喫茶店でコーヒーを飲んでいる。

「ほしいものはとくにないよ」

夫は装飾品はつけない。仕事に使うものにしてはどうかと教えてもらったのよ。

「チャン先生?」

「そうだけど・・先生はこう続けていっていたわ」

私が選んだものならなんでも喜ぶと。

 

「いつだってあなたのことばかり考えているわ」

ウンスが言うと照れたのか赤くなり顔をそらしてしまう。

そこでかき氷がきた。ハチミツとイチゴのシロップがついている。かきまぜながら食べていく。

「それで?」

なにをくれるの?目で探したが見当たらない。

小さな箱をことんとおいた。

シャツの袖口を飾るカフスよという。

「あけてもいい?」

「どうぞ」

 

夫が箱をあけた。

 

「ありがとう」

嬉しそうに口元を緩ませて眺めている。

 

この言葉を伝えたかった。

「考えられないほどに愛している」

「俺も愛している」