当ブログでも何度か「展足(てんそく)」という言葉が登場しています。
昆虫標本作りでは当たり前に登場する言葉なので
私もつい普通に使っていたのですが、
標本に馴染みのない方からすると耳慣れない言葉かも?というコトで、
改めて用語解説を書いてみようかな、と。
展足(てんそく)あるいは 展脚(てんきゃく)とも言いますが、
以前に書いた記事「リンク:標本ってどう作るの?」のように、
標本を作るときに、カブトムシやクワガタのように
脚(あし)の形を主に整える作業を展足といいます。
…ちなみに、
チョウや蛾のように翅(はね)の形を主に整える作業を
展翅(てんし)と言います。
昆虫のハネは、羽に支という字を付けた 「翅(し)」という字を使います。
展足と展脚はどちらの表記が正しいということもないのですが、
節足動物の“あし”は脚の字を使うのでそちらを使うという人もいるし、
私なんかは展足の方が使い慣れているのでそちらを使っています。
この展足や展翅という言葉は
昆虫標本に関わる会話や文章の中では普通に出てくる言葉です。
なので、憶えておくと出てきた時に、
「ああ、標本を作るのに形を整える作業のコトね」と分かりますので、
標本に興味があったら、気に留めてみてくださいませ。