すみません、艦首の加工が1件のこっていました。

 スリットとバリア発生器の間の余白ですが、そこにはダクトが

設けられています。

 プラ板の端材を加工して断面がダクトとおなじ形になったら

必要な長さに切って使います。

 使う部分は1mm弱×2mm、厚さ1mm弱で、指でつかめ

ないので、長い部材の状態で加工しないとならず、必要な部分を

とった残りは使う部分よりかなり大きくなってしまいます。

 勿体ないので、端材をまとめてフィルムケースに貯めては

改造の度に引っ張り出しては探して使いますが、1つ1つの

端材がだんだん小さくなってしまい、使いづらくなっているのが

悩みです。

 

 

 艦首は全部なにがしかのディテールで埋まってしまい、

バリア発生器のパネルは増やす余地はありませんでした。

 パネルの数を増やすためには、船体の幅そのものを

増やすしかありません。

 

 ネットで調べたら、このキットはバッフ・クランの戦艦と

3隻セットで高値で再販されていました(現在は品切れ中)。

 中身は当時のままで、買った人(今さら積みプラで買う人は

少ないでしょうし、これから作る人はいるはず)はこのような

事態にもれなく直面することになります。

 本記事がそのような人の参考になるかもしれないと思うと

やる気が2割ほど増えました。

 せめて、初めて組む人達のために、バンダイの300円

ガンプラようにリニューアルして出してもらいたかったです。

 

 さて、次は艦底部の小加工です。

 艦首同様、ダクトの端が開いています。

 型抜きの都合でそうなっているのだと思いますが、せっかく

ダクト面のディテールが再現されているので、きちんと作って

あげようと思います。

 ダクトの上部の面が不自然に切り欠かれているので、その部分を

プラ板で作って貼り付けます。

 加工後は塗装できないので、プラ板とダクト面を塗装してから

プラ板を貼り付けて、パテ盛・整形します。

 

 

 

 左、機体の左が貼り付け前のプラ板です。

 パネル面が斜めになっているので、接着後に隙間が大きく

ならないように現物合わせで端面を斜めに削っています。

 一度、別のものでこれを怠ってパテを塗り付けたら、

隙間からパテが向こう側にはみ出してしまい、接着を

はがしてやり直したことがあって懲りました。

 

 さて、今回の目玉のエンジンです。

 マットジャイロ宜しく両側でティルトして推進方向を変える

もので、艦首の起倒ギミックと合わせて可動の少ない

戦艦モデルでは貴重な存在だと思っています。

 これに対抗できるのはブルーノアぐらいでしょうか?

 

 参考資料の100円プラモ改造の潜水艦形態です。

 艦橋側面の砲塔は、潜水艦形態では砲身を収納していますが、

メリハリをつけるため浮上状態という想定でわざとつけています。

 ディープマニアの方、「違うぞ!」の突っ込みはご容赦を。

 前面の砲塔は、90度回転して水平になるはずでしたよね?

 空母形態は震災で大破・部品欠損のため修理不能でした。

 こちらも震災で破損しましたが、空母形態から部品取りして

修理しています。

 入手出来たら、作って再び2形態並べて飾りたいです。

 

 閑話休題

 エンジン、艦首同様不満だらけです。

 

 まず、エンジン先端がつぶれています。

 尖っていると危ないので潰したかもしれませんが、当時の

ガンプラはアンテナブレードの先端は尖ったままで、

そのような配慮はまだされていない状態でした。

 このキットにはイデオンのアンテナなどの細いパーツが

あるので、ここだけ配慮したということはなさそうです。

 これも原因は藪の中なのでしょう。

 4つあるので、形状を揃えないとみっともなくなくなる

恐れがあります。

 ここは手持ちのジャンクパーツに助力を求めることに

しました。

 1/144 WWⅡ飛行機の飛行中のプロペラスピナーから

形状が揃っているものを選んで接着・整形しました。

 パーツの中にはすでに破損して破棄したものもあるので、

お彼岸の月でもあるし、ある意味供養になるかもしれません。

 

 ランディングギア部ですが、キットでは1mm程度のリブに

なっていて、とても内部に脚柱が収容されているようには

見えません。

 そこれ、リブと同じ形状にプラ板を切って、リブの隣に

2mmの間隔を開けて接着して、間にプラ板を貼ります。

 エンジンノズル脇はフィンになっているので、0.5mm

プラ板を短冊状に切って並べました。

 ここは、ランでキングギア収容時はフィンになっていますが、

ランディングギア展開時は、着底部のプレートになって、

ゼブラ状のトレッドパターンになっています。

 こんな小さな部分にランディングギアが収容されている

ことといい、ランディングギア収容時と展開時の形状が大きく

異なることといい、いったいどのような仕組みになっているのか

頭を抱えます。

 失われた超古代のテクノロジーと言ってしまえばそれだけの

ことなのでしょうけど。

 以上の加工を1つのエンジンにつき3カ所、合計12カ所

ちまちま作っていきます。

 手ごわいぞ、超古代テクノロジー。

 

 最後は、本体の縦溝の整形です。

 型抜きの都合で、端にあたる部分の溝が、斜めに彫られています。

 しかも、溝の幅が他より狭くなっています。

 溝の斜め部分は彫り直しましたが、幅が違う部分は本体のアーム

接続部分になっていて目立たないので、そこそこに広げて済ませて

います。

 しかし、これも4つのエンジン全てにおこなわないといけません。

 

 

 右はストックしている余剰パーツです。

 スピナーはまだ余裕があるので、あと1隻ぐらいはできそうです。

 機会があればドナーの完成品もお見せしたいと思います。

 どれが何のものかわかりますか?

 

 とにかく加工箇所が多いので、今回はここで終わって、エンジンの

加工を進めていきたいと思います。