文春による中居氏報道の訂正をうけて、フジテレビ社長は文春を訴えることも選択肢にあるとした。

 被害者女性が、中居氏の自宅へ行ったのは、本心からの行動とは思えない。そこに至るまでに、誰かの影響(例えば、A氏による言葉がけやA氏によって中居氏と電話番号を交換する雰囲気にもって行かれた等)をうけた等、周到な計画に引っかかった可能性も否定できない。

 第三者委員会による調査では、被害者女性に対するA氏の不適切な言動について、A氏もフジテレビも話したり認めたりはしない(会社にとって不利になるから)。そうであれば、フジテレビが文春を訴え、A氏の果たした役割やフジテレビがA氏を守った詳細な実態について、警察や裁判で強制的に調べてもらったほうが、真実が明らかになる。

 文春による今回の改めての訂正発表は、強制的に真実を明らかにする唯一の方法として、あえてフジテレビに自分達(文春)を訴えさせる「毒饅頭」であったとしたら、尊敬に値する。いずれにせよ、文春は名実ともに日本で唯一の公正で信頼のできるメディアとなるのか、今回の事件の行く末を見守りたい。

 中居トラブルに関与したと言われているフジテレビ編成幹部のA氏が、人事局付に異動になった。15日から出勤していなかったという。

 A氏は、何もやましい所がないのに嘘を週刊誌に書かれ、みんなから責められたとしたら、怒って堂々と反論(説明)するはずである。それに、フジテレビもA氏にやましい所がないのに事実上の更迭をするのはありえない。A氏もフジテレビも何かを隠していると考えざるを得ない。

 それなのに、フジテレビの新社長をはじめ、取締役、お抱えコメンテーター達は、本日より文春のミスに対して攻撃を始めた。

 私個人の感想だが、フジテレビが何を言おうと、何をしようと、心から信用することはできない。

 幹部をはじめ、女子アナたちも、近くでずっと見てきたADやカメラマン、音声さんたちも、第三者委員会の調査に対して、これまで局内で見てきたハラスメントや違法行為等について話すとは思えない。全員が隠すと思う。もし言うのであれば、すでにアナウンサー達が堂々とテレビ番組で真実を口にしているだろう。本当のことであるならば、誰にも気兼ねすることなく堂々と言えるはずである。忖度しているのか。なぜほう助するのか。それは誰のために。もしニュースや情報番組内で事実を言ったら、他の局員からどういう攻撃を受けるのか。いくら労働組合に入って正義感ぶってみても、やはり自分の会社のことは隠し続けるのだろう。

 

 本日配信の「デイリー新潮」に、以下の記事が掲載されていた。一部抜粋し、記録として残しておく。

 

「 隅々まで張り巡らされた「日枝支配」

 社内人事だけではなく、番組のキャスティングにも日枝氏の意向が働いており、 「フジが橋下徹・元大阪府知事を重用するのは、日枝さんの影響です。日枝さんは石原慎太郎元東京都知事と親しかったのですが、その石原さんから橋下さんについて“みどころがあるからよろしく”と言われた。そうしたことがあったので橋下さんを使い続けているのです」(日枝氏を取材したことがあるジャーナリスト)

 橋下氏は27日のフジテレビ情報番組「めざまし8」における「僕は(日枝氏は会見に)出ちゃいけないと思います」との発言が波紋を呼んでいた。」

 

 フジテレビの日曜朝にやっている「日曜報道 THE PRIME」では、橋下氏が中央にでんと座り、キャスター2人が横に座っている。まるで、橋下氏を王様に祭り上げているようだ。この絵面を見ると、ゴルフ場の芝生のようなところで日枝氏と森元総理がソファの中央に座り、その周りを安倍氏、小泉氏、岸田氏、麻生氏、萩生田氏などの政治家たちが囲んでいる例の写真と重なって見えてしまう。

 中居氏問題で、当日被害者女性を誘ったのはフジテレビのA氏ではなく中居氏本人だったと文春が訂正した。それについてフジテレビの情報番組では、「根底からくつがえる・・・」と言った旨の発言をして態度を一変させていたが、根底の問題は被害者女性が中居氏の自宅へ一人で行かなければいけないような精神状態に追い込んでいったのはフジテレビ(A氏)なのか、それとも彼女が本心から中居氏に会いたくて一人で行ってしまったのかということである。最後に誘った人が誰かは本質的な問題ではない。当日の状況をおぜん立てし、(電話番号の交換などで)仕組んでいった人に真の原因があるだろう。

 橋下弁護士がいろいろ動いたようだが、そんなにいきり立つ話ではない。文春は、訂正文こそあげていないが、当日に被害者女性を誘ったのはA氏ではないことを早い段階(1月8日以降)で記事にしていた。だから、ほとんどの人は知っていたはずである。私のような一般人でさえ早い段階で、「誘ったのは中居氏だったか」とわかっていたことだ。それに政治家などとは異なり、週刊誌レベルでは新しい事実がわかれば記事の内容を変えたり付け加えたりしていくだろう。いちいち訂正文などあげる必要もない。ましてや、「文春は謝罪記者会見をやれ」とか「文春を訴える」などと言った話は、A氏側の人間が言っていることに過ぎないと私は思う。

 橋下氏は、自分の思いを抑えたり変えたりすることができず、自分を絶対的な神だと思い込んでいるように私には見える。国民の目には、どのようにうっているのだろうか。「日枝氏は記者会見に出る必要はない」という彼の主張は、長年現場で感じてきた多くのフジテレビ局員による日枝氏出席要求やスポンサー企業の撤退、40年間にわたる独裁運営(ひずみ)、国民の思いなど、多くの大きな要素を無視した、現実から乖離した主張であった。日枝氏が出席して、常識的なことを話せば、フジテレビ局員やスポンサー、そして世論の思いも変わった可能性がある。

 橋下氏の主張の内容そのものも私はいつも変に思うが、その論理展開も無茶苦茶に見える。例えば「日枝氏が出席するなら他の取締役十人以上もみんな出席しなければおかしい」とも橋下氏は主張していた。しかし、幹部以外のフジテレビ局員やスポンサー、国民は、日枝氏が「取締役」だから出席を求めていたのではなく、40年以上にわたってフジテレビの根幹、社風、慣習を作ってきた人物だから出席を求めていたのである。論理のすり替え、詭弁も甚だしい。そして決定的なのが、彼は自分の考えたことを唯一の正論として、頑として他人に押し付けつづける点である。テレビ番組で、彼が他の異なる意見を聞いて、自分の意見を変えた場面を1度も見たことがない。一度口にしたことは、どんなことがあっても変えることは無い。だから、いろいろな当事者(被害者側)や専門家などに対しても非現実的な机上の空論、こじつけ、蓋然性の低い例外的なことを言い続けて口喧嘩になってしまう。彼が一般人であればどうでもよいのだが、公共の電波を使って世論形成をしていく役割を担う人物(コメンテーター?)として妥当なのか、見るたびに疑問を感じるのである。

 フジテレビ(A氏)が、中居氏について被害者女性にどのようなことを刷り込んでいったのか(例えば「今後の仕事のために中居氏によくしていたほうがいい」のようなこと)、あるいは中居氏についてフジテレビ(A氏)は被害者女性に何も言っていなかったのか、第三者委員会の詳細な調査を待ちたい。しかしフジテレビ局員は、幹部やA氏、女子アナたちは、都合の悪いことも正直に話すとは思えない。やはり女性が中居氏やフジテレビ(A氏とA氏・中居氏を守り続けた会社)を告訴して、強制力のある警察が捜査をしたほうがベストだと思う。それに、第三者委員会が最終報告をしても、フジテレビにお世話になっている攻撃的な橋下氏や古市氏などが報告書への非難を繰り返し(非難する理由はいろいろあるのだが)、何が正しかったのかがうやむやにされ、テレビ局が本質的には何も変わらないまま先に進む感じがしてならない。

 テレビ局、芸能人、コメンテーター。既存のこの3者をいったん壊し、しがらみや癒着、関係性、陰で続く不適切行為(ハラスメントやコンプラ違反等)や違法行為(強制キス等)も消滅させ、全て新しい人材、新しいルール、新しい方針のもとで0からスタートしなければ、メディアの根本的な改革はできないと思う。しかし改革をやるとしたら上からの指導や命令ではなく、改革をやるのは政治改革同様に本人達となる。ここにも大きな矛盾がある。

 長時間にわたるフジテレビの記者会見が終わった。

 昭和の親父たちが、事前に覚えておいた3つぐらいの言い訳パターンを、壊れたテープレコーダーのように数十回繰り返すだけだった。社長が、質問に対してキレたように「主語は?」や「違います、違います」などと強く言う場面も多く、攻撃的な態度で反省の態度も感じられなかった。時代の違いや被害者女性のせいにする発言(被害者の気持ちを考えて不適切な事を繰り返してきたという旨の発言)も非常に多かった。

 この5人が第三者委員会の調査を受けても、自分を犠牲にしてでも日枝氏だけは守りながら、今日の記者会見での発言を繰り返すだけであろう。調査は無駄に終わると確信した。

 このままではうやむやになってしまう。第三者委員会では、中居氏の違法性を明確にすることだけに全精力を注いでもらいたい。それができると、それをうけて中居氏を告発することで警察による捜査が可能となる。警察によって強制捜査をしなければ、このモンスターのような巨大で多くの悪が存在しているテレビ局を根元からいったん壊し、再スタートすることは無理だと思う。

 中居正広氏は、なぜ急いで引退し、会社を廃業にしたのだろうか。

 素朴な感想として、フジテレビや被害者女性から、莫大な損害賠償請求をされないようにしたのかなあと思った。

 女性の心身を破壊した非道の性暴力疑惑がもたれている中居正広氏について、各テレビ局は彼のこれまでの活躍を振り返る映像を放映している。違うだろう。

 フジテレビの社長が、局員に向けて説明会を開いた。ほとんどの局員が参加したという。この中には、これまでの数十年間に、セクハラやパワハラ、そして犯罪行為などの悪行を働いてきた「実行役」が大勢いる。社長が1人ですべてやって来たことではない。

 自分のことを棚に上げて、社長一人をつるし上げる。この多くの人たちが、第三者委員会の調査において、自分がしてきたこと、目で見てきたことを正直に話すわけがない。

 「全責任は、私個人にあります」、「今後も、さまざまな問題に対して真摯に向き合い、誠意を持って対応してまいります」と語っている中居氏であるが、フジテレビの損失が500億円以上、被害者女性は「今でも許せない」と語っているので、心から許せる金額(その金額であれば被害を受けてもよいと思える金額)は9千万円の数十倍であろう。

 彼がこれまで働いて得た預金や財産で、まずは被害者に対して彼女が納得できる適切な補償を行い、残りのお金でフジテレビや各テレビ局に被害額を支払うことが、社会の常識であろう。

 彼の反省の言葉は、心にもない形式的な嘘であるのか、それとも本当にそう思っているのか、彼の今後の行動を注視していきたい。

 彼が行った違法行為やフジテレビとの不適切な関係に関しては、被害の補償とは別の問題として扱ったほうがよい。そうでないと、彼の性格から見て、補償もうやむやにしてしまい、全く補償せずに済まそうとするだろう。

 

 フジテレビ以外の各テレビ局が、一斉にフジテレビを攻撃(批判?)し始めた。

 口を作んでいたフジテレビ局員も、一斉に幹部たちのつるし上げに転じた。

 その目的は何であろうか。

 私には、「自分たちは関係ない。悪くない。犠牲者だ」という自己保身のためのアピールに見えるのだが・・・。

 各テレビ局も、フジテレビと同じようなことをやっていた。一番正義感ぶっているTBSの接待がひどかったという「噂話」も数多くある。全て事実とは思わないが、火のない所に煙は立たない。

 社長と会長による局員への説明会において、幹部をつるし上げたフジテレビ局員の中にも、会社の風土を貶める行為をしてきた輩がたくさんいるだろう(パワハラやセクハラ、性暴力(口へのキスなど)、からかいや冷やかしなどのいじめ、強要接待、もしかしたら芸能人への性の上納など)。中堅の実行犯たちでなくても、不適切なことを見聞きして知っているのに黙認してきた女子アナや若手局員も大勢いたはずである。黙っていることは認めることである。若手局員たちも不適切行為を黙認して事実上サポートしてきた罪は大きい。

 誰かを責めることで自分の罪を隠し、「自分は関係なく正しい」と他人や国民にうつるように必死となる。計画的では無く、無意識のうちにやってしまっているのかもしれない。人間の精神機能の限界(ファジィで非論理的な部分)を見る思いである。