吸放湿性能のはなし | リノベーション&西洋漆喰&愛猫家住宅コーディネーター

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2007年1月にスタートしたブログですが、株式会社リノベーションLABOのブログとして、完全にリライトいたしました。若干、思い出深い記事は残してあります。

 

巷では珪藻土が人気です。

そして漆喰が注目されています。

 

しかし、性能だけ見ると・・・

 

 

エコカラット恐るべし・・・。

 

表をみると、漆喰より珪藻土のほうが高性能ということになりますが・・・

 

まずは、以前リライトした記事

 

https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12562166764

 

 

 

珪藻土はそれ単体で固まることはできません。したがって何らかの硬化剤をつなぎとして混ぜ固めることで初めて塗り壁材となります。硬化剤は大きく「合成樹脂系」「自然素材系」の2つに分けられます。

 

多くの珪藻土製品は省施工手間・コストダウンを重視して「合成樹脂」で固められています。合成樹脂で固められた珪藻土は孔が塞がれて吸着力が低下します。

自然素材である漆喰の原料となる「石灰」で固める商品の説明には、石灰で固めた珪藻土は吸着力が低下しませんとあります。

 

私達は、生活する上で、二酸化炭素を放出して生活していますが、硬化剤にセメント系硬化剤を使用している珪藻土製品は、長い間に表面からセメントの中性化が発生し、これが発生すると結合力がなくなった部分の珪藻土は空気中に微細なパウダーとして漂い、そこで生活する家族の肺に吸い込まれてしまいます。
又、化学樹脂を硬化剤として使用している場合は、調湿性に優れると言うことは水分によって膨張収縮を繰り返すことにより、硬化剤に弾性疲労が起こり、ある時、珪藻土のパウダーが室内空気中に放出されるときが来ます。

 

またまた出てきた、合成樹脂・・・

以前にも記事にしましたが・・・

 

https://ameblo.jp/78287828/entry-12495196601.html?frm=theme

 

珪藻土云々ではなく、珪藻土と硬化剤・防腐剤等との含有比率と硬化剤の材質で性能はガラッと変わってしまいます。

 

 

私の扱うイタリア漆喰でも、合成樹脂入りのものは多くあります。

ロングセラーの「ベネチアーノ(イタリア磨き)」は華やかな艶を出すために、アクリル樹脂が使われいます。

 

 

一方、同じイタリア磨きでも19世紀からの製法で作っている「グラッセロ」は樹脂フリーの商品です。

同じメーカーで作ってます。

 

 

意匠と機能、どちらを優先するかということなのでしょう。

 

珪藻土も漆喰もそんなに都合のいいもんではないと思います。

湿気や臭い、ホルムアルデヒドの対策は、換気計画だったりその他取り巻く新建材の見直しのほうが効果があるかと思う次第です。

 

 

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