「全責任は、私個人にあります」、「今後も、さまざまな問題に対して真摯に向き合い、誠意を持って対応してまいります」と語っている中居氏であるが、フジテレビの損失が500億円以上、被害者女性は「今でも許せない」と語っているので、心から許せる金額(その金額であれば被害を受けてもよいと思える金額)は9千万円の数十倍であろう。

 彼がこれまで働いて得た預金や財産で、まずは被害者に対して彼女が納得できる適切な補償を行い、残りのお金でフジテレビや各テレビ局に被害額を支払うことが、社会の常識であろう。

 彼の反省の言葉は、心にもない形式的な嘘であるのか、それとも本当にそう思っているのか、彼の今後の行動を注視していきたい。

 彼が行った違法行為やフジテレビとの不適切な関係に関しては、被害の補償とは別の問題として扱ったほうがよい。そうでないと、彼の性格から見て、補償もうやむやにしてしまい、全く補償せずに済まそうとするだろう。