待っている女・湯島の歓楽街を歩く・怖いお兄さんはいるか | 西村治彦の日記

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待っている女・湯島の歓楽街を歩く・怖いお兄さんはいるか

 この日は 緑子さんと湯島の歓楽街を散策することにしました。緑子さんには、湯島天神下にある「湯島天神下交差点」で、落ち合うことにしました。

 昼過ぎ13時に、「湯島天神下交差点」で待ち合わせです。緑子さんがおりました。交差点の角で、誰かを待っています。

客を引いているのではありません。「緑子さ~ん!こんにちは!」「こんにちは!」

 「今年初めてですね。今年も宜しくお願いします!」。二人は、歩き始めました。交差点から中に入っていきます。

多くの飲み屋、バー、キャバレー、風俗店。

早速 上野警察署のアナウンスが流れております。「この付近には悪質な客引きが多いです。たった5000円ですと言って店に入れ、後から 何万円もぼったくられる被害が 続出しています。

安易に 客引きの言葉に騙されないで下さい。泣くのは貴方です!」と。

この辺りは 悪質な客引きが多いことで有名です。警察との「いたちごっこ」です。「被害に遭ったら、すぐ警察に!」とアナウンスしていますが、つい、綺麗なお姉ちゃんに声を掛けられると、店に入ってしまう方々も多いのではないでしょうか。

私も 昔、「5000円だけよ!」と、店の入り口に立っていた綺麗なお姉ちゃんに誘惑され、店の中に入っていきました。

椅子に座ると、すぐにビールが出されました。「一緒に踊りましょう!」と言われ、言われるままに、「うひゃひゃ」と綺麗なお姉ちゃんに抱かれて 踊り始めました。いい香りです。

 暫く 踊って テーブルに戻ると、そこには、大きな果物の盛り合わせが山盛りに置かれていました。ビール、水割りが何本も何杯も 同じくテーブルに置かれていました。「つまみ」も、ボトルも、注文もしないのに、テーブルに たくさん出されておりました。

 「やばい!」。私は、殆ど 何も食べないし、飲まなかったのですが、本能的に危険を感じました。

「帰ります!」「帰るってっさ~!」「これお代です!」

 「うひゃ~!8万円かよ!」、私は そんなに金を持っておりませんでした。 「高い!何も注文していないよ!払えない!」 

そうしたら、カーテンの裏から、怖~いおやじが出て来ました。「あんた 払えないのかよ! こんなにたくさん注文しておいて、何だよ!」

脅された私は なけなしの金を全部財布から出して、しぶしぶ払いました。それまでいた女性と怖いおやじは、いなくなってしまいました。

 途方に暮れて入口の椅子に座っていた私の脇に、優しそうな女性がやって来て、隣に座って、「あんた馬鹿ね、お金 もうないのでしょう?このお金 私が上げるから、このお金で家まで帰りな!」と言いました。優しいですね。私は この優しい女性に 深々とお礼を言って、確か 与えたくれた1万円で、家まで、帰ったことを想い出しました。

遠方でした。私は 家に帰って、この優しかった女性に手紙を書き、「貴女のような優しい女性はいません。心からお礼を申し上げます」と真心を伝えました。

 実は これが この店の作戦だったのです。後で 分かりました。持ち金 全てを奪ってしまうと、帰れなくなり、警察に届け出るからです。

仲間が 少しだけ 返せば、それが善意の愛に変わるからであります。

 私も若かった。騙されても、善意を受けて、美化してしまいました。

そんな事件が、ここ「湯島の歓楽街」でも 日夜 起こっているのです。

だから 警察が「騙されないように」と繰り返し 放送しているのです。

うちの外神田事務所の連中は 帰り、この「湯島の歓楽街」を通って帰る男も多いです。

格好悪いから、本当は騙されているのですが、黙っている人も多いのではないでしょうか。

 私は、現在は、全く酒を飲まないし、ブログ取材と記事を書くので 忙しいので、「湯島の歓楽街」には、今回の緑子さんとの取材以外では、殆ど 行きません。

女性と歩いていると、怖いお兄さんも声を掛けませんね。女性と歩くのが 一番良いです。

 後は 本人の自由ですから、騙されたい人はどうぞ! 騙さない店を探して 遊んで下さいね。

 

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