虫けら屋の「ちょっと虫採り行ってくる!」 -4ページ目

皆さま、お久しぶりです。

 

最近調査のお仕事が立て込んだりして、

ブログが止まったままになっております…

 

書かなきゃと思ってはいるのですが。

 

…で、今回は通常記事ではなくてですね。

 

6月2日、ただいま線状降水帯が発達して各地で災害級の大雨が降っていますね。

大雨地域の皆様は大丈夫でしょうか?

どうか身の回りの安全を確保してください。

 

 

かくいう私はですね、

 

某所での環境調査のお仕事帰りに新幹線で足止めを食らっております。

 

本来、のぞみ号が停まらない岐阜羽島駅で停車し、

かれこれ3時間以上…?

 

JRのホームページを見ると、

今日中の運転再開ができない可能性まで出てきており、

どうしたものかと困っております…

 

 

20:08 追記

本日運転取りやめのアナウンスが流れました。

帰れません…。

 

もう帰れないのは確定してしまったので、

「じゃあどうするか」ですね。

 

このまま乗っていて良いなら新幹線泊して明日の再開を待つんですが、

降りてと言われてしまう可能性とか、あるんですかね…?

 

 

前回からの続きで、採集道具の紹介です。
昆虫採集をしている多くの方が知っていて、実際使っている方も多いのでは?
 

志賀昆蟲普及社製 金属くりだし竿 1.5m

 

またの名を、「アルミバー」「ジュラルミンロッド」。
私が一番最初に買った本格的な竿で、この状態から3段伸ばせます。
ちなみに網枠とネット部分は別売りです。

前回のスプリングネット枠の紹介の際に、くっつけていた竿がコレです。

(→記事:スプリングネット枠

 

ジョイント部がオスネジになっていて、

スプリング枠(ネジ込み式)の方がメスネジになっているので、

そのまま接続することができます。


縮め寸法:45cm

最長寸法:1.5m(150cm)
 

室内で伸ばしてみると十分な長さに思えますが、

実際野外で伸ばしてみるとけっこう短い…という印象を受けます。
 

ただし、

縮め寸法45cmは魅力で、ザックなどに収納して行けるので

行き帰りに邪魔にならないという利点があります。

また、

各段がネジ締め式なので途中でも止められ、

好きな長さで使えます。
 

なので、

「一段だけ伸ばして使う」

「一段と半分伸ばして使う」

…など好みに応じて調整が可能です。
 

人によって適度な長さが異なるので

色々試してみて、

普段使いやすい長さ」を憶えておくと良いと思います。

 

ちなみに、

野外で最大に伸ばして高い所の虫を採ろうとすると、こんな感じ。


写真だと高そうに見えるかもしれないですが、

実際見てみると「ちょっと手が届かない」ぐらいの高さまでしか

届きません。

 

長さ1.5mと言っても、使うとなると基本両手持ちになるので、

意外と高さを稼げなくなるんですよね…

 

なので、

私はこのセットは今はメインには使っておらず、

ちょっとしたお散歩の時や、

余裕のある時に予備として持っていく感じです。

 

 

ただ、

この上の2.5m(一番上の画像のもう一本の方)になると

重量もだいぶ増えるので、

初めて本格的な捕虫網を買ってみたいという人や、

まだ力の弱い小学生などは

この1.5mの方が扱いやすいのではないかと思います。
 

先に紹介したネット・網枠と3点セットで

7,000~8,000円ぐらいと少々値は張りますが、

その分しっかりしており、本格的に昆虫さ雌雄をしてみたいなら

十分に元は取れると思います。

昆虫採集の、基本道具の紹介です。

昆虫採集において、捕虫網は基本中の基本アイテム。
安い物なら100円ショップでも手に入りますが、

本格的に採集をするのならもう少し良い物を使いたい。
 

そこで、虫好きの愛用率も高い、

「スプリングネット枠」をご紹介。

 

100円ショップやデパートで市販されている物と異なり、

本格的な捕虫網になると、「柄」「網枠」「ネット」と

それぞれ別パーツで販売されています。

 

これは、「網が破れた」「枠が壊れた」など個々の部分が破損しても

そこだけ交換してまた使うためです。
 

本格的な網となると価格もそれなりに高価ですので、

パーツの破損だけで全部買い換えていたら大変です。

そのパーツの中の「網枠」にも、

これもまたいくつか種類があります。
 

そんな中から、今回はスプリングネット枠という物を

ご紹介します(※ネットは別売です)。

 

…使い古しなので、少々汚れていますが、キニシナイ
新品だったら真っ白ですよ、ええモチロン(笑)

枠が幅広のバネ金属で作られているため、

その性質を利用して右のように小さく畳む事ができる便利アイテムです。


嵩張る網枠が移動の際はザックのポケットなどに

スッポリ収まってしまうので持ち運びにもとても便利で、

広げれば十分な口径の網になります。
 

市販品は口径(枠の大きさ)が

30cm,36cm,42cm,50cmと4種類がありますが、

この枠を使うなら36cmか42cmあたりがオススメ。
 

口径はある程度大きい方が当然虫は採りやすくなりますが、

バネ枠という性質上とどうしても網を振ると“たゆむ”ため、

あまり大きい口径は少々使いにくくなります。
 

個人的にはバネ枠なら36cm径が一番良いと思うのですが、

42cm径を使う人も多いですね。
もっと大きな50cm径などを使いたい場合は、

スプリング枠ではなくもっとしっかりした四折枠などをオススメします。

 

 

この構造が他の商品にも応用されていて、

釣り具のランディングネット(虫用とどっちが先?)や、

驚いたことに洗濯物カゴにもなっていました。

 


…さてこのスプリング枠、

小さく畳めて便利なのですが、

ひとつ大きな問題 があります。


実は畳み方にコツがあり、慣れないと畳めない のです。


そこで今回は、そのたたみ方を紹介したいと思います。
まずは動画で。

 

 

…で、動画だけだと分かりにくいので、順番に解説していきましょう。


(1)網枠の両端を持つ

持つのは左右でも上下でも、輪の両端であればOK。
この時、手は順手逆手にする。

捻りながら畳むので、順手同士だとかなりやりにくい。
利き腕側は順手(画像だと右手)に持ち、

反対側は手の甲が上に来るように逆手で持つ。


(2)網枠を捻る

左右から押し縮めながら、逆手で持った方を奥向きに捻っていく

左手が逆手から捻って順手の向きになっているのが分かるだろうか。

途中で、ちょうど馬の鞍のような形になる。


(3)更に縮めつつ捻る

ここが分かりにくいのだが、

鞍型となった時点で一番低い場所(黄△)同士が重なって交差する。

同時に頂点部分(赤△)も重なっていく。


(4)更にたたむ

3つの輪になって重なるように、更に捻りながら押し縮めていく。

(5)完成

3つの輪になって重なるように、更に捻りながら押し縮めていく。

(5)完成

最後に垂れているネット部分を巻いて、完成。

…多分、一度では覚えられないと思います。
自分も何度も四苦八苦しながらやっていた記憶がありますので、

何度も練習して体に覚えさせるしかありません。
 

頭の中で考えながらやっていると混乱しますので、

手の捻りなど感覚で覚えていくのが一番だと思います。
 

自転車の乗り方と同じで、一度体が覚えてしまえばあとは簡単です。

また、

開く時はバネが弾けて勢いよく広がりますので、

顔の近くでは広げないようにしましょう。
思わぬケガをする恐れがあります。
 

…バネが弾けてぶつかれば痛いのは分かり切った事ですので、

間違っても 

「危険だ」とかメーカーにクレームを付けたりしない

ようにしましょうね(笑)

 

これを同じく市販のジュラルミンロッド(アルミバー)という

金属製の伸び縮み竿に付けて、使います。

プロの研究者も使っていますし、

またメインで使う網が万一壊れたときの

予備として持っている人もいます。

 

「虫採りは子供の遊び」と思われがちですが、

プロも使うこんな道具もあるのです。

千葉の地元もすっかり桜が散り、春の虫も一通り顔が揃い、

春真っ盛り、ナミアゲハやキアゲハよりやや遅れて出てくる

黒いアゲハ類もポツポツ見られるようになってきました。

 

さあ、

 

 

カブトムシを探しに行きましょう。

 

 

 

…。

 

 

……。

 

 

…いやいや、おかしくなったワケではないです。

 

気温が上がってきたこの時期、

冬の間土深くに潜っていたカブトムシの幼虫が、

地表近くまで上がってきて探しやすくなっているのです。

カブトムシの幼虫というと

腐葉土、たい肥の中にいるイメージがありますが、

実はもうひとつの探索ポイントが、

 

 

ボロボロに朽ちた朽木です。

 

 

春の雑木林で

手で壊せるぐらいボロボロになった朽木をひっくり返すと、

その下からカブトムシの幼虫が見つかることがよくあります。

 

しかも、そういうヤツってかなり大きな幼虫である場合が多い

 

まだ比較的固い朽木はクワガタムシの幼虫が食べていますが、

ボロボロになるとカブトムシの幼虫もよく朽木を食べます。

そして、4月頃になって気温が上がってくると、

蛹になる前の最後の追い込み(?)で大きく成長し、

5~6月には蛹になるので、

 

持って帰って飼育するにしても

そこまで大量のエサ(腐葉土や発酵マット)を用意する必要がない

という利点もあります。

 

※実際の様子を見てみたいという方向けに、

 以前にYoutubeにUPした短編動画も紹介しておきます。
  ↓↓↓

 

 

…ただ、そこまで大量に食べないとはいえ

カブトムシの終齢幼虫の食べる量はかなりものなので、

欲張って数を持って帰ると大変なことになります(^^;)

 

観察用の数頭程度にしておくのが良いと思います。

 

運良く飼育ケースの壁面で蛹になってくれたりすると、

幼虫→蛹→成虫 という成長(変態)の過程を観察することもでき、

ただ成虫を採集するだけでは見られない姿を見ることができます。

 

…そんなワケで、

春にカブトムシを探してみる、なんてのは

いかがでしょうか?

今年は異様に気温が上がるような日はない一方で、

20℃を超える陽気が多く、全体的には気温が高く、

そのせいか季節の進みが早い。

 

4月4日、

時間が出来たので昨年からの継続観察で

“とある虫” を探しに行ったのだが、

その探索中にフワリとトンボが飛び立つのが目に入り、

 

「えっ、もうシオヤ(トンボ)出たの!?」

 

と慌てて追いかけてネットインしたところ、

シオカラトンボ!?

 

まだ羽化したばかりでハネがテラテラと光沢があるぐらいの個体だが、

間違いなくシオカラトンボ。

 

 

いやいやいやいや、

早過ぎでしょ。

 

 

シオヤトンボとシオカラトンボは近いタイミングで出始めるとはいえ、

シオヤの方がやや早く出る印象。

仮にシオヤトンボだったとしても4月4日は早いというのに、

シオカラトンボとは…

 

それだけでかなり驚きだったのに、

それで終わらなかった。

 

夕方、下の子と一緒に近所の小さな林に行ったところ、

カシの樹液に

ヨツボシケシキスイ がもう集まっていた。

 

で、えええええ…と思いながらも周囲をよくよく見たら、

なんとコクワガタの姿まで。

 

慌てて撮影しそこねてしまったのだが、

間違いなくコクワガタだった。

越冬明けの個体だろうが、それにしても早過ぎる。

 

ホントに今年はどうなってんだ…

と思いながら木を回り込んだところ、

 

 

目の前に黄色と黒の縞々がいた。

 

 

「うわぁッ!!」

4月頭で活動しているとは思ってもみなかったので、

いきなり目の前にデカイのがいて、

流石にちょっと恐怖を感じてしまった…

 

 

…にしても、だ。

 

オオスズメバチの活動開始は、例年なら早くても4月下旬からで、

ゴールデンウィークの後半から一気に姿が増えてくる。

 

4月4日はあまりに早い…

 

昼間かなり暖かかったとはいえ、まだ夕方以降は多少とも気温が下がるので、

この女王様もあまり動けなくなっているようで、

こちらの動きに反応はするものの、あまり威嚇してこない。

 

 

…が、まさかこんな大物がいるとは想定していなかったので、

小さなケースのみで毒ビンなんて持ってきていない。

 

子供と一緒に慌てて一度家に帰り、

毒ビンを持って再び林へ。

 

 

確保。

 

 

自己採集の中では飛びぬけて早い時期の採集記録だ。

 

数日程度早まるだけなら

「おっ、初見記録更新だ!」となるぐらいだが、

2週間以上も早いというのは驚きしかない。

 

 

標本にして記録を残していくと、

こういう変化も目に見える形で後世に遺していける。

 

標本というのは、虫を形として残すだけでなく、

記録でもある。