札幌界隈は今週、今季一番の大雪に見舞われました。私も雪かき三昧となったわけですが、留萌や岩見沢のそれとは比べものにならないでしょう。留萌や岩見沢の市民の方々は大変でしょうけど、全国に目を向けると大変な地域はまだまだたくさんありますからね。これも北海道民の宿命だと思って、同じ道民として乗り越えて欲しいなと思います。

さて、いよいよ今春行われるセンバツ高校野球大会の選考委員会が迫って参りました。1月26日、発表となります。そこで今回は二十一世紀枠を手始めに、北から順に予想していきたいなと思います。

まず二十一世紀枠。今年から二十一世紀枠が減枠されて、3枠から2枠になりました。東西関係なく各地区推薦校から2校、選ばれることになります。推薦校は以下のとおり。

別海(北海道大会4強)

仙台一(宮城県3位、東北大会初戦敗退)

水戸一(茨城県大会4強)

帝京大可児(岐阜県大会16強)

富山北部(富山県2位、北信越大会初戦敗退)

田辺(和歌山県2位、近畿大会初戦敗退)

岡山城東(岡山県2位、中国大会初戦敗退)

大洲(愛媛県大会8強)

鶴丸(鹿児島県大会4強)

このうち2校が選ばれることになりますが、難しい選考になりそうですね。どの高校も各地区の代表に相応しい推薦校となっています。特に今回から減枠されましたから、例年以上に狭き門。各校のアピールの強さと選考委員の主観が大きく影響しそうです。因みに昨年は氷見(富山)、城東(徳島)、石橋(栃木)、一昨年は只見(福島)、丹生(福井)、大分舞鶴(大分)が選ばれました。今年はどこか。私の予想は富山北部、鶴丸としました。富山北部も鶴丸も過去、センバツ大会に出場しておりますが、ともに近年は甲子園から遠ざかっており、特に鶴丸は大正14年のセンバツ大会以降、出場がありません。文武両道を掲げる県内屈指の進学校、出場となれば99年ぶりですからね。県内の強豪校を次々と破って実力もありますし、話題性も豊富です。富山北部は昭和44年に一度だけ、センバツに出場しております。数年前は最終推薦校まで残りながら落選しました。今回も当初は厳しい選考になるのではと思いましたが、決め手は能登半島地震ですよね。主に石川県が被害に遭われましたが、隣県の富山県もかなりの被害があったと聞きます。選ばれれば同県から2年連続ということになりますが、2年連続は過去にもありましたからね。さほど問題にはならないはずで、被災地の方々の大きな力になりそうです。この2校と遜色ないのが別海ですね。同校は近年力をつけてきた公立校で、別海町は町の人口よりも牛の数の方が圧倒的に多いという酪農の町。高校にも酪農や農業の学科があるそうで、農業系の好きな選考委員とすればこれだけでポイント高そうです。コロナ禍後、北海道高野連もベンチ入りを20人まで増やしましたが、北海道大会出場20校中、唯一別海高校だけ20人に満たない16人のベンチ入りメンバーで戦いました。その結果、北海道大会初勝利を上げると勢いに乗って北海道大会2勝、優勝した北海にも試合中盤まで互角の戦いを見せる快進撃。私が北海道民だということを差し引いても選ばれる可能性は十分あると思っています。他には仙台一、水戸一、大洲といった伝統校にもチャンスはありそう。今回の推薦9校のうち、春夏合わせて甲子園出場がまったくないのは別海、帝京大可児、大洲の3校、夏のみ出場経験があるのが仙台一、水戸一の2校、春のみ出場しているのは鶴丸、春夏ともに出場経験があるのは富山北部、田辺、岡山城東の3校となっています。

続いて一般枠。北海道は例年通り1枠、優勝した北海高校が当確です。甲子園経験者も多いので、センバツではぜひ、上位進出目指して頑張って欲しいなと思います。

東北は増枠、2枠から3枠になりました。私は東北の2枠は少ないと思っていたので良かったなと思います。まず、東北大会優勝の青森山田と準優勝の八戸学院光星(ともに青森県)は当確。3校目は準決勝で敗退した一関学院、学法石川のどちらかということになりそうですが、私は一関学院を推したいなと思います。県大会を優勝して東北大会に勝ち進み、青森山田に敗れはしましたが優勝校に善戦しました。プロ注目の投手もいて、甲子園で勝てるチームだと思います。一方の学法石川も福島3位ながら県大会優勝校を次々破って4強入りを果たしました。敗れた八戸学院光星戦でも0-1の接戦を演じ、余計に3枠目の選考を難しくしています。どちらが選ばれても驚きはありませんが、学法石川はしばらく甲子園から遠ざかっており、選ばれれば悲願の復活でもあります。青森の2校が確定なので地域性を考えると南東北の学法石川が有利とも思えますが、果たして?

東京及び関東は例年通り東京1枠、関東4枠に6枠目を東京の2校目と関東の5校目で争います。まず確定なのが都大会優勝の関東第一と関東大会優勝の作新学院(栃木1位)、準優勝の山梨学院(山梨1位)、関東大会4強の常総学院(茨城1位)、高崎健康福祉大高崎(群馬1位)。この5校は確定で良いでしょう。残り1枠は東京の2校目と関東の5校目で争うことになりますが、東京は都大会準優勝の創価と準決勝で関東第一に敗れた早稲田実業の一騎打ち。関東は関東大会準々決勝敗退の4校のうち、接戦を演じた中央学院(千葉1位)と桐光学園(神奈川1位)の一騎打ちになりそうです。ただ、地域性を考えれば千葉や神奈川の1位校の方が優位なはずで、東京の2枠は無さそう。そうなると中央学院と桐光学園のどちらか。こちらも難しい選考になりそうですが、準優勝の山梨学院に延長戦の末敗れた桐光学園がやや有利でしょうか。6枠目は桐光学園と予想します。

北信越は一般枠の2枠に明治神宮大会優勝枠をプラスした3枠。3枠に増えたことで優勝した星稜(石川1位)はもちろんのこと、準優勝の敦賀気比(福井3位)も当確になりました。残り1枠を準決勝で敗れた北陸(福井1位)と日本航空石川(石川2位)で争います。私は昨今の災害を考えると、日本航空石川が有利かなと思います。当初は北陸有利と思っていたんですけどね。やっぱり被災地に希望と元気を届けたいと思った時に、星稜と日本航空石川の2校が選ばれれば石川県民の方々も復興に力が湧くと思うので。福井県も多少は被害があったようですけど、その辺は選考委員の考え方一つかなと思います。懸念材料があるとすれば日本航空石川は数年前の神宮大会で、ホームベース上の危険なタックルがありました。ああいうプレーはずっと悪い印象として選考委員の心に残りますからね。高校生らしさを求めている高野連としても、際どい選考となった時に選びづらい状況はあると思います。その辺がどう選考に影響するか。それでも私は日本航空石川を3枠目に予想します。

残る東海、近畿、中国、四国、九州は次回、予想します。

能登半島地震が選考にも影響を及ぼしそうですが、そういえば、最近被災地に偽自衛官が出没するとのことで、各メディアでも注意が呼びかけられています。朝の情報番組で、ある芸人さんのコメントに私はびっくりしてしまいました。「写真を撮って証拠を残すのも一つの手だ」と。何を仰っているのでしょうか。自衛官にはプライバシーを守る権利も無いと仰るのでしょうか。私も永く自衛官をやっておりましたが、絶対嫌ですね、写真(または写メ)なんか。今の世の中、何に使われるかわからない。信用できませんよ。だから小銭稼ぎのタレントコメンテーターにいろいろ言いたくなるんですね。ご自分たちは有名人だからそういうことは日常茶飯事なんでしょうけど、我々は貴方がたと違ってプライバシーを主張する権利があります。国家公務員だからプライバシーも無いだなんて思わないでくださいね。