下回りの仕上げです。

 

 まずはホイールキャップの自作です。

 オリジナルのドームタイプを作りますが、型取りのレジンなども

ないので、旋盤代わりのドリルに咥えて削って作ります。

 1.2mmプラ板をポンチで丸く打ち抜いて、テンプレートで

センターを出します。

 テンプレートにはセンター位置を決める縦横の補助線があるので、

これをガイドに正確に円の中心を決めます。

 中心がずれるとドリルで回した時にぶれてしまうので、慎重に

ポンチングします。

 中心に1.8mm穴を開けてルーターのマンドレルに取付けます。

 マンドレルの取付けネジは径が大きいため、ネジ頭の小さいものを

使用しました。

 メガネの蔓のヒンジのものが丁度ぴったりでした。

 これをドリルに咥えてヤスリでドーム状に整形します。

 

 

 ポンチはホイールの厚さを増すときに使った径を使用しました。

 マンドレルに付属している固定ネジは、丸鋸刃などがずれないように

径が大きく滑り止めのワッシャーが付いていて、削る部分がほとんど

ありません。

 

 できたホイールキャップを接着した後、加工で開けた穴を0.3mm

プラ板をポンチで打ち抜いた円板で塞いで段差を表現します。

 これで、一応ドームタイプのホイールキャップと言えないこともない

代物になりました。

 のっぺりしているのが気になりますが、私の腕と設備ではこれが

限界です。

 

 

 画像右、前輪は穴を塞ぐ前、後輪は塞いだ後です。

 こうして見ると、箱絵と比較してタイヤのサイズがやや大きいように

思えます。

 実写資料では陰影の関係であまりよくわからなかったので何とも

言えませんが、当時の軽自動車は馬力が少ないため小さいタイヤを

採用したものが多かったという先入観では箱絵の方がらしく見えます。

 それでも六甲山展望台の坂道で立ち往生している軽自動車が多かった

という話を聞いたことがあります。

 

 次は、内装の追加加工です。

 スカイライン同様にペダル類が全くありませんでしたので、自作します。

 また、キャビン前部が吹き抜けになっていますので、プラ板で仕切りも

作ります。

 仕切りは、クラッチとブレーキの取付版も兼ねています。

 取付後、仕切り板の補強のため裏側に端材を接着しておきます。

 

 

 前席はベンチシートになっています。

 現行のハセガワのモデルはセパレートで、資料画像もセパレートでした。

 もしかしたら、LSは初期型をモデライズしたのかもしれません。

 

 ベンチシートは座面が広く取れるため、小型車両に向いています。

 また、当時はアベックシートとも呼ばれていて、運転手と助手が密着して

座れるメリット(?)もありました。

 しかし、助手の足がシフトレバーにぶつかりやすい問題があるため、

ベンチシートが多いタクシーなどはコラムミッションで対応しているものが

多かったと記憶しています。

 今ではシフトレバーはフロントパネルにあるものが多いせいか、軽でも

ベンチシートを採用しているものが多くなっています。

 さらに、2ドア仕様の場合は、後席の乗り降りの際に左右の席を一緒に

倒さなければならないため、地味に不便でした。

 想像ですが、ベンチシートは初期型に使用されて、上記の問題のため

後にセパレートに変更されたのかもしれません。

 箱絵でヘッドライト周囲に反射防止用の黒塗装がないのもその裏付けと

考えていますが。

 その辺のことをご存じの方、教えてもらえると嬉しいです。

 

 今回はホイール加工に時間がかかったためか、上周りにはたどり着け

ませんでした。

 上周りは次回以降取り掛かる予定です。