虫けら屋の「ちょっと虫採り行ってくる!」 -3ページ目

【告知】

 

今年は久しぶりに、母校である東京農業大学にて

夏休みイベントで標本教室をやることになりました。

 

以前、数年続けてやっていたのですが、

コロナの流行があって途絶えてしまっていたのですが、

今年久々に。

 

農大の世田谷キャンパスから道を挟んだ向かい、

馬事公苑の手前に

東京農業大学「食と農の博物館」があります。

 

そこで、7月22日

『昆虫標本づくりに挑戦してみよう!』

というイベントがあり、そこで講師として立たせて頂きます。

 

…ただ、

こちらは既に申し込みを締め切ってしまっており、

 

今から申し込めません…。

 

 

 

…ので、もうひとつ。

 

東京都文京区にある、目白台図書館さんでもやらせて頂きます。

こちらは7月29日開催です。

まだ募集開始していません(7/4現在)が、

イベントカレンダーには既に予定が出ております。

 

↓詳細クリック↓

目白台図書館ページ

 

近いうちに募集要項が出ると思いますので、

気になる方はチェックしてみてください。

 

 

…また、標本教室ではありませんが、7月30日

東京都杉並区にある南荻窪図書館で昆虫の講演(子供向けのお話)もさせて頂きます。

 

こちらはカブト・クワガタのお話なので、

まだ標本を作れない小さい子でも、お話を聞ける子なら参加できます。

 

国産・外国産のカブト・クワガタ標本も少し展示しますので、

気になる方は下の図書館ページの「イベントのお知らせ」からご確認ください。

 

↓詳細クリック↓

南荻窪図書館ページ

 

 

…以上、告知でした。

 

 

 

p.s.

開催依頼のご相談も承っていますので、

ブログ右側の「メッセージを送る」よりご連絡ください。

クワガタムシのサイズにこだわる人の間では、

サイズ計測にはノギスを使うと相場が決まっている。

 

定規で測るのは簡単なのだが、

定規はアゴ先と尻にピッタリと当てられないので

どうしても「目盛りのこの辺かな…?」という予測が含まれてしまう。

 

で、この予測というのが、

希望的憶測 を入れてしまいやすいのだ。

採ったクワガタが大きければ大きいほど。

 

そのため、厳密に測りたい人は、ノギスを使う。

 

ただ、このノギスという代物、

意外と使い方(目盛りの読み方)を知らない人が多いようなので、

今回はそのお話をしてみる。

 

まずは計測するクワガタの大アゴを軽く開いて、

ノギスをアゴ先と尻に軽く当たるように調節する。

…たまに脚の長さまで入れてる人を見かけるが、昆虫の体長を測る場合、脚は入れないのが本来だ。

個人で楽しむ分にはどう測ろうと自由だが、他の人や図鑑の数値とは比較的できないし、

脚まで入れた数値を他の人に普通に伝えると混乱を招くので要注意。

 

で、この状態で目盛りを読むのだが、

デジタルノギスなら表示される数値をそのまま読むだけで良いのだが、

写真のような普通のノギスは読み方に少々コツがある。

 

まず大きく「何mm」の数字は、尻に当たっている部分ではなく、

その下の 0目盛りが基準になる。

この場合、0目盛りは向かいの70をちょっと超えているあたりなので、

70mm(をちょっと超えてる)と読む。

 

続いて 1mm以下の数値(コンマ以下)を読むのだが、

下の0,2,4,6…の目盛り線が、上のミリ数値と目盛り線とピッタリ合っている所を探す。

この場合は、下の5(4と6の間)の目盛り線が、

上の80の目盛り線とピッタリ合っている。

そして読むのは下側の数値なので、コンマ以下は 5 ということになる。

 

で、先の70mmと合わせて、70.5mm と読む。

 

 

 

では、この場合は、どう読み取れるだろうか?

答えは下の方に書いておくが、まずはちょっとチャレンジしてみてほしい。

(照明の反射で見にくくて申し訳ない…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<答え>

 

22.8mm

 

下の0目盛りは23mmにギリ届かない場所なので、22mmと読む。

コンマ以下は下側の8の目盛り線が上の目盛り線とピッタリ合うので、.8mm。

合わせて、22.8mmと読むのが正解。

 

 

※ただし、クワガタなんかの場合、

アゴの開き加減や頭の起こし具合で

数値が0.5mmぐらい簡単に変わってしまうので、

 

個人的には

コンマ以下の数値はあんまり信用していない

…というのが正直なところ。

6月28日

 

昼間に、某所でカシの高所に付くノコギリクワガタを見てしまい、

そういう時に限って長竿なんて持っていない。

 

…で、ヤル気に火が着いてしまい、夜回りに行くことにしたが、

一人で行くと言うとまた子供にまた文句言われそうなので、

子供も連れて車で行くことにした。

 

せっかくなので、

先日上の子(7歳・小1)がデザインしてくれた帽子を初使用(笑)

 

日没して、暗くなってきた頃に家を出て、

まずは昼間にノコを見つけた場所に行ってみると、

予想以上にたくさんのノコギリクワガタが付いており、

蹴ってみたり、網で落としたりして十数頭。

 

ただ、数はそれなりに多いものの

個人的に持ち帰りたくなるような大きな個体はおらず、

子供2人が2♂ずつ採って、私自身のキープは無し。

 

とはいえ、これだけの数がいるなら

シーズン中に何度か来てみても良いかもしれない。

 

…で、せっかくなので

そこからしばらく走った斜面のカシの木ポイントにも行ってみることに。

 

そちらは毎年カブ・クワがよく集まる場所で、

斜面なのでちょっと足場は悪いが楽しい場所。

 

ライトで照らすと

さっそく何頭ものノコギリクワガタやカブトムシが光の中に浮かび上がる。

2本並んだカシの木で、上から下まででカブクワ合わせて十数頭という感じか。

 

4mほどの高さにそこそこデカそうなのがいるので採ってみる…

…が、手元にくると思ったほど大きくない。

たぶん、62~63mmという感じ。

 

悪いサイズではないんだが、このサイズはシーズン中に結構見られるし、

自分用にキープする程ではないな…と。

 

下の子(4歳)がカブトムシを採りたいというので

斜面で下側から体を支えてあげて、採らせる。

 

それから木の全体を改めてみてみるが、

ツタっぽいのが絡んでいるので確認しづらいものの、

持ち帰りたくなるレベルの大きさのはいないっぽい…?

 

再度念入りに確認しながら木の周囲をぐるりと一周し、

根元の窪みっぽい所も照らし……たところ、

大きそうなのが見えた。

 

ツタの奥に、65mmはありそうなのがいる。

「おっ、これ大きいか?」

とツタをかき分けて掴んでみると、太い。

 

瞬間、65mmは超えたのは理解した

 

引きずり出して、とりあえずキープ確定。

あとは何mmあるか、だ。

 

財布に常備(笑)しているカード定規を当ててみると、

「あ、やばいかも…」

 

帰宅してからノギスを当ててみたところ、

超えた。

 

70mmOVERだ。

 

本土ノコギリで70mmOVERを採るのは、実は初めて。

今まで68~69mmぐらいまでは採ったことがあったが、

70mmに届くものは採ったことがなかった。

 

叫ぶほどの感激とまではいかないまでも、

(※過去に何度か、クワガタを採って叫んだことがある)

心の奥からムクムクと込み上げてくる嬉しさがある。

 

ブログを書いている今も、

何度目か分からないノギスを当ててニヤニヤしてる程度には、嬉しい。

 

 

…う~ん、

もしかして、7歳が作ってくれた帽子のおかげ?

 

 

当ブログでも何度か「展足(てんそく)」という言葉が登場しています。

 

昆虫標本作りでは当たり前に登場する言葉なので

私もつい普通に使っていたのですが、

 

標本に馴染みのない方からすると耳慣れない言葉かも?というコトで、

改めて用語解説を書いてみようかな、と。

 

 

展足(てんそく)あるいは 展脚(てんきゃく)とも言いますが、

以前に書いた記事「リンク:標本ってどう作るの?」のように、

 

標本を作るときに、カブトムシやクワガタのように

脚(あし)の形を主に整える作業を展足といいます。

 

…ちなみに、

チョウや蛾のように翅(はね)の形を主に整える作業を

展翅(てんし)と言います。

昆虫のハネは、羽に支という字を付けた 「翅(し)」という字を使います。

 

展足展脚はどちらの表記が正しいということもないのですが、

節足動物の“あし”は脚の字を使うのでそちらを使うという人もいるし、

私なんかは展足の方が使い慣れているのでそちらを使っています。

 

 

この展足展翅という言葉は

昆虫標本に関わる会話や文章の中では普通に出てくる言葉です。

 

なので、憶えておくと出てきた時に、

「ああ、標本を作るのに形を整える作業のコトね」と分かりますので、

標本に興味があったら、気に留めてみてくださいませ。

 

2023年6月10日

千葉北部の森で、どこからか、

 

チィーーーーーーーーーーーー…

 

という声。

最初は聞き間違いか、何かの機械音かと思ったのですが、

少し位置を変えてよくよく耳を澄ますと、

時々音程を変えながら、やはり

 

チィーーーーーーーーーーーー…

 

「あ、やっぱ鳴いてる!」

例年より早い、ニイニイゼミの初鳴きだった。

 

ニイニイゼミは夏のセミの中では真っ先に鳴き始めるセミで、

6月から鳴き始めることも珍しくない。

 

とは言え、千葉北部で6月10日はけっこう早いんじゃなかろうか。

 

そんなことを考えながら歩いていると、

遠目にコナラの樹液に虫が集まっているのが見えた。

「樹液!」

近付いてみると、カナブンが10頭近く集まっている。

 

時期的にまだシラホシハナムグリかと思ったが、全部カナブン。

シラホシは1頭もいない。

 

あとはヒカゲチョウとサトキマダラヒカゲ、

オオスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチが1頭ずつ。

その他はヨツボシオオキスイなど小さな樹液虫。

 

で、よく見ていたら上の方にも樹液が出ており、

そこにクワガタっぽい姿。

 

「ノコっぽいな…」

 

だが、位置が高い。

自分の背丈より更に2~3m上で、手を伸ばしてどうこうという高さではない。

そして今日は採集ではないので捕虫網も何もない。

 

う~ん…どうしよう…

 

持ち帰るかどうかはさておき、とりあえず捕獲して確認したい。

周囲を見渡すと、かなり長い折れ枝が…

4mぐらいはありそうだ。

 

あれなら…

 

まだ枯れ葉も付いてだいぶ重いが、

なんとか拾い上げてヨロヨロしながら

その「クワガタっぽい」ものに向ける。

 

で、軽く小突いてやると、ポロッと落ちた。

枝を放り投げて駆け寄ると、

中歯型のノコギリクワガタ♂。

今年初ノコだ。

 

いよいよ夏に近付いてきたというコトか。

 

 

 

…で、結局、

6月10日というのは自身の中でもかなり早い記録なので、

お持ち帰りすることにした。