが困ったちゃんあせる

そこで手出ししないヒョンスの好感度は上がっていくのですが。

 

で、寝たと思ったら怖かった父親の虐待を夢で見てうなされるミリム。

それでヒョンスは彼女が辛い過去を抱えていることを知る。

 

 

翌朝、出かけるヒョンスを嫁のごとくお見送りするミリム…いつく気満々あせる

 

しかし ―― その頃、連続殺人鬼はミリムを狙っていた。

 

 

そしてオ・ドック刑事はヒョンスが昨日かかった電話の主だと気づいており、しかもヒョンスの目が見えているのではないかと疑っている。

 

 

同じ頃、ヒョヌの部屋を物色していたミリム(とにかくあつかましい)は双子の写真を発見…(学校ははてなマーク)。

 

 

刑事たちの次は、またあの男。

まるでヒョンスを見張ってるようだ。

小説のことだというが、次は誰を殺そうかと考えてるようだ…。

 

家に帰るとミリムがまだいて…バイトに出かける時、ヒョンスのほっぺにキスしたが、ヒョンスはそれを喜びつつ、双子の弟に気兼ねを感じるのだった。

双子の弟の名前は ―― ヒョンス。

 

ごめん ヒョンス 僕だけ幸せになっちゃダメだよな

でも あの子が気になるんだ

 

 

実はヒョンスはヒョヌという名で、目は見えていて ―― 双子の弟ヒョンスは今、昏睡状態にあるのでした。

 

ともかくミリムのピュアなアタックにモジモジしてるヒョンス=ヒョヌの気持ちはわかった。

 

 

バイトへ行く途中の道で怪しい人物に追いかけられるミリム。

寸でのところでお店についたあせる

でも警察に通報したりしない人あせる

 

次の朝、ヒョンス=ヒョヌにあったことを伝えますが…。

ヒョヌはあの男がミリムを追いかけたかと考えます…。

 

 

ヒョヌがミリムのことを心配したことで自然に親密になっていく二人…。

 

ヒョヌは、あの小説を書くという男を調べて名前が「イ・チュンス」だということを知り、警察に彼の写真と氏名を知らせる。

 

ミリムは部屋に帰ったらまたあのピョンテ大家が迫ってきたのでカップ麺を顔にかけて逃げ出す。

どうしようかと困っている時、またあの不気味な人物に追いかけられ…一度は逃げ切ったけど、とうとう拉致されてしまった。

 

ミリムの姿が見えないことで不安を覚えたヒョヌはミリムを探し…落ちていたストラップからミリムが危険だと判断し、オ・ドック刑事に通報する。

 

矢も立てもいられずヒョヌは「イ・チュンス」の住まいを訪ね、見つけたイ・チュンスを殴り倒したが、まだ映画は続くので彼を逃してしまい…オ・ドック刑事に「わかりませんか? あなたのせいで犯人を捕まえ損ねたんです」と冷たく言われてしまう(ついでに目が見えていたことも怒られそうな雰囲気)。

 

 

で、いろいろありまして、言ってるそばから犯人を取り逃がすオ・ドック刑事。

 

 

署で問われ、オ・ドック刑事に自分がキム・ヒョヌであること、弟ヒョンスが今どうしているかを話すヒョヌ。

ヒョンスは昔いた児童養護施設の人身売買事件に関わることで意識不明に陥り、その時の状況によってヒョヌは目の不自由なヒョンスとして生きてきたのだった。

 

 

監禁されていたミリムは何とか自力で逃げ出そうとするが、犯人によってそれを阻止される。

 

キム・ヒョヌ、そしてオ・ドック刑事は彼女を救出できるのか ―― 。

 

 

ちなみに署で騒いでいるとイ・チョルミンさんに睨まれます。

 

 

観てて私はけっこうナ・ホンジン監督の『チェイサー』(2008年)も思い出してたんですが『チェイサー』に比べたらぬるいぬるい。

 

逆に『チェイサー』が怖すぎて観れない人には『瞳の奥の殺人者』の方が向いてるかもしれませんね。

 

いや、とにかく、映画としては雑っぽくって汗

粗というかつっこみどころがかなり多い映画です汗

 

演出と編集に問題があるよな…2時間もあってなんか間延びしてるような感じで変にくどくてしつこくて…さすがの私も困りましたけどあせる

 

ヒョンス(本当は兄ヒョヌ)が目が不自由だって前提も必要かなあ…と思いましたが、しかし、それがあるからヒョヌとミリムの淡いラブストーリーもキュンときたのかな、と。

ヒョヌとミリムの関係は好きでしたねー。

 

 

バロさんもせっかく主演したのにこんな映画ですが、また今後、別の映画に出てもらってあせる

でもいい場面もありましたよ…ビックリマーク

 

バロさんが出演された映画では私、『震える家族』(2022年)を観ておりますが、バロさんは「霊が視える情緒不安定な青年」を演じてはりました。

 

 

 

 

ソル・イナさんは映画では、『非常宣言』(2022年)で客室乗務員の役で出てはったそうなので、もしかしたら飛行機の天井にぶつかってはったかもしれません。

 

ともかく、パク・ミリムのちょっと感情が右往左往するような不安定さはむしろ10代の少女っぽく、彼女がキム・ヒョヌに抱く恋心もキュート、魅力的な演技でした。

ちょっとちゃらんぽらんだけど。

 

 

ちゃらんぽらんなのはチョ・ヨンジンさん演じる刑事オ・ドックもで、キャラ的には「できる刑事」のはずなのにどうもそうは見えない~汗

勘で捜査してるし。

それも脚本のせいですが。

 

 

最後の犯人との対決での見どころは、ミリムの二度のタックルですかねあせる

縛られてる人質なのに犯人をぶっ倒すあせる

強い女の子ですね~。

 

 

オススメではないですし、私も手に汗握って観たわけではないんですが、なんか好きな映画でしたよ。

ぬるいサスペンス、スリラーで全然怖くないんですけど、そのぬるさもええなあと思いましたね。

 

いや~、丁寧に記事を書いて疲れましたわ~(>_<)

 

そんなんで今日もおおきに、ありがとうさんでした…キスマーク

アンニョン(^.^/)))




瞳の奥の殺人者


原題:눈을 감다 더 무비 目を閉じる ザ・ムービー
英題:Close My Eyes


2017年製作/122分/韓国
韓国封切:2017年4月25日(オンライン映画)

原作:イ・スンファンのウェブトゥーン 「目を閉じる」
PD:キム・ギョンス
脚本:ハ・スンヒョン
監督:キム・ソルメ [第1作]
助監督:チョン・アヨン,シン・ドンジェ
撮影:ソ・ホンソプ
照明:チョ・ドゥクサン
音楽:チェ・ソングォン
美術:キム・ジンチョル
武術:リュ・ヒョンサン

[出演]
バロ → キム・ヒョヌ キム・ヒョンス
ソル・イナ → パク・ミリム 女子高生
チョ・ヨンジン → オ・ドック 刑事 ソウル地方警察庁 刑事課強力係
イ・ハンジョン → イ・チュンス

特別出演 
イ・ジェポ → ワンルーム 大家
ウォン・ミヨン → コンビニ 主人 365 PLUS
イ・チョルミン → チーム長

友情出演
イ・ジョンミ → 記者 LTS [アナウンサー]

キム・ジャンウォン → ミヌク 刑事
ナ・ヒョンジョン → カラム 刑事
ピョン・ジャンウク → チェ刑事
パク・ウヨル → 密売業者
チョン・ウンジェ → 院長 ハヌル保育院
ファン・ベジン → ヨンミン 清掃員 地下商店街
イ・ソンジョン → 解剖検査医
キム・シンギ → ミリムの父
キム・ミンセ → クァンホ 紅参店 店員 地下商店街
パク・ヒョンジ → 先生 ハヌル保育院
ファン・ウォンギョン → 殺害女性 ファン・ヨンギョン
ソ・ユリム → ワンルーム 女子大生

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。