千葉の地元もすっかり桜が散り、春の虫も一通り顔が揃い、
春真っ盛り、ナミアゲハやキアゲハよりやや遅れて出てくる
黒いアゲハ類もポツポツ見られるようになってきました。
さあ、
カブトムシを探しに行きましょう。
…。
……。
…いやいや、おかしくなったワケではないです。
気温が上がってきたこの時期、
冬の間土深くに潜っていたカブトムシの幼虫が、
地表近くまで上がってきて探しやすくなっているのです。
カブトムシの幼虫というと
腐葉土、たい肥の中にいるイメージがありますが、
実はもうひとつの探索ポイントが、
ボロボロに朽ちた朽木です。
春の雑木林で
手で壊せるぐらいボロボロになった朽木をひっくり返すと、
その下からカブトムシの幼虫が見つかることがよくあります。
しかも、そういうヤツってかなり大きな幼虫である場合が多い。
まだ比較的固い朽木はクワガタムシの幼虫が食べていますが、
ボロボロになるとカブトムシの幼虫もよく朽木を食べます。
そして、4月頃になって気温が上がってくると、
蛹になる前の最後の追い込み(?)で大きく成長し、
5~6月には蛹になるので、
持って帰って飼育するにしても
そこまで大量のエサ(腐葉土や発酵マット)を用意する必要がない
という利点もあります。
※実際の様子を見てみたいという方向けに、
以前にYoutubeにUPした短編動画も紹介しておきます。
↓↓↓
…ただ、そこまで大量に食べないとはいえ
カブトムシの終齢幼虫の食べる量はかなりものなので、
欲張って数を持って帰ると大変なことになります(^^;)
観察用の数頭程度にしておくのが良いと思います。
運良く飼育ケースの壁面で蛹になってくれたりすると、
幼虫→蛹→成虫 という成長(変態)の過程を観察することもでき、
ただ成虫を採集するだけでは見られない姿を見ることができます。
…そんなワケで、
春にカブトムシを探してみる、なんてのは
いかがでしょうか?