年越しイベント | シンイ二次小説でんべのブログ

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家族

「暑いってば~~😖💧💨」

「・・・😨」

珍しく二人揃って暇を賜り
ヨンはウンスを離さず
常に懐へと誘うものだから
暑がりのウンスは困惑顔なのだ。

「ヨンは体温が高いから
夏場はたいへんなのよ。
だから離れてよ~😭」

「承知はしてはおるが
離したくはないのだ。
共に暇を賜る事など滅多にない故
床より離れたくはない😵」

「いやいや😱
身体がもたないって😭
昨夜から何回妻を翻弄する気?
これじゃ本気の子作り休暇に
なっちゃうわ。
でも子供も早く欲しいのは欲しい
けど、二人で散策もしたいし
マンボ姐さんのクッパも食べたい
し、色々やりたいことが
たくさんあるんだってば~😖💧」

イヤイヤと首をふるウンスを
再び、否、四たびその上に跨がる。
熱い視線をウンスに注ぎ
再び、否、四度(;゚∇゚)組敷く。

十月十日後丸々とした男児が
誕生したのは言うまでもない。


喧嘩。

「実家に帰らせて頂きます!」

「好きにすればよい」

「あ、そう!じゃお世話に
なりました」

ウンスは纏めた僅かな荷物を
風呂敷に包み背負い
振り向きもせず門扉を開ける。

事の発端はヨンの悋気なのだ。
日々典医寺を治療に訪れる
患者へ笑顔を向けるウンスが
気にいらないらしい。
「俺だけを見て欲しい」
「他の奴に笑顔を向けるな」
「愚かな重臣の肌を触るな」
等々、医者には避けて通れない
過程をいちいち文句を言われては
やってられないのだ。

馬小屋からヨンの愛馬を
拝借し、ウンスは行くあてもなく
夜道を駆け出していた。

「旦過切って飛び出したのは
良いけど・・・行くあてない
んだなぁ~これが・・・
暗いし寒いし最悪なイブの夜
もう~頭くる!
ねぇ~貴方なら分かるわよね?
私は医者なんだから当たり前の
行為と思わない??
それをあの人ったら・・・
追っても来ないし!
良いわよ。本当にいなくなるんだ
から」

ウンスの里なら眩いばかりの
ネオンに照らされ
夜道でもちっとも怖くはないが
この地では月夜がお供するだけだ。

そんな時。

「おや?大護軍の奥方では
ありませぬか?それにその荷物?
・・・成る程。
宜しければ一夜の宿として
我が屋敷でお過ごしくだされ」

「こんばんは。
あの~確か三軒隣のパクさん?
でしたよね。
お心遣いありがとうございます。
大丈夫ですから。
どうぞお戻りくださいってか
なんでお供も連れずこんな
夜道を?」

「あははっ婆さんがな…
否、奥方が出て行って探して
おるのじゃ。そなたも同じは
ないのかの?」

「・・・ばれました?
夫婦喧嘩なんですよ~犬も食わぬ
ってやつなんです。
でもあの人の愛馬を拝借したんで
ちょっと頭冷やしに遠出でも
してきます。大丈夫ですから
ご心配なさらず…うふふ」

そう言い残しウンスは
愛馬の横腹を蹴る。
それが合図のように愛馬は
勢いよく駆け出して行き
あっという間パク氏の前から
姿を消すウンスであった。

己の邪心が招いた喧嘩・・・。
暗い寝床でぼんやりと天井を
眺めていると先ほどから
雨足が強まってきた。
ウンスの尾行にはテマンを
秘密裏に随行させてある。
愛馬の脚について行けるのは
テマンは群を抜いている。

しかし障子の窓を開けると
雨足が強まりいつの間にやら
雷雨となっていて稲妻が
ゴロゴロと鳴っていた。

「全く・・・」

苦虫を潰したような顔をさせ
ヨンは屋敷を飛び出して行った。

「しまった。チュホンはウンスが
・・・」

そんな時だ。
「大護軍殿?奥方を
はよう探さねば風邪をひいては
命とりとなりますぞ」
といってパク氏が牝馬を貸して
くれたのだ。
「忝ない」っと会釈をし
ヨンは跨がり夜道を駆ける。


「どこ?お寺?廃墟?」

あばら家の軒先に
雨宿りのつもりでウンスは腰を
おろしていた。
強まる雷雨、鳴りやまぬ所か
目の前が一瞬ピカッと光り
あばら家の庭に植えてあった
大木に雷が落ちたようであった。
それと同時にウンスの意識が
薄れて行く。
目の前に迫る脅威には気が
付かないようだ。

「バキッドサッ」と何かが
折れ倒れた音でウンスの意識は
浮上する「うん?」
見覚えのある大きな背中
見覚えのある逞しい腕
見覚えのある癖のある髪が
雨に濡れている。

「ヨン?」

「全く。飛び出して
何処へ行くつもりでいたのだ?
ウンスの戻る屋敷はチェ家なのだ
実家は彼の地であり
戻る場所は俺のこの腕の中
違うのか?」

なにやら俺様気質のヨンではあるが
その言葉にウンスは黙って頷く。
びしょ濡れに成りながらも
両手を広げ「飛び込んで来い」
の仕草に、ウンスは?

「駄目!行かない!」

「ふぅ~素直になれ」

いやいやと首を振り
ぷいっと横を向くウンスに
ヨンは盛大にため息をつくと
自ら歩を進めウンスの腰を
ひょいと持ち上げ
その華奢な身体を肩に担ぎ上げ
雷雨の中を闊歩する。

「ちょっと!荷物のように
扱わないでって言ってるじゃない。
下ろしてよ!!」

そんな言葉にも耳を貸さず
ヨンは愛馬の背に、ウンスを
ひょいと乗せると同時に
己も軽々その背に乗り
ウンスを濡れぬようにと
その逞しい胸に抱き
一言呟く。

「ウンスがおらぬ世に
俺の居場所はないのだ。
すまなかった・・・」

・・・・・

あらあら❤
夫婦喧嘩は犬も食わぬって事の
ようですね。うふふ😁

皆様
今年一年更新もままならない中
お付き合い頂き
ありがとうございました。

来年ってか読み終えたら2023年に
なっていますね。
本編もラスト一話の9分めは
完成しております。
あとは落ちです😅

年越しイベント参加の皆様で す
Pandoria3


ビビ様

titose-16様


霞様





以上私を含め7名です。
ご参加下された書き手様
本当にありがとうございました。

皆様良いお年を!








 






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